2023年1月の日記

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2023年1月1日(日曜日)

2023年

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

2023年1月3日(火曜日)

ComicVket3準備中

ComicVketの入稿画面のプレビュー。巨大なポスターが3枚飾られている。

 ComicVket3の入稿が完了しました。ここで言う入稿とは、設営に必要なデータをアップロードすることですので、原稿の入稿とは異なります。
 2月に開催されるオンライン即売会のComicVket3は写真集を主体にして、なおかつ「大槌町ここは復興最前線」をメインにしました。ちなみに現在募集中のNEOKET4も復興記録写真集主体での応募です。
 これはいろいろ思うところがあるのですが、一つは完結済みの作品である「大槌町 ここは復興最前線」をアピールする場所やタイミングが難しいこと。もう一つは、オンライン即売会はデータ販売の方が買いやすいという二点が主な理由です。

 ポスター画像は全て新規作成なのでポスターを作るだけでまあまあ労力が必要でしたが、それに見合うブースになったかなと思います。
 イベントが開催された折には、自分のスペースまで行くところを動画に収めて日記に公開したいと思います。

 ちなみにこのブース、3枚のうち左右2枚は普段は収納されていて、ブースに近づくと開くという仕組みになってます。バーチャル!!

2023年1月8日(日曜日)

HTML5

 何が変わったかと言われたら見た目は全く変わっていませんが、このページからHTML5になっています。とはいえ、何も変わっていないのですが。
 ついでに言うと、このページから「ホームページビルダー22」による作成となりました。一応HTML5対応ということですが、HTML5で導入されたタグのほとんどは手打ちが必要なようですね。まだまだ対応が甘いように思います。
 とりあえず、これまでDIVでくくっていたところの一部がSECTIONやARTICLEになり、ADDRESSがFOOTERになったぐらいですね。
 ちなみにサイト読み込み時間は21より短くなったような気がします。ちょっとした進歩でしょうか。

パブリック化のお礼

VRChatのMy Worldsで確認できるワールドのステータス。アクセス数が527、お気に入り登録数が76となっている。 紹介ページの方はすでに更新済みなのですが、12月23日に「岩手県大槌町 震災復興記録写真展示室 (Photo Gallery of Otsuchi Twon)」をVRChatにアップロードして、24日にはCommunity Labsに申請しました。
 Community Labsに登録されたワールドはいろいろな条件の下パブリック化するようですが、おかげさまで短期間で200以上のアクセスがあり、29日にはパブリック化されました。アクセスしてくださった皆さん、ワールドを紹介してくださった皆さん、ありがとうございました。Twitterでは毎日のように「大槌」で検索しているので、ワールド名をツイートに書いていただいている方のツイートはほとんど見ていると思います。あらためて、ありがとうございます。

VRChat:岩手県大槌町 震災復興記録写真展示室 (Photo Gallery of Otsuchi Twon)

 画像はこの日記を書いている時点でのワールドのステータスですが、すでにアクセス数が500を越えています。数か月先行するcluster版がまだ127アクセスなので、単純に人口の違いなのか、話題になったか否かの違いなのかはわかりませんが、それでものべ500人以上の方が訪れてくださっていると言うことで、嬉しい限りです。
 展示替えの予定などは特にありませんが、知りたいと思ったときに情報があるという事が大事だと思います。

 さて、今回のVRChatへのアップロードもかなり思いつきというか、Unityで作ってるんだからそんなに手間をかけなくてもアップロードできるでしょ、という軽い思いつきで作られています。もっとも、その前段階として、いつの間にかトラストランク(ユーザーランク)が「User」になっていて、確かこのランクはワールドをアップロードしてパブリック化できるランクでは、ということに気づいたからですね。
 あとはまあ、ComicVketに参加が決定しているので、露出を増やしたいなあという打算もあります。
 とはいえ、せっかく作ったものなので、いろいろなところで見てもらいたいというのが根底になるので、気軽にアクセスして頂ければと思います。

 ワールドを作るのはこれが最初で最後かなあと思っていたのですが、つい先日、津波の浸水深を紹介するのってVR向けだけどこれをやってるところってあるのかなあと思い、clusterとVRChatで検索してみたところ、「津波」や「Tsunami」でも特に該当するものもなかったので、作ってみてもいいかなと思っています。少し前に話題になったYahoo!の広告のVR版ですね。

