付き合いが長くなりすぎて文字通りアバター(化身)ともいえるまでに至った「美少女管理人」について紹介します。
元々は自己紹介のページに数行書いていただけなのですが、VRoid Studioを使って3Dアバターを作るようになったので、権利関係の説明も含めてページとしてまとめました。
アバターだけ見たいという方は、VRoidHUBを見てくださいね。
時は2003年、ウェブサイト「いつか見上げた、あの青空の下で・・・」の管理人「マスターうー」氏を中心に、ニュースサイトやテキストサイトの管理人を美少女化したイラストを投稿するという「サイト管理人美少女化計画」がネット上を賑わせていた。
そして2003年5月1日、当時、同人サークル「雪解け水」のメンバーであった「神薙雨音」氏が、それに相乗りする形で鈴響雪冬を美少女化したのが始まりである。
という感じで、私も雨音氏ノリノリで複数枚の画像が作られた。雨音氏によるイラストは散発的に2006年までサイトの日記を飾ることになった。
左のアイコンは当時設置していたBBSの鈴響専用アイコン。もちろん神薙雨音氏による作品である。
月日が流れて流石に沈静化した頃、二つ目の転換期が訪れる。
ウェブサイト「K.Hみっくす ふぁーすと えでぃしょん」の管理人「緋龍華 麒麟」氏によるフリーソフトウェア「キャラクターなんとか機」との出会いである。
2007年11月2日の日記によると某萌えアバター硬派ブログに触発されて作ってみましたと書かれ、キャラクターなんとか機による最初のイラストが日記に掲載された。(発端となったブログはごちゃ氏のブログの事と推定されるが15年も経っているので詳細は不明。)
2007年に作られたキャラクターなんとか機による画像はそれ以降大きな発展には至らなかった。
しかし、2010年1月21日、サイト管理人美少女化計画を懐かしむかのように新たなイラストを作成。この3年の間にキャラクターなんとか機は多くの人によって服やパーツが生み出され、それらを保管するアップローダーまで用意される状態だった。それらのパーツを駆使して新たなイラストが作られたのである。
キャラクターなんとか機による手軽なイラストは大量生産に拍車をかけた。特に2011年3月から始めたTwitter、2014年から始めたGoogle+には「アイコン」が必要だったこともあり、キャラクターなんとか機をフル活用してアイコンを作り、季節ごとのアイコンやイベントごとのアイコンが作られていった。
最初にデザインが生み出されてから数年はサイトの管理人の自画像という立ち位置だったものが、ネットという大海原にこぎ出したのである。
そんな流れの中で、当初垂れ目だった目尻は徐々にツリ目やジト目に変化するなど、「美少女管理人」から「雪冬姐」へと徐々に変化していった。
なお、髪の色はキャラクターなんとか機の制約上濃い紫だったが、その後は鈴響雪冬の趣味によって徐々に黒髪に近づいていった。しかし、2014年に原点回帰を標榜し、かつソフトのアップデートによりTrueColorパレットが使えるようになったため、元の色に戻った。
2015年頃には概ね安定し、それ以降はパーツを組み替えることで季節限定アイコンを作るなど、安定期に入ったとみるのが妥当である。
右のアイコンはキャクターなんとか機による安定版(2014年1月5日版)アイコン。
バーチャルYouTuberや生主といった個人による配信が徐々に盛り上がりを見せる頃、ドワンゴとS-courtによるスマホアプリ「カスタムキャスト」が登場した。パーツを組み合わせることで3Dのアバターを手軽に作ることができるこのアプリを試さないはずもなく、幾つかの画像が作られた。特に巫女装束の画像はお正月限定としてSNSのアイコンにもなった。
カスタムキャストが登場してもアバターを作るためではなく、作ったキャラクターを眺めたり、アイコンを作るために使われるだけだった。また、アイコンはキャラクターなんとか機の比重が大きく、その優位性は揺るがなかった。なお、カスタムキャストは2022年にアンインストールされたため、これ以降このソフトによる画像は作られないと考えられる。
2003年のサイト管理人美少女化計画を発端に始まった鈴響雪冬のイラスト化はカスタムキャストという例外があるものの、ほとんどがイラストあるいはアイコンとしての利用、すなわち2Dの世界にとどまってきた。
しかし、2022年6月末、数年前から漠然と欲しいと思っていたVRゴーグルを勢い余って購入、突如としてVRの世界へ飛び込むことになる。
VRの世界を楽しむのであればアバターが必要。アバターを作るソフトは多岐にわたるが、VRoidが手軽そうだ。テクスチャもBOOTHでいろんな人が作って売っている………という具合にトントン拍子に進んで、7月10日には3Dアバターが改めて誕生することになる。8月11日にはUnityを使ってVRChatへのアバターアップロードに成功し、文字通りアバターとして身にまとえる状態にたどり着いた。
