用語集[ま行]

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前橋遼一 [まえばし・りょういち]【固有名詞・人名】
  • 男性
  • 17歳
  • 5月27日生まれ
  • 高校2年生
  • 情報処理学科2年B組
 小説「アクロス・ザ・タイム」に登場する人物で、主人公。
 明るい性格で、物事をよく考え、理解しようとする。その一方で、深く考えすぎ、決断力に欠けたり、八方塞がりになるところも見受けられる。真面目な性格ではなく、どちらかと言えば手抜きを好むが、生活、お金に関することに関しては全力投球である。
 料理とパソコンに関する知識は人一倍で、後者はパソコン専門店で客の質問にスムーズに答えられるほどである。パソコンは自作パソコン。
 なお、主人公の名前と群馬県前橋市の関連は不明である。
マスター [ますたー]【固有名詞・人名】
  • 男性
  • 43歳
 小説「ReSin-ens」を初めとした全てのReSin-ensシリーズに登場する人物で、同作の脇役。主人公、居元直哉の行きつけの喫茶店、「モカ珈房」の店主。既婚。
 温厚でどのようなことでも優しく包み込む性格の一方で、洞察力に長け、口には出さないが、客の考えていることや悩みなどをそれなりに把握していると思われる。客には「マスター」として親しまれている。
マスターアップ [master up]【名詞】
 音楽CDや、データCDをプレスできる形式に保存すること。それを書きこんだディスクを、マスターディスクといい、テープをマスターテープと言う。
 鈴響雪冬がマスターアップという言葉を用いる時は、マスターディスクの作成だけではなく、曲の完成や、小説の完成など、様々な制作物の完成を意味することが多い。
マリアン 【固有名詞・略称・人名】
 Marie Antoinette(マリー・アントワネット)の事。「●●が駄目なら■■があるじゃない」と言う台詞を誰かが発したときに「マリアン的発想だね」と言った形で用いる。基本的に侮蔑の意味が込められるが、良い意味やネタとして用いられることもある。
 2005年、鈴響雪冬と詩唄いが電話をしていたときに生まれた単語で、一方の発言に対して、もう一方が「出たー。Marie Antoinette的思考」と突っ込んだのが発端。その後、略語を定める事になり、幾つかの案が出た後、「マリアン」と決まった。

 Marie Antoinetteの名台詞(現在では、違う人が言ったという説が有力視されている)、「パンがないのならお菓子を食べればいいじゃない」と言う台詞が生まれた理由としては、Marie Antoinetteが我が儘なのではなく無知なだけ(社会情勢を教えない駄目家族)だったと言う考え方も十分に可能であるため、一方的に我が儘と決めつけるのは問題であるが、それはあくまで語源の話であり、『マリアン』は我が儘な台詞や態度、一方的な考えの押しつけに対して用いるのが通例である。ただし、前述したとおり、良い意味で用いることもあるので、使い方には注意を要する。
 「●●が駄目なら■■があるじゃない」という言葉は、相手に対して言ったときは、短絡的発想の押しつけ、自分に対して言った場合は勇気づけを伴うことが多く、それを基準に使い分けると良い。

みいな 【固有人名】
  1. 音瀬みいなの名。日記で用いられる。また、鈴響雪冬が音瀬みいなを呼ぶときに使う。
  2. 鈴響雪冬のメインパソコンの名前。
巫女 [みこ/a shrine maiden]【名詞】
  1. 【名詞】
     神に仕え、神事を執り行い、また、真意を伺い神託を伝える巫祝(ふしゅく)の中で特に女性を示す言葉。神にその身を捧げることから、それを務める人は未婚・処女であることが一つの条件とされているが、現実はそんなに甘くない。また、巫女装束の下には下着を着けないと言う話は今となっては皆無である。
     なお巫女の巫という漢字は「天を示す上底の横棒」と「雨を示す縦の棒」、「大地を示す下底の横棒」を示し、天に拝む二人の人間を描いた形になっていることから、雨乞いの光景が元になっていると思われる。

