3月の日記

Top > 読み物 > 日記 > 2014年3月

2014年3月9日(日曜日)

おまえ、それ、**でも同じ事言えんの?

 特定の政党を名指しして批判するわけじゃないけど、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の津波で何もかも流されて戦争後の焼け野原を見ているような心境にさせられる場所に真新しい看板を立てて、「日本共産党は新基地にNO!」とか書かれても説得力皆無どころかマイナス∞ぐらいあるよね。嘘でもいいから「復興を加速します」って書いて置けばいいのに…。特定の政党を名指しして批判するわけじゃないけど

 国道45号線沿いを走っていると「過去の津波到達点」みたいな看板が随所に立っているんですけど、「ここまで来たの!?」っていうのが本当に多い。改めて凄かったんだなあ…と思う今日この頃。


 話は変わって今日の朝のワイドショー(というなのバラエティ番組)で、復興の進捗率についてグラフで表現している局があったんですけど、その中で「土地区画整理事業の完了率0%(着工は60%越えてたかな?)」とか書いてあって、流石にこれは「ばかじゃねーの!?」と思いました。
 土地区画整理事業でいう完了とは「換地処分」という手続きが完了した時が該当するのでしょうけど、これは全ての工事(道路の舗装や宅盤造成)が終わり、事業期間中に一時的に預かっていた土地の権利を全て返した状態にあたります。しかし現実的には、換地処分までに時間がかかるため、仮換地(換地処分前ですけど貴方の土地の場所については確定したのでお知らせします)や仮換地の使用収益開始(換地処分前ですけど貴方の土地は確定した上に道路や上下水道の整備が終わったので使い始めていいですよ)といった手続きが随時行われており、早い地区だと仮換地指定ぐらいまでは終わっているのではないでしょうか。今年中に使用収益開始が行われる地区も出てくるでしょう。そうすると75申請を行えば「換地処分が終わっていないけど建物を建ててもいいよ」という状態に持っていくことが出来ます。
 ですが、あくまでも「換地処分」が終わらないと事業終了とは言えないため、「完了」という指標での進捗率は0%となります。これを見て、まちづくりの「ま」の字も知らないコメンテーターやアナウンサーが「復興が遅れている」とか言い出すのは愚の骨頂だと思うのです(そもそも区画整理事業は20年ぐらいのスパンがかかるのを、復興事業では5年で換地処分まで持っていくという地区が多い)。というか久しぶりに本気で殴りたくなった…。

 現場で作業をしている業者からすれば異例とも言えるハイペースですが、地元の人にとっては遅く感じるのは確かだと思います。ですが何も知らない、東京のスタジオで何も知らない人間が「復興が遅れてますねー」とか言うのは、流石に腹が立ちますね。

2014年3月11日(火曜日)

地震が起きてからは3年ですが

 地震で何らかの被害を被った方からすればどうでもいい話かもしれないですけど、少なからずそれに近い場所で震災復興に携わっている人に言わせてもらえれば、テレビでの頻出ワード「震災から3年」っていうの、使うのやめてもらえないかな。地震が起きてからは3年だけど、震災はまだ現在進行形なのよ。
 「風化させてはならない」とかいうマスコミ自信が「震災から3年」という言葉を使う時点で、なにも考えてないんだなーと。

あの日

 私にとっての3.11は当日よりもその後の方が印象に残ってる。住んでいた場所の震度は5弱ぐらいだったと思うし、直接的な被害はほとんど無かったというのも大きい。従姉妹と数日連絡が取れなくなったぐらいで、身の回りでの被害はほぼ0。そう言う意味では凄く幸せだったのかもしれない。
 閑話休題。
 3.11の想い出と言えば続々と届く被災状況や原発のニュースを聞きながら、被災者を受け入れるために公営住宅の緊急修繕工事を大量に発注していた事だと思う。工事の発注は3回ぐらいピークがある(年度始、補正予算適応後、3月頃(補正業務))のですが、その3月のピークに緊急工事ということでバタバタと入札を必要とする案件が舞い込んできてそれはもうてんてこ舞いに。それに加え、震災の一つとしてガソリンの入荷が滞るようになったため工期延期の事務手続き(事故繰り越し)が重なり、3月中頃から3月末まではかなり忙しかった想い出があります。

 それから3年、今は現場に近いところで復興に携わっているというのは、どこか不思議な感覚でもあります。

 ちなみに「復興の足音」と題して何枚か写真を公開しているので興味がある方はGoogle+のページへどうぞ

2014年3月12日(水曜日)

一つの復興

釜石・水産加工会社 売り上げ「震災前」超えへ

 仕事柄ということもあって震災復興関連のニュースがあると自動的に通知が来るように設定しているのですが、その中から一つ、いい記事を紹介しておこうと思います。読売オンラインはニュースをすぐに消しちゃうので合わせて引用もしておきましょう。まったく、過去の資産を検索できるというネットのメリットを全く理解してな(以下の文章は副管理人 音瀬みいなにより抹消されました。抹消文字数3054文字)。

 大手外食チェーンなどから契約を解除される苦境に立たされていたが、自社製品の開発、販売を強化し、業績を急回復させた。

 震災から3年。振り返って感じるのは、大手に頼っていた経営の問題点だ。

 「震災は、いずれ問題に直面するまでの時間を急激に早めた。だが、震災がなければ、気付いた時には手遅れの『茹(ゆ)で蛙(がえる)』になっていたかもしれない」

 大手に頼り切っていた販路を経たれ、自主的に販路を見いだして大きく成長した企業の話。私の会社もそうだけど、特定の取引先に大きく依存している状態というのはやっぱり健全じゃないよね。地震によってそれに気がつき、舵を切って3年でここまで回復させた社長はまさに「変化に対応出来るもの」を体現したと言えるでしょう(ちなみにダーウィンの進化論に当該のフレーズは出てこず後世の創作と思われる)。

