2020年9月の日記

  1. Home
  2. 読み物
  3. 日記
  4. 2020年9月

2020年9月23日(水曜日)

よし、旅をしよう。「和歌山県『潮岬・串本・橋杭岩・南紀勝浦』」

 多分今年最初で最後の大型旅(と思ったけど2月にも写真仲間と岐阜・長野旅行してましたわ)の写真達。完全に写真旅なのでちょっと枚数多いです。これでも全体の3%ぐらいです。

 例年9月の連休で青森に帰省をするのですが、今年はまあ事情が事情でしたので(帰る予定だったけど実家の方から休みを取れなかったので遠慮してくれと言われたのです)、浮いたお金で旅をしようと思い立ち、ずっといきたかった本州最南端、熊野三山を絡めた二泊三日の旅行を組みました。まあ、浮いたお金といっても飛行機のキャンセル料半分持って行かれたので(予約したタイミングの影響JALのキャンセル料軽減に引っかからなかった)結構なコストがかかったのは否めませんが…。

 週間予報でずっと眺めていたのですが、あるとき急に三日間の天気が雨予報になり何事かと思ったらまさかの台風接近。毎日のように「台風逸れろ」と呪詛を唱えたおかげもあって、なんとか直撃は免れました。………とはいえ、最終日は大波乱でしたがそれはまあ明後日の日記で。

 今回の旅で使ったカメラバッグ(シモダデザイン・エクスプロール60)については別の日の日記で触れてますので、カメラもレンズも服も全部ひとつのカバンに詰め込んで歩き旅がしたい人はそちらもどうぞ。

出発 串本へ

 平日の旅ですので通勤ラッシュに紛れながら天王寺で「くろしお号」に乗車します。J-WEST会員ということもあって安く切符を取れるのでグリーン車にしました(普通車とほぼ同じ値段でグリーンに乗れます)。JR西日本の割引切符は二人以上という条件が付いてることが多いですが、J-WEST会員の割引特典もまあまあお得です。
 くろしお号に乗れば後は座ってるだけで本州最南端の駅、串本まで運んでくれます。
 出発してすぐに2号車の手洗いの水が切れていますという放送が流れました。出発する前に補充して(笑)。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 ということで串本です。写真は観光協会の入り口脇に貼ってある「ざつ旅」のポスター。「ざつ旅」はいいぞ。
 串本、当初はレンタサイクルで移動する予定でしたが、台風が接近していると言うこともあって前々日にレンタカーを手配しています。日本全国レンタカーがあるトヨタレンタカーはホント助かりますね。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 ということで潮岬灯台まで一直線。結構アップダウンがあったのでレンタサイクルだったら大変だったかもしれません。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 灯台に上って一枚。暗雲と波浪のおかげで迫力のある写真に。本当にすれすれの天気という感じですね。この時点で台風の中心はすでに和歌山の南を過ぎて三重県まで進んでいたと思います。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 本州最南端の神社、潮御崎神社。何やら物々しい感じです。御朱印は久しぶりのセルフサービス案件。こういうの地味に好きです。
 潮御崎神社で旅の無事を祈ったら、いよいよ本州最南端潮岬へ向かいます。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 潮岬タワーでとりあえず腹ごしらえ。地魚丼。


α6600(ILCE6600) + LA-EA3 + SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM

 本州最南端の眺め!
 海がゆがんで見えますがこれは魚眼レンズによるもので地球が丸いという話ではないです。もう少し視界が晴れていると丸く見えるんですがこの日は流石に無理ですね。ちなみに、魚眼レンズなのに両端まで海岸線が広がってると言うことはつまり、前方180度が全部海ということです。最南端!


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 こういう、いかにもここに行きましたという写真、結構好きでとっちゃいます。ホームの駅名標とか絶対撮りますし。

 景色と潮風を堪能して、トイレ休憩がてら南紀熊野ジオパークセンターを見て回ります。国立公園や国定公園にはビジターセンターという施設(運営主体は国の直営だったり地方公共団体だったり民間委託だったり)がありますが、ここはジオパークとしての情報センターですね。コロナ禍で縮小展示でしたが、かなりの情報量だと思います。満足感高いです。

橋杭岩


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 これを見に来た!
 本当に不思議な空間ですね、橋杭岩。斜め横から見るとこんな感じ。櫛を逆さまに置いたような景色です。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 ザッパーン!
 台風の影響でなかなかいい波です。ちなみに手前に転がってる大小の岩は、折れた岩が転がったものだそうで。恐ろしい…。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 絶景を見ながらのアイス。サービスエリアとかでご当地アイス食べちゃう人です。「まぼろしの金柑ソフト」頂きました。ごちそうさまです。ここでしか食べられないそうですよ