     “巫女”は、オタクの間でも一般的な属性であり、通常、接尾語の“さん”をつけ、『巫女さん』と呼ぶ。巫女属性がある一定のオタク市場占領率を持っているのは、そのイメージによる物からだろう。“巫女”と言えば一般的に、『純血』『純粋』『おしとやか』『やさしい』『黒髪ロング』『大和撫子』と言ったイメージがつきまとい、そのイメージが先行し、多くの巫女属性を生み出していると思われる。

  2. 【名詞】
     神がかりの状態になり、口寄せなどをする女性。いたこ。
  3. 【名詞】
     一部のオタクの間で伝説になったバグで、IME のひとつ、MS-IME98 で「みこみこみこ………」と数回入力し、変換キーを押すと「不正な処理により強制終了」される。天罰であるかビルゲイツの趣味であるかは不明。
巫女装束 [みこしょうぞく]【名詞】
 巫女の着る服の事。
 袴の色には理由があり、赤というのは古来中国より魔よけの色とされ、「魔を払う」という意味あいを持っている。古くより中国との関係のある日本にも伝わり日本でも赤は魔除けの意味を持つ。それに起因し、古来より貴重な物は赤い布で包む事により魔を払い守り続ける事ができるとされている。
 巫女の袴が赤いのも、巫女が神に仕える身である事から、あらゆる魔(災厄)より遠ざける必要があったからとされ、白は「純粋」「清らか」「処女」などの意味合いを含んでいる。巫女とは神にその身を捧げる者であり、神に嫁ぐ者は純潔なければならないとされ、白で純潔を示し、赤でその身を守るとされている。

 なお、一部のオタクの間では“巫女装束”と“巫女服”を区別して取り扱う。前者は、本職の人が身にまとう本式の服を指し、後者はゲームやアニメ、コスプレなどのために多少なりともアレンジした服を指している。

巫女のスヽメ [みこのすすめ]【固有名詞・作品名】
概要
表紙
詩唄い・鈴響雪冬
価格 250円
発行 2005年12月25日
絶版 2009年11月15日
ジャンル 現代・恋愛
長さ 中編

 鈴響雪冬と詩唄いが発行した同人誌のタイトル。「巫女のスメ」ではなく「巫女のスメ」である。
 ウェブで発表した作品を一切含まない、完全書き下ろしの同人誌。詩唄いと鈴響雪冬が作品を一作品ずつ書き下ろしている。それぞれのタイトルは「三姉妹」、「それは心の奥に住まう信じる気持ち」。

 詩唄いが百円ショップで「賽銭箱」を見かけてひらめいた「巫女本」と言う構想をその場で鈴響雪冬に電話で話し、制作が決定した同人誌。やり取りは「巫女本作りません?」「いいね」だけであった。
 こういった経緯によって生まれた作品のため、両作者とも今までにないぐらい趣味に走った作品を作り上げるに至った。作品内容に関しては特に打ち合わせも行われなかったが、各々が趣味丸出しの作品を書いたため、作品の傾向は正反対となった。一般的には「統一感がない」と評される可能性があるが、本人達は「作品が被らなくて良かった」と前向きに捉えている。また同時に、これにより一部の読者の誤解である「鈴響雪冬と詩唄いの傾向が似ている」と言うのを完全に否定する事に繋がった。

 「三姉妹」は尺貫法が使われていた時代に住まう三人の巫女達の、家族観や「絆」を主題に捉えた作品。「それは心の中に住まう信じる気持ち」は現代に住まう巫女の、「信仰」を主題に捉えた作品。

