2022年9月の日記

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2022年9月5日(月曜日)

新幹線

 数年単位で生活拠点が変わっているので一概には言えないのですが、帝都のイベントに参加するときは、前日入り、翌日帰宅というパターンがいつの間にか固定されていました。
 事の始まりは私が群馬、詩唄いが地元にいる時代までさかのぼります。群馬から往復する私はともかく、詩唄いが地元から参加するためには宿泊がほぼ必須でしたし、私自身も、前橋から上野までは2時間かかるので、一日だけ参戦するならともかく、連日参戦する場合は都内に泊まるのが一番楽です。さらに、せっかく帝都に行くなら買い物(PCパーツや書店委託された同人誌)だってしたいですし、シングルでホテルを取るよりツインでホテルを取った方が安いこともあって、二人の思惑が完全に重なり、イベントの前後は帝都に宿泊する、というのが固定化された概念になりました。

 その後は、お互い東京に住み始めたこともあり、前日入り・翌日帰宅という概念もなくなったのですが、今度は私が岩手から参加するようになり、前日入り・翌日帰宅という概念が復活しました。
 というのも岩手の沿岸部から参加する場合、当日始発で出発してもサークル入場には間に合わず、イベント終了後にすぐ出発しても家にたどり着くのが終電という物理的制約(移動時間:約6時間)があったからです。このころには帝都は物珍しいものではなくなりましたし、買い物も通販を利用することが多くなり、宿泊するメリットはほとんどないような状態でしたが、必要に迫られて宿泊していました。

 そして今、大阪から参加しているのですが、大阪⇔東京間は新幹線の本数はもちろん、そもそも移動に要する時間が3時間と短く、なんなら当日入り・当日帰宅でも十分間に合います。現に旅チケットへのサークル参加では当日入り、COMITIAへの一般参加では当日入り・当日帰宅を行った実績もあります。もっとも、旅チケットはイベント開始が昼の12時なので、朝もかなり余裕があるという面もあるのですが。
 ということで、東京のイベントに前日入り・翌日帰宅する理由は以下のように整理されます。

 しかし、この二つはすでに意味を失っているといっても過言ではありません。

 まず、移動時間についてですが、朝6時台の新幹線なら東京到着は8時半~9時半になります。COMITIAのサークル入場は10時30分までですので、東京駅からビッグサイトまでは十分たどり着けます。といっても、朝6時の新幹線に乗るためには自宅を5時過ぎにでないといけないので、起きる時間帯は4時台になることを考えると、やっぱりここは前日入りしたいところです。
 一方で、帰宅については、今のCOMITIAはコロナ禍対応ということもあって昔の終了時間である15時に戻っていますので、仮に飲み会があっても十分終電には間に合いますし、16時閉会に戻ったとしても、17時から飲み始めて20時に終われば、十分当日中に帰宅できますし、最悪でも東京駅を21時24分に出発する新幹線に乗ることができれば、25時までには帰宅できます。

 次に買い物ですが、PCパーツや同人誌、岩手に住んでいた頃はコミックも含めて東京で東京で購入することもありましたが、これらは大阪でも同程度買い揃えることができますし、今私が東京都内で買うものと言えば愛用している鞄屋さんぐらいなものです。

 ということで、時間的な面でも買い物・観光的な面でも、前日入り・翌日帰宅のメリットがほとんど薄まっていることを、今回改めて認識したのです。特に強く感じたのは、今この文章をCOMITIA帰りの新幹線で書いているのですが、元々11時出発予定だったのを、9時30分に繰り上げました。「ああ、もう、東京から早く戻ることを考えるようになってしまった」と気づいてしまったからです。
 イベント翌日に移動している以上、その日、自宅で過ごせる時間は半分になりますし、帰ってから掃除や洗濯をする必要もあります。仮にイベント当日に帰宅していれば、その翌日は朝から掃除や洗濯をすることができて、午後はのんびり過ごすことができます。買い物の意味が薄れた今、後者の意味合いが大きくなってきているのです。

