1月の日記

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2015年1月1日(木曜日・元日)

明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。
 去年を漢字一文字で表現すると「激動」だったと思います。一文字じゃないって? テンプレだからスルーして。

 私生活の上では仕事上の立場が変わったというと大きくなるのですが、立ち位置が多少変化したため、まさに激動の一年だったかな、と。東北人としては復興の仕事に携われるのは故郷を取り戻すことでもありますし、この様な国に生まれた以上、生きているうちに似たような事がもう一度起きるのは容易に想像できるので、知識を継承して行ければと思います。
 さて、それに端を発した、と自分で言い訳してしまっていて、それが悪い事だとは分かっているのですが、去年一年は新刊を一冊も作れない…どころか、サイトのメインコンテンツの更新すら行わなかった一年となりました。時間はあるんです。ただ、10月の日記で触れたとおり、「失われた習慣を取り戻すことは難しい」に尽きると思います。

 でも、そろそろ動き出さないと考えます。例えば同人で言えば昔のように24時からの原稿執筆タイムの復旧や、自宅以外での製本環境の構築でしょう。その他にもいろいろあるとは思うのですが、今年まず手をつけないといけないのはこの辺だと思います。
 今年一年、また私的には激動の一年になると思うのですが、私事や仕事があってこその同人ですし、趣味があるからこそそれ以外の部分も充実するということを肝に銘じつつ、今年一年を過ごしていきたいです。
 2015年1月1日 鈴響雪冬

一年の計は元旦にあり

2014年の目標のおさらい

同人関係の目標
ReSin-ensを書き進める
 非常にアバウトな目標になりましたが、次の新刊はReSin-ensと決めているので執筆に取り掛かりたいです。締切を設定していない理由については、1巻、2巻、3巻と執筆期間が順調に伸びており、4巻の執筆期間が読めないこともありますが、これまでの集大成としてできるだけやりたいことを詰め込んだ一冊にしたいと考えているからです。またリアル方面でも1月から厄介なことになっており、執筆時間をどれだけ確保できるかわからないということもあります。ともあれ、とにかく書く、を目標に頑張ります。
電子書籍の発行(2年連続)
 昨年と同じ目標となりましたが、できるだけ早いうちに実現したいのが本音です。
新しいつながりを見つけたいね
 将来の希望風の解散も視野に入れつつ、今までと違うネットワーク・コミュニティに参加していきたいと考えています。ソーシャルネットワークが台頭しているこの時代、先ずは受信することが大切ですので、まずはそういったところから始めていきたいと思います。
サイト関係の目標
SNS連携の強化
 現状、ツイートボタンだけですが、国内の主要なサービスは押さえておきたいです。ただこれは使ってもらうというよりも、私が参加しているSNSからサイトの情報を引き出しやすくするためといった意味合いが強いです。このサイトの内容をツイートしてもらうといったことはほとんど考えていなかったり。
情報整理
 開設から13年が経ち、すべての情報を残すことを良しとして運営してきたこのサイトですが、そろそろ情報の整理が必要な気がしています。今年から本格化する電子書籍との関係もありますし、デザイン以外の側面からサイトを整理したいと思います。

2014年の目標大反省大会

同人関係の目標
ReSin-ensを書き進める
 書き進めては居ますが、「書き進めています」と胸を張れるほどの進捗ではありませんので、×かなと。この辺、もう少しスピードアップしたいですね。引き続き2015年の目標となります。
電子書籍の発行(2年連続)
 2年連続の目標ですが、これも実現できず。実務環境としてはPDFやEPUBに出力して文章の校正作業に使ったりはし始めているので、もうちょっとこなれていきたいところです。
新しいつながりを見つけたいね
 平たく言えばSNSの活用といった所でしょうけど、ちょっと交流した感はあります。今更ながらこの目標って達成の目安が分かりづらいですね。とりあえず○。
サイト関係の目標
SNS連携の強化
 目標を立てた当時はTwitterへの投稿ボタンだけでしたけど、一応G+を全ページに追加しました。使われることはまずないのですが、使い時にないと結構不便なんですよね、これ。
情報整理
 多少なりとも進みましたけど、まだまだ残されている部分が結構ありますね。いい加減ディレクトリ構造もサイトのメニューに合わせてそろえたいですし。ホームページビルダーのバージョンを新しくしてちょっと処理が早くなっているので引き続き今年の目標にしたいところです。