南紀勝浦へ

 当初はここで串本駅に戻ってレンタサイクルを返却し、電車で南紀勝浦へ向かう予定でしたが、レンタカーなので直接南紀勝浦へ向かいます。トヨタレンタカーは県内なら別の拠点に返しても手数料かからないので便利です。(北海道はどうかな…(苦笑))
 南紀勝浦でナビに酷い案内を受けつつもなんとか車を返却し、本日の宿泊先、南紀勝浦温泉 万清楼へ徒歩で向かいます。


RX100III(DSC-RX100M3) (24-70mm F1.8-2.8)

 万清楼は「ホテル浦島チェーン」のひとつで、ホテル浦島の名物という、洞窟温泉(洞窟の中に浴槽がある)に入浴することができるようです。写真はホテル浦島へ運んでくれるお船。
 肝心の洞窟温泉は台風の影響もあって一番海に近いところは閉鎖されていましたけど、洞窟に響き渡る波の音の迫力がすごかったです。
 あと、旅行から帰ってきて「恋せよキモノ乙女」の1巻を読み返していたらこの温泉が出ていることに気づいて「あそこか!」となりました(159ページから)。現実が舞台になっている作品はその場所を知っていると感慨深くなりますね。亀の船も1コマだけ登場してました。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 宿に入って温泉に入ったら後は夕食だけです。優勝!
 食事処での食事でしたけど、一人客も見えた範囲で一組いらっしゃいました。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 港町と言うこともあって海産物多め。写真は選べる一品料理の鯨のたたき。真っ赤な肉が鯨感ありますね。
 料理旅館を冠するだけあって大変結構なお味でした。ごちそうさまです。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 ホテルに貼ってあったポスター。左は熊野古道の大門坂、右は温泉むすめですね。温泉むすめの名字のつけ方、好きです。

2020年9月24日(木曜日)

よし、旅をしよう。「和歌山県『熊野那智大社・那智の滝・わたらせ温泉』」

南紀勝浦

 おはようございます。今日の天気予報は曇りのち大雨。夜には土砂降りが予報されています。日頃の行いチャレンジの開幕です。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 生しらすとか鮫とかマンボウが出てくると港町だなあという雰囲気がして好きなんです。写真は鮫のみりん干し。みりん干しにするのは初めてですね。大変いいお味です。ごちそうさまです。

熊野古道・大門坂

 お世話になったホテルをチェックアウトして那智勝浦駅へ。熊野御坊南海バス フリーきっぷ(三日間フリー)を購入します。熊野御坊南海バスに限りますが三日間乗り放題で大人3200円。これひとつで熊野三山全部回れるのでとても優秀です。私は二日間だけしか使いませんがそれでも十分お得ですね。
 ということで、今日は全編バス移動で行きます。まずは紀伊勝浦から大門坂へ。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 熊野古道の写真と言えば大門坂の写真というぐらいには超有名ポイントです。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 とてもいい雰囲気です。

 て、ここまで来たら大門坂から那智山まで熊野古道(全長600m、高低差100m)を行くように見せかけて実は別の目的があります。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS) + Velbon UTC-63

 それは、平安時代の景色でした。

 大門坂はこの写真を撮るためだけに来たと言っても過言ではありませんね。
 なお出演者は私。狩衣を着て三脚を担いでうろうろする変人プレイしてました。平日でよかった(5組ぐらいすれ違ったけど。あと写真出演もしたけど)。

 結構前にTwitterのフォロワーさんから衣装体験があるよと教えて頂いていて、それ以来気になっていたのでこの機会に来てみました。三脚はこの写真と天気がよかったら星の写真も撮りたいなと思っていたので持ってきていましたが、結局全日程天気は最悪だったので結局この写真のためだけに持ってきた形になりましたけど、雰囲気のいい写真が撮れたので大満足です。
 待ちがなければ10分もかからずに着付けが終わって1時間か2時間借りることができます。2時間は熊野古道を上って那智山まで行くパターンですね。私は1時間で大門坂周辺で写真撮影コースでした。
 気になる方は「大門坂茶屋」へ。とても丁寧に対応して頂きました。

 写真を撮っている中、家族連れで娘さんが衣装を着ているパターンがあったんですけど、どうやらレンタル衣装には巫女服もあるようで、楽しそうに写真を撮っていました。眼福。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 距離600m、高低差100mなので1時間もあれば上れるかなという感じですけど、今日はわたらせ温泉まで行く必要があって移動時間が限られるので、バス停まで戻って大門坂から那智山までバスで移動します。

