7月の日記

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2014年7月12日(土曜日)

あ、あの、久しぶりだから…///

 先月27日にCPUを購入し、その週の日曜日、28日に各種パーツを粗方整えたにも関わらず、連日の24時帰宅+休日出勤のコンボで新しいパソコンを作れない日々が続いていました。そういったこともあって、なかなかパソコンに向き合う時間が取れませんでした。
 しかしその状況も金曜日には改善したので、台風一過で晴れ渡った今日、新しいパソコンを組むことにしました。

編成思考とパーツ選定

  今日、自作パソコンのメリットは価格の安さ(一昔前は市販品よりも自作のほうが安かった)ではなく、市販品と比べて尖った性能を作れることにあると思います。たとえば同じ10万でPCを買う・作るとすると、市販品は良くも悪くも平凡な仕上がりになります。しかし自作PCでは同じ10万でも、CPUは遅くてもいいけどHDDは増やしたいよねとなった時に、その金銭配分を自分の使い方に合わせて変更することができます。ですから、予算の枠が決まったら自分がど のような作業に使いたいかを検討して、その予算配分を決めていくことになります。

 今回の新しいPCはCPUの演算処理を高めたいという のが最大の目標です。動画のエンコードやフォトショップの処理、そのほかの場面で、CPUのスペック不足が気になるようになってきました。そのほかのパー ツは何度か更新をしていることもあって現在でもアッパーミドル(中の上)ですが、CPUだけは4年前に組んだ状態のままであり、ここを改善したいという目 論見です。
 このような方針を立てると自ずと方向性が見えてきます。

CPU(4万)
交換。
M/B(2万)
交換。新しいCPUに合わせる形で交換。
GPU
既存のものを流用。
RAM
既存のものを流用。
電源(2万)
交換。4年が経過し、寿命に到達していると考えられるため交換。W数は変更せず(850W)。
SSD、HDD(3万)
交換。編成見直しも同時に行う。
マウス、キーボード、ディスプレイ
既存のものを流用。
OS(2万)
手持ちが無印の7しかないため、7SP1を別途購入。アップデートするのめんどくs(略)

 という感じの方針になりました。予算は15万でしたが13万円に収まりそうです。そこでずっとほしかったけど買うタイミングをつかめていなかったホームページビルダーを追加購入することにしてきっかり15万円に収めることにします。ちなみにこの日記は新しく購入したホームページビルダーで編集した最初のページになりました。

ストレージ編成の考察

 SSDやHDDは一年~二年で交換していくのですが、タイミング的にちょうどいいので編成の見直しを視野に入れつつ考えることにします。
 現在のストレージ編成は、SSD(OS)、HDD1(ドキュメント)、HDD2(ドキュメント、バックアップ、キャッシュ、仮想RAM)となっています。
 現在の問題点はHDD2の容量がHDD1の半分であるため、バックアップの対象となっているのがドキュメントの一部でしかないことです。本来バックアップ の対象とすべきドキュメントの中の写真だとか音楽といったものはバックアップ対象に含まれていません。これではバックアップ対象の同人誌のデータなどを守 ることができても、思い出(写真)を守ることができません。
 バックアップ領域を確保するというのは喫緊の課題なのです。

 そこでまず考えられるのは、HDD2の容量を増やすこと。具体的にはHDD1を丸ごとコピーできる程度の容量が必要になります。
 HDD1の容量は、いつもなら1万円で購入できる範囲で最大容量を狙うのが私の目安なのですが、HDD1はまだ余裕があり、HDD2の中に入っているド キュメントを統合してもなお余裕がありそうなので、現在と同じ容量(2TB)にします。この段階で自動的にHDD2の容量もほぼ決定します。
 SSDは特に方針は変わらずですが、HDD2の中にあったキャッシュをどこか別の場所に確保してあげなければなりません。そこで現在のSSDをSDD2へ転用することにして、この中にキャッシュを入れてあげます。

3代目みいな   4代目みいな 
SSD(OS) SSD(OS)
HDD1(ドキュメント) HDD1(ドキュメント)
HDD2(ドキュメント、バックアップ、キャッシュ、仮想RAM、作業ドライブ) HDD2(バックアップ、キャッシュ)
  SSD2(作業ドライブ)

  ドライブ編成はこのような感じに。次回交換時に、SSDは256GBぐらいのを用意してSSD1とSSD2を統合してしまいたいところ(今回やってもよ かったんですけど、気が付いたのがこの日記を書いているときなんですよね。SSDを流用することに気を取られてSSD1の容量を増やせば解決できることに 気が付かなかったのが残念です…)。

 力尽きたので今日はこの辺でおしまい。

2014年7月23日(水曜日)

HDDメーカー選定

 昨今の業界再編でSeagateとWestern Digitalの2強になってしまった感じのあるHDD業界ですけど、第三勢力として東芝が残っているのは、一部の人にとっては以外かもしれません。ですが東芝が昔販売していたMP3プレイヤーGigaBeetは東芝自身が作ったHDDが搭載されていたのは、その手の人には有名な話だと思います。iPodの名を世界に知らしめたiPod2代目が発売されるよりも早くGigaBeetを世に送り出していた東芝はすごいなーといまさらながらに思います。
 さて、GigaBeet搭載HDDもそうですけど、東芝はもっぱら2.5インチ以下のHDDをずっと作ってきたメーカーですから、(PC搭載のHDDはともかく)HDDメーカーとしての歴史は長いですし、その東芝が(WDによるHGST買収に伴う独占禁止法的な観点からWDとHGSTのHDD製造設備の一部を譲り受けたために)3.5インチHDDの世界に進出してくるというのは胸が熱くなる展開です。
 さて、そういった前置きをしたうえでHDDのメーカー選定について書こうと思うのですが、言わずもがな東芝の流れです。