主な登場人物
  • 三姉妹
    • 詩織
    • 雪那
    • 沙希
  • それは心の中に住まう信じる気持ち
    • フカミ
    • 紫藤咲美
    • 祐二
巫女服 [みこふく]【名詞】
 オタクの間で呼ぶ巫女装束の特殊な呼び方。
 アニメやゲームのキャラクターが着たり、コスプレなどで着る巫女装束を、巫女服という形で呼び、巫女装束と区別する。巫女装束は本職の人が身にまとうもの、巫女服は、本職以外の人が着る服として、区別する。
 区別する由来は不明であるが、本職に対する迷惑防止、また、アニメやゲームでは若干のアレンジが加わっているため、本来の巫女装束とはかけ離れているために区別すると思われる。
巫女舞 / 【名詞】
 神楽の中でも巫女が舞うもの。巫女の神懸かりの舞が奉納舞にかわったもの。鈴や幣、榊などを持ち、舞い、太鼓や鈴・銅拍子ではやす。

水都 青衣 (みなと あおい)【固有人名】

  • 女性
  • 20歳(大学2年生)
  • 7月生まれ
  • 165cm
  • 54kg
  • Aカップ・細め・細め

 「百合はじめ」に登場する女性キャラクター。冴木千桜美の親友。
 一人称は「私」、冴木千桜美を呼ぶときは「ちお」。冴木千桜美からは「みっちゃん」と呼ばれており、「ちゃんづけ」を恥ずかしいと思いつつも嬉しいと思っている。
 朝に弱い。車はMT派。スカートよりはパンツ派。たまたまスカートを履いていたときに冴木千桜美に「可愛い」と言われて以来、嬉し恥ずかしくてそれ以来スカートを履いていない。
 髪型はロングヘアー。肩より下、腰より上、ストレート。

登場作品(強調は主役級の役として登場している作品)

  • 百合はじめ
  • 黒と髪と彼女たち

 「難しい」のことを「むつかしい」って表記することがあるよね?

メイド [maid] 【名詞】
 鈴響雪冬が大学・大学院に在籍中にやっていたアルバイト(ホテルの客室清掃係)の事。
 イギリスにおけるメイドの分類で寝室の清掃を行うメイドのことをチェインバーメイドと呼び、現在でもホテルの客室清掃係のことをチェインバーメイドを呼ぶことから、客室清掃係→チェインバーメイド→メイドと変換され、日記ではもっぱら「メイド」と記載していた。

萌え、Moe [もえ]
  1. 【感動詞】
     2次元、2.5次元オタクの原動力。転じて、それらオタクの全て。感情で言えば、『可愛い』、『愛らしい』、『ぎゅっと抱きしめたくなる衝動』、『燃える』、『情熱的興奮を表す感情』等が存在し、語彙の広い日本語においても一言で表現できないとなると、その感情は複雑たるものであるといえ、感情を示す新しい単語としてみることができる。何より面白いのは、形容詞の形を取っていないことである。考えようによっては“形容詞エ”に分類されるが、元々は動詞形の“萌える”から、“る”がとれた形であるといえ、感動詞に分類した。

     その語源については諸説有り、『セーラームーン』や『恐竜惑星』が起因する説があるが、著者としては『誤変換説』を押したい。当時、いわゆるオタクのコミュニケーションの中心は何処だったか。それは、『草の根BBS』である。文字を中心としたコミュニケーションでは誤変換が多発する。ある人が『燃える』と入力しようとして『萌える』になった、と言う説が最も無難ではないだろうか。
     恐竜惑星説では、ヒロインの『萌』に対して抱く一種のロリコン感情から、自分の発言の決め台詞として『萌ぇ~』と叫んでいたところから始まるとされている。しかし、このやりとりがなされたのはこれまた『草の根BBS』なのである。

     なお、成立の過程や、現在言われている萌えの意味を総合すると、以下のように分けられる。

    1. 小さいもの、可愛らしいものへの好意的感情。
       初孫を喜ぶ祖父のような感情とも言えるか。
    2. 情熱的、激情的興奮を表す感情。
       激しくときめくような感情、一目惚れのような感情とも言えるか。
    3. 恋愛感情にも似た好意感情
       特定の物や人と言うよりも、特定の要素についての感情が優先されているかのように見受けられるため、一概に『好き』と言う感情とは言えないだろう。