 さて、いろいろな理由を述べてきましたが、実はもう一つ大きな要因があって、それも大きな要素だと思います。
 それはJR東海道の新幹線チケット予約サービス「EX予約」のサービス改変です。
 EX予約には21日前までに予約することで、朝6時台と11時から15時までに出発する新幹線のチケットを割安で購入できる「早特21」があり、これを利用すると東京⇔新大阪間が1万1200円でした。今年の夏からこのサービスがなくなり、代わりに前時間帯で安くなる「早特21ワイド」がスタートしましたが、これは東京⇔新大阪間が1万2370と1割の値上げになりました。通常料金が1万4920円ですので、25%オフが17%オフまで下がったことになります。
 以前の割引率なら時間帯を変更しても安い料金を使おうかなと思ったのですが、今の割引率だとそこまでの魅力は感じませんし、なんならわざわざ早特21を使わなくてもいいかなとすら思ってしまいます(JR東海の策略にはまってる感じはありますが(苦笑))

プラン 価格 価格差
通常料金 14,920円  
EX会員通常価格 13,620円 -1,300
早特21ワイド 12,370円 -2,550
早特21(廃止) 11,200円 -3,720

 こうやって並べてみると、以前の早特はEX会員の通常料金から比較しても安く感じますが、今の早特はEX会員の通常料金と比較してもあまり安くないのです。

 早得21はイベントの当落が一か月以上前に分かるイベントと相性が良く、今回は行きも帰りも早特21ワイドで予約していましたが、帰りの切符は早特21ワイドを解除してでも時間を前倒ししたことで、私の中で何かが変わったような気がします。なんなら宿泊費を1泊分減らして、当日の夜グリーン車で移動してもいいかなという気持ちすらあります。金額的にはほとんど変わらないですしね。
 次に帝都に行くのは2月のCOMITIAですので、もう少し悩む時間がありそうです。もちろん当日帰宅ありきではなく、その前後にどんな行動をするかも考える要素ですが、今しばらく考えてみます。
 ただ、当日帰宅する場合の最大の欠点は、会場に荷物をすべて持ち込む必要がある、ということですね。東京駅に立ち寄って荷物を預けてもいいですけど、飲んだ後に回収を忘れる可能性があることを考えると、基本的には会場に持ち込む前提になると思います。

スーツケースにお別れを

 COMITIAを終えてホテルに戻る途中、スーツケースのタイやのゴムが殉職しました。プラとゴムの組み合わせのタイやなので、まだプラが残っていて転がすことはできますが、あっという間に磨耗して動かなくなりそうです。早く新しいのを買わないといけないですね。
 今のスーツケースはヨドバシ新宿のスーツケースコーナーというか、スーツケース専門館(今もあるかは不明)で、予算と必要なサイズを告げた上で一番頑丈なのをと頼んで出てきた商品で、2万ちょっとぐらいの商品ですが、おおよそスーツケースとは思えない使い方で10年持ったのでいい働きをしてくれました。
 これから新しく買うならもう少し高くても(数万ぐらいなら…)と思うのですが、以前調べたときは要求するスペックを満たすスーツケースが見つからなかったんですよね。

 サイズは何とかなることが多いのですが、4つ目と5つ目がなかなか鬼門で、高級機種はだいたい真ん中からあけるタイプで、服を入れるならいいのですが、本を入れることを考えるとちょっと使い勝手が悪いです。あとビジネスホテルのような空間で使う場合、両面開きはスペースが足りないんですよね。ハード、セミハード、布製、いずれにもこだわりはないですが、この時点で自然と布製になりますね。
 5つ目の継ぎ目も対外の機種では1カ所か2カ所継ぎ目があって、重いものを入れるのにちょっと不安があります。私のスーツケースは少し薄めで縦長という珍しい形状ですが、これが結構イベントに向いてるんですよね。縦長なので持ち手も一本もので収納されていて頑丈です。
 ということで、条件をすべて満たすおすすめのスーツケース、募集です。
 最終的に同じのを購入するか(どこのショップにも在庫がないので廃盤かもしれない)、修理して使う可能性が高そうですが…。

2022年9月16日(金曜日)

NEOKET3

 pixivからNEOKET3当選のお知らせが届きました。この日記を書いている時点では実家に滞在中ですのでサイトの更新はこれからの作業ですが、そのうち参加予定ページに反映させます。

