イベントレポート「三陸コネクトフェスティバル(三陸CF)」

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イベント情報

三陸コネクトフェスティバルとは、三陸の復興のシンボル「三陸鉄道」の北リアス線と南リアス線がひとつにつながる2019年3月に向けて、三陸を盛り上げるためのイベントです。
三陸の今を知ってもらい、三陸のこれからを一緒に創り、未来へとつなげていくことを目的としています。

今まで三陸に来訪者の少ない「若者」の皆さんに楽しんでいただけるようなイベントにしています。

概要

日程等

主催

三陸聖地化委員会

出演

※公式ページより

司会

佐藤ひろ美

イベントレポート

開催公表後

 2017年12月20日ごろだったと思いますが、「三陸コネクトフェスティバル」というイベントが開催されるらしいという情報が舞い込んできました。しかも司会者が佐藤ひろ美さんです。
 このサイトを長らく見てきた方なら覚えているかもしれませんが、「みずいろカラオケ化計画」に参加していた身として、そして大人のゲームの曲が大好きな身として、好きなアーティストとして佐藤ひろ美さんを掲げている身としては参加せざるを得ないというものです。そしてそれが三陸の振興に繋がるとなれば一石何鳥でしょうか。
 それにしても縁(佐藤ひろ美、大槌、復興)とは不思議なものですね…。MOE2さんは今頃どうしているでしょうか…。

 そして23日には開催に向けたクラウドファンディングが行われます。どうやらこのクラウドファンディング、シャトルバスや会場警備の費用として使うそうで、遠方から来る人のためになるなら地元から支援しようという気持ちも込み込みで手を上げました。ええ、出資しましたよ。2口。これでシャトルバスが運行できるものなら安いものです(私自身は普通に路線バスで会場に行けます)。
 若い人よ、大船に乗ったつもりで財布なんて家に置いてこいっ!(お昼ご飯はどうするの)
 クラウドファンディングで出資は何度かしてきましたけど、これほどまでに応援したい気持ちでお金を払ったのは後にも先にもこれが最大かも知れないですね。

 クラウドファンディングの成立が確定し、ストレッチゴールも達成し、気分も盛り上がってきます。
 といっても、私自身は株式会社S所属アーティストで知っているのは上松範康さんとFaylanさんだけ。後者に至っては「ういんどみる」の「Witch's Garden」のOPテーマで佐藤ひろ美さんとデュエット(当時は飛蘭名義)していることをきっかけに知っているだけであって、ソロの曲は一曲も知りません。そんな状態の私がイベントに参加してもいいのかという迷いもありました。(そういう意味ではWitch's Gardenは作詞:佐藤ひろ美、作曲:上松範康、歌:佐藤ひろ美・飛蘭という完璧な構成なんですよね。ちなみに佐藤ひろ美さんの曲の中で一番好きな曲です。)
 それでも折角支援したのだから参加したいという気持ちもありますし、いつもお世話になっている珈琲屋さん、ハピスコーヒー(Happiece Coffee)さんもキッチンカーとして参加するようですし、現場の写真も撮りたいしということで、意を決して当日も参加することにしました。

イベント当日

出発

ペンライト
15万年ぶりぐらいに握るペンライト(今回購入)とクラウドファンディング出資者向けのリストバンド

 ライブなんて10年以上前に参加した「東西エロゲーバンド乱れ祭り報告」とか、友達に拉致されるような形で参加したハロプロのライブぐらい。それでも参加する限りはということでペンライトを事前にヨドバシで購入。コールとか振り方とかさっぱり分かりませんけど、周りにあわせていればきっと戦えるはず。

 カメラとペンライトをバッグに入れ、路線バスに乗って一路大槌へ。

撮影

 普段の写真撮影は仕事の合間に行っているのですが、必要な写真をしばらく撮れていなかったり、天気がいいときは土日に写真を撮ることもあります。9時半開場ということですので、8時半ぐらいには大槌入りして現場の撮影をスタートします。城山からの写真は各種報道でもたくさん見かけますし、今回のイベント前後のTwitterを眺めているとその手の写真はたくさん出てきますが、やっぱり地面レベルでの撮影のほうが分かることはたくさんあるんですよね。
 肝心の写真は写真集に収録するとして、何枚かここにも。


α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/60sec, F11, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 1枚目はいつもの古廟橋交差点から。交差点に家が建つと景色が変わりますね。


α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/60sec, F11, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 2枚目は駅前通り線から大槌駅予定地を。写真の四隅が青緑っぽくなるのはLightroomのレンズ補正プロファイルの完成度があまりよくないからです。いい加減改善してくれないと写真集でも地味に気になるんですよね、これ。


