9月の日記

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2014年9月14日(水曜日)

チャリで来た

 奇跡の谷間ともいえる久しぶりの三連休の中日、折角なので遠野に行ってみました。

 電車で来た。時刻は朝9時。天気は良好、気温も長袖で歩き回るとちょっと汗ばむぐらいと言う絶好の環境の中、レンタサイクルによる遠野旅行が始まります。ちなみに今回もGPSロガーを用いた移動経路を記録していたのですが、結論から言うと40kmという大旅行になりました

南部神社

 レンタサイクルを借りて数分後、最初の見学地である南部神社へ。
 夏の終わりかけという感じの緑が茂っています。この行灯、夜に来たら結構綺麗かもしれませんね。

 100段ぐらいはありそうな階段を上りきると一気に視界が開けます。とりあえず最初の見学地だったので旅の安全を祈りつつ後にします。

卯子酉様

 5分ほど自転車を漕いで卯子酉様へ。
 赤い布がそこら中に結ばれていてちょっと東南アジア的というか異国風。これは左手だけで赤い布を結びつけることができたら、縁が結ばれると云われているためです。
 ちなみに全力で結んできました(何。

 境内への参道が民家の前を通って居るというちょっとした入りにくさがまたいい感じ。あと異様に人なつっこいネコがいましたw 足に絡みついてくる絡みついてくる…。

 さて、恋愛祈願もしたので次の見学地へ行こうとしたところでトラブル発生。

2014/09/14 10:19
サドルに蜂がとまって身動き取れないなう、って言いたかったけど、タブレットも自転車のかごの中にあったっていうねw 今は解決しました。

 どのぐらいの時間が経ったかは覚えていないんですけど、多分10分から15分ぐらいは自転車の前で右往左往していました。

千葉家の曲がり屋への移動

 遠野駅近郊の観光地の中では最西端と言ってもいいのが千葉家の曲がり屋ですが、そこまで一気に足を伸ばします。その途中、ふと当たりを見渡すと、凄く印象的な景色が
 今回の遠野旅行の中で一番印象に残っている光景です。青い空、深緑の山、黄金のイネ、そして木立。数分の間ぼーっと立ち止まってしまいました。

 しばらく足を休めた後は千葉の曲がり屋に向かいます。ここからながーい緩やかな上り坂。序盤に持ってきたことを後悔しそうになりましたが、後々考えてみるとこれで良かったかもしれません。

千葉家の曲がり屋

 卯子酉様を出発して40分ほどかけてようやく到着したのは千葉家の曲がり屋。どうやら補修工事を間近に控えているようで、しばらく見られなくなるとのことで、絶好のタイミングだったかもしれません。券売所の人が「自転車でお疲れ様です。この後は***(覚えてない)がお勧めです。ここから10kmぐらいありますよ」と言っていたのですが「流石にそれはないですねww」って答えたのに、まさかほぼ同等の距離をこの後漕ぐことになるとは思っても見ませんでした。

 モノクロの写真だったら凄い渋いものができあがりそうな光景
 よくよく見ると茅葺きはかなり痛んでいますし、補修工事が近いというのも頷けますね。
 ふと上を見上げると、「水」の文字が。かやぶき屋根の棟の両端にはこういった厄除け(水や龍は火災に遭わないように)や子孫繁栄を意味する松竹梅なんかが書いてあったりしますけど、実物をきちんと見るのはこれが初めてかもしれません。特に説明文とかはなかった気がするんですけど、見落としたかな?
 ちなみに別の建物には「龍」と書いてありました。これも厄除けですね。

遠野郷八幡宮への移動

 長い上り坂を上ったと言うことは長い下り坂があるわけで、すいすいっと………行かないのが旅路でして、釜石線と道路の立体交差などにはかなり苦しめられました。長い上り坂を上り、線路をまたぐと見えてきたのは道の駅遠野。JRの駅と違って道の駅は規格化されている部分が少ないみたいで、個性的な建物が数多くありますけど(それが景観にマッチしているかは別として)、遠野の道の駅は結構いい感じのデザインだと思います。

遠野郷八幡宮

 千葉家の曲がり屋から自転車で移動すること一時間。ようやく遠野郷八幡宮に辿り着きました。今回の遠野旅行のメインは実はこの神社だったりします。Androidのアプリで「神社が好き」というものがあるのですが、その画面をぼーっと眺めていたら見つけたのがこの神社でした。今回の旅はその神社、つまり遠野郷八幡宮に行きたいという思いで実現しています。

