一太郎2012から実装されているEPUB出力機能ですが、手持ちの一太郎2013でちょくちょく試しています。
AndroidにはGoogle謹製アプリとして「Google play ブックス」なるものがありまして、つい最近のGoogle
playのアップデートにより、Google playの「書籍」→「マイブック」→「ファイルをアップロード」からEPUBファイルをD&Dすることによって、アカウントを同期してあるAndroid端末からそのEPUBファイルをGoogle
play ブックスで閲覧できるようになっています。(書いておいてなんですけど、Googleのサービスを知っている人じゃないと訳が分からない事に…。)
つまり、AndoroidでEPUBを閲覧できるGoogle公式アプリがようやく登場した…! ということなのですが、自前のEPUBは上記の方法でしか取り込むことが出来ません。今のところ。例えば紀伊國屋のKinoppyなんかは端末内を検索してEPUBを表示することが出来るのですが、play
ブックスには今のところそういう機能はありません。それに加えて、AndoroidではWindowsと同様に、ソフトウェアが関連づけされていないファイルを開こうとすると、どのアプリで開きますかと選択画面が表示されるのですが、EPUBを開こうとするとその画面にplay
ブックスが表示されないというちぐはぐな状況になっているのが現状です。
閑話休題…というか、ここから本題。
一太郎から出力した縦書きのEPUBをplay ブックスで表示すると縦書きとして表示されません。一方、Kinoppyは縦書きで表示されます。現在のplay
ブックスは縦書きへ対応しており、Googleが青空文庫のデータをEPUBに変換したファイルは問題なく縦書き表示されていますが、一太郎から出力したのは縦書き表示されていません。
少なくともKinoppyは縦書き表示できているのでEPUBではなくplay ブックスの問題のように思えます。
が、Android版のアプリでスタイルシートが無効になってしまう、というバグ報告を頂きました。現在のでんでんコンバーターではスタイルシートのlink要素にclass属性とtitle属性を付加しています。
<link rel="stylesheet" href="style.css" type="text/css" class="vertical" title="Vertical Layout" />
これはスタイルシートが縦書き用なのか横書き用なのかを識別するEPUB独自の仕組みで、Alternate Style Tagsといいます。しかしこれを指定するとCSSを読んでもらえないので、暫定的に削除する対処を行ないました。
<link rel="stylesheet" href="style.css" type="text/css" />
とまあ、こういう事情があるようで。
EPUBはOffice2007やそれ以降の.docxや.xlsxファイルのように、内部的にはXHTMLで記述されており、それをZIPでパッケージして拡張子を変えただけです。つまり○○○.epubというファイルの.epubを.zipに書き換えると、ZIP書庫として解凍することが出来ます。解凍した書庫のXHTMLをHTMLエディッタなりで編集してあげれば、上記のような処理が可能になります。(故にOfficeファイルに埋め込まれた画像も拡張子をzipに変更して解凍すれば、無劣化でとりだ…【音瀬みいなの検閲により削除されました】)
仕様どおりに書いたのにビューワー側のバグによって上手く表示されないというのは、IE6が全盛期だった頃のCSS記述を思い出して何となく癪に障るのですが、まあ、仕方がないですね…。
予定どおりイベント直前の日程が仕事で詰まってきていて、第二版を出すのもかなりぎりぎりなスケジュールに…。とはいいつつも、大きな所は終わっているので、土曜日に最終チェック、日曜日に印刷という流れに持って行ければ、一週間寝かせてイベント前日に製本という理想的な製本ができそうですね。さて、ディスプレイの準備はどこでようか。
今回は見間違いではない限り島角なので側面も使えるのですが、側面用に何か作るとしたら一手間かかりそうですね、と。新刊がないのが玉に瑕ですけど、そこはもう、開き直るしかないかなと。コミケと夏のコミティア、11月のコミティアはそれぞれ来る人が少しずつ違っているイメージもありますし、ここでぜひアピールを!
土曜日出勤にだけは陥らないようにしないと…。