美少女管理人というキャラクターイメージの誕生から実に19年の月日が流れていた。
ということで、これ以降、テクスチャーや3Dモデルの権利関係も含めて、アバターを紹介します。細々と改変を繰り返しているため、使用しているテクスチャーはその都度変わる可能性がありますが、画像化したもの、VRMとしてエクスポートしたものなど、人の目に触れたものについてはもれなく紹介したいと考えています。
記念すべき初期アバター。このモデルとVDRAWを使用して作業配信をしたことが2回だけある。
場所 | 作者・ショップ名 | 製品名 |
---|---|---|
髪(テクスチャ) | とりんご | TORINGOヘアテクスチャ/Hair texture |
服(テクスチャ) | ヒラリチャン | イイカンジ夜空ワンピース |
ネイル(テクスチャ) | たびか屋 | 冬色ネイル |
ファンデーション(テクスチャ) | Atelier Mahoulotl | Cute Glitter L.ingerie Set |
ランジェリー(テクスチャ) | AliceHimeAtelier | 下着 Bloomers 14 Colors色 SHORT |
初期アバター作成以降、アバターを作る(というよりもテクスチャーを選ぶ(服を選ぶ))ことにハマり、幾つかのバリエーションを作ってきたが、おおむね2022年11月ぐらいから方向性が決まり、2022~2023年コレクションとして、基本・春夏秋冬・盛夏(ビール)・正月の7体を作ることにした。
2022~2023モデルで基本モデル+秋、冬、正月、春、夏、盛夏と7体が出揃ったが、2023年6月27日に表情アップデートを行った結果、基本モデルから作り直しを行っている。従来の2022~2023モデルは「2022モデル」と呼ぶようになり、2023年6月27日以降のモデルを「2023モデル」と呼ぶようになった。
VRMモデル撮影ソフト「Vピク」
2023モデルの標準となるアバター。これを基本に各季節のモデルを作っていく。素足で162.8cm。低身長キャラが必要な場面に合わせて共通仕様で低身長にしたモデルも存在する。
場所 | 作者・ショップ名 | 製品名 |
---|---|---|
肌 | とりんご | VRoidっぽくないお肌2 垢抜け |
髪 | とりんご | TORINGOヘアテクスチャ/Hair texture |
瞳 | keit@(platinumRondo) | 瞳テクスチャ-Snow |
ファンデーション | yuzu(YUZUNOKO WORK SHOP) | ブラ&ショーツ_01_blue |
場所 | 作者・ショップ名 | 製品名 |
---|---|---|
服 | ヒラリチャン | イイカンジ夜空ワンピース |
服 | 甘酒 | 星空グラデワンピ |
ネイル | たびか屋 | 冬色ネイル |
ランジェリー | 清水ステラ | 花柄アンダースコート3種 |
ファンデーション | yuzu(YUZUNOKO WORK SHOP) | ベビードール_ランジェリー_white |
浴衣(2023) | 晴れ着(2023) | 水着(2023) | パーティー(2023) | |
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モデルイメージ | ||||
服 | 柑酉衣豆(Yarnwinder) ききょうのゆかた |
柑酉衣豆(Yarnwinder) レトロ袴(小花柄モダン) |
もねこ(ユズリ) セーラー服セット 槌谷ISOLA(イゾラボ) シンプルビキニ |
CLCT for PARTY VRoid Studioデフォルト衣装 yuzu(YUZUNOKO WORK SHOP) ベビードール_ランジェリー_white |
頭 | KOKONE(Starry Sea) ゆめかわ☆シュシュ♡ |
リザ(リザのアトリエ) ふわふわハーフアップ aogiri(FIRMIANA) つまみ細工風髪飾り カラバリ8種 |
KOKONE(Starry Sea) ゆめかわ☆シュシュ♡ |
クレイス(Crais SHOP) ふんわりパーマサイドテール |
体 | りゃん(あくむ病院) きらきら宇宙ネイル3色セット |
りゃん(あくむ病院) きらきら宇宙ネイル3色セット |
りゃん(あくむ病院) きらきら宇宙ネイル3色セット なると(なると屋) 水滴テクスチャ |
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靴 | ||||
その他 | 靴は服のセット品 | 帽子と靴は服のセット品 | バーチャルマーケット公式 ムルエナの雫 (限定公開商品のためリンクなし) |
限定モデルにはVRSNS専用で用いているアバターも含めるとさらに多くの種類があるがここでは省略する。