16.7メートルの津波は、ちょうどこの高さ―― ヤフーが出した防災広告に絶賛の声

 VRは自分の視点から見上げるといった動作があるので(高さ方向はアバターの身長が影響するという問題はありますが、津波の高さはそれを優に超えるので問題ないという認識)、こういう展示に向いているのではと思います。あとは人が流される津波の高さとか、避難ルートの看板の紹介とかすれば、体裁としては整うかなと。

2023年1月16日(月曜日)

新作ワールド「津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)」の公開と後書き

秋葉原の街並みに写真を展示しているワールドのサムネイル画像
津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)

 昨日、clusterに新作ワールド「津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)」を公開しました。今後も手を入れていくと思いますが、主要コンテンツは出揃ってますので公開と相成りました。なおVRChatにも移植予定ですが、あちらは手続きの都合上、ある程度完成してから公開する方がいいので、もう少し整理してからの公開となります。

 ここから先は後書きのように見せかけた感情の吐露です。

 ある日、ふと、津波浸水深はVRと相性がいいのではないか、という事に気がつきました。
 その直後、2017年に銀座ソニービルに掲出されたYahoo! Japanの津波の高さを再現した公告が話題になったことを思い出しました。それはVRではありませんが、むしろリアルというより強い表現として先駆者がいるのです。
 ですが、その公告は期間限定(2017年3月6日から12日)の公告であり、すでにこの世に存在しません。関係ありませんが、銀座ソニービルも解体されました。

 Yahoo! Japanの公告が話題になってから早6年、コロナ禍で現地に行くことが難しくなってから早3年、それこそ、ここ数年は伝承についての課題が取り上げられる中、すでに沿岸の自治体のどこかが似たようなことをやっているだろうと思い、clusterやVRChatで、「津波」や「tsunami」を検索してみましたが、それらしいワールドは見つかりません。あったらごめんなさい。
 私は社会的に意義がある活動をしたい等と言った崇高なことは1ミリも思っていませんが、三陸沿岸、特に岩手県沿岸部の情報発信の弱さ、共同でアピールしようという気持ちの弱さ(繋がりの弱さ)には辟易している節があります。

 例えば三陸ジオパークは、一回目の更新の時に「エリア内での連携・情報共有の不足」を指摘されて、条件付き再認定になったことがあります。
 海沿いの街、リアス式海岸という湾が違えば文化すら違う地域で、連携というのはなかなか難しいのかもしれませんが、人口減少のこの時代に、湾単位で、あるいはより大きな市町村単位ですら自立は難しく、連携が求められるというのは明らかです。
 昨年公開された「すずめの戸締まり」では、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災地の景色として、大槌から宮古・田老あたりまでの景色が合成されたような形で登場します。明らかな地名(駅名)が登場する山田、電波塔の宮古、船が乗った建物の大槌など、わかりやすいモチーフも点在しています。
 しかし、これらの自治体で、観光客にアピールをしているのは山田町ぐらいで、ほかの2自治体は動きが見えません。個人的には、どうせ連携なんてできないんだから山田町が全部持って行っちゃえ、ぐらいの気持ちで山田を応援しています。

 話がそれましたが、そういった鬱憤もあり、今回のワールドは、言い方は悪いですが、「そっちがやらないなら私が一番をもらっちゃうよ」という気持ちで作り上げました。

 洪水や水害に関する映像・VRコンテンツは、現地にある施設に行けば体験することができるというものは数多くあると思います。しかし、ネット回線が整備され、VR・HMDによる本格的なVRが少しずつ身近になり、3DではないもののスマホだけでアクセスできるVRサービスがあるこのご時世に、そこにコンテンツを出さない理由はありません。
 正直、コンテンツの質という点では、もっとやれることがたくさんあります。
 例えば、時間毎あるいはスイッチを操作すれば足元に水が表示されるような仕組みを使えば、もっとわかりやすい表現ができるでしょう。しかし、今の私にはそこまでのことはできませんので、秋葉原という実際の街並みに津波の高さを再現すること、津波浸水深を刻んだ建物を紹介することの2点に注力しました。