熊野那智大社

 上までバスで来たので後は楽ちんだろうと見せかけて。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 上ります。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 上ります。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 ………上ります。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 辿り、つきました…パタリ…。熊野三山、熊野那智大社

 よくもまあこんな所に神社やら何やらを建てたこと…。山形の山寺とかもそうですけど、昔の人は健脚すぎませんか? 山の上にある社寺建築ヤバイ。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 悲しくも見慣れてしまった景色。
 旅の無事を祈り御朱印を頂き、高さ・水量ともに日本一の那智の滝とそれをご神体とする飛瀧神社へ向かいます。

那智の滝、飛瀧神社


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 那智の滝を目指して歩き始めるとこんな感じで那智の滝が見えてきます。いや、大きすぎるでしょ…。落差133m、滝壺の深さ10mという数字からもその大きさがうかがい知れます。手前に見える三重塔は那智山 青岸渡寺というお寺です。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 那智の滝と言えばその青岸渡寺と組み合わせた写真ですね。鉄板中の鉄板の構図ですが一枚頂きます。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 熊野古道は熊野那智大社と飛瀧神社の間にも伸びていますのでそこを下っていきます。途中振り返るとこんな景色が広がっていました。石畳、いいですね。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 飛瀧神社とご神体「那智御瀧」。いやあ、近づくと改めて大きさを感じますね。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 入場料を支払い、滝を真正面から見られるお滝拝所舞台から。朝まで雨が降っていたこともあり、水量と水しぶきがすごいです。

 参拝をすませると時間もちょうどいい感じですので、バス停まで戻って近くでランチにすることにします。


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 戻ると言うことは上ると言うことです。さあ、頑張って戻りましょう。

熊野那智大社から南紀勝浦駅そしてわたらせ温泉へ


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 那智の滝の前から紀伊勝浦駅までバスで戻ります。ここから新宮駅までバスで移動し、さらに新宮駅からわたらせ温泉までバスで移動します。流石にこの行程はかなり念入りに時刻表とにらめっこしました。熊野御坊南海バスのわたらせ温泉行きの本数が少ないので結構行程を組むのが大変でした。とはいえ、問題なく移動できるのでよく考えられています。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 新宮駅でバスを乗り換え、わたらせ温泉を目指して熊野川沿いをバスで上っていきます。写真は熊野川。昔は熊野大社に参拝した後、この川を船で下って那智速玉大社へ向かい、最後に熊野那智大社を目指したとか。熊野那智大社が最初になってしまいましたが、明日は熊野大社のあとに那智速玉大社なのでそこは順番どおりですね。
 新宮駅からバスで1時間ほど、本日の宿「わたらせ温泉 ホテルやまゆり」に到着です。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 ということで本日も優勝です。ごちそうさまでした。
 メニューはお酒に合うメニューが多くてビールが進みました。ということで明日はいよいよ熊野本宮大社を目指します。

2020年9月25日(金曜日)

よし、旅をしよう。「和歌山県『湯の峰温泉、熊野本宮大社、熊野速玉大社』」

湯の峰温泉

 おはようございます。大雨です。土砂降りです。ヤバイです。

 湯の峰温泉までホテルの送迎(10分ほど)でやってきましたが、完全に立ち往生です。
 気象庁の高解像度降水ナウキャストのスクリーンショットが残っていましたので紹介します。9時30分10時35分の予報。ナウキャストは結構使ってるのですが、こんな色見たことない…。
 この日、周辺の自治体では記録的短時間大雨情報(110ミリとか120ミリとか)が発令されていました。私が居た湯の峰温泉(田辺市)では発令がありませんでしたが、大雨に関する情報が防災無線からひっきりなしでした。

 この大雨ですから世界遺産の温泉である「つぼ湯」には当然入れません。近くであいていた喫茶店「湯胸茶屋」で珈琲を頂きつつ、湯の峰温泉から熊野本宮大社に行くバスが来るまで待たせてもらいます。

 動画はこの時に撮影した雨の様子(41秒・31MB)。

 ものすごい雨ですね。川の音も混ざっていますが、文字通り「ザー」という音がする雨なんて初めて見ました。Twitterでは紀伊半島の大雨を満喫中なんていうやりとりで盛り上がります(笑)。これもこの雨が昼過ぎには止むことがわかっているからこそですね。天気予報大事です。
 喫茶店で読書をしながらバスの時間を待っていると、外国人の男女二人組がお店にやってきてきました。男性の方はハーフパンツにビニールの雨具という軽装でずぶ濡れで大変そうでした…。結局この方々と一緒に同じバスに乗ることになるのですが。

