ベルサール神保町アネックス・ろ-27「雪待終夜」
おもしろ同人誌バザールは、東京「ベルサール神保町(本館)」、「ベルサール神保町アネックス」、大阪「大阪写真会館」の3会場同時開催ですが、雪待終夜は「ベルサール神保町アネックス」に配置されています。
コミケにあわせて大崎駅でやっている方は知っていましたが、会場でもやってるんですね。ということで、初参加のイベントです。
イベントから期間があいてしまったので、思い出せることを中心に。
イベントは11時から、サークル入場も直前までOKということだったので当日入りです。たとえ11時だとしても岩手の沿岸からだと間に合わないので大阪の交通の便の良さを感じますね。
このイベント、入場無料ということもあってかなりコストを意識している作りを感じさせる部分があって、申し込みは完全オンラインです。主催から郵送されるものは一切ありません。開催概要やサークル一覧表もPDFで配布されます。個人的に過去に参加した同人誌即売会は送った書類の写しだとか配置図を全部ファイリングしているので、なにも残らないのは残念だなあと思うところもあります。ひとまずメールで送られてきたPDFを印刷してファイリングしておきました。
ちなみにパンフレットも無料ですが、サークルカットがないのでサークル名が羅列されただけのコピー本(A5・8ページぐらいだった?)です。パンフレットはカンパ歓迎とのことですが、なかなか出しづらいですね…。これは一般参加者優先でサークル参加者には余ったら差し上げますとアナウンスしていたと思います。会場を後にするときに一冊頂いた気がするのですが、あまりに存在感が無い冊子だったからか行方不明に…。
まず、悪い意味でずっと印象に残っていることがあるのでそのことを吐き出しておこうと思います。
それは一般入場前の会場アナウンスで、「某有明のイベントと違って一般入場前のサークル同士の本のやりとりは禁止しませんのでじゃんじゃんやってください」みたいなアナウンスがあったんですけど、コミケに便乗して大崎駅で開催しているにもかかわらず、そのアナウンスでいいの? っていうのが正直な感想でした。
これと似たような感じで、コミケを下げるような発言がいくつかあった気がするんですけど、心証がだだ下がりで、もう参加することは無いだろうなあというのが正直な感想です。
ちなみにこのイベントレポートを書いている時、おもしろ同人誌バザールは東急ハンズ池袋店内にブースを構えて開催されていたのですが、「(サークル名)さんの本は全力で売るマン!」と、そのサークルの同人誌だけを別掲で紹介するようなツイートが流れてきて、「うわぁ…」ってなりました。主催の個人アカウントなら気にならないのですが、イベントの公式アカウントで特定のサークルだけ贔屓するのは相容れないですね。主催の個人アカウントのツイートをイベントのアカウントがリツイートしたのを見間違えたかと思って改めて確認しましたが、やっぱりイベントのアカウントの方でした。
そのサークルは評論情報ジャンルにおいて一目をおかれているサークルであることは間違いないのですが、そのサークルそのものは悪くなくても、なんだか心証が悪いです。
この相容れない感じは秋葉原で開催されていた写真系の即売会「ノンバーコードブックス」(3回で終了、詳細はいろいろレポがあるのでそっちを参照してください)と似たような雰囲気だなあと感じます。
もちろんこれは私の個人的感想であって、おも同が好きな方の参加を妨げるものではないです。ただ、主催と合う人・合わない人は色濃くでると思います。
一般参加者は会場の位置関係(神保町でした)や独特の告知もあってふつうの即売会よりは一般層の人が来ているかなという感じがします。評論形同人誌は同人誌の中では同人誌に慣れ親しんでない人でも手に取りやすい雰囲気はあるのでいい傾向だと思います。
神保町の古本祭りにあわせて行われたイベントでしたけど、それによって一般の人の導線がどれだけ変わったかは未知数ですね。外に案内もなかったと思いますし(あったらすみません)、会場確保の関係もあったのでしょうけど、会場が三つに分かれていてちょっとわかりづらいかなという印象でした。
さて、そんなこんなではありましたが、ふたを開けてみれば割と満足行く結果でした。
今回は2017が最後の頒布になるかもしれないということで、2018共々告知をがんばったのもあって、事前に「この本がほしい」という反応を見かけたのはうれしかったですね。
また、以前に私の本を読んだことがある方が感想を伝えに来てくださって、その方がまた東北に関係する同人誌を出していて、たまたま同じ会場に配置されていたこともあって運命的な出会いを感じました。日記でも何回か紹介しているサークルさんです。
そのほかにも釜石や盛岡出身という方、最近まで調査に行っていたという方などがいらっしゃって、東京という土地柄やイベントの性格の違いをなんとなく感じました。
イベントノートを振り返ってみてみると、おも同では一般参加者との会話が多かったようで、東京のイベントという感じがします。サンプル数は少ないですけど、関西のイベントより東京のイベントの方が良く話しかけられる気がしますね。
さすがに三会場に別れると一人サークルでほかの会場まで足を延ばす勇気はなくて自分が配置された会場だけ回りましたが、それだけでも結構好みの本を見つけることができました。毎回そうなのかはわかりませんが、今回のおもしろ同人誌バザールはシャッフル配置(ジャンルに関係なくごちゃ混ぜ)なので、そういう意味でも普段と違う本を目にすることも多かったと思います。もちろんこれは会場が別れているので導線を作るための配置という性格もあるのでしょうけど。
そろそろまとめです。
今回「大槌町 ここは復興最前線 ~震災復興記録写真集2017~」が残り2冊となったので、ここで終売といたします。通販は長らく動いていませんですし、新刊の2018もありますので、そちらにシフトしようと思います。2冊については何かあったとき用に手元に置いておこうと思います。(1冊は三陸鉄道に寄贈しました)
新たな出会いがあった反面、ちょっと気になるところも多かったおもしろ同人誌バザールでしたが、すべての参加者のみなさん、お疲れさまでした。また別のイベントでお目にかかりましょう。
イベントの後は一泊するので詩唄いさん・ハルハルさんとよなよなビールで乾杯です。今思えばこれがビフォーコロナの気兼ねなく飲めていた最後のビールですね…。