 一方でこんなニュースも。

水産業 カキ養殖戻らぬ販路 担い手減少、打開模索

 本田さんは「共同販売を基本にインターネットを活用するなど新たな売り方を研究し、県産カキのブランド力を上げていくしかない」と、難局打開へ活路を模索する。

 今期の生産量は回復したとはいえ、震災前(09年漁期)の約35%。供給の不安定さが宮城県産カキを扱う仲買人を尻込みさせる。
 生産量が597トンだった12年漁期。仲買人の多くは、その倍の生産を見越し、小売店から注文を受けた。実際は生産が追い付かず、平均単価は震災前を26%上回る1404円に高騰した。
 ウツミ水産(宮城県利府町)の内海春寿社長は「12年は小売店から受けた注文量を確保するため、多くの業者が損失をかぶった。今期は受注を抑え気味にしている」と明かす。

 宮城県のカキにまつわる話と言えば、何十年前にフランスでカキが病死するという事件があった時に日本から支援の一環として真牡蠣を提供したところ宮城県のカキが生き残り、以後それを養殖することでカキが復活し、今回の地震ではフランスから宮城に真牡蠣を支援してもらったという美談があるのですが、その宮城のカキが大変な様子。カキのオーナー制度を復活させて…みたいなニュースも聞きますが、こちらはこれからが正念場でしょうか。
 被災地で商売を行う会社がどうやって復活していったか、そう言う情報を共有できる場所ってあるのかな。

2014年3月16日(日曜日)

好き

 朝からぼけーっとアキバフォトグラフィーの写真と記事を眺めていたのですが、好きなことを追求できるというか、好きなようにやれるというか、ともかく「自分の好き」に正直なサイトというか生き方というか、そう言うのって凄く楽しいんだろうなあと思いました。

 ブロードバンドが普及して、高画素数の写真を目にする機会が増えましたけど、こういうのを見るとカメラが欲しくなりますねー。…と言い始めると周りの一眼レフ勢から「さあ…!」と言われそうですが、買うとしたら小型一眼(≒ミラーレス)かなあと。SONYのαシリーズの事がここ半年ほど気になってたり。
 といってもDACとスピーカーを買い換えたのでちょっと財務省が怒り気味。

 CanonのS100も普段使いには全く問題ないですし、広角端f/2.0という明るいレンズが凄く効いていると実感する場面は多々あるのですが、観光とかで写真を撮るとちょっと画質に物足りなさを感じる事が…。想い出は3倍綺麗に脳内に保存されるとはminoriのWindの開発秘話で聞いた話ですが、ピクセル等倍でも綺麗な写真が欲しいです…。というか同人誌の表紙にする時に意外と気になるんですよね、画質。フォトショに取り込んで文字とかを入れていると、「結構汚いなあ…」ってよく思います。参考までに等倍表示で編集している時に見える光景を可逆圧縮PNGでお送りします。拡大やトリミングをする関係で悪いところが強調されてしまいますしね。

2014年3月30日(日曜日)

増税前に

 増税前に、といって色々買おうと思ってもものには限度があるわけです。金銭的な制限もそうですが、今すぐ買い換える理由がないといったのもあるかと思います。となると何でもかんでも購入するわけにはいかず、少なくともメリットのありそうなもの、費用対効果の高いものを選ぶことになると思います。

 まず日用雑貨は候補から外れます。なぜなら商品の消費サイクルが早いため、まとめ買いしてもすぐに買い足さなくてはいけなくなるのが目に見えているからです。それに日用雑貨は単価が安いわりには体積を取りますからトイレットペーパー12ロールを10個まとめ買いしたところで、得られるメリットは微々たるもの、部屋の中の存在感は圧倒的です。
 また家電製品も時期によっては微妙なところでしょう。増税後はエコポイントが終わった時のように割引セールが展開される可能性があります。GWにつかうのを目的に買おうと思っていた、といった商品は後回しでも良さそう。家電を買う場合は寿命が長い商品がいいかもしれませんね。デジカメなら本体よりもレンズ、みたいな。

 などと色々考えて最後に辿り着いたのは、本とCDでした。この二つはまず値下げされませんし、読み終わったらすぐ売る人でもない限りしばらくは手元に置いておくでしょう。また食料品ではないので腐ることもありません。

 ということで、仕事関係の本を含めて33冊まとめ買いしてみました。冊数は多いですがコミックが8割ぐらいですので金額としては余り高くありません。つまり節税効果もほとんど無いのですが、「いつか買わなきゃ…」と思っていた本が多いので一つのきっかけとして利用してみました。一部は取り寄せなので一度に全部は揃わないのですが届くのが楽しみです。


 まあ、年収の4割を家賃やローン、貯蓄に回しているとして、残りの6割を消費しているとしたら、年収300万のうち180万が課税対象になるので、5%から8%の差額、3%で計算すると、年額5万4000円ほど負担が増えることになります。つまり数百円程度節税しても全く意味は無いんですけどね。分かっているんですよ、ええ。ただきっかけが欲しかっただけなんです。
 こうやって考えると、食料品をまとめ買いして得られる節税効果が仮に数百円から数千円なら、まとめ買いしすぎて腐らせて破棄したらまとめ買いした意味0どころか損失になる可能性もありますよね。常に賢くありたいものです。

初出: 2014年3月9日
更新: 2014年3月30日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2014 SUZUHIBIKI Yuki

Fediverseに共有