I-13b(小説)
「大槌町 ここは復興最前線」シリーズも一段落して、いよいよ久しぶりの「小説」でのCOMITIA参加となります。最後に「小説」で参加したのはCOMITIA106(2013年10月)ですので、実に8年ぶりとなります。2014年~2015年の2年間はサークル参加はしていましたが、「ファンタジー」での参加でしたので、本当に久しぶりとなります。2016年からは「評論・情報」なのは写真集を出していたので当然ですね。
小説での参加は久しぶりですが、実は「雪待終夜」として「小説」で参加するのはこれが初めてとなります。2016年に評論・情報に「雪待終夜」で参加するまでは「希望風」名義での参加でしたので、ようやく本来の活動に戻ったなあという感じがします。
もっとも、COMITIA以外では「雪待終夜」で「小説」での活動が主体でしたので、COMITIAだけ特別だったというべきでしょうか。岩手の同人誌即売会(CRUSH!とかはなけっととか)は普通に小説での参加で、小説と写真集を併売していましたからね。
さて、とはいえ、COMITIAは私の中でも比重が大きいイベントですので、これ以降は小説として参加すること、コロナ禍におけるディスプレイを考えるということもあって、準備は入念に行いました。
まずは長いこと使ってきている「帯」のレイアウトを少し変更しました。雰囲気より読みやすさ、スペースで並べたときの統一感、試し読みへのリンクと今までと細々と変わっています。
そして同人誌の増刷です。「その思いを制服に込めて」はCOMITIAではレギュレーション違反で頒布できないのですが、BOOTHでの通販や文フリ岩手を視野に入れてこのタイミングで増刷をしました。また、一時期無線綴じを使っていましたが、今回から平綴じに戻しました。私の肌に合わなかったようです。
ディスプレイ関係も大きく変更しましたが、それは当日の写真も交えてそっちでふれようと思います。
前の日は14時ぐらいに東京入りして庵野秀明展を堪能。2時間半以上開場に滞在したようです。図録はまだ完成していないらしく、通販用のチラシ(もらいそびれると通販で購入できないと事前にTwitterで見かけたので命拾いしました)をゲットしてホテルに戻りました。夜は最近おなじみのよなよなエールで乾杯して、いよいよ当日の朝を迎えます。
りんかい線で新橋から来る場合、お台場海浜公園駅の方が駅としては手前にあるのですが、歩く距離が長いことと、通り道にコンビニがないという欠点があるので、遠回りして青海駅で下車します。途中のファミマでホテルでもらったQUOカード(QUOカードありなしで料金が変わらなかったのでありのプランにしてたのです)で食材を買い込みます。QUOカードを使う人がほとんどいないのか、レジの操作が大変そうでした…。
事前に公式からアナウンスがありましたが、オリンピックで展示場が不足するということで作られた仮設の展示棟、青海展示棟で開催される同人誌即売会はこれで最後とのこと。会場内にコンビニがないこと、トイレが少ないことを除けば、まあまあいい展示棟だったと思います。
ありがとう、青海展示棟!
非常にシステマチックというか、もう検温作業も慣れたものです、という感じの検温を済ませて会場に入ります。一般参加者とサークル参加者を一箇所で検温して、一般参加者は待機列へ、サークル参加者は会場へと、良くできた導線でした。2月ティアは3年ぶりの東展示棟とのことで、また導線が大きく変わりそうですが、うまいこと考えて欲しいです。東の通路部分や2Fの渡り廊下(ガレリア)は狭いので、ホールの一部を検温ブースとして使う感じになるかもしれませんね。
ということで設営完了です。
大きく変わったのは、ポスター風の本文抜き書きと、全冊平積みというところです。種類が少ないので平積みできてますが、ReSin-ensシリーズを再開したり新刊を並べ始めたらまた考えないといけないですね。
隣のサークルは相互フォロワーのサークル「ゆにわ荘102号室」の「藤辰」さん。
お互いに自宅製本ということで、製本作業の話で盛り上がりました。藤辰さんの製本は、文庫サイズで無線綴じ、カバーは疑似PP(ラミネーターで片面ラミネートする)と、現状考えられる自宅製本ではハードカバーに次ぐ手間がかかる製本でした。疑似PPは私も一時期考えたのですが、今の製本になってからはもういらないかなと思っているので、カバーを作ることはなさそうです。
開場時間も迫り、トイレに行った帰りに「そういえば」と気がつき、「KANBI LIVRE(関西美術印刷)」の企業スペースに立ち寄りました。
大槌町の星空写真集はKANBI LIVREのハードカバーセットを使っているのですが、このセット、月末締め、翌月末以降発送というスケジュールになっています。今回は冬コミを跨ぐので〆切に変わりがないかを確認したかったのです。確認したところ「〆切は変わらないが、受注が増えたらそこで受付を止めるかもしれない」との事でしたので、早めに入稿しておくのが安全かもしれないなと思いました。
「30冊つくって、もらったポイントで10冊追加しようと思うのですが心苦しくて…」という話をしたところ「そのためのポイントです」と言っていただいたので、心を鬼にして発注しようと思います(笑)。(11月中はポイント還元率が50%なので、印刷代の半額、6万ポイントになるんですよね…。)
ちょっと振り返りなど。
まず、COMITIAは例年5月と10月(11月)の参加者が多く、2月と8月はまったりしているというイメージですが、今回は11月ですがまったりしている感じでした。
カタログの印刷数で来場者数をコントロールしていること(完売後にフリー入場無し)、コロナ禍である事、二日後に文フリ東京が控えているなどの要因があるかもしれません。もっとも、10月(11月)ティアは文フリ東京と同日開催もあるので関係ないとは思いますが。
そして個人的に今までと雰囲気が違うなと思ったのが、小説島に小説を見に来ている人が少ないように感じました。通り抜けるだけの人が多いと感じたのです。ただこれは、そもそも一般参加者が少ないので、小説を見に来ている人も絶対数が減っているというのもあるので、割合という点では不明です。
久しぶりの小説参加ということもあって、手に取っていただいた数自体は多かったのですが、全員知り合い(あるいは相互フォロワー)ですので、新しい人に届けられなかったのは残念だったなあというのが本音です。
今回初導入のポスター風の書き出しは、今回は見ている人がほとんどいないと感じました。まあ、2月ティアはまだポスタースタンドを置くスペースを確保できそうなので、2月も試してみようと思います。
今回のティアはサークル側の欠席者がほとんど見られなかったというのは今までと違いましたね。募集開始の時期はまだ感染者が多く、開催した時はだいぶ減っているという、今までとは逆のタイミングなのが幸いしたのでしょう。
さて、運良く私は今年もCOMITIAに参加することができたので、これで毎年1回は参加を今年も続けることができました。また来年、今度は2月ティア(当落未定)かそれ以降のイベントでお目にかかりましょう。
ありがとう、青海展示棟! そして、青海展示棟の建設を訴えて活動してきた方々!
ありがとう、串盛り合わせ!
それではまた来年、どこかの会場で。
鈴響雪冬でした。