長いこと構想段階で止まっていた写真集発行のため、ひとまず写真の整理をはじめました。
震災復興の写真集を出すというのは去年からずっと考えていたことなのですが、いまいち踏ん切りがつけられませんでしたし、実は今も悩んでいる部分でもあります。ですが、親に相談したときは「記録に残すことは大事」、詩唄いに相談したら「新しいことに挑戦することはいいことだと思う」、Twitterのとあるフォロワーからは「凄く興味があるので私は買います」と、それなりに好意的に受け止められているので(サンプル数が少ないのはお察し下さい(笑))、とりあえず準備はしていこうかなと思い、3月6日ぐらいから準備を始めました。
5月のCOMITIAぐらいに出せたら…と思っていたのですが、予想以上に難航していて、早くても夏以降に完成になりそうです。今年は夏コミに応募していないとの事でしたので、8月のCOMITIAかなあとか、そもそも自分で申し込むのか、詩唄いの申込みに便乗するのかなど、詰めてないことがたくさんあるので、その辺は追々やろうと思います。
タイトルは仮です。元ネタは、去年の10月31日から11月1日にかけて開催された「いわて・ぐるっと・Ingress」のバスツアーのチラシで、その時「ここは復興の最前線 大槌町」というテキストを入れています。そのゴロが何となく気に入っているので、もう少しブラッシュアップをして、今のところこの形に落ち着いています。
写真集の原稿なんてどうやって作っていいかさっぱり分からないのですが、ひとまず写真を用意しないと話にならないと言う事で、レイアウトなどはほっといて写真選びを先攻しています。今日の時点で2016年10月まで進みました。
一ヶ月当たり30枚ぐらい選べたら…と思っていたのですが、仕事が忙しかった関係で30枚も撮っていない月もあって(特に2014年が顕著)、月ごとに掲載数がばらつきそうな予感がします。
あと、地区が狭いので、30枚もあれば丸ごと紹介し切れてしまう量なので、毎月同じようなアングルから同じような写真が続く非常につまらない写真集になります。まあ、「つまらない」というのは謙遜で、本音としては、それでも一歩ずつ進んでいるということが伝わればと思います。
人生二度目の広島に行ってきました。
最後に行ったのは学生の頃加入していた建築学会の発表の時なので、8年ほど前になるのでしょうか。一度でもいいから原爆ドームが見たいという親と、出雲大社に行ってみたいという私の夢をかなえるような形で、超絶弾丸ツアーになりましたけど(笑)。
ということで、何百枚か写真を撮ってきたので、厳選して行った場所の紹介とか。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/50sec, F8.0, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
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最初に原爆ドームに行っているのですがそこは割愛。路面電車にもまた乗れたので満足です。
写真は言うまでもなく厳島神社の大鳥居です。相変わらず大きかった! 前に来たときは夕暮れ時でしたが、この日は宮島に泊まるので宵闇に浮かぶ鳥居を見ることができました。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/30sec, F8.0, ISO320, 15mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
この日の宮島は明日開催されるG7に向けて厳戒態勢が敷かれていて、明日の夕方から境内は立ち入り禁止なるとのことだったので、この日と明日の午前中に回れて良かったです。ちなみに昼間に行った原爆ドームの方も厳戒態勢で、そちらは明日の昼間に立ち入り禁止になっていたようなので、後ろから追いかけられるかのような観光でした(笑)。
α6300(ILCE6300) + SEL55210(E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)
10sec, F16, ISO400, 261mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
荷物になるので最後まで悩んだ望遠レンズですが、持っていって正解でした。ホテルから鳥居がみえるというのを事前に知っていたのが決め手で持っていったのですが、これが大正解でした。三脚もミニ三脚は持っていたので窓際にテーブルを動かして、テーブルの上に三脚をセットして10秒露出。なかなか綺麗にとれたと思います。
それにしても鳥居しかありませんが、境内に入る時間が決められているので、この日は外からしか見ていないのでしょうがないです。本番は明日です。
旅は二日目に突入。この日は午前中に宮島を見て、新幹線で倉敷に移動して美観地区を見る予定です。
α6300(ILCE6300) + SSEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/60sec, F8.0, ISO640, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
遅くなれば遅くなるほど参拝客というか観光客が増えるので、朝7時にご飯を食べてすぐに厳島神社へ。宮島に泊まるとこういうことができるんですね。朝一番と言う事もあって、境内の中は宮司さんが行ったり来たりしています。これだけ大きな神社ですと出仕さんの人数も凄いですね。
朝一ですが昇殿参拝をしている人がいてちょっとビックリしました。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/60sec, F11, ISO100, 15mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
正面バーン!