α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/100sec, F11, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 おしゃっちの建物はほぼ完成し、外構の工事が始まっていました。

 県道から南側を中心に上町から大町まで歩いたところで9時半になったので城山の公民館を目指すことにします。

イベント

 駐車場の警備をしていた方や駐車場から城山までのバスを案内していた人の対応が凄く気持ちよく感じました。どこの業者かは分かりませんが、よく頑張ってるなあと。会場入り口から受け付けもスムーズでした(粗方受付が終わっていて人が少なかったこともあると思いますが)。もうこの時点で好感度MAXですよ。田舎のイベントとかバカにできないです。

大槌ウインド・オーケストラ(ゲストボーカル:Faylan)

 色々なところで演奏活動をしている大槌ウインド・オーケストラとそれをバックに歌うFaylanさん。Faylanさんのソロ楽曲を聴くのはこれ初めてですけど、Witch's Gardenで聞いたイメージままのパワフルな歌声でした。こういう声好きなんですよね。

吉里吉里鹿子踊

 イベントとしてはあくまでも「三陸コネクトフェスティバル」ですから郷土芸能のステージもあります。ちなみに大槌には22の民俗芸能団体が存在しています。
 そういうことをすると味じゃないのかもしれませんが、大槌で開催された「信州御代田 龍神まつり」の時のように、演目の説明があると嬉しいなあと改めて思います。私自身も鹿子踊がどういうストーリーで展開されているかはさっぱり分かっていないので…。(メスを巡ってオス同士で争っているのは何となく分かる)

 直接演目には関係無いのですが、撮影した時間はこの時間帯なので写真を。キャンドルの写真はOKとのことでした。


α6300(ILCE6300) + SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
1/80sec, F4.0, ISO3200, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 ステージには株式会社Sのメンバーが作成したというキャンドルが置かれていました。1日目はキャンドルに息を吹きかけて明かりを消すという演出もあったようです(ステージ上のキャンドルの光源はLEDです)。


α6300(ILCE6300) + SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
1/60sec, F1.4, ISO800, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

希望郷いわて文化大使トーク&ライブ(桑島法子)

 ステージにテーブルとイスがセットされ、いよいよ始まるというタイミングで「私らしく」の前奏流れてきて、「この流れは…!」と思っていたら、桑島法子さんが歌いながら登場し、そのまま一曲丸ごと披露。もうこれだけでお腹いっぱいです。ありがとうございました。
 大槌に来る前に岩手県内を色々動き回っていたようで、その時の写真をスライドで紹介しながらの進行でしたが、途中でNHKの上原アナウンサーの写真が表示されたときは会場が爆笑に包まれました(VIP席は遠征勢が多いようで、反応は薄かったですが)。あの写真は卑怯です(笑)。
 岩手出身の佐藤ひろ美さんと弾むトークはあっという間に時間を使い切り、4作品朗読、2曲歌唱で〆。朗読劇はホント凄かったです…。「暁穹への嫉妬」は新刊の題材に使えそうな予感。

mao(ゲストコーラス:あぐどまめ)

 ドラえもんの新主題歌を歌っているmaoさんと、地元コーラスグループあぐどまめによるユニットコンサート。歌はもちろんですが、maoさんの自身の仮歌の仕事をしていたらデビューに至ったという話をしつつ、夢は叶えようと思えばかなえられるかもしれない(佐藤ひろ美社長も言っていましたね)と、コーラスを担当していた子供達に語っていたことが印象に残っています。
 イベント全体を通して「未来への希望」を感じさせる内容だったと思います。

ミヤクラDJ(お昼ご飯)

 この時間帯はお昼ご飯のため外に出ていました。


α6300(ILCE6300) + SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
1/320sec, F3.2, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 主食は大槌のC-Cafeのキッチンカーから海鮮ラーメン。店舗営業をしつつ週2回大槌役場前(釜石でも週2回営業)でキッチンカーの営業もしているお店ですね。(2018年4月14日から店舗営業はしばらく休止しキッチンカーのみになるとのこと)実は私自身は一度も食べたことが無かったのでいい機会でした。旬とは言え牡蠣が入ってるのは贅沢ですよね。


