2017年12月(巫女駆け月)の日記

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2017年12月1日(金曜日)

巫女駆け月

 坊主が走るなら巫女さんも駆けるということで、巫女駆け月ですね。
 ………というキャンペーンをかれこれ11年やってるんですけど、一向に流行りませんね。

 ちなみにわたしもリアルでかけずり回っていまして、色々ごたごたしています(この日記は実際には11日に記述)。あとあと11月分の日記も含めてちまちま書こうと思っているのですが、取り急ぎ報告まで。

2017年12月3日(日曜日)

CRUSH! -Comic Maker 52-

 今年最後のイベントとなりました「CRUSH! -Comic Maker 52-」に参加された方、お疲れ様でした。当サークルの本を手にとって下さった方、ありがとうございます。
 今年は同人活動15周年ということでしたが、いつもと変わらずのんびりと同人生活を送ることができ、その最後のイベントを無事に終えることが出来ました。来年もまたよろしくお願いいたします。

通信販売、復活しました

 昨年度と今年度、大槌町の写真集を作成した結果、嬉しいことに何件か通信販売についてのお問い合わせを頂いておりました。
しかし、委託販売や通信販売にいい思い出がなかったこともあり、全てお断りしてきました。
 その後もぽつぽつと通信販売の話がありましたが、その度に悩み、問い合わせが来なくなった今の今まで悩んできました。

 仮に通販を復活するとしても、一度お断りしている経緯があることや、通販がないからと東京から神戸のイベントまで買いに来て下さった方も居るため、いまさら始めてもいいのだろうかとも考えました。
 それこそ、一年以上悩みに悩んだ結果、写真集としても一つの区切りであることや、イベントも一段落したこのタイミングで、数年ぶりに通販を行うことを決意した次第です。雪待終夜名義での口座はとうの昔に閉鎖したため、当時とは違う環境となりましたが、よろしくお願いいたします。

 今回の通信販売はPixivが運営するBOOTHのスペースをお借りすることにしました。大槌町の写真集の在庫を全て登録しましたので、売り切れ=在庫切れです。なにとぞよろしくお願いします。

 なお、小説については今のところ通販の予定はありませんのでご了承下さい。

2017年12月15日(金曜日)

記憶の伝承

 大槌町の旧庁舎解体については様々な意見があると思いますが、震災の記憶の継承という観点から私の現時点での意見をまとめておこうと思います。
 まず、保存か解体かについては、急ぎ解体する必要は無いが、将来的には取り壊してもいいのでは、という回答になります。

 そもそもコンクリート製の建物ですから、寿命は比較的短いです。遅かれ早かれ自壊することになります。塩水を被っていますから中性化の進行速度も多少速まっていると考えられますし、そもそも海沿いの建物ですので劣化は早いと考えられます。震災の記憶を継承するための機能としては弱いと考えます。
 前町長が引き合いに出す原爆ドームですが、過去4回にわたって保存工事を行っていて、合計コストは4回の合計コストは3億6061万円掛かっています。そのうち1億5000万円が寄付、その後創設された基金から5500万円捻出されていますが、残りの1億5000万円は市の予算と考えられます。大槌町の予算でこれをどこまでカバーできるのかという問題もあります。高齢化著しい大槌町の場合、それだけの費用を福祉に充当してくれという意見が出て来てもおかしくないと思います。

 さて、震災の記憶の継承という観点からですので話を戻しましょう。
 被災した大槌町役場をそのまま残すことで次の世代に繋げるという発想は大事なことだと思います。ですが、建物としての寿命があるなかで、仮に後100年建物を保存できたとして、その後の継承はどうするのでしょうか。内部を鉄骨やコンクリートで補強し、ファサードだけ保存するともっと温存できるかもしれませんが、それにも限界があります。
 私は、震災の記憶は、街の骨格として残すべきだと思います。
 どこの自治体においても同様ですが、被災後のまちづくりにおいては高台への避難導線を意識したまちづくりが行われています。大槌町ももちろん例外ではありません。建物から避難してきた人達が一時的に集まる公園、そこから高台までまっすぐ伸びる見通しのいい避難路。これは、例え盛り土を行い、防潮堤を築いたとしても、地震が起きたら逃げなければならないからに他なりません。逃げる必要が無いのなら、そのような設備は要らないからです。
 しかし、構造物を使った防災には限界があるということは、今回の震災で得られた教訓の一つです。ギネスブックにも登録された釜石市の防波堤は無残にも破壊され、二重の防潮堤を築いた田老も津波にのまれました。
 今回新たに作られている防潮堤の多くはL1(100~150年周期)の津波に耐えても、L2(1000年を越える周期)の津波には耐えられません。そもそも新たな防潮堤も寿命がある中で、次に再び津波が起こるまでの間に、新しく立て直され、現在の高さよりも低くなっている可能性すらあります(個人的に、今作っている防潮堤が作り直されるときは、今より低くなるのではと思っています)。最悪の場合、作り直している最中に津波が来る可能性だってあります。