 この辺りでは最大級の神社らしく、馬場なんかも設置されていて、境内も非常に広いです。お祭りが近いからか、神社名が書かれた白い幟(高さ10メートルぐらいかな)が立っているのが印象的です。

 いつもの構図ですけど、参道のこういう景色って大好きなんですよね。木立の影と直接降り注ぐ太陽と朱色(神社によるけど)というのは神社を構成する要素だと思います。

 元々茅葺きだったという拝殿は今のままでも結構風格があります(おごらみがあるって書こうとして方言だと言うことに気づいたのは内緒です)。でも、遠野ですら茅葺きを復元するのが難しくなっているのを何となく感じてしまってちょっと寂しい気分に。
 それにしても細工が凄く細かくて、いい方は悪いですけど片田舎の神社でここまで豪華なのは久しぶりに見たような気がします。神紋は「向鳩に割菱」。このタイプの神紋って初めて見たんですけど、ここ以外にあるのかな?

かっぱ淵

 遠野郷八幡宮から自転車で移動すること30分。田園の中を抜ける真新しいバイパスは比較的平坦で走りやすかったです。
 かっぱ淵はかっぱ伝説が残る場所ですけど、確かにここは「何か」出そうな雰囲気が漂ってます。釣り糸にキュウリを結びつけて川の中に垂らしていたのが印象的でした(笑。

 かっぱ淵は今まで巡った中では一番人が多かったんですけど、13時という時間もあるかもしれません。遠野に電車で来ようと、朝に東京を出発したとしたら着くのはどうしても午後になりますからね。遠野郷八幡宮までは2・3人とすれ違う程度だったので、人が多い光景を久しぶりに見たような気がします。

でんでら野

 「かっぱ淵」で今回の旅の目的は完全に終わり、あとは温泉(人工温泉ですけどね)に入って帰るだけという状況になりました。それじゃあ移動しようと地図を見てみるとすぐ側に「でんでら野」という場所があることに気がつきます。いわゆる姥捨て山ですけど、捨てられた側もそこに集落を作り余生を送っていたとか。
 実はこの「でんでら野」で同じく自転車で観光をしていた方とお話をしたのですが、その方が「他の場所は作られている感じがして…」と言っていたのが記憶に残っています。遠野に観光地は数多くありますけど、「でんでら野」のように地域に密着したというか、似たような言葉ですけど自然な感じがする観光地は余り見荒れなかった中で、この「でんでら野」は、私の中にある漠然とした遠野らしさを具現化しているような気がしました。

 でんでら野は旧街道沿いを進んだ先にあります。街道沿いは「いかにも」という感じが漂っていて、長旅の疲れを忘れさせて………さすがにそんなに甘くはありません。ここまでの走破距離はおよそ30km。アップダウンのあるなか内蔵3段変速のママチャリで移動し続けているのは流石に骨が折れます。
 この辺から写真の枚数も極端に減ってきて、疲れていたんだなーというのがよく分かります。

 軋む体に鞭を打って進んだ先にあったのは荒廃という言葉がにあう光景
 今回の旅の西の果てが「千葉家の曲がり屋」なら、東の果てはこの「でんでら野」。小高い丘から見下ろす風景は、「ここまできたのね…」という実感をくれました。

たかむろ水光園

 ちょっと憂愁に浸ったところで後は帰り道です。小高い丘にある「でんでら野」から下り、またひと山上るとそれは見えてきます。流石に疲れていたのか、この辺の写真を一切撮っていないのが悔やまれます。

 入浴セットを借りてのんびりお湯に浸かり、アイスを食べていざ帰路へ。

 今回の旅における最高到達点がたかむろ水光園なのであとは下り坂。適度にブレーキをかけながら遠野駅へ向かって走り続けます。

グッバイ遠野

 走破距離40km。活動時間7時間。こうして私の遠野旅行は幕を下ろします。
 グッバイ遠野! 今度はレンタカーで来るよ!

