Top > 読み物 > 日記 > 2010年3月 -1冊目-
これも先輩の宿命です。
サイトを長い間閲覧して下さった方、ありがとうございます。いよいよ運営当初から学生を貫いてきた私は、この度学生から社会人へとジョブチェンジします。あまりにも学生期間が長かったため、某DTMerは、「鈴さんって中学生ですか?」とか聞いてきましたが、流石にそれは違います。
思えばサイトの開設が2001年ですから、そこから9年学生を続けていたわけですね………。そりゃあ勘違いされるかも。
単純に卒業するだけなら、とても楽ですが、一応各種データの引き継ぎや、予算の範囲内での物品購入の手続きなど、よくわからない事務作業も担当しています。この手のことももうすぐすべてが片付きそうです。また、統一化されていなかったデータの保存方法もこの期に斬新して整理整頓しました。さらに、2月中旬から発生していた(法人として一括契約している)マカフィーがインストールできない問題も、事務局の担当者との2週間にわたる共同作業で先日無事に解決しました。もう思い残すことはほとんど無いかなあ…。
まあ、卒業しても近所にすむことになったので、「パソコンに何かあったら電話で呼ぶから」とか言われていますが、「私は情報学科じゃないねん」と安っぽいつっこみをしながらお待ちしております。バイト代、出してくれるんだよね? レートは1かつはなで。
ごく一部の人が気にして居るであろう今後の予定ですが、もうしばらく群馬にいることが決定しました。ということで、5月ぐらいにおでかけライブ高崎辺りに参加しちゃうかも!?
さて、大分ぎりぎりになりましたが無事に引っ越し先も決まり、これからそのへんの手続きが増えていくことになります。政府がライフラインの登録変更を一括でやってくれるサービス(引っ越しポータル)を視野に入れて行動し始めているようですが、この手のサービスはもう少し住基ネットと連動して上手くやってもらいたいですね。
現状の問題点として、住基ネットのカードは自治体ごとに発行されているため、引っ越ししたらカードを作り直す必要があります。これをたとえば、全国共通にして、カード一枚で転居届から転入届、ライフラインの移動までさっくりと終わってしまうようにすれば、色々なところですごくコスト削減になると思うのですよ。まあ、元々そう言うのをねらいにして作ったはずのシステムなのに、全然活かされていない、と言うのが正確でしょうね。
先月、アクセス数が突出した日があり、「まーたどこかに水夏の画像でも直リンされたかな」と思ってログを眺めていたら、巨大匿名掲示板群から副産物コンテンツの、「感想が来ないので当Webサイトを閉鎖いたします」に直リンクがあったようです。
直リンク自体は去年の11月末に一度行われているようですが、2月に入ってそのやりとりがコピペされたようで、またアクセス数が伸び、存在に気がつきました。
記事の性質上、感想が来ないと行ったやりとりに対してアドレスが呈示されたようですが、この一連の流れというのはおもしろい物だなあと思います。
記事を引用しようか悩みましたが、この日記は元来そう言う物だったなと思って、あえて引用。
- 941 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/11/29(日) 23:29:28 ID:9rkQz/Ln0
「もっと評価されるべき」とか付けてくれとか、セレブ数値欲しいとか、
言わないサ。なけなしのコメだってのに、なんつうか、温かみが無い
んだよなあ・・ 批判・中傷って訳じゃあないんだけどサ。何だろう、
今まで動画いつくも上げてて、自分っていう主が1うp主として認識
されて無いっていうか。いや無名超絶底辺だから名が知れてないのは
当然で、そういう意味じゃあない。例えば、何百万っていう視聴者の
中に数人くらいは、通して自分の動画見ててくれてる人は居ないのかなって。
仮に居たとしたら、「この人は○○○だね」とか、褒めてくれんでも、
意見とかサ。アレだ、認知して欲しい。ブレイクしなくてもいいから、
100万人に1人でいいから、ファンが欲しい。新人でもないのに、動画
上げる度に違う誰かが上げてるみたい。動画そのもののコメしか付かない
(お褒めは少ないつうかコメ自体が付かない)。贅沢な望みか。- 942 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/11/30(月) 01:54:38 ID:Znmtu8390
古いけど、これ読んどくといい。
感想がこないので当Webページを閉鎖します
http://snowysnow.sakura.ne.jp/contents/manager/by-product/music/04_kansou.htm
まあ、結論としてはそのための努力をお前はどれだけしたんだ?っつー話なんだが。- 943 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/11/30(月) 02:56:55 ID:KDHjxtXt0
>>942
読んだ
>>943で愚痴ったのは、それなりの動画数うpってそれなりの努力工夫を
したつもりなのに、丸で自分といううp主など居らず、個々の動画が
そのうpリストに在るだけ、みたいな状態だからだ。まあ血の滲むような
努力をしたかと問われればしてないな。
「オレは誰なんだ?何で動画上げてんの?」
寂しさを通り越してムシャクシャして言った。反省はする予定。- 944 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/11/30(月) 03:08:37 ID:LwqSGl3e0
(省略)- 945 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/11/30(月) 03:49:52 ID:Znmtu8390
動画作ってうpしただけなんでしょ?