 街を取り囲む状況が刻々と進化する中で、変わらないのは「地震があったら逃げる」こと。そして街そのものが「逃げるための骨格になっている」ことです。
 旧庁舎は時が来たら壊れます。
 しかし、街の骨格は大規模な再開発でもしない限りは温存されますし、今回の再開発を行ったことによって次の再開発はだいぶ先になります。再開発によって壊れる可能性は確かにありますが、一方で住民にとって大切な道は時代を経ても残されます。
 大槌町はかつては大槌村と小鎚村に別れており、その境目は江戸時代の代官所の裁きによって決定されました。その時に境界として指示された道は、被災以前まで残っており、今回のまちづくりでもほぼ当時の位置で保存されました。
 旧庁舎は時間が経つと劣化していきますが、街の骨格は住民の意思で残し続けることができるのです。
 これだけで足りないと言うことであれば、大槌村と小鎚村の境目の道を神輿が通るように、津波が来たら逃げるという所作を祭の中に取り込んでしまえばいいのです。

 震災の記憶の継承は大切なことです。その保存方法も震災遺構によるハード的な保存か、映像などによるソフト的な保存かに大別されています。しかし、ハードで保存するのであれば、それはもっと強固であるべきです。
 震災の記憶を継承していくためには、新しく作られた街の骨格の意味を住民がきちんと理解し、愛し、時にはそれを使って訓練し、なんなら祭に組み込み、次世代へつないでいくことです。建物の保存は警鐘を鳴らすには十分な効果を持っています。津波が来たらこうなるんだと言うことも十分理解できます。しかし、そうならないためには逃げなければなりません。今回の震災は、逃げる事への意識が薄かったことによって起こった悲劇も数多くあります。
 新しく作られた街は逃げるような作りになっています。防潮堤や盛り土による防災には限界があると人間が認めた結果、作られたのです。震災で受けた痛みを街の形として残していく。それも一つの震災の記憶の継承ではないでしょうか。

 都市の骨格とは違うのですが、陸前高田では桜ライン311というプロジェクトが行われています。これは津波の到達点に桜の並木を植えようというプロジェクトです。また釜石でも「韋駄天競争」という現在はイベントと言える行事ですが、津波が来たら逃げるというのを別の形で表現するイベントを始めました(神戸の西宮神社の開門行事を元にしてるようですね)。
 こういう形での残し方もあるという一つの例でした。

2017年12月23日(土曜日)

佐藤ひろ美さんに、あえる!?

三陸コネクトフェスティバル

 司会、佐藤ひろ美、ですと………!?

 こ、これは行くしかない…!

2017年12月24日(日曜日)

大人(金)の力

三陸復興への思いがつながり生まれた「三陸コネクトフェスティバル」

 「鉄路復活祈願コース」と「フェス満喫コース 両日」を大人の力で支援してやった。

 後者だけで十分なんですけど、前者に付いてる鉄製の切符というのが凄く気になるので勢いで申込みました。三鉄も応援したいですしね。

2017年12月31日(日曜日)

今年買ってよかったもの

 編集後記と見せかけて、今年買ってよかったと思ったもの
 今年も書かないとねーとおもって去年の12月の日記をみたら書いてなくて、どんどん過去に遡っていったら最後に書いた(最初で最後)のが2014年の12月でした…。もっと書いていたと思ったのですが…。

 ということで、気を取り直してことし買って良かったと思うものを振り返っていきたいと思います。

2016年12月 スマートウォッチ「HAGEN CONNECTED SKT1101」SKAGEN

 いきなり去年の話ですけど、12月24日に購入したので実質今年と言うことで…。
 実は2本目になるスマートウォッチです。
 以前は活動量の記録もかねてGARMINの「vivosmart J HR+」を使っていたのですが、時計としてダサイことと、ほぼ毎日充電が必要なこと、アップデートの前後でデータが比較できないほどに測定方法が変わったこともあって、歩数がわかる程度でいいから別のスマートウォッチを探していたところ、いい製品を見つけたので購入しました。

 これがなかなかにいいです。デザインがシンプルである事と、半年(体感としては5ヶ月ぐらい)に一度ボタン電池を交換するだけでいいという手軽さが相まって、完全に普通の時計として機能しています。スマフォ(私の場合はタブレットですが)の通知もある程度受け取れて、歩数の記録もできるので機能としてはこれで十分かなと行ったところ。
 個人的に時計はメタルバンドが好きなので、メタルバンドのスマートウォッチというのはうれしいですね。
 純正のアプリはあまり機能がないので、GoogleFITと同期させて歩数と体重はそっちをメインに記録させています。
 欠点があるとしたら厚みがある事と、アップデートで使われなくなってしまったサブアイによる通知を復活させて欲しいことかな。