 東芝のHDDは歴史がある割には大きなトラブルの報告がないメーカーだと思っています。記憶に新しいところでは富士通(一時東芝の傘下になるが、現在その製造設備はWDの元にある)やSeagateは過去にちょっとした事件がありましたけど、東芝やWDには大きな不具合の話はありません。となるとそのどちらかを選ぶことになりますが、ここはやっぱり国産メーカーを応援しようと。
 それに東芝の1TBプラッタ(通常HDDの中は複数の円盤が内蔵され、その円盤1枚あたりの記録容量が1TBのものを1TBプラッタと呼ぶ)HDDの製造設備は旧HGSTのものですし、一時はHGSTの設備を使用して作られた日立のHDDといった形で売られていたぐらいですから、品質にも問題はないといえるでしょう。

組み立て作業へ

 さて、いよいよ組み立てです。今回は前回と違って、今のケースの中身を入れ替えることになるので、今のパソコンをバラしながら、新しいパソコンを組んでいくことになります。

 今回の材料はこんな感じに

 といってもやっぱり最初は新しいことをやりたいですから、パソコンをバラすよりも先にM/BとCPUを組み立ててしまいました。

 あとから気が付いたのですが、TDPが下がっている関係で付属のCPUクーラーもだいぶ小さくなっていました。直径で言うと2~3cmぐらい小さくなっていたかもしれません。今まで使っていたCPUと新しいCPUを比べると、TDPの差は42W(130W(i7 950)→88W(i7 4790K)なので、大幅ダウンと言えるでしょう。ひとつ前のパソコンのCPUのTDPが82W(Northwood 3.2GHz)なので、久しぶりの80W代です。

 CPUクーラーは初めてサイドフロータイプを選択。トップフローと違いMOS-EFT(電流を制御するトランジスタ)の冷却ができないという欠点がありますが、CPUの消費電力が下がっており、オーバークロックを行うつもりもないので、冷却は必要ないと判断しました。
 バックプレートで固定するタイプのCPUクーラーを使うのも今回が初めてで、悪戦苦闘しましたが無事に固定できました。

 初めてのサイドフロータイプ

 ひとまず満足できたので、古いパソコンをバラしていきます。

 分解途中の写真

 定期的に掃除はしているのですが、どうしても埃はたまってしまいますね。構成上、市販のパソコンよりも埃がたまりやすいですが、全くメンテナンスをしていない市販のパソコンよりは綺麗だと信じたいところ。

 パーツをバラしたらいよいよ組み立て開始です。ここまで来たらいつも通りパーツを取り付けつつ、ケーブルを這わせるだけの簡単なお仕事。ATXなのでM/B上のパーツの取り付けも楽ちんですし、ケースも大きくゆとりがあるので配線もサクサクと終っていきます。CPUクーラーの取付に一時間ぐらいかかった気がするのですが、そこから組み立て終了も一時間ぐらいで終わっている気がします。

 アクロバティック配線
 電源ケーブルもしなやか

 それにしても、最近の電源ケーブルってとてもやわらかいんですね。二昔前はケーブルが一本一本バラバラなのが当たり前で、一昔前はそれがチューブのようなもので束ねられているのが当たり前でしたけど、最近のトレンドはIDEケーブルみたいにきしめん状になっているみたいで、これがすごくやわらかくていい感じ。一昔前のチューブはチューブの硬さの影響で見た目はすっきりだけと取り回しがめんどくさいという感じだったので、これは時代の変化だなあと思いました。
 一つ予想外だったことといえばATX12V(CPU用電源)の配線の取り回しの都合で、ケースファン(上部)を取り外さざるを得なかったこと。25mm厚よりも薄いファンを取り付ければ、ファンをつけたままATX12Vも配線できたのですが、実際に運用している限りでは上部のアクティブ換気は必要なさそうです。どうせ上のほうなのでパッシブ換気としましょう。

 といったところで今日はおしまい。こんなに細かく書いてしまうなんて、誰が予測したでしょうか…。

2014年7月24日(木曜日)

執筆中

 そんなこんなで午前中のうちに組み立ては終了。基本構成ともいえるSSDとHDDを1台ずつ接続した状態で起動します。
 OSが入っていないのでUEFIの画面が自動的に表示されるのですが、なにこれかっこいい!

 UEFIかっこいい!

 ドット数の関係でマウスポインタの移動に違和感があるのですが、意外ときびきび動作します。(途中で面倒になってキーボード操作に切り替えたのは内緒ですが。)

 ん?

 基本的な設定を変更して、再起動、OSのインストールへと進みます。

 およそ170個に及ぶ修正パッチを導入。SP1が出てから3年で170個ですから、1年で約50個の不具合が見つかり、修正されていることになります。一か月ではおよそ4個という計算ですけど、さて、XPのサポートが終わってから3か月が経ちますね。

 OSの修正パッチを入れ終わったら今度はマイドキュメント専用となるDドライブ(2TB)のフォーマットをスタート。フォーマット済みのドライブであっても初回は物理フォーマットをするのが習慣になっているので今回も物理フォーマットをセレクト。
 結局フォーマットが終わったのは10時間が経過した頃だったと思います。その間に買い物に行ったりお風呂に入ったりと割と充実した休日を過ごしました。

 本当ならここからベンチマークと行きたいところなのですが、最近のCPUやGPUに対応していて、多くのレビューサイトで使われていて、比較が容易なベンチマークソフトが皆無なので今回は見送り。ベンチ性能を高めることを目指しているわけではないですけど、ちょっと物足りないですね。

初出: 2014年7月12日
更新: 2014年7月12日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2014 SUZUHIBIKI Yuki

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