 バスの時間が近づいてきたので、ミズノのレインウェア(上下)を取り出し服の上に着ます。カメラバッグにはレインカバーをかぶせ、折りたたみの傘を装備すれば完全防備完了です。お店の人にお礼を言ってバス停へ向かいます。


RX100III(DSC-RX100M3) (24-70mm F1.8-2.8)

 こちらが世界遺産のつぼ湯です。完全に濁流の中ですね…これは入れない…(苦笑)。


RX100III(DSC-RX100M3) (24-70mm F1.8-2.8)

 つぼ湯の少し下流側。雨は少しずつ弱まってきましたが、川は上流の雨が反映されるので油断大敵ですね。何もありませんように。

 本来ならつぼ湯に入った後、熊野古道の大日越え(湯の峰温泉⇔熊野本宮大社)をする予定でしたが、この雨では危険ですのでバスで移動します。次に乗るバスは、熊野御坊南海バスではなく奈良交通です。
 三重県なのに奈良交通?
 そうです。奈良交通には奈良県の大和八木から三重県の新宮までの路線バス「八木新宮線」があるのです。高速道路を使わないバスでは日本最長となる166.8kmを走行、停留所は167か所、走行時間6時間30分です。アホか(笑)。
 でも、湯の峰温泉から本宮大社に行くバスは大変貴重なのでありがたく使わせてもらいます。ホテルにこのバスの時刻表がなかったらこの移動ルートは気づかなかったので助かりました。

 バス停でバスを待っていると先ほど喫茶店でご一緒した外国人の方もやってきました。どうやら同じルートのようです。
「新宮に行くバス停はこっちですか」
「はい。あ、新宮? 本宮?」
(改めて考えるとこの発音かなり紛らわしいですね。しかも道路の反対側は新宮行きなので紛らわしい)
「新宮」
「ではここです」
 なんていうやりとりを片言の英語で取り交わして道案内終了。奈良交通はSuicaに対応してるのでサクッと乗って本宮を目指します。

熊野本宮大社

 徒歩なら2時間ほどかかる道をバスで15分ほどで駆け抜け、熊野本宮大社がある田辺市本宮町へ入ります。
 バス停のすぐ側にあった和歌山県世界遺産センターを見学し終わるとちょうどお昼時でしたのでまずは腹ごしらえです。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 予定では鰻のつもりだったのですが、定休日でもないのに(大雨の影響でしょうか)閉まっていたので、熊野本宮大社近くの茶房珍重庵へ。
 これが大正解でした。
 実は昨日の熊野那智大社でも同じように蕎麦とめはり寿司のセットを頂いていたのですが、そっちが霞むぐらい美味しかったです(というか昨日のは多分ハズレでした)。これがなかったらイメージが悪いままだったので払拭できてよかったです。ごちそうさまです。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 大変結構。
 158段の階段を上り、参拝を済ませ、御朱印と新しい御朱印帳を頂き、神社を後にします。

熊野本宮旧社地 大斎原・大鳥居


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS) + HDR

 本宮大社を辞すころには雨は小康状態になりました。産田社への参拝を済ませ、熊野本宮旧社地・大斎原の方へ視線を向けると、美しい景色が広がっていました。
 今回の旅は、この景色のためだったのかなあと思わせるほどの景色です。紀伊半島は日本でも有数の豪雨地帯ですから当然霧も多く発生するでしょう。山沿いでは珍しくない景色とは言え、このタイミングで見られたのは本当によかったなあと思います。山にかかる霧をもう一枚

真名井社

 大斎原を後にして、熊野本宮大社に行ったら必ず行こうと思っていた「真名井社」へ向かいます。熊野本宮大社の末社で最初に降臨した地と言われています。井戸がご神体です。


α6600(ILCE6600) + SEL1670Z(E 16-70mm F4 ZA OSS)

 今でも神事の際はこの井戸の水を使用しているとのこと。こういう雰囲気の神社は本当に好きです。

 真名井社へ向かう際にこの写真は絶対撮ろうと思っていた写真も無事に撮影できました。アイマス好きなら通じるはず

休憩~新宮駅へ


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 熊野本宮大社周辺で見たい場所は全て見たので残すところは熊野速玉大社だけです。ですがバスまで時間がありますので再び茶房珍重庵へ向かい、今度は「もうで饅頭」を頂きます。こちらも美味しかったです。ごちそうさまでした。

