8月の日記

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2016年8月2日(火曜日)

0:47

 入稿スタート。

3:15

 アップロードが終わるまで眠れま10。

4:19

GRAPHIC データ送信確認(WEB入稿)

株式会社グラフィックです。
このメールはサーバより自動配信しております。

当社サーバへのデータ送信処理を行っていただきありがとうございます。

18:38

鈴響雪冬 様

株式会社グラフィック テクニカルサポート データチェック担当です。
このたびは当社をご利用いただき誠にありがとうございます。

下記注文のデータチェックが完了しましたのでご報告いたします。
ご入稿データに印刷工程へすすむ上での問題点はありませんでした。
これ以降のデータの差し替え、注文内容の変更、キャンセルは
お受けできませんのでご了承ください。

入稿終了!!!!!!!

キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

2016年8月4日(木曜日)

03:02

 実は、入稿したという実感があまりないのですが、そんなことに構っている暇はありません。
 ということで、イベント特設ページが無事に完成しました。いまは時間が悪いので今日の20時頃に公開する予定です。

 イベント特設ページそのものはどのイベントでも毎回作っていますし、現時点でもCOMITIA117用の告知ページはありますが、今回は(在庫が残ると怖いので)結構真面目に告知しようと思い、いつもよりしっかりとしたページにすることを目標にしました。

 写真集は小説と違ってビジュアルで攻めることができますが、いままでそう言うページを作ったことがないのでどうやって作っていいかさっぱりというのが本音です。そこで、コミケが近いこともあっていろんな同人サークルが告知を行っていますので、それを見習って頑張ってみました。
 本当に時間をかけるなら専用のページやCSSを作ってまで対応するのでしょうけど、流石にそこまでの労力を生み出すことはできませんでしたが、今までよりも遥かに優れた告知ページになったと思います。

頒布価格の話

 同人誌の値段の話って何度かやってきたと思うのですが、久しぶりにそんなお話。

 私のサークルの同人誌って実は原価と売価だけで見たら必ず黒字になるようになっています。というのも、原価に+50円したのを参考に値段をつけているからです。頒布価格が割安なのは、原価が安いのであって、その原価が安いのは自宅で印刷、製本をしているからです。
 創作文芸の同人誌って「これ」といった相場もあまり無いですし、おかしな金額では無いとは思います。

 さて、今回の新刊ですが、最初は2000円~3000円のあいだで頒布しようと考えていましたし、そのような告知の仕方をしてきました。初期の頃から紹介ページをご覧の方は気づいているかと思いますが、「2000円~3000円(予定)」と、堂々と表示していました。
 2000~3000としていますが、内心は2500の予定でした。
 というのも、印刷原価が2000円をちょっと上回るのと、沿岸各地で自費出版されている震災関係の写真集が130ページ前後で3000円前後だからです。(大手の新聞社が発行している写真集はもっと安いです)

 しかし、同人誌以外にも言えるかも知れませんが、1000や2000というラインに乗るか乗らないかというのは、心理的ハードルが結構高いのも事実です。委託販売で値段が上がっているのはともかくとして、イベントで大台に乗っている値段を見ると一瞬戸惑います。もっとも、私も社会人になってしまいましたし、最近では気にならなくなりつつあるのですが、千の位が変わるというのは結構インパクトがあります。
 また、「同人誌の価格」としてみたときに、2000円というハードルは単純に高いと思います。ネット上でよく言われている高いと感じない値段の計算方法である「ページ数×10×2(オールカラー係数)」が2000円を超えているとしても、ページあたりの値段ではなく、単純に同人誌として厳しいと思います。

 結局、原価が2000円のラインにあることと、(私の中の)購買のボーダーラインが2000円にあることもあり、値付けは最後まで難航しました。

 しかし、価格未定のまま告知ページを放っておくわけにも行かないですし、そろそろ決断しようと思い、3日の朝からTwitterとGoogle+でアンケートを採りはじめました。