 ちなみに今回のレンタサイクル、プラス300円で電動自転車にできるので、基本的にはそっちをお勧めします(経験者談)。

2014年9月22日(月曜日)

SONY製品

 実はSONY製品ってあまり嫌いではありません。

 普段は「SONYタイマー」だとか、「流石SONY製品(悪口)」だとか色々言っていますけど、実はそんなに嫌いではないんですよね。特に末尾の0を除いて一番右に来る数字が奇数の製品(1500の場合は5の部分)は個人的に当たりだと思っていて、いままで使ってきたSONY製品は大体末尾数字が奇数の製品です。
 簡単に思い出してみると、

この辺の製品が、今までに私が買ってきたSONY製品ですけど、全て末尾が奇数ですね。
 ちなみに言わずと知れた音楽スタジオ標準装備のSONYのヘッドフォンはMDR-CD900STと、こちらも奇数型番です。

 まあ、そんなこんなで比較的SONY製品に抵抗がない私ですけど(ただしvaio、てめーはダメだ。もうSONYブランドでvaioが出ることはないけど)、つまり何が言いたいかと言いますと、IYH
 カメラとレンズセットで(あと三脚も買ったけど)大体15万円なり。

 それでは、新しいデジカメα5100の写真をご覧下さい(9月23日オクトーバーフェスト日比谷より)

 思い返してみれば10年前にCanonのIXY600を買った時が私にとってのカメラ人生の始まりとも言えるのですけど、先日実家に帰った時に、ひょんな事から「子供の頃からカメラのおもちゃが好きだった」という事を知りました。
 そういえば親の実家の片隅に転がっていた(祖父の物と思われる)カメラを触ったりしていた記憶も朧気ながらにありますし、高校の修学旅行では友達のカメラを借りて写真をひたすらに撮っていた記憶もあります。その後CanonのIXY600を手にしてからは初めての自分のデジカメということもあり沢山の写真を撮り続け、その後CanonのS100、そして今回のα5100と順当に進化をしているような気がします。
 とはいえ、普段使いのカメラとしてS100は今後も使っていくので、しばらくはα5100と併用という形になりそうです。

 実は新しいカメラ(特にミラレース小型一眼)が欲しいという思いはずっとあって、多分昨年の終わり頃から気持ちとしてはあったと思います。ただ、そんな高級なカメラを買っても…という気持ちもあり、しばらくは押さえていました。それでも、ヨドバシカメラに行ってはカメラコーナーでSONYのNEX(α)の値段を調べてもいました。
 ところが、長年の夢だった銀山温泉に行くことが実現できそうという気運が高まる中で、SONYの新製品α5100が発売されることを知り、ついに私の心が傾いたのです。

 別にうまい写真が撮りたいとかそう言う野望はないのですけど、写真を撮るという趣味(カメラが趣味とは思わない)と、その写真を使って作る同人誌の表紙というスタイルは今しばらく続きそうです。

 ちなみにどうしてSONYにしたかというのも裏話があって、今使っているCanonでも小型一眼は発売されているのですが、考えはじめた当時は一機種しかでていなかった(最後発)というのもあるのですが、SONYのα(αに統合する前はNEXやαシリーズ)という製品を私に印象づけた柿樽そよぎという方の写真があるからです。この方の写真を初めて見た時、「ミラーレスってここまでいけるんだ」と思ったのと、α凄いというのが混じり合って、「ミラーレス欲しいなあ」に繋がっていったのです。多分この人の写真を見ていなかったら、ミラーレスは買っていなかったでしょうし、買っていたとしてもCanonだったと思います。そのぐらいこれを初めて見た時のインパクトが凄かったのです…。

2014年9月24日(水曜日)

山寺→銀山温泉

 一度は行ってみたい温泉を幾つか挙げるなら山形県の銀山温泉と石川県の和倉温泉の二つがすぐに浮かんでくるんですけど、その行ってみたい温泉の片割れ、銀山温泉に行くことができました。二日前の日記で新しいカメラを買ったことを書いていますけど、最終的な誘因は銀山温泉だったことも日記に書いてあるとおりです。
 今回の旅行のコースは、山寺→銀山温泉(一泊)→出羽三山→酒田(一泊)→帰宅という感じで、二泊三日の旅です。

立石寺(山寺) 〜まさかこんなに山道を登ることになるとはこのときは思ってもいなかった…〜

【写真】緑に囲まれた中に映える石畳。紅葉の時期なら綺麗かも。 山形県の立石寺(通称:山寺)は通称の通り山にあるお寺ですけど、およそ1000段の階段を上った先に奥の院があります。1000段越えの階段を上ったのはこれが初めてだと思います。北山崎ですら718段ですから、それよりも300段近く多いことに。でも北山崎にくらべたら道中は非常に楽だったと思います。ほとんど休み無く続く高低差200mの階段に比べたらね…。