 休憩しつつ、新宮までの熊野御坊南海バス新宮から松阪までのJR松阪から難波までの近鉄の公式ページを眺めてみます。近鉄が遅れ気味ですが、今のところ帰りの路線が全部動いていることを確認。これなら無事に帰れそうですね。
 もうで饅頭をお土産に買ってバスに乗り、いよいよ最後の目的地、熊野速玉大社へ向かいます。昨日はあんなに綺麗だった熊野川も完全に濁流に

熊野速玉大社


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)


α6600(ILCE6600) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)

 二泊三日の串本・熊野三山巡りの目的地もこれで最後になりました。熊野速玉大社です。このたび唯一の都会の中にある神社ということもあって、少し不思議な感覚です。階段もありませんし(笑)。
 ここまでの旅の無事を感謝して、新宮駅へ向かいます。

帰路へ

\(^o^)/オワタ

 先ほど紹介したスクリーンショット、JRは動いていると思っていたのですが、実は見間違っていて思いっきり止まっていました。列車が動いてると思ってのんきに速玉大社参拝してたわけですね。

 窓口で運行情報を訪ねると、まだ案内はしていないけど、松阪方面(三重県)の運行を再開する見込みなので、もう少し待てば松阪まで行けるようになると思うと案内されました。ひとまず駅員さんの勧めるままに特急券だけキャンセルして乗車券をキープします。
 駅のベンチに座ってどうしようかなあと考えつつ、ふと思い立って楽天トラベルで新宮駅周辺の宿を調べてみると、ビジネスホテルが何部屋か空いていることに気がつきます。
 その時、数年前、名古屋から熊野市まで乗ったときは特急列車ですらすれ違い待ちをしていた、つまりこの区間が単線であることを思い出します。単線と言うことは、列車は特定の場所でしか上りと下りのすれ違いができないので、運行に大幅な制限が生じます。釜石線で学んだよ。
 ということは、このまま駅員さんの勧めるまま松阪方面の運行再開を待ってその列車に乗ったとしても、実際に松阪に着くのは何時になるかわかりません。少なくとも、乗ろうとして予約していた近鉄特急には絶対に乗れません。

 そんなことを考えつつ、目の前の楽天トラベルの画面には、GoToトラベルのおかげで税込み3120円で泊まれるホテルが表示されています。
 「あれ、これはもう、泊まった方が気が楽じゃない?」
 そう思うと後は早いです。サクッと予約&決済を済ませて窓口の列に並びます。直前に並んでいた老夫婦が特急をキャンセルして運行再開予定の普通車に乗り込むのを見送りつつ、「ホテルを取ったので乗車券もキャンセルして下さい」とお願いして乗車券も払い戻しします。

 Googleマップを頼りに予約したホテルへ向かい、チェックインを済ませて一段落。すでに運行再開見込みと言うことは、明日の天気を考えると始発から通常運行でしょう。J-WESTの予約画面から明日の朝一の特急を確保して、近鉄特急は予約変更で今日の特急を明日に振り替えます(まだ出発時刻前なので何度でも変更OK)。


α6600(ILCE6600) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)

 もう一泊楽しめる丼。

 台風につっこんでいったり大雨に歓迎されたりとちょっと旅程としては波乱含みなので、生存報告を親とTwitterにしつつビールで乾杯です。
 そんなこんなで「普通列車でのろのろ帰ると何時になるかわからないので、ホテル確保! いやあ、旅ですねえ」などとツイートしたら、「旅だねーぇ」とか「もう1日楽しめるっ(≧∀≦ )」とか「リアルざつ旅」とかリプが付いたので、私のフォロワー旅慣れした人しか居ない…と笑わせてもらいました。

 ファミマで買ってきた新聞を斜め読みした後はグルグルと丸めて、濡れてしまった靴の中へ。これで明日も快適に旅ができるでしょう。下着類も雨を見越して一式多めに持ってきていたのでそちらも問題なし。
 ということで、波瀾万丈の二泊三日は三泊四日になっておしまいです。
 翌日は三日間が嘘のような快晴の中、朝一の特急を乗り継いで大阪まで戻りました。めでたしめでたし。


 しかし、本当に三日間だけ天気が酷かったですね…ぐぬぅ。でも忘れられない旅になりました。ここまで読んで下さった方、お付き合いありがとうございました。
 あと、プレモルの秋香るエールは美味しかったのでお勧めです。怪我の功名(笑)。

初出: 2020年11月08日
更新: 2020年11月08日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2020 Suzuhibiki Yuki

Misskeyにノート

Fediverseに共有