人が少なくて嬉しい限りです。これだけ人が少ない状態で写真を撮れるというのは素晴らしい。
α6300(ILCE6300) + SSEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/100sec, F11, ISO200, 79mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
今回のお気に入り写真の一つ。ちょっと離れた小高いところから見下ろすとこんな風景が見えるんですね。今回初めて知りました。
9時を過ぎると段々人が増えてきます。
ホテルの人に紹介されたもみじまんじゅうのお店の開店時刻が10時ですので、それまでの間近くの珈琲屋さんに入って一杯。珈琲屋さんというよりエスプレッソですね。なのでメニューもエスプレッソがメインでしたが、エスプレッソよりも珈琲が飲みたい気分でしたので、アメリカーノ(エスプレッソのお湯割り)を頂いて一服。
なかなか美味しゅうございました。ごちそうさまです。
お土産を購入し、宮島に別れを告げます。駅前に美味しい穴子弁当を売っているお店があるということを事前に聞いていたのでそこで駅弁代わりにお弁当を購入。倉敷までの新幹線でいざ実食。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/125sec, F4.0, ISO1250, 51mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
これは美味しい…。穴子の概念が変わるほどには美味しいですね、これ。上野商店の穴子弁当、1600円+税と結構いいお値段がしますけど、その金額を出すだけの価値があると思います。お弁当箱も良くある発泡スチロールに木目を印刷したようなものではなく、純粋に木でできていて、調湿作用があるのかなと思います。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/200sec, F8.0, ISO100, 15mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
新幹線で40分、ローカル線に乗り継いで15分ぐらい、駅から歩いて10分とさくさく移動してやってきたのは倉敷の美観地区。江戸時代から近代にかけての建築が一同に介するという面白い地区です。こんなに美しい街並みをかつての日本人は作れたのに、どうして今はああなってしまったのかと考えさせられますね。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/80sec, F11, ISO100, 22mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
橋のたもとに木を配するセンス、そしてその奥に見える木造建築が美しいですね。
美観地区での滞在時間は1時間程度で、隅から隅まで見ることができたわけではないのですが、数百年スパンの建物が一ヵ所に建ち並んで独自の景観を形成している様は中々面白いものです。時間があればもう少しゆっくり眺めたかったですね。炭化させた黒壁とかめっちゃかっこいいです。
α6300(ILCE6300) + SEL24F18Z(E 24mm F1.8 ZA)
1/60sec, F2.8, ISO3200, 36mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
倉敷駅に戻り、特急「なぐも」に乗って向かうのは終着駅「出雲市駅」。
いよいよ明日は私の中のメインディッシュ、「出雲大社」への参拝です。
いつかいきたい神社といえば、出雲大社と伊勢神宮ですけど、そのうちの一つ、出雲大社に行ってきました。出雲市駅からの出発で、帰りは出雲市駅から寝台列車という流れなので、丸一日出雲大社という豪華メニューですね。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/30sec, F11, ISO3200, 15mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
出雲市駅から電車でゆられること大体30分ぐらいで出雲大社前駅に到着します。1930年竣工、2012年改修のお洒落な駅舎です。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/80sec, F8.0, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
外から見るとこんな感じ。翡翠色の瓦が美しいですね。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/125sec, F8.0, ISO100, 27mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