 NEOKETはオンライン同人誌即売会の一種ですが、オンライン同人誌即売会をSNSなどのツールを使ってそれぞれの場所からイベントの雰囲気を味わう・作り出すスタイル(エアコミケやテキレボEX)と、仮想の場を設けてそこに集うスタイル(pictSQUARE(ピクスク)、バーチャルマーケット)の二つに大別すると、後者に分類されるイベントです。
 そして、その中でもPC(デスクトップモード、PCVR)必須という点で、少し毛色が違う感じがします。
 似たようなイベントにはバーチャルマーケット(古くはComicVket)が上げられますが、バーチャルマーケットはインスタンス(ネトゲ用語でコピーされた世界)を複数作ることができるので、自分だけ(プライベート)で会場に入ったり、友達と(フレンド)入ったり、他の人がいるところ(パブリック)に入ったりといった事ができるのですが、NEOKETは一つのインスタンスに全員が接続することになるので、より同人誌即売会の会場に雰囲気が近いと思います(NEOKETは参加したことがないので配信動画のアーカイブをみた感想)。

 インスタンスを複数作れるバーチャルマーケットは、インスタンスの人数制限を越えてしまうと自動的に新しいインスタンスが生成されてしまうのですが、接客をする人は一人で一つの世界にしか接続できないので、本格的に接客をしようとするとインスタンスの数だけ用意する必要がありますし、インスタンスあたりの人数制限が数十人レベルなので、どうしても閑散とした雰囲気になってしまいます。
 交流が苦手な人にはこの方式の方がいいかもしれませんが、同人誌即売会としての雰囲気は薄くなるでしょう。
 その点NOEKETは一つの島(30サークルで1島)に1000人まで同時接続できるので、かなりの密度になることがわかります。(もちろんその分サーバーに付加はかかりますし、描画するがわのPCにもスペックを要求することになるのですが)

 さて、話がだいぶそれましたが、NEOKETはオンライン同人誌即売会ではありますが、決済機能はBOOTHを流用するため、人が集う場所を作りつつも、実際の買い物はBOOTHで行うことになります。
 NEOKET3は11月に4週連続で開催されますが、雪待終夜は4週目(26日~27日)に参加します。この期間中、BOOTHの小説の在庫を戻し、写真集と同時購入できる形にしますので、よろしくお願いします。
 また、土曜日に設けられているコアタイム(サークル参加の人にできるだけ自分のブースに滞在して交流してほしい時間帯)は自分のブースに滞在する予定です。

 ComicVketやバーチャルマーケットに一般参加したことはありますが、サークル参加はこれが初めてですので、設営の話なども積極的に日記に書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

2022年9月20日(火曜日)

ABTT2022終了

 アートブックターミナル東北(以下:ABTT)2022に作品を提出した方、実際に会場を訪れた方、お疲れさまでした&ありがとうございました。先週の水曜日まで盛岡のCygで開催されたABTT2022は途中ちょっとした騒ぎもありましたが、無事に終了したようです。

 本日、ABTTの売り上げ報告が来まして、何となくそんな感じはしていましたが、今回は0冊という結果になりました。何となくそんな感じというのは、今回のABTT(確か前回も)はオンラインショップでも購入することができたのですが、在庫が3つ以下になると「残り3点」といった具合に表示されます。ABTTは販売用として5点納品することになっていますので、「残り3点」が表示されていない場合は、その時点で0~1点しか売れていないことになります。
 今回、最終日まで「残り3点」と表示されていなかったので、そんな気はしていました、という事です。
 個人的に、ABTTは今までとは違う場所で展示することで、今まで届かなかった人々に届けるという目的のために参加しているので、売り上げが少なくてもあまり気にならないのですが、0冊となると、全く届けられなかったことになるので、ちょっと堪えますね。
 ABTTは過去に出品した作品は出品できないというのがルールですので、来年のABTTには出品することができません。もとよりABTTへの出品は今回が最後と考えていたので、寂しい結果となりましたが、これにて終了となります。
 岩手にお住まいの方に限らず、ご所望の方はBOOTHか同人誌即売会で購入できますので、そちらをご利用ください。

初出: 2022年09月05日
更新: 2022年09月25日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2022 SUZUHIBIKI Yuki

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