Q:多少は興味がある分野の同人写真集、この値段までなら出せるというボーダーはどこですか?
本の仕様はA4、108P、オールカラーとします
  Google+(7票) Twitter(21票)
1000円 0% 10%
1500円 43% 29%
2000円 29% 43%
2500円 14% 14%
3000円 14% (選択肢無し)

 フォロワーの傾向から、Twitterの方がわりと同人寄りの回答になっていると思いますが、Google+だと1500円~2000円の間にボーダーが、Twitterだと2000円~2500円の間にボーダーラインがありそうです。
 このグラフの結果なら2000円でも大丈夫(Google+でもTwitterでも半数はとれる)と思ったのですが、この写真集の目的は「より多くの人に『今』を知ってもらうこと」です。そのためにはより多く頒布する必要があります。
 「2000円でも原価割れしているし1500円でも…」という心と「やっぱり1500はちょっと…」という二つの心が半日以上せめぎ合いました。アンケートを採らなければ2000円で走っていただけに、この結果は私の心を大きく動かしたのです。

 アンケートの結果が集まりはじめたお昼頃から半日悩み続けました。告知用の画像を作ったり、告知ページや冊子紹介ページを更新したりしながら、最後まで「****円」と表示している部分をどのように決着をつけるか、ただただそのことだけを考えてました。
 そして日付を越えて3日の26時、4日の午前2時10分、その回答は突如として降ってきたのです。

 「1800円」

 この値段が頭に浮かんだ瞬間、「あっ、これしかない!」と思いました。
 2000円というボーダーを下回りつつ、1500円はちょっと…という私の心理的ハードルを越える灰色の決着、1800円。この値段が浮かんだ瞬間、告知画像(2枚)と紹介ページ、告知ページの値段を全て書き換えました。もう、私にはこの値段しか考えられなかったのです。

 ということで、端から見ても私自身から見ても「灰色の決着」ともいえる頒布価格になりましたが、新刊は1800円にします。よろしくお願いします。

告知ページ

 頒布価格が決定しましたので、イベントページと作品紹介ページを更新しました。また、あわせてこのサイトもイベントモードに突入します(といってもトップページに告知画像を入れるだけですが)。

 イベント告知ページがいつもと違う事に気づいて下さった方がいたら、非常にありがたいです。今回の告知ページはいつもにまして気合いを入れてみました。
 イベントに参加するときの気持ちはいつも同じですが、今回はいつもにまして「この本を多くの人に届けたい」という思いが強くなっています。それこそがこの写真集の使命だと思うからです。ですので、告知に関しては力を注ぐことにしました。
 もちろん、普段は力を抜いているということではありません。私の中では良くやっている方だと思っています。ですが、毎回色々なサークルの告知を見ているなかで、特に今回は「何かを学び取ろう」と思いました。そしてできあがったのが今回の告知ページです。

 ただ情報を列挙したページから、今回の見所を紹介するようなスタイルになりました

 できあがった瞬間は「大手サークルみたい!」と喜んだのは内緒です。がんばった、私。

2016年8月7日(日曜日)

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 ついに新刊が届きました!
 現物を見られてこれで一安心。

A3サイズの段ボールに詰め込まれた新刊
α6300(ILCE6300) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)
1/60sec, F2.8, ISO1250, 36mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 A3サイズの段ボールに入って到着。クロネコヤマトの人も重そうでした。たったの50部なんですけどね。(といっても、初版の印刷数が10冊程度のサークルにとっては大ボリュームなのですが。)

本を開いてみた写真
α6300(ILCE6300) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)
1/60sec, F2.8, ISO1250, 36mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 色も予想通りの色に仕上がっていて大満足。本文用紙はマットコートにしたので、てかりもほとんどありません。

本を開いてみた写真
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/30sec, F4.0, ISO2000, 58mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom

 厚みは7.4mm前後。雪待終夜の同人誌としては平均的な厚みですが、なかなかのボリュームだと思います。

2016年8月10日(木曜日)

「ポケモンGOで地方に人を呼ぶって話が真逆で都合良すぎ」という考えが現実に即して無い件について

 初代の赤・緑だと、イベント限定配布になったミュウを手に入れるためにものすごい人が押し寄せたという歴史があるんですけどね(10万人に配布したこともあったようですね)。当時、会場に行くことができなくてどれだけ悔しかったことか…。