4月 NAS「TS-251A」QNAP

 長いこと導入を検討してきたNASですが、ついに購入しました。
 容量が膨れあがってきた動画ファイルの保存先にすると同時に、テレビとHDMIで直結できる利点を活かして土日のアニメを見ながら作業という環境を完全に支えてくれています。
 内部にはHGSTのNAS用HDDを導入しました。普段使っている日立よりも多少値段は高いですが、静音性が高いのでNAS用にはHGSTを導入しました。平日の27時~18時まではスリープさせているので静音性は大して関係ないかもしれないですけどね。
 QNAPはファームウェアの品質に問題があるようで、人柱の報告を見ながらアップデートをするようにしています。次はASUSTORに乗り換えようかな…。(笑)

7月 珈琲ミル「BONMAC BM-250N-RD」ラッキーコーヒーマシン

 前々から手動でも電動でもどちらでもいいので珈琲ミルが欲しかったのですが、いつも珈琲を飲みに行ったり豆を買いに行くお店の人に相談してBONMACのコーヒーミルにしました。
 手動か電動かという事であれば、豆を挽くことに儀式的な意味を持っているか否かが大きいというアドバイスでしたので、私は特にそういう気持ちはないですし、手動のめんどくささは知っていたのであっさりと電動に決めました。
 家庭用の電動ミルといえばカリタの「ナイスカット」が有名ですけど、既に廃番になっていて後継機として登場した「ネクストG」は「ナイスカット」の数倍の値段がするということで評判が良くなく、事実上の復刻版とも言える「ナイスカットG」も「ナイスカット」より値段があがり、品質はむしろ下がってるとすら言われている中で、フジローヤルの「みるっこ」かラッキーコーヒーマシンの「BONMAC BM-250N」がいいよというお話でしたので、静音性が高く、ラインナップとしても業務用に位置づけられている「BONMAC BM-250N」を購入しました。

 ミルを買うときに「珈琲が美味しくなって豆の消耗が早くなるよ」と言われていて「まさかー(笑)」と思っていたのですが、ええ、早くなりました。倍とまでは言いませんが1.5倍ぐらいは飲む量が増えたような気がします。
 これはいい買い物でした。

 ReSin-ensの影響もあって珈琲を飲むようになったと思うのですが、そもそも親が相当に珈琲を飲むので、その影響もありますね。実家に帰るとぽんぽん珈琲が出てきてついつい飲んでしまいます。あ、ちなみに実家はネスカフェのドルチェグストが置いてあります。インスタントではないレギュラー珈琲としてドルチェグストをはじめとしたカプセル式の珈琲マシンは手軽でいいですよね。(ネスカフェのバリスタのほうはインスタント珈琲ですがドルチェグストはレギュラー珈琲です)

8月 コップ「VCG-10」ハリオ

 またもや珈琲グッズですが、コップです。ステンレスの保温マグはいまいち飲み口が好きになれないのでガラス製で保温ができるコップを探していました。ボダムの類似品と天秤にかけていたのですが、ボダムのほうは品質にばらつきがありそうなのでハリオにしました。デザインとしてはボダムの方が好みかな?
 冷めにくい、ぬるくなりにくいのはもちろんのこと、結露しにくいのでテーブルやコースターがぬれないのが地味に便利です。
 欠点としてはそこが丸いので勢いよく水を入れると(コップを洗うときとか)思いっきり跳ね返ってくる事ですね。最初洗うときにびっくりしました(笑)。たぶんこれはボダムの製品も似たような傾向だと思います。
 なお、改めて類似品を探してみたら、RayESというメーカーのコップもデザインが良さそうですね。

4月 トラベル三脚「UTC-63」ベルボン
10月 三脚「GEO CARMAGNE N645M II」ベルボン

 いままで使っていた三脚はSLIKの小さな三脚で持ち運びには便利ですが、サイズが小さいのと積載量に限度があるので新しく購入しました。
 まず4月の三脚はベルボン初となるトラベル三脚「UTC-63」です。当初、大きな三脚はベルボンで購入する予定で、トラベル三脚は別のメーカーを考えていたのですが、ちょうど必要になるタイミング(5月の大洗)でベルボンが新製品を発表したので予定変更でベルボンにしました。発表が一週間遅かったら別のメーカーの製品を買うことになっていましたね。
 使い勝手は上々で、それまで使っていたSLIKの安い三脚より安定していて高さも十分といいとこづくしでした。旅行のお供になりそうです。

 もう一本の三脚は本格仕様の三脚ですね。上にのせるのがミラーレスというバランスですけど、三脚としてのサイズはちょうどいいですし、がっちり頼もしいです。
 両方ともまだ2回ぐらいずつしか出番がないのですが、三脚は長くつきあっていく道具ですので、これから使っていこうと思います。

初出: 2017年12月01日
更新: 2017年12月31日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2017 Suzuhibiki Yuki

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