出雲大社前駅から北上すると出雲大社に辿り着くのですが、一度南下して大鳥居から順番に巡ることにします。白い欄干が美しい橋の向こうにそびえる同じく白い鳥居というのは似合っていますね。空にも適度に雲があって良く映えています。この写真を撮影した直後、レンズフードを側溝に落としてしまいました。幸いにも水が流れていなかった(ヘドロあったけど)ので無事に拾い上げ、駅のトイレで洗い流しました(´;ω;`)ブワッ
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/100sec, F8.0, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
商店が建ち並ぶ参道を一気に上ると(上り坂になっている)出雲大社の境内の前にやってきます。鬱蒼と茂る松の木が重みのある雰囲気を醸し出していますね。神社と言えば杉のイメージが強いので、今まで見てきた神社のイメージとはちょっと違いました。
α6300(ILCE6300) + SEL55210(E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)
1/200sec, F8.0, ISO100, 195mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
同じポイントから後ろを振り返るとこんな風景です。遥か彼方にみえるのが二つ前の写真の鳥居ですね。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/60sec, F8.0, ISO125, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
鳥居をくぐると一面の松原です。参道は上り坂ですが、境内に入ると再び下り坂になるという起伏に富んだ参道です。長い参道の両脇には、摂社末社は当然のこと、因幡の白ウサギをモチーフにした銅像やら、神話の神々の銅像など多くの造形物が置かれていて目を引きました。ですが、一点一点紹介していると膨大な量になるのでその辺は割愛(笑)。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/80sec, F8.0, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
青銅器のような色というのでしょうか、緑青色の鳥居とその向こうに見えるのは拝殿ですね。大きな注連縄が目印です。
この写真を撮った後に気づいたのですが、参道の真ん中に三脚を立ててカメラを構える三人組が通行の邪魔をしていました。参道の真ん中に三脚を立てる神経も気にくわないのですが、人の往来の激しいところに三脚を立てるのもどうかと思います。それにしても、真っ昼間に三脚を立てるということは、長時間露光でもして人を消したかったんでしょうかね? 別に中判カメラでもなかったと思いますが。(そもそも中判カメラを載せられるほど質がいい三脚にはみえな…おっと誰か来たようです。)
α6300(ILCE6300) + SEL55210(E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)
1/160sec, F8.0, ISO250, 145mm(35mm equivalent focal length)
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出雲大社のポスターを見たときから一度はやりたかった構図がこれです。ちなみに、本物のポスターはもっと下がったところから超望遠で撮影していますね。後ろの山も相まって、スケール感が桁違いの神社です。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/80sec, F8.0, ISO100, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
鳥居をくぐるとみえてくるのは巨大な拝殿です。本殿と同じような作りになっていますね。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/80sec, F8.0, ISO100, 15mm(35mm equivalent focal length)
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拝殿でお参りをして拝殿右側(東側)へ一旦移動します。写真左側が拝殿の側面、右側が本殿を取り囲む回廊です。この回廊から中に入ることはできません。回廊も二層になっている荘厳な作りです。内部を見ることはできないのですが、境内北側に模型が展示されているところがあるので、そこの写真を一枚。