 例のあの人(Ingressのポータルの成り立ちもよく知らずに、ポケストップをお金を払って誘致したと言い出した人)もこの記事に言及してるけど、この人も、この記事の執筆者も、イベント限定配布のことは考えてないみたいね。

 人が集まってもカネ落とす店とかない田舎に予算でポケモンだけ出現させても無意味なのも同意。→都会の人は地元にポケストップやジムがたくさんあるから、わざわざ田舎に行かない。

 最近だとイベント限定じゃなく映画館限定(TOHOとの提携はそれも見越しているだろうけど)が主流ですけど、過去にも実績がある以上、こういう配布形式が取られるのは織り込まないといけないですよね。DSの時代に入るとニンテンドースポットに接続すると~みたいなのもありましたよね。

 わざわざ設定を変更してレアなポケモンを設置するなんていう泥臭いことするよりも、移動可能なニンテンドースポットを持って行って(Ingressでいう啓示の夜のオブジェですね)そこにアクセスしたら配布します(というかルアーモジュールの応用で、設置期間中は常時そのポケモンが出るようにすればいい)とか、余裕でできるでしょうね。

 恒常的に効果を発揮させようとしたら、レアなポケモンを置いておくだけでも十分だと思います。
たとえば岩手のド田舎にレアなポケモンを置くとして、対象者は関東の人じゃなくていいんです。
岩手県内で比較的レアなポケモンをそこに設置するだけで、県内の人を集めることができる、そのぐらいでいい。
たとえば一つの県に100箇所、20種類ぐらいのレアポケモンを設置すれば、その周辺の人が訪れる、それだけでいいのでは?

 さて、今日発表された、岩手・宮城・福島・熊本・NIAによるイベントですけど、これについても例のあの人はこんなこと言ってます。

ほんと遊びにきてもらうだけでは商売にならないんだけど、未だに「観光客」を集めることに皆様熱心でございますね。さらに被災地を見てほしいとかそういう話になってくると、もはや目的までも変わってくるからなぁ・・・。

 観光客はわかりやすい言葉だけど、最近の沿岸の動向を見ていると交流人口を増やす(ファンを増やす)方向に向かってますよね。観光ってのはその一つの切り口でしかないわけで。

 ポケGOのプレイヤーはIngressよりもプレイヤーはライトだと仮定して、Ingressみたいな濃密なつきあいを築いていく人の割合は少ないかもしれないけど、母集団がとてつもなく大きいので、最終的な人数はIngressよりも増えるんじゃないかな。
(といっても、ポケモンシリーズって実は超絶やりこみゲームなので、ライトとは一言では言えないのですが。)
 というか、母集団がとてつもなく大きいので、いい意味でヤヴァイ人がいる可能性も高まると思うのです。

 観光客という言葉にだけ気を取られていると怪我をすると思いますよ。というか、観光客を集めることだけに熱心な人は、まあ一定数いるとは思いますけど、こういうイベントの主催者の全てがそこのレベルでとどまっていると考えるのは、いささか早計だと思います。

 会議室からは以上です。

2016年8月13日(土曜日)

ペルセウス座流星群

 例年この季節にやってくる三大流星群の一つ、ペルセウス座流星群ですが、今年は観測条件が良かったのと、天気に恵まれたのもあって写真を撮ってみました。ピークである12日22時頃は雲が出ていて撮影ができなかったのですが、23時頃から雲がなくなってきたのでカメラバックを背負っていざ海辺へ。

 工業港なので24時間稼働で明るいのと、海辺のため湿度が高いという悪条件ながらも、結構な数を見ることができました。

 レリーズにロックをかけて同アングルで600枚以上撮影した写真をタイムラプス動画にしてみました。いい感じに作れて満足です(´∀`)
 ノイズキャンセリングはオフの状態で切れ目無い撮影を行っているので、なめらかな動画に仕上がっていると思います。

 ところで、このサイトで動画を投稿するのって四年ぶりなんですね。HTMLの書き方をコピペしようとして探すのに苦労しました(笑)。

2016年8月14日(日曜日)