α6300(ILCE6300) + SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
1/320sec, F3.2, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 ハピスコーヒーさんと桑島法子さんとの話で盛り上がった後はクラウドファンディング支援者専用のブースに移動して振る舞いを受けます。2口支援したので食べ物と引き替えできるチケットが4枚もあるので、ホタテ2個とひっつみ1杯と交換しました。ついでに赤飯(ちゃんと甘い方)も購入し、腹がクライマックスに。
 ホタテを食べているときに「食べ方が上品」と言われたのですが、営業文句でしょうか…(いままで言われたことないので)。本当のことだとしたら嬉しいですね(笑)。

プチS祭り(Faylan、櫻川めぐ)

 私にとっては一番の不安であるプチS祭りが始まります。曲は知らない、アーティストもよく知らない、さてどうなるか………心配無用でした。もう周りの応援のボルテージが凄い。波に押されるような感じで私も周りに合わせながらペンライトを振ります。
 これが実に楽しい(笑)。
 曲もいい曲でしたし、大いに楽しませてもらいました。

 そしてアンコール。
 あまりにも突然のことで何を歌うか決まっていない状態で、佐藤ひろ美さんもカバーした「ひょっこりひょうたん島」なら会場BGMとしてつかっていたので音源がありそうということで、急遽それを歌うことに。歌詞もスマフォで確認しながらという本当に土壇場であることが分かります。
 そしてFaylanさんがステージ脇から佐藤ひろ美さんを連れてきて、マイクを押しつけ―――。
 もう、今で思い出すと涙が出そうになるのですが、佐藤ひろ美さんが歌ったのです。2016年12月末を歌手を引退し社長業に専念すると言う事で、もうその歌声を聞くことができないと思っていたのですが、もう一度、しかも生で聞くことができました。歌ってくれた佐藤ひろ美さん、そして引っ張り出した(笑)Faylanさん、本当にありがとうございました。

エンディングセレモニー

 スタッフ一同ステージに上ってエンディングセレモニーです。これで終わりにせず第2回を目指す、三陸聖地化委員会の平舘さん号泣、参加者に愛されたイベント、そんな雰囲気のエンディングでした。開催してくれて本当にありがとう! 第2回に向かって走り出してほしいです。

握手会(クラウドファンディング出資者限定)

 流れ作業的な握手会なのかなあと思っていたのですが、一人ひとりやり取りをしているのをみて、これまた「どうしよう」と(笑)。なにせついさっき知ったばかりの方々ですから、「応援してました」とも言えませんし。
 ひとまず、「三陸に来てくれてありがとう」と「応援しています」という趣旨でまとめてみました。とはいえやっぱりそこは急ごしらえのコメント。「三陸のお勧めは何かありますか」と聞かれて頭が真っ白になり、「魚?」というあほな答えを繰り出します。いやあ、今思い出してもこれは酷いですね(苦笑)。次の機会があったら「城山ポテト」をお勧めしておきます。
 握手の最後は佐藤ひろ美さんです。ずっと応援していたこと、初めてお目にかかれたこと、不思議な縁で大槌の復興を手伝っていることをたどたどしいながらも伝え、握手会は無事に終了。会場を後にしました。

最後に

 まず、大槌でこういうイベントを開催できたことは本当に凄いなあ、と。一言で「奇跡」と片付けることはできますが、その裏には関係各所の調整があることは自明の理ですし、平舘さんが号泣していたことからもそれは明らかでしょう(話を聞いている限り、半分ぐらいは佐藤ひろ美さんが歌ったことを受けて泣いているようでしたが(笑))。「さんりく基金」の支援を受けたりクラウドファンディングを活用しての開催と言う事もあり、独立したイベントとしてはまだ成立していないのかもしれませんが、始めはみんなそんなものだと思いますし、だからこそ入場料無料という大胆な施策をとれたのだと思います。Twitterを眺めていると、大槌に初めて来ると言う人も非常に多かったですし、そのきっかけがアイドル的なイベントであろうとも、来て見たことには変わりないですし、それがきっかけで考えに耽った人も多いでしょう。
 大槌町はもちろんとして、昨今、地方都市では人口ももちろん増やしたいですが、交流人口を増やしたいと考えています。そのためにはまず存在を知ってもらうこと、そして「いい場所だなあ」と感じてもらうことが大切なのだともいます。感想ツイートを見ていると「来てよかった」という意見も多々あり、間接的に大槌に携わっている私としても非常に嬉しい声です。

 この度は開催してくれてありがとうございました。そしてあーてぃすとはもちろん、観客の皆さん、大槌に来て下さって本当にありがとうございました。
 もしよければ、今後とも偶に思い出して頂ければ幸いです。

初出: 2018年04月22日
更新: 2018年04月22日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2018 Suzuhibiki Yuki