2015年の目標

 反省を踏まえて2015年の目標を定めてみたいと思います。最近は目標が目標じゃ無くなって来ている感じがしているので原点回帰しようと思います。

同人関係の目標
ReSin-ensを書き進める
 引き続きの目標です。まずは24時からの執筆時間の再会が最初の目標でしょうか。去年は結構別の原稿に脱線したりしたのですが、時間も無い中の執筆ですし、できるだけReSin-ensに注力したいところ。
印刷環境の再構築
 現状の生活がどのぐらいまで続くか分からないのですが、時期を見極めて印刷環境の再構築を測りたいと思います。状況が改善されたらこの目標そのものが消失する可能性もありますけどね。
告知活動の強化
 ここ最近続けているWeb用のお品書きは今後も続けていきたいです。それと合わせて告知の方法とかを他に考えてみたいところです。作る事も大事ですが、それを手にとってもらわなければ同人誌として発行する意味は薄れると思うんですよね。作る事だけがしたければメモ帳に書いていればいいですけど、それを本にまとめて頒布するということは、頒布することにもそれなりの意味があるはずなのです。同人誌を作る事をここらへんで見つめ直してみたいですね。
サイト関係の目標
PixivやGoogle+を活用する
 思い立った時にしか使っていない二つのSNSツールですけど、作品の発表の場として活かして行ければと思います。
情報整理 (2年連続)
 サイトのメニューは変わりましたけど、それを構成するコンテンツのディレクトリ構造は古いままで、サイトのメニューから辿るイメージと、ディレクトリのイメージに乖離が生じ始めているので、そろそろこの辺を是正したいところ。同時に古い情報の再整備も行っていきたいですね。

 以上昨年に引き続き5つの目標となりました。もちろんリアルでの目標は別にありますが、それもこれも大事にしながら今年一年を過ごしたいと思います。
 それでは皆さん、今年も良い年でありますよう。

おみくじ記録

 【悲報】5年連続大吉の夢破れる【今年は吉】

2014年1月8日(木曜日)

あれがデネブ、アルタイル、ベガは夏の大三角ですのでご注意下さい

【写真】北の夜空をうつした写真。北極星を中心に左にカシオペア、右に北斗星が写っている。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 帰省している間、毎日のように空を眺めていたのですが、唯一晴れたのが12月28日だけでした。その28日の午前1時、空が晴れていることに気づいた私は、悩みつつもカメラを持って外へ。その判断は結果的にその後の空模様を考えたら正解だったと思います。
 写真は北の空。超広角レンズで撮影すると星が1px角のような点になってしまうので、フォトショップで多少加工を行っています。でもフォトショで加工をするよりレンズにソフトフィルターを噛ませた方がやっぱり綺麗なような気がしますね。
 元画像は横幅6000pxあるのを1020pxまで狭めているため、星の明るさの感覚が肉眼で見た時と違って見える気がします。北斗七星は割と綺麗に再現されていますけど、カシオペアはちょっと怪しい感じ。

【写真】西の夜空を写した写真。冬の南の星座の代表格オリオン座も、時間が遅ければ西の空へ浮かぶ。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 同じ時間帯の西の空。これも縮小した関係でちょっと星の明るさ(大きさ?)が怪しい感じです。オリオン座は南側に見える代表的な星座ですけど、時間が遅いので西の空に見えています。
 あからさまにフォトショで加工するとファンタジックな色が強くなってこれはこれで面白いかも。自然な見た目もいいですけど、手を入れるなら大胆にというのは面白いかもしれませんね。じつは作業途中でちょっと違和感を覚えて効果を薄くしたんですけど、見慣れてくればもっと大胆に効果を入れることができそうです。

2014年1月12日(月曜日・成人の日)

備忘録 星空の写真をソフトフィルターを使ったようにレタッチしてみる in Photoshop

【写真】西の夜空を写した写真。冬の南の星座の代表格オリオン座も、時間が遅ければ西の空へ浮かぶ。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 8日の日記で取り上げた写真をもういちど弄ってみました。今度は割といい感じになってる気がします!

