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CRUSH! -Comic Maker 49-

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 今年もこの季節がやってきました………と言えるほどに参加しているわけではありませんが、最低でも一冊本が必要な同人誌即売会、CRUSH!(12月開催限定、通常時は本無しでもOK)にサークル参加してきました。

 CRUSH!のウェブ担当の方が病気療養中で公式ページが更新されていなかった(後日更新されてDLできるようになりました)のですが、スタッフに知り合いがいるのでそちらからPDFを取り寄せて、申込用紙を作成、レーザープリンタで打ち出してさくっと申し込み終了です。
 ここ最近参加しているイベントはクレジットカードを使ったオンライン決済ができるイベントばかりなので、郵便局に行って振り込んで、申込用紙を郵送して、みたいな作業が少し懐かしく思えます。去年も10月下旬にやっていた作業を今年も同じ時期にやりながら、「あれからもう一年かあ」などと、ちょっと感傷に浸ってみたりして。

 前回は一関の忘年会(オフ会?)に参加して、一関で一泊してからの参加だったので、奥州市(水沢)への移動は楽だったのですが、今回は直接向かうので、まず移動がネックに。
 最初に考えたのが、5時40分に最寄り駅を出発して、水沢駅に8時30分に到着する案。この次の電車は10時13分に水沢駅到着ですので、会場までの移動距離や当日の荷物を考えるとギリギリ間に合うかどうかという感じです。遅刻を前提にしたスケジュールは組みたくないので、5時40分案でしばらく考えていました。
 ですが、水沢は奥州水沢という事で観光地の一つですし、タクシーぐらいはあるのではないかと思いつき、Googleストリートビューで駅前を確認したところ、立派なタクシープールにたくさんのタクシーが止まっているではありませんか。休日の10時なら確実にタクシーはいるだろうと考え、10時13分の電車で行くことに決めました。途中駅で40分ほど待ち時間はありますが、早起きした上に1時間30分も待つよりは幸せでしょう。

 そんな感じでスケジュールを決め、いざ当日。駅に着いてみると、信号機故障のため一つ前の電車が、私が乗る予定だった時間に繰り下げられていました。行き先は違えど、乗り換える駅は同じですので、その電車に乗って会場を目指します。
 水沢駅には案の定タクシーが十数台止まっており、市民文化会館Zホールまで5分ほどでさくっと到着。実際のところ、当日の荷物が確定した段階で、キャリーカートは不要という結論に達しており、歩いても間に合った可能性はあるのですが、それはそれ(笑)。

 サークル入場を済ませ、両隣のサークルに挨拶。CRUSH!では本の種類も絞っているので、全部平積みで設営は終了。SNSに設営終了の投稿をして、いよいよ開場です。

イベント百景

イベントの終わり

 15時になり、たぶん恒例のスタッフ挨拶で一段落。毎度のことですが、スタッフ不足は深刻のようですね。近所に住んでいたら設営要員で参加できるのですが、片道3時間かかるんですよ。#岩手広すぎ問題
 イベントを通してみると、去年より一般参加者はだいぶ少なかった印象です。同人誌即売会に限らず、何か別のイベントが重なっていたのかもしれませんね。
 イベントの途中にハングアウトで連絡のあった方と一緒に水沢駅前の喫茶店「地球屋」に入って自家焙煎コーヒーと、本日のサンドイッチ(BLTでした)を頂きつつ、来週の忘年会の打ち合わせとか、Ingressの話とか。
 そんなこんなで電車が来る時間になったので解散して、また3時間かけて自宅へ戻るのでした。

最後に

 私が12月のCRUSH!に参加する理由で一番大きいのは、「本一冊必須だから」なのですが、本当に本が少ないですね。今回も創作列に配置されましたが、見える範囲で、本が主体のサークルは私だけで、他は基本的にグッズメインで本が一冊というパターンだったと思います。なお、一人参加なので他の列やジャンルは見てません。
 去年は左隣のサークルさんが本メインだったので感じなかっただけで(故に去年のレポートには書いていない)、そういう状態が続いていると思われます。
 Twitterではハッシュタグ「#CRUSH_Oshu」が主流のようなので、そのハッシュタグで検索をしてみると、本とグッズの告知は半々ぐらいといったところ。思ったよりは多いですが、それでも半分はグッズという感じです。(もっとも、サンプル数が6程度なので、参考にはなるかどうかと聞かれたら、参考にならないでしょう。)
 本必須という、名実ともに「同人誌即売会」を目指そうとしているイベントで、開場前のスタッフによる本の有無の確認のやりとりが、「本はどれですか」と聞かないと確認できないような状況(本が目立つように置かれていない事も含まれる)というのは、なんとなく悲しいものがあります。ちなみに、私のところに来たときは「本は………わかりました」みたいなやりとりでした。

 CRUSH!の参加年齢層は、アンケートの結果を見る限りでは(サークル、一般の合計で)社会人半分、学生半分という形なので、資金の都合というよりは、単純に作成にかける時間だとか、活動スタンスだとか、そういった問題なのだと思います。一応、イベントの中で「コピー本講座」を開催していて(どの程度参加者がいるかはわからないのですが)、本を増やそうというスタッフ側の思いも伝わってきます。
 同人活動を始めた頃から創作の同人誌一本でやってきているので、グッズを作る手間とか気持ちとかは一切わからないのですが、本必須、すなわち名実ともに「同人誌即売会」を目指そうとしているイベントに参加するのであれば、もう少し本が増えて欲しいなあと思います。
 ただ、結局のところ、本を作りたくて作ってる人と、グッズを作りたくて作ってる人がいる以上、それはもうお互いの活動方針なんですよね。それぞれがそれぞれの思いや事情で活動している以上、干渉はできないですし、するつもりもありません。
 ですが、「同人誌即売会」を目指しているイベントに参加するのであれば、もう少し、本の比重を増やして欲しい、本の比重が多いサークルが参加して欲しいなあと思います。

 一方で一般参加者も、本を買おうと思ってイベントに来ている人はほんの一握りという雰囲気でした。私のサークルも含め、常連のサークルでも本には一目もくれず、雑貨を手に取っているという光景は、なんとなく心に残りますね。
 (もう9年前というのが信じられませんが)2007年に青森県弘前市で開催された「Song*Bird」という同人誌必須イベントは、84SP募集で90SPまで拡大、階段には一般参加者の長蛇の列だったようですが、そのSong*Birdですら、参加するためだけに作った様な本が散見されたようですし、なかなかこの手のイベントというのは難しいように思います。

 なんにせよ、CRUSH!の存続をかけた打ち合わせが開催されただとか、そういう情報が入ってきている中で、次回の予定がきちんと発表された事には一安心でした。来年も12月に参加するかどうかは不明ですが、その時はよろしくお願いします。

初出: 2016年12月21日
更新: 2016年12月21日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2016 Suzuhibiki Yuki

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