     性的欲求を表す感情、すなわち、欲情については“萌え”と言う言葉を当てないことが普通であり、萌えについてはエロのカテゴリに含めないと言う考えが一般的。海外でも同様に定義されている。また、“萌えエロ”と言う新しいジャンルがあるが、これは“萌え”と“エロ”を融合させたジャンルであり、エロに萌えると言う意味ではない。これは、欲情と萌えと言う感情が同じではないと言うことを如実に示している。

     “萌え”の意味は広範囲になってしまったため、意味が分かりづらいが、語源である『萌える』と言う感情は、上記一覧では二番目の意味に分類される。一番については、その人個人にとって情熱激感情を引き起こす対象が『小さいもの、可愛らしいもの』ということだったに過ぎない、とすることもできるし、恋愛感情には『ときめく』も入ってしまう。
     それに加え、“萌える、萌ゆる”には、『草木が芽生える』という意味や、元々愛情を表現する言葉でもある。そう言う点ではやはり、先ほど上げた物が最も一般的だと言える。

     しかし、前述したとおり、情熱的激情的興奮をその人にもたらす要素は人それぞれであり、この事を考えると、萌えとは個性であり、根底は同じだが、細部の意味合いは一人ひとり定義が違うとも言えるだろう。
     そのため、“萌え”と言う言葉は、その人自身の考え方を明確に提示する用語であるといえ、生半可な気持ちで“萌え”と言う言葉を用いたとき、周りの人から非難の対象となることも少なくない。これは、2005年現在、秋葉原を中心とした萌え文化を取材するアナウンサーが安易な気持ちで「萌え~」などと発し、テレビを見ているオタクから非難の的になっている原因の根本であると言える。往々にして専門用語は安易に用いるな、と言う見せしめであり、我々オタクも“萌え”と言う言葉には気をつけたいものである。

  2. ― る 【萌える】
     “萌え”の動詞形。
     本来は“萌える”だけだったが、後に“萌え”の語源になったと思われる。なお、恐竜惑星説では『萌ぇ~』から来ているため、動詞形が後から生まれたことになる。
萌え管理人 [も・え・かんりにん]【固有名詞・人名】
 神薙雨音によって萌えキャラ化されてしまった鈴響雪冬の事を指す。
モカ珈房 [もか・こうぼう]【固有名詞・店名】
 小説「ReSin-ens」を初めとした全てのReSin-ensシリーズシリーズに登場する喫茶店。河流市の新河流駅からみて北に位置し、新河流駅と鈴校の間ぐらいの位置にある。
 マスターの淹れるコーヒーと、奥さんがそれに生クリームなどを添えるアレンジコーヒー、同じく奥さんの作る軽食を取り扱うで、生豆の買い付けから焙煎までをマスターがやる、いわゆる自家焙煎店。他にもお菓子店や会社向けに豆などを卸している。客席の構成は、一人席が七つ、二人席と四人席が二つずつと、大きくもなく小さくもない、平凡なお店。
 店内には日替わりで往年のJAZZソングが流れており、選曲はマスターが担当している。平均して一時間ぐらいでプレイリストが一周するが、一周したときには必ず店のテーマ曲である「珈琲の美味しい店♪ モカ珈房」が流れるようになっている。
 ReSin-ensシリーズを通しての主人公である居元直哉にとっての行きつけのお店。
モコ手 [もこ・て]【名詞】
 同人サークルを、その売上げによって分類したときの一つの規模。
 一種類の同人誌の配布部数がどれだけ長い間売っても30部を超えないサークルのことを指す。
 最近ではオフセット印刷でも30部から印刷を頼めるためこのような規模の小さいサークルには嬉しい限りだが、余部と言われる、本が汚損や破損したときの予備が十数部以上付いてくることがあり、30部も捌けないのに余部がくっついて時によっては50部以上の在庫を抱えてしまうこともある。
売上げ規模によるサークルの分類
  • モコ手
  • ピコ手
  • 小手
  • 中手
  • 大手
  • 超大手
初出: 2004年06月17日
更新: 2018年08月10日
著者: 鈴響雪冬
Copyright © 2004-2018 Suzuhibiki Yuki

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