 ということで、備忘録として星空の写真をソフトフィルターをつかったかのように加工をした手順を残しておこうと思います。

 どうしてこんな日記を書こうかと思ったかの理由ですけど、広角レンズで撮った夜空の写真は星が点のように写ってしまい、星空の写真としては寂しいので、レンズフィルターの一種「ソフトフィルター」を使って撮影したかのように星を大きくしたいのに、ネット上にはそれっぽい情報があまり出てこない(または私が探せない)ので、いろんなサイトのやり方をつまみ食いしたら割といい感じになったけど、このままだと忘れてしまうので日記に残しておきたいと思ったからです。
 つまり、適当にデジカメで撮った星空の写真をなんか綺麗にする方法、ってことです。

広角レンズで撮った写真の星空は、星が目立たなくてちょっと寂しい

【写真】西の夜空を写した写真。加工をする前と比べて星が小さく目立たない。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 上に載せた写真の加工をする前の元写真です。星がとても小さくて目立ちません。広角レンズは広い範囲を写すことができますが、その分星が圧縮されたようになり、非常に小さくなってしまいます。
 こうならないようにあらかじめソフトフィルターというフィルターを使って写真を撮ることもできますが、あらかじめ用意できていない事もあると思いますし、そもそもフィルターを取り付けられないカメラを使っている場合もあります。
 そこで今回は、点のようになってしまった星空を、ソフトフィルターを使って撮影したかのように星を大きく目立たせるようにPhotoshopで加工してみたいと思います。
 あくまでも私自身の備忘録なので細かい説明は求めないで下さい(酷 。
 あと、星空のレタッチを本格的に勉強したわけででも無く、ネットに散見される情報を色々試した中で、私の目標に近い仕上がりになった結果だけを流れにまとめただけなので、もっと効率のいいやり方もあると思いますので、教えて下さい(マテ 。

使用ソフト

 使用するソフトは写真現像用ソフトであるLightroomと、写真レタッチソフトであるPhotoshopです。月額950円ぐらいで使えるので、写真を撮る人は買っておいて損は無いと思います。

手順1 Lightroomでそれっぽく現像

 加工をしたい写真をLightroomでそれっぽく現像します。レンズプロファイル補正とノイズ除去ぐらいでいいと思います。青っぽい星空の写真が好みの場合は、ホワイトバランスを蛍光灯にしてあげるとそれっぽくなると思います。今回は蛍光灯にして現像しています。

手順2 Lightroomで現像した写真をPhotoshopへ取り込みます

 Lightroom上で画像を右クリックして「他のツールで編集」からPhotoshopへ。多分16bitチャンネルで取り込まれているはずですが、とりあえずこのまま進めます。リサイズなども行いません。ここから先は、ソースになる画像の幅が6000px、高さ4000pxを前提に進めます。

手順3 レベル補正

 イメージ>色調補正>レベル補正 で、全体的に明るくします。ここはコントラストを上げるのでは無く、明るくするというイメージで作業をして下さい。背景レイヤーをそのまま補正してOKです。スクリーンショットではそれほど明るくないですが、極端な話、夜空の部分がグレーになるぐらいでも大丈夫だと思います。

手順4 レベル補正した背景レイヤーを複製

 レベル補正を行った背景レイヤーを複製します。普通は複製したレイヤーに対してレベル補正したくなるところですが、ここは直接背景レイヤーを補正します。

手順5 複製したレイヤーをガウスでぼかします

 手順4で作成したレイヤーをガウスで思いっきりぼかします。原型が無くなるぐらいに一気にやります。例では200pxで処理をしています。

手順6~7 ぼかしたレイヤーを減算で重ねます

 手順5で弄ったレイヤーのレイヤーモードを「減算」に切り替え、不透明度を適当に弄ります(例では50%)。不透明度を調整すると星空のコントラストが変化すると思うので、気に入った見え方になったら画像を統合します

