今回はいつもどおり前日入りして、東京国立博物館で開催されていた特別展「出雲と大和」を見て東京を堪能してからの参加となりました。最近こういうパターンが多い気がします。考えてみたら関東の大学に進学したのも東京のイベント(同人誌即売会に限らず)や催しに参加しやすいという親の勧めもあってのことだったので、学生の頃の行動が染みついてる感じがしますね。
さて、新型コロナウイルスの足音がヒタヒタと聞こえてきている中で開催されたイベント。サークル参加者も一般参加者も普段より少なく(3割減?)感じました。
このころはまだマスクも必須ではなく、私もしていなかった記憶があります。参加者のマスク率は5割も無かったと思います。サークルの欠席が目立つこと、一般参加者が少ないということをのぞけば、普通の同人誌即売会という雰囲気でした。少なくとも、これ以降の同人誌即売会がどんどん中止に追い込まれていくという雰囲気は微塵もありませんでした。なんなら頒布数は普段より出ているぐらいの雰囲気で、本当にこれがギリギリに開催されたイベントだったんだなあと思います。
おかげさまで大槌2017は前回のおも同で完売となったため、2018だけとなり、その2018の在庫もだいぶ減ってきました。今回はトートバッグひとつで搬入という軽量っぷりです。
8月ティアは青海展示棟だったので、1年ぶりの東西館ですね。帰ってきたぞ。
手慣れたものでサクサクと設営完了です。ということでCOMITIA131開幕です。
今回のイベントはいろいろな出会いというか繋がりが変な方向で実を結んだので、簡単に触れておきます。
何年か前、職場の同僚の友人(以後:Aさん)が同僚を訪ねてやってくるということで、その際にAさんを紹介されました。実はAさんは以前同人誌即売会にサークル参加していて、ここ最近は休業状態だったのですが、たまたま訪れたCOMITIAで私のサークルの前を通りがかり「えっ!?!?!?」となったのです。(実はその1週か2週間後、(この当時は私の同人活動を知らない)同僚とAさんを交えて温泉に行くことになっていたのですが、お互い含みのある「お久しぶりです(笑)」というやりとりを今でも思い出します。)
で、なんやかんや魑魅魍魎あって、Aさんがサークル参加再開ということで、このCOMITIA(しかも配置が近い)に参加しています。いやあ、なにがあるかわからないですね、同人誌即売会(笑)。地球狭いよ!!
さて、今回のイベント、気になることがあったので吐き出しとして書いておきます(またか)。
お隣のサークルさんで只見線(福島の路線、2021年3月現在でも復旧工事の最中)を取り扱っていることを事前に掴んでいたので、どんなものかなと気になっていたのですが、一般入場が始まっても誰も来ません。この時期だから欠席かなあと思ったのですが、その後全員遅れて来場し、設営を開始します。そのときはただ遅れただけかと思ったのですが、「どうせ売れないよ」だとか「今日もすぐに帰るよ」などとサークルメンバーや仲間内と見られる一般参加者の人と会話しており、隣で聞いてて正直「ええ…」と思ったのですが、宣言通り1時間もたたずにスペースを片づけ、会場を後にしていきました。12時に隣が撤収とメモ書きしてあるので、一般入場開始からの時間を考えると30分程度しかスペースを構えていなかったことになりますね…。
サークルごとに活動方針は様々だと思うのですが、あまりの出来事に愕然としてしまいました。スペースが空になって30分ぐらいたった頃でしょうか、一般参加の方が地図を持って近くをさまよっていたので声をかけてみたらまさに帰ったそのサークルを捜していたのでした。「隣のサークルはもう帰りましたよ」と案内すると、すごくがっかりして立ち去ったのを覚えています。
同人誌は一期一会といいますけど、サークル側に頒布するつもりがないのであれば、一期一会以前の問題だなあと思います。
あまりのことに拍子抜けしてしまい、(そしてそんなやりとりを聞いているので)本を買う気分もしぼんでしまい(そもそも買いに回る時間帯にはもういませんでしたしね)、結局それっきりです。
もう一つは、その更に隣のサークルさんで、これについては直接注意すればよかったと今では思うのですが、開場から2時間ぐらい改札バサミをカチャカチャ鳴らしていて非常にうるさかったです。最初は何の音だろうと思っていたのですが、ふと横を見るとスペース内に立っている人が左手でずっと改札バサミをカチャカチャ鳴らしていました。それに気づいてしまってからはとにかく気になってしょうがなかったのですが、次第にやんでいったので注意するタイミングを失ってしまいました。相互フォローの方の同人誌も並べられているサークルだったのですごく残念な気持ちです(その方は当日は欠席だったのですが。)
という感じで、なんだか隣に恵まれないイベントだったなあというのが正直な感想です。
さて、今回の配置は西館の1234ということで、運が悪ければ4階になるのですが、まあこういう時というのはだいたいそういうもので、4階に配置されてしまいました。ただ、後から知ったのですが、写真集を買うためだけに上に向かったという方がいらっしゃったようで、うれしいことだなあと思います。即売会に参加してスペースに来てくださるというだけでも当然うれしいのですが、たとえばコミケでの東西移動だとか、(エアコンの効きはいいけど遠い)南館というのは私でも一瞬躊躇してしまいます。それでも目指してきてくれるというのはうれしいものですね。
もっとも、今回の場合は私がほしいサークルはほとんど1階に配置されていたので、この配置を恨んだものですが、メインの4層ブチ抜きのエスカレーターさえ使えれば導線としてはシンプルなのでよしとしましょう。
もともと2月のCOMITIAは人が少なくてまったりしている印象がありますが、今回は特にそれを強く感じました。早退するサークルさんも結構多かったように思います。評論島は割と最後まで残っているサークルが多いと思っているのですが、それでも見かけたので、元々早いジャンルなんかはもっと早かったのだと思います。
いつも通りの時間にスペースを空けて買いに出たのですが、欠席や早退で購入できなかったサークルがいつもより多かったですね。
これ以降、特にコミケやCOMITIA、文学フリマなどの大きなイベントは軒並み開催中止、あるいは延期となり、2021年はこの2月と少し落ち着いてきた頃に合間を縫うかのように開催された11月のCOMITIAだけの参加となりました。参加されたみなさん、お疲れさまでした。
この時4人で飲んだビールが、同人サークル同士で最後に飲んだビール(2021年4月現在)になるとは、この時は誰も思っていなかったのである………。