イベント準備(宅配搬入)

 印刷所を使ったのは12年ぶりですが、データ入稿は初めてです。そして、宅配搬入も今回が初めてです。
 流石に、一冊約500グラムの本を40冊ほどイベント会場に搬入するには気合いが足りませんでした。途中、新幹線移動もありますし、日程にも余裕があるしということで、宅配搬入に挑戦しました。
 「新幹線移動? 詩唄いだって新幹線移動だったけど手搬入だったじゃん」というツッコミは無いでしょうけど(笑)、実はあの当時、私の家に詩唄いの在庫を半分以上おいてあったので、搬入が大変だったのは私の方だったりします。

 前日夜にクロネコヤマトの集荷サービスを申込み、14時頃にヤマトのいつものおねーさんに本を渡して任務完了。あとは当日会場に無事搬入されることを祈るだけです。

イベント準備(卓上ポスター)

 告知ページで案内しているとおり、既刊については取り置き対応にしているため、机の上には今回の新刊一種類しか置いていません。流石にこれでは寂しいのでA3サイズの卓上ポスターを設置しようと思っています。
 B3サイズのお品書きを置いたことはありますが、A3サイズというのはこれが初めてですね。

 作業そのものは11日から始めていますが、まずは草案から
 ここまで作ったとき、これで止めれば良かったにもかかわらず、余白怖い病が発症して本のタイトルを入れてしまいました
 じつはこの2枚のスクリーンショット、Twitterに投稿していたのですが、2枚目のスクリーンショットが何人かにリツイートされました。リツイート先でどういう反応があるのか何気なく見に行ったところ、「可読性に問題を感じる。」「緑もいいよね。重機とかぶっちゃってるから、重機の黄色と差別化したい」といった反応がありました(直接返信があったわけではない)。

 実は私自身、「今」が読みづらいのは気になっていて、緑色にしたこともあったのですが、どうも目立たなくてオレンジ色に戻していました。ですが、同系色であるためやはり見づらい。色としては緑がいいのは理解できるのですが、どうやって収めていいか分からなくて放置していました。
 ですがこうやって改めて指摘されたので、じっくり腰を据えて考えてみることに。

 そして翌日、辿り着いた答えが、〈今〉の縁取りの色が黒なのが良くない、というものでした。
 視覚障碍者向けの点字ブロックが黄色いのは警戒色であると共に、周囲とのコントラストを保つためであり、背景が黄色の場合は別の色にするべきという考えがありますが、黄土色の背景に対して黒で縁取りをした上でオレンジ色や緑色を使うと、コントラストが低いため目立たない、見づらいという状況に陥っていることに気づいたのです。
 そこで、〈今〉だけ縁取りの色を白にしてみました。するとどうでしょう、コントラストが生まれ、一気に目立つではありませんか。ついでにタイトルもゴシック体にして可読性をアップ(左が従来の案、右側が新案)。一気に見やすくなりました。

 ここで一段落………と言いたいところですが、いつもよりスケジュールにゆとりがあるので、今日の朝、改めてポスターを眺めてみると、やっぱりしっくりきません。「この違和感はなんだろう」という気持ちでずっと画面を眺めていると、ポスターに求められる機能を逸脱していることに気づいたのです。
 私がA3の卓上ポスターを作ったのは人の視線を集めるためであって、本の説明をするためではありません。そもそも、冊子紹介については別途POPスタンドを使って行う予定ですから、ポスターに本のタイトルを掲載する必要も無いはずです。
 初志貫徹。
 一番伝えたいこと、一番大事なことに的を絞ってレイアウトを変更します(右が従来の案、左が新案)

 結果的に最初の形に戻りましたが、シンプルでわかりやすくて、ポスターとしてはこれで十分という結論に達しました。

 いつもはこの手のポスターやらPOPはイベント前日の夜だとか当日の午前3時だとかに作っているので、手直しをする余裕は全くないのですが、今回は日程にゆとりがあるのでじっくり考えられていいですね。

2016年8月15日(月曜日)