手順8 統合した画像を新しいファイルとして開きます

 手順7で統合した画像を レイヤーを複製>保存先:ドキュメント:新規 で、新しいファイルとして開きます

手順9 フィルターギャラリーの表現手法で星を大きくします

 手順8で新しく開いた画像を イメージ>モード>8bit で8bitモードへ切り替えた後、 フィルター>フィルターギャラリー>表現手法>エッジの光彩 で目立つ星だけ取り出します
 エッジの幅で星の大きさ、エッジの明るさで星の明るさ、なめらかさで先の二つの対象をどこまで広げるかを設定できます。星の大きさはソース画像の大きさで変わってくると思います。星の明るさは白飛びしない程度に、なめらかさはノイズと星の境目を見極めながら設定しましょう。代表的な星座が全部確認できるようになるぐらいがちょうどいい数字だと思います。

手順10 元の画像へ手順9で作成した画像を重ねる

 手順9で作成した画像を、手順8までで作業していた画像へ別レイヤーとしてコピーします。便宜上、加工したレイヤーと今後は呼びます。
 手順9のウインドウのレイヤー一覧から目的のレイヤーをクリックして、Shiftを押しながら手順8のウインドウへドラッグアンドドロップすると、元の位置へ重ねられるはずです。

手順11 加工したレイヤーをぼかします

 加工したレイヤーをガウスでぼかします。ここでぼかした大きさが、ソフトフィルターによって大きくなる星の大きさになると思って下さい。後から多少は修正できるのでそれっぽい見た目になったらOK。

手順12 不透明度とマスクで重ねます

 加工したレイヤーの不透明度を調整します。星空と一緒に地上の風景を写している場合は地上の部分もぼけておかしく見えると思いますので、マスクを使って隠したほうがいいでしょう。例では不透明度60%、地上部分はマスクをして加工したレイヤーが反映されないようにしています。

手順13 背景レイヤーをコピーして重ねます

 背景レイヤー、加工したレイヤー、背景レイヤーのコピー という具合にサンドイッチします。背景レイヤーのコピーのレイヤーモードは覆い焼きカラーにします。背景レイヤーのコピーを重ねると印象が変わると思うので、加工したレイヤーの不透明度をもう一度調整して完成です。
 調整レイヤーを更に重ねて背景を暗く、星を明るくといった具合にコントラストを高めてもいいと思います。
 また、背景レイヤーをコピーして重ねることで、地上部分を写している場合はそこの明かりが不自然に目立ってしまうため、その部分をマスクで隠してもいいと思います。

手順14 レイヤー統合、リサイズして完成

 レイヤーを統合して目的のサイズへ画像をリサイズしたら完成です
 統合やリサイズによって印象が変わる可能性がありますので、その場合は手順11ぐらいまでもどって調整を行います。

ビフォーアフター

調整前

【写真】西の夜空を写した写真。加工をする前と比べて星が小さく目立たない。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 さて、調整前の写真はこんな感じでした。手順1のLightroomで現像を行った後、Photoshopで幅1020pxへリサイズしただけの仕上がりです。
 広角レンズならではの空の広さですが、それ故に星が点のようになってしまい、あまり目立たなくなっています。写真の意図によってはこれでいいと思いますが、ここでの私の意図はオリオン座の浮かぶ西の空を撮りたかったので、オリオン座が目立たないと意味が無いのです。

調整後

【写真】西の夜空を写した写真。冬の南の星座の代表格オリオン座も、時間が遅ければ西の空へ浮かぶ。※α5100+SEL1018(10sec・F4.0・ISO800・15mm(35mm換算))
 上で紹介したレタッチを行った写真がこちら。
 手順13で重ねた背景レイヤーのコピーの地上部分をマスクで隠しておくともう少し自然な感じに仕上がったと思うのですが、ソースファイルはすでに無いのでこれで我慢。
 サムネイルでも分かるぐらいにオリオン座がめだっていていい感じ。

初出: 2015年01月01日
更新: 2015年01月08日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2015 SUZUHIBIKI Yuki

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