2020年3月の日記

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2020年3月29日(日曜日)

コミックマーケット98、中止決定

 最近はすっかりTwitterで日記欲を消化してしまっているのもあって、なかなかこっちの更新まで気分が回ってこないうえに、久しぶりの更新がこの内容というのがとても辛いですね。

 ご存じのとおり、コミックマーケット98はCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大防止の観点から、史上初の中止となりました。
 急遽会場を移しての開催やら脅迫事件による黒バスジャンルのみ欠席状態での開催など、いろいろ事件があったコミックマーケットですが、史上初めて、中止となりました。コミケの翌日開催される文学フリマ東京が先に開催中止のお知らせを出し、その数日後でしたね。今のところ5月17日のCOMITIA132exは開催予定ですが、今のままでは難しいかもしれないと思っています。
 オリンピックの影響で同人誌即売会だけではなく数々のイベントが東京ビッグサイト関係で苦労している中で、オリンピックの延期によるさらなる会場問題、COVID-19の問題など、先が不透明な日々が続きますが、気持ちよくコミックマーケット100を迎えたいというのが本音です。東、西、南と巨大になったビッグサイトでのコミケ、どのような形になるのか夢想しながら気持ちを繋いでいる日々です。

 個人的には、希望風ではなく自分のサークル、雪待終夜として初めての申し込み(雪解け水でも申し込んだことはありません)、そして当選、今まで会うことができなかった人に本を頒布できる期待、そんな希望にあふれたイベントになる予定でしたが、それも叶わなくなりました。
 様々な報道やそれを受けてTwitterでの反応を見ているうちに、なんとなく原稿も手につかなくなり、一週間に一度数百文字進めばいいような状態になっています。もちろん、これは私自身の不徳のいたすところでもありますし、今書いているところが序盤の一番鬱々した場面であることも関係はあると思うのですが、仕事やらなにやら、いろいろな要素が絡まって歩みは遅くなっています。

 ですが、そういったものも含めて同人活動なのかな、と思います。就職活動がスムーズに行かなくて原稿が止まった時代、長いこと悩んで発行に至った写真集。同人活動、創作活動が自分の心を培地にして紡ぎ出されている以上、生み出される作品は日々の生活の影響を受けますし、それ以前に生み出すプロセスそのものに影響を与えるのです。
 今はひとまず、一歩一歩、歩みは遅くても、たまには立ち止まったりしながら、胸の奥底にある「伝えたい、書きたい」という気持ちを道標にして進むしかないのでしょう。

 さて、コミックマーケット98が誠に残念ですが中止になってしまいました。
 これを受けてサークル雪待終夜、そして鈴響雪冬として、以下の対応を行いました。

 コミックマーケットのために20冊の在庫を用意していましたが、コミケがなくなったため10冊をBOOTHへ補充しました。文学フリマ、11月のCOMITIAがどうなるかにもよりますが、通販在庫が復活するのは現時点でこれが最後の機会だと思いますのでこの機会にご利用下さい。
 そして、去年も参加した「ART BOOK TERMINAL TOHOKU」に今年も参加することにしました。コミケと文フリで在庫がなくなる可能性があったので、文フリが終わった後に在庫があれば申し込み予定でしたが、このたび申し込みを決意しました。ABTTは審査があるので確定ではありませんが、2017の審査は通っているので2018も問題なく販売できると思います。
 また、コミケの翌日に配信開始予定と決めていた「大槌町 ここは復興最前線 ~そして空と海と山に抱かれた街2018~」の電子書籍については、現在の予定のまま進めることにしました。在庫が3割以上残る中での電子書籍発行ですが、紙の書籍共々よろしくお願いします。配信ストアも今まで通り13のストアでの配信を予定しています。価格は伝統的に1割引で来ているので1350円かなと思います。

 先の見えない情勢が続きますが、国内における今までの施策がうまく行っているのであればしばらくはじわじわと感染者数が増えていくでしょうし、私自身も皆さんも日々増え続ける数字を気を揉む日々が続くでしょうけど、できるだけ平穏に、正しく恐れ、できることをしながら日々を過ごせて行ければと思います。

初出: 2020年03月29日
更新: 2020年03月29日
著作: 鈴響雪冬
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