馬岱「ここにいるぞ」

 Twitterに投稿しようと思ったんですけど、あっちは文章関係のフォロワーも多いのでこっちに(笑)。

 大型イベント前後になると「創作文芸は売れない」という話と、「創作文芸は売れないと言うけど、そんなことは無いと思う」という話が決まってやってきます。後者については「売れないと卑屈になる人がいるけど、本当にいるの?」というような意見まで出て来るのですが、「ここにいるぞ」といって魏延を切り捨てたい。

 自虐ネタは脇に置いておきましょう。
 売れている、売れていないの理由はともかくとして、「そんなことは無いと思う」と言う人はだいたい誕生日席だったりするので、売れている人からみれば創作文芸の同人誌が売れないのは都市伝説のように思えるかも知れませんが、しっかり現実だったりします。なので、これ以上心をえぐらないで下さい、お願いします。

 さて、創作文芸一本で14年同人活動をしてきていますが、その中でいわゆる「売れている創作文芸サークル」の共通点があることに気づいています。それは「定期的にイベントに参加している」事です。コミケに限らず、コミティア、文学フリマ、本の杜、そのほか創作文芸、二次創作文芸イベント、多くのイベントに定期的に参加しているのです。そしてそんな活動を長期間安定して行っています。

 オンラインで活動したこともないサークルが、初参加のイベントで数十冊売るということはあり得ないと思います。
 創作文芸は、細く長く活動するジャンルだと思います。
 ゆっくりと立ち上がって、売れない時期があっても諦めることなく活動を続け、イベント参加回数も増え、知名度も増え、頒布数が増えていく、そんなジャンルだと思います。
 好循環に持っていくまで時間がかかりますし、その途中で諦めてしまう人もいるかも知れませんが、文芸ならではの奥深さをじっくり味わいながら活動して欲しいともいます。


 以上で言いたいことは終わりなのですが、ちょっとだけ追加。
 こういうサークルは告知もしっかり行っています。自分のサイトやSNSに限らず、Pixivの小説機能や創作文芸見本誌会場など、上手くサービスを使いこなして情報発信をしているイメージです。文芸サークルは本の立ち読みに時間がかかるので、事前に読めるチャンスはできるだけ多い方がいいでしょう。(私自身は事前のサークルチェックはほとんどせずに文芸島を回るんですけどね。)
 もしかしたら利用者は少ないかも知れませんが、目に触れる機会が多い方がいいのは事実だと思います。

 ただし、イベントの選択肢が少ない地方の創作文芸サークルは本当に大変だと思います………。コミティアや文学フリマは有志が東京以外でも開催していますが、コミケと本の杜は東京開催ですし、どうしてもグッズや二次創作がメインになりがちな地方のイベントだけで発表し続けるのは精神的に限界があると思います。(高崎や前橋のおでかけライブのようにやたらと創作サークルが多いのは稀な例だと思います。)
 なんどか日記に書いたと思うのですが、私の視野が一気に広がったのはそうさく畑(東京)に参加してからです。そうさく畑に参加していなかったら、今頃は活動を止めていたかも知れません。
 地方の創作文芸サークルは一度でもいいから創作オンリーに参加してみるのをお勧めします。金銭的に大変であれば友達と合同ユニットを作ったり(希望風がその例ですが)、一旦オンライン活動中心にシフトして、社会人になってから大型イベントに参加するというのも手だと思います。とにかく、一度視野を広げてみることをお勧めします。

 といったことを、Twitterに投稿しないつもりで日記に書いていたのですが、途中でやっぱり表に出したくなって投稿してしまう罠。結局、何かを伝えたいからアウトプットするんですよね、作り手って。

2016年8月17日(水曜日)

武田圭史さん

 あまりにもショックすぎて当時の日記に書けなかったのですが、一昨日の日記で「そうさく畑」という単語を出したので、そうさく畑の創始者である武田さんについてちょっと書いておこうと思います。