 無料公開されているアセットに昔撮った写真を組み合わせただけの簡単なワールドですが、表現としてはVRの特質を多少なりとも引き出せたと思っています。どうぞご覧ください。


 このワールドを見てみて気がついた方がいるかもしれませんが、私の作ったものなのに「大槌」が一つも出てきません。そう、大槌には「浸水深」を記録した建物がほとんどないのです。
 これは当時の建物がどの程度残っているか(建物の構造や復興事業の方針等にも左右される)というのがあると思います。しかし、表示するだけなら新築の建物にも表示できますので、何らかの理由があるのでしょう。当時の建物ではないし、嵩上げによって地形も変わっているので「痕跡」という形で表現しづらいというのもあると思いますが、それ以外にも気質も含めて色々ありそうです。
 一方で、いわゆる「震災遺構」が数多く残る陸前高田市、街中に当時の建物がたくさん残っている釜石市は「浸水深」の表示がたくさんあります。公共団体所有の建物が中心ですが、陸前高田市のように個人で残しているところもあります。
 故に今回は陸前高田と釜石の写真で構成しています。

 作成したワールドが複数になったのと、大槌の写真展示室とは異なり、今までのどの作品とも関連がない独立した作品のため、ウェブ掲載作品として新たなメインコンテンツ「ワールド(仮称)」を作成する予定です。ほんと、どうしてこうなった…。

2023年1月24日(火曜日)

「津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)」をVRChatに移植しました

秋葉原の街並みに写真を展示しているワールドのサムネイル画像
津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)

 二日前の話になるのですが、22日の17時に、先週clusterにアップロードしたワールドをVRChatに移植して、即日Community Labsに投稿しました。
 そしてこの日記を24日の0時22分に書いているのですが、すでにアクセス数が192人となっています。ありがとうございます。
 この加速はひとえにVRChatのワールドを紹介するハッシュタグ「#VRChat_world紹介」はもちろんのこと、このワールドを取り上げて広めてくださる方々のおかげです。本当にありがとうございます。紹介もそうですが、その紹介を見て実際にアクセスしてくださる方もアクセスしてくださりありがとうございます。何か得るものがあればと思います。

 このワールドは既存の技術の組み合わせというか、すでにいろいろなところで行われていることを焼き増ししたに過ぎません。冒頭の表現はYahoo!の広告ですし、こういったことにVRを活用するというのは全国各地の体験館に行けばできるでしょう。先日は似たようなワールドは見つけられなかったと書きましたけど、実際にはVR避難訓練といったワールドが存在しているのを確認しています。
 なので目新しいものではありません。
 このワールドにおける新規性を表すなら、津波浸水線を刻んだ建物を紹介していることぐらいでしょうか。

 一応、全体的なコンセプト的なものはあって、まず入った瞬間に16.7mというわかりやすい数字をだして、高さを体感してもらい、その後は建物を紹介して、最後にメートル級までいかなくても、30cmもあれば人間は流される事を示し、そこから後ろを振り返ると再び16.7mという数字が見えるという、ぐるっと一周する事で見えてくるものがある構成になっています。

 このワールドでやりたかったことは浸水線の表現と、避難に関する事で、片方はもう実現しています。残りの部分については、津波避難のマークと津波避難フラッグの紹介、釜石市の唐丹地区の石碑に刻まれている「100回逃げて、100回来なくても、101回目も必ず逃げて!」を紹介するアップデートをしたいと思っています。仕事が大変なことになっているので、最短でも週末でしょうけど。

新規メインコンテンツの追加

 これも数日前、19日の話題なのですが、10年ぶりにメインコンテンツが追加されました。今まで作ったワールドを紹介する「3D作品・ワールド」です。
 大槌町の写真展示室は「大槌町 ここは復興最前線」のページにぶら下げておけばいいのですが、今回のワールドは完全に独立した作品ですし、なんなら写真展示室もその親となる「ここは復興最前線」のページがすでにアクセスしづらいところにあるので、それらをまとめて紹介するという意味で新規コンテンツ作成に至りました。

 ちなみにこのメインコンテンツを弄るのは10年ぶりなのですが、前回触ったのはデザインリニューアルに伴うカテゴリーの変更なので、純粋な追加はもっと前ですね。活動領域が移り変わっていくことがよくわかります。

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