本日は何もなければ第六回文学フリマ岩手が盛岡で開催されていた日になります。何もなければという言葉で十分伝わるかと思いますが、新型コロナウイルスの影響で今年も開催中止になりました。
去年はスペース番号が出ることなく開催中止でしたが、今年はスペース番号まで発表され、いよいよ開催かと思った矢先の開催中止で、主催者は当然のこと、サークル参加者も一般参加者も辛い思いには違いないでしょう。
今年に関しては私はサークル参加としての申し込みをしていませんでしたが、一般参加者としての参加はあり得るかなと春先は思っていました。しかし、いわゆる変異株が猛威を振るう中で、飛行機のチケットを取ることなく早々に参加を諦めてしまいました。(去年は3月の段階でホテルも飛行機も全部取得済みだった)
文学フリマ全般的に言えることですが、文学フリマはイベントの規模のわりに募集開始が非常に早く、また募集〆切もイベント三か月前などに設定されており、感染拡大状況でイベント開催の可否が決まる昨今では、申し込みづらさを感じています。(ひとつの傾向として、イベントの規模が小さければ参加〆切は遅く、規模が大きければ早い)
これはもう事務手続き的な部分でどうしようもない事ですし、コミケなんかは半年前に〆切が設定されているので、〆切だけ見れば文フリが特別おかしいわけでもないのですが、普段参加している2000SP超のCOMITIAの〆切は二か月前ぐらいに設定されていることが多く、それと比べてしまうのは仕方がないのです。
さて、開催中止が決まってからすぐに「エア文フリ岩手をやろう」という気運が高まります。去年はイベント一か月前ぐらいから徐々に高まっていったのとは違い、すぐでしたね。一度やってやり慣れてる(悲しい)のもあるかもしれません。
私自身は今回はサークル参加する予定ではなかったので、お品書きなども用意はなく、こっそりBOOTHで非表示にしていた作品を表示にしただけなんですけど、ありがたいことに注文がありました。月曜日に発送する予定ですのでもう少々お待ちください。ありがとうございます!
小説作品をどのように通販で取り扱うかは一年ぐらい悩んでいたのですが、去年の「エアはなけっと」で一作品も出なかったのでやっぱりやめようかなと思っていたのですが、今回注文があったので思いとどまることにしました。
ということで、今後の通信販売ですが、かつての通販ではイベント開催翌日から二週間(一週間?)は送料を無料だか半額にしていた記憶があるのですが、その仕組みをある程度踏襲し、普段は在庫を0に設定しておいて、リアルイベントに参加した場合や、オンラインイベントに参加した場合に在庫を補充する、という形を採りたいと思います。
元々通販の需要が少ないので(今回の注文もほぼ一年ぶりの注文でした)、365日通販をスタンバイするというよりは、定期的に在庫を設ける方が気持ちの上でも楽というのが大きいです。一般的な通信販売とは全く違うものになりますが、同人界隈としてはよくあるやり方だと思うので、よろしくお願いします。
2020年2月9日・COMITIA131は申し込み&開催、5月17日・COMITIA132extraは申し込みせず&中止、9月21日・COMITIA133は申し込みせず&中止、そして今回の11月23日・COMITIA134は申し込み&開催、そして次回の2021年2月21日・COMITIA135は申し込みせず&中止と、かなり綱渡りというか、運良く開催されるタイミングで参加申し込み&参加をしています。このレポートを書いている2021年5月時点では6月6日・COMITIA136は開催予定の方向で動いているようです。
会場に駐留できる人数の度重なる変更や、補償の有無(特に同人誌即売会のようなイベントは、ほかのイベントと費用の内訳が異なるため、補償される範囲が狭いといった問題もあるようです)など、なかなか大変な時代です。今回開催にこぎ着けられたのは主催の尽力はもちろんですが、感染者数が少ないタイミングだったという運の要素もあり、主催の想いだけではどうしようもないところもあり、本当に早く正常化を願いたいものです。
他方、この一年でオンライン型のイベントが増え、同人誌を入手するルートは増えましたが、イベントという場そのものをエネルギー源にしている作家も多く、同人誌の発行数そのものについては、メロンブックスやとらのあなにおける取り扱い点数や売り上げの減少が物語っているように思います。
現に私の周辺でもイベントに参加できないことから同人誌の発行をお休みしているサークルが多く見受けられます。創作なら委託すればいいという考え方は確かにありますが、大多数、それこそ9割以上のサークルは委託では売れないサークルだと思います。これは委託という売り方や同人誌という商品に限らず、通信販売という仕組みそのものが狙った商品を買うことに特化したものであり、物見遊山的にスペースを歩いている中でふと目があってしまうという出会いが無いというのが大きいでしょう。個人的には、メロンブックスもとらのあなもZINもそうですが、通販サイトのサムネイルが小さすぎるというのもこの問題を助長しているのではと思います。(メロブのイベント連動型の通販専用ページはサムネイルが通常の2倍ぐらいあって見やすいので、全部このさいずになればいいのにと思っています)
さて、発行数の減少に危機感を抱いたのかはわかりませんが、メロンブックスが自らMBFesという同人誌即売会(100SP)を2021年6月27日にプラザマーム(制服コミュニケーションと同じ会場ですね)で開催するというのは互助会的な同人誌界隈ならではの光景なのかなあと思います。ほかにも、同人誌印刷を手がける「ねこのしっぽ」による同人誌即売会(これは初回が2019年4月なのでコロナ対応と見るかどうかは難しいですが)など、小規模なイベントが勃興しているイメージがあります。
下書きはここで途切れている。