 そうさく畑の創始者である武田圭史さん、通称コックローチ武田さんが、昨年10月23日に亡くなられました。

 一昨日の日記で、私にとってのそうさく畑の位置づけについて少しだけ触れましたが、そうさく畑に参加することで、私の同人活動は大きく変わりました。
 現在でも続けている見本誌の帯はそうさく畑のルールが発端になっています。
 あのタイミングで創作オンリーに参加する楽しさに触れることができたからこそ、今でもイベントに参加し続けています。
 色々な同人誌即売会に参加してきましたが、主催者と直接お話をしたのはそうさく畑だけでした(武田さんが各スペースを回ってお菓子を配ってくれる)。
 初っぱなから締め切りを越えた申込みをしてしまい、「締め切りを過ぎてしまって申し訳ありません」と誤ったところ「一日二日ならなんとかできますから」と笑って下さったのも忘れません。

 私の今の形での創作活動・同人活動の原点になったとも言えるそうさく畑(in東京)は、2004年に開催された18回を最後に東京での開催は終了してしまいました。私が参加した最後のそうさく畑でもあります。翌年、HATAKETという形で(そうさく畑は創作オンリー、HATAKETは創作が1種類でもあれば二次創作も可能)一度開催されましたが、それ以降は一度も開催されず、本拠地である神戸や大阪のみでの開催となりました。
 そうさく畑(東京)は莫大な赤字を抱えていて、武田さんの自己資金を切り崩して開催されていたと言われ、2006年から赤ブーブー傘下で再出発した際に赤字のイベント(東京)は開催できない、というような噂話を聞いたこともありました。
 いずれにせよ、2005年のHATAKETを最後に東京開催は行われず、2014年のそうさく畑 収穫祭(夏)を最後に武田氏が実行委員会の代表を辞任。赤ブーブーの親会社であるケイ・コーポレーションの元でそうさく畑 収穫祭(秋)年は開催され、ケイ・コーポレーションの好意で2015年から武田氏による開催に戻る………そんな最中での武田氏の急死となりました。

 そして2016年、そうさく畑実行委員会は「そうさく畑FAINAL」を開催すると発表します。
 そうさく畑にお世話になった身としては是非とも参加したい。東京開催の復活を待ち望んでいた私としてはどうしても参加したい、そう思い、同じ結果になるのは分かっていながらも、岩手から神戸へ移動する手段を調べていました。移動距離1200km越え、前泊、後泊必須、往復最低6万円コース。流石にハードルは高かったです。
 最安ルートであれば仙台まで移動した後夜行バスで翌朝10時に神戸に到着してそのままイベントに参加、その日の20時に出発して翌朝10時に仙台に到着という0拍3日というコースも考えられますが、移動で体力を使った上にイベントで体力を使うというのは、私の想定外。
 東京に住んでいたなら喜び勇んで参加するのですが、流石に神戸の地は遠かった………。

 「そうさく畑」「武田さん」この二つは私にとってとても重みのある言葉です。この二つを同時に失うことになってしまうとは、未だに信じられません。
 改めてご冥福をお祈りいたします。

2016年8月18日(木曜日)

万策つきたー!

 7月1日に新刊の告知ページを出してから一ヶ月半、これだけ長い間新刊を告知し続けたのは今回が初めてですけど、その過程の中で私自身が持つ告知能力というか、情報を広める力の弱さを痛感しました。
 どこかのタイミングで誰かが情報を拾って一気に広がる、そんなことも夢見ていましたが、それには至りませんでした。

 ただ、今回は本当に「やりきった」と思えるので、イベント当日を待つことにします。

2016年8月22日(月曜日)

台風の中心でお礼を叫ぶ

 東京観光(というより買い物)を台風でめちゃくちゃにされるスタイル、鈴響です。今晩は。

 まずは昨日のCOMITIAにて当サークルのスペースにお越し頂きありがとうございました。
 詳しくはイベントレポートの方に記載しますが、いつもと違った反応を頂いたほか、想定以上のお言葉を頂き大変嬉しく思います。

 反応次第としていた2016年度版の製作は少々前向きに考えようかと思います。
 この度はどうもありがとうございました。

初出: 2016年08月02日
更新: 2016年08月22日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2016 Suzuhibiki Yuki

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