さて、今の形になって久しい出雲大社ですが、昔の文章には奈良の大仏よりも大きかったと記されているうえに、何度も倒れたと書かれているため、創建当時は今と形が全く違うということが言われていました。ちなみに、最近の発掘成果で完全に裏付けされていて、出雲大社の側にある「島根県立古代出雲歴史博物館」の常設展示でその当時の模型を見ることができます。
これほどまでに高く祀られるというのは大国主の祟りや地元民の反乱を恐れてのことでしょうね。神話を読めばこの辺が分かると思うので詳しくは書きませんけど、天津側(大国主は国津側)が戦争に勝利しましたが、地元民をなだめるために、地元の土着の神様である大国主を高く祀っているように見せているのですね。本当に奉っているのであれば注連縄は反対方向になっていないし、大国主は西側を見ていない(地形的には南側を向くべきだと思う)ですしね。
一方で、それだけ厳重に扱っている=畏れているということであって、神々の本来の姿である「畏怖」に通じるものがあると思います。日本という国は川の氾濫や雷といった自然現象を畏怖して神様として奉ってきた経緯がありますしね。
10時から始まった出雲大社巡りも博物館で最後となりました。出雲大社前駅から出雲市駅に移動して、一旦東京に戻ります。
α6300(ILCE6300) + SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)
1/15sec, F5.6, ISO640, 24mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
一旦倉敷まで戻って新幹線? いえいえ、ここは寝台特急サンライズ出雲で一気に戻りますよ! 寝台特急の中で唯一残ったサンライズ出雲に乗るというのは今回の旅の目的の一つでもありました。
α6300(ILCE6300) + SEL1018(E 10-18mm F4 OSS)
1/15sec, F5.6, ISO1000, 15mm(35mm equivalent focal length)
Development in Adobe_Lightroom
平日の下り列車(最初の予定では金曜日に上り列車で乗車予定だったが、席が取りづらいということが分かったため、平日の下り列車に変更)ということもあり、二人用B個室「サンライズツイン」を使うことができました。
次第に揺れはじめる車内の中、カニの駅弁に出雲の地ビールを飲み、(テレビがないのでたまたまタブレットに入っていた)乱歩奇譚を見ながら長い旅は終わりを告げました。
2015年12月までの写真の取捨選択が終了しました。2016年3月末までの写真を収録する予定ですので、あと3ヶ月分ですね。
ちなみに、写真の取捨選択といっても、実際にはRAWからの現像が含まれるので、地味に手間がかかっています。
ここまで選んだ写真枚数はおよそ300枚。思ったより少ないです。
一方、データ容量は7GBと大変なことになっています。以前、原稿の作り方が分からないと書いていましたけど、そんなこともあってJPEGのように劣化してしまうデータではなく、AdobeのRAWファイルのオープンフォーマットであるDNGで保存している関係で、写真1枚あたり20MB前後になっているからです。
もし二冊目があれば、その辺のクォリティーのコントロールができてもっと効率よく管理できると思います。
が気になるお年頃。
カメラを買い換えてしまったので、当面はセンサークリーニングは必要無いと思うのですが、いずれ必要になります。前の機種はヨドバシに持ち込んで3回ぐらいクリーニングをして貰ったのですが、東京に行ったときにしかできないので、今後は頻度が下がってしまいます。その上、ヨドバシの修理センターではSONY製カメラのセンサークリーニングを順次断り始めている(クリーニング方法とセンサーの相性が悪いらしく、傷がつくことがあるらしい)ようで、将来的にはこの方法は採れなくなってしまいます。
もちろん、ソニーに直接持っていくのが一番でしょうけど、ソニーのセンターも数は全然少ないですし、地方にあるソニーショップで預かってくれると言っても、きっと(未確認)本部に送って本部が掃除して送り返してくるだけだと思うのです。まあ、そもそも最寄りのソニーショップが電車で2時間ぐらいかかった気がしますけど。
こういう状況ですと、自分で掃除できるようになるのが一番ですし、現にクリーニングキットはたくさん発売されています。しかし、粘着性のゼリーみたいなのでくっつけるのはセンサーが壊れそうですし、シルボン紙を使う本格的なクリーニングのハードルは高いし…と、中々手軽なものが見つかりません。
ですが、先月にアキバフォトグラフィで紹介されていた「VSGOカメラセンサークリーニングキット」なるものが最近気になっています。
アルコールでクリーニングを実施するという部分はシルボン紙を使う方法と何ら変わりませんが、アルコールを拭き取るものが専用のパーツになっていて、凄く使い勝手が良さそうです。調べてみるとヨドバシカメラにも在庫があるので注文するのは楽ですので、機会が来たらチャレンジしてみようと思います。