【写真】階段とお寺。階段の上に見えるのは奥の院ではなく途中にあるお寺。 道中は綺麗に整備されていて、ちゃんとトイレや休憩所があるあたりは良くできてると思います。修験者がここを昇って修行したとかなんとか。
 途中休憩は挟みましたけど、思ったよりも短時間で登り切り、1000段もこんなものかーと思いつつ来た道を振り返ります。昇ったら降りなきゃいけないんですよね…。
 この日記を書きながら気がついたんですけど、階段は降りる時の方が普段使わない筋肉を使う関係で疲れるんですけど、北山崎は最初が下りで帰りが上りなんですよね。山寺は最初が上りで帰りが下りだから楽に感じたのかなーと思って見たり。

銀山温泉

 今回は山形駅からレンタカーで移動していますけど、ここで運転は私にバトンタッチ。久しぶりの運転でしたけどオートマというのとほとんどバイパスなのですいすいと。実家の車はマニュアルなのでこうはいかなかったでしょうねー。

【写真】黒色の木造建築(3Fや4F)が川を挟んで立ち並ぶ銀山温泉。 台風が接近していてあいにくの雨模様ですけど、しっとりとした風景が逆に似合っているかもしれません。
 新しいカメラでまた設定が読み切れないところが多く、結構手ぶれ写真が多いのがちょっと残念。SONYのαのプログラムオートはシャッター速度が1/60前後に設定されることが多いみたいで、きちんとホールドしないとぶれぶれに。撮像素子のサイズが大きいと手ぶれが目立つとは言いますけど、これはちょっとした誤算でした。

【写真】オレンジ色のガス灯や建物からこぼれ落ちる光が街を照らす光景。 夕ご飯を食べ終わると雨は少し小降りに。この風景を見る・この写真を撮るために銀山温泉に来たと言っても過言では無いのですが、無事に拝むことができて良かったです。

【写真】建物からこぼれる光が、湿り気を帯びた地面をうっすらと覆う。 今回の旅のベストショットは多分これ。ガス灯も建物から漏れる光も本当に綺麗で、しっとりと濡れた地面も案外悪くない。記念撮影は雨の都合でほとんどできなかったんですけど、この写真を撮れたのは逆に幸運だったかなーと。

2014年9月25日(木曜日)

出羽三山→酒田

 銀山温泉に行くという話が出始めた頃から周辺の神社を探し始めたのですが、あるじゃないですか、出羽三山神社という大物が。親が酒田にも行きたいと言っていたので、銀山から酒田に行く途中にある出羽三山は何かと好都合でした。
 銀山温泉の細い道を抜けてもらってドライバーは再び私にバトンタッチ。一路出羽三山を目指します。

【写真】山の中に永遠と伸びる階段。 Oh…。
 ちなみに2446段あります:(;゙゚'ω゚'):
 流石に二日連続で1000段越えの階段を上る(往復なので昨日は2000段、今日は5000段弱になる)のは体力的にも辛いので途中の五重塔まで行って引き返しました。

【写真】鬱蒼とした森の中を立ちこめる霧。 引き返した後は車に再び乗って有料道路を通って一気に山頂へ。台風が過ぎ去った直後だからでしょうか、一面霧が立ちこめていて凄く幻想的な風景に。これ絶対ラスボス出てくる。

【写真】拝殿。高低差2mはある階段を上ると、3柱の神それぞれに賽銭箱などがおいてある。茅葺きの厚みは1mはありそう。 超広角レンズでバーン! パースが効いていていい感じですね。
 出羽三山神社というのは羽黒山に羽黒山だけではなく月山、湯殿山のそれぞれの神を祀った合祀の形になっていて出羽三山神社を参拝することで三つに参拝すると同じだけの御利益があるという形態。富士山を模して作られた富士塚と似たような感じなのかなー。拝殿にも三社分の名が掲げられていますね。

酒田

【写真】薄墨色の壁にケヤキの木漏れ日が映し出される。 山形の酒田市は非常に古くからある街ですけど、大火で何度も焼失しているため街並みが綺麗に整備されているのが特徴だと思います。
 一方で焼失を逃れた建物なども残っていて、映画の撮影にも結構使われているようですね。最近の有名な事例では「おくりびと」とか、NHKの連続ドラマ「おしん」でしょうか。
 写真はその「おしん」で登場した山居倉庫。台風一過で晴れ渡った空、ケヤキによって模様を与えられた西日が非常に美しいですね。5分ぐらいしたらまた雲に覆われたのでこの瞬間に立ち会えたのは幸運だったかも。

初出: 2014年10月18日
更新: 2014年11月09日
著作: 鈴響雪冬
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