"自分"を認識して欲しいなら、
ブログでもいいからwebサイト作ってそっちへにリンクを張ればいいよと。
最近はSNSが主流かもしれんが。
メールフォームとか設置すれば、長文の感想が来るかもしれん。
それに対して返信することで"交流"が始まる。
あるいは、コメントへの返信でもいい。
自分を認識して欲しいって、つまり交流したいってことだよね?
まめに返信しなよ。
数少ないコメントを大事にしようぜ。
動画内だとウザいから、うpリストのコメにでも書いとくか、
自分のサイト作ってそっちで書く。
コメントへの返信はこちらで行っています、みたいなリンクを貼ってさ。
自分が動画にコメント書いたとして、返信があったら嬉しいでしょ?
その人と交流したいって思わない?
そういう交流のための努力はしたのかな?
何が言いたいかというと、単に動画の完成度を上げるだけってのは、
自分を認識してもらうための努力としては方向性が違うってこと。
動画の完成度を上げるための努力はしていても、
自分を認識してもらうための努力はまだ何もしていないんじゃないかな?
もっとも、相応の努力をしたところで、元々感想ってのは来ないもんだってのが>>942のリンク先。
だからこそ、貴重な感想を頂いた相手を大事にしようってことになるんだけど。
今も昔も、感想という物は得難い物だと思います。たとえばこれがもっと昔のパソコン通信時代までさかのぼるとしたら、お礼は3行以上という、今となっては廃れた文化もあったでしょうし、事情は変わってくるでしょう。
感想という物は、多くの人が、直接的に届けられる物と考えているかもしれませんが、こうしてインターネットに向かって言葉をはき出したり、ニコニコ動画に動画を投稿していたりすると、当てはまらない部分もあるのではないか、と、思っています。
たとえば、私のこの記事に対して、私が全く知らないところでこういったやりとりが行われていること、これも感想の一つだと思います。引用文章中で、942さんが私の文章を引用しておりますが、942さんに取って私の文章というのは、何らかの形で心情に影響を与えたのでしょう。もし何も考えていなかったとしても、それを941さんに紹介しようと、心を動かされたはずです。
こういった微妙な心の揺らぎ、すなわち感想は、コンテンツを見た時、多くの人がえるものだと思います。しかし、それを当事者に伝えるというのは非常に多くの勇気や労力を必要とします。
極端な例を出しますが、好きなアーティストが作った新曲が貴方にとってお気に入りだとしても、それをファンレターにしたためてそのアーティストに宛てて送る人はほとんどいないでしょう。多くの人は心にとどめるだけに終わると考えられます。良くて友達との話題にしたり、今のご時世ではツイッターで呟いたり、ブログで紹介する程度で終わる程度でしょう。
しかし、友達との話題にしたりと言うことは、感想が発生した証しです。ただ、作者がその存在に気がつかないだけで。
つまり、感想を持ってもらうことはそれなりに難しいことかもしれませんが、インターネットというメディアを使用して全世界に発信し続けている限り、やがては誰かがそこに辿り着き、感想を持つでしょう。しかし、そこから次のステップ、作者が感想を得るという段階に移行するには大きな隔たりがあります。
ツイッターでのつぶやきやブログでの紹介といった方法の出現は、作者にとって感想を得る機会の増加につながったとは思います。特にニコニコ動画のようなコミュニティーと感想をその場で動画に付け加えることができるシステムというのは非常に画期的なものだと思います。ニコニコ動画に作品を投稿することは、かつてインターネットで作品を公開するために必要だったプロセス、
といった事を一度に行うことができます。(1番必要ありませんし、2番はそのまま、3番はニコニコ動画のコメント投稿機能、4番は新着動画一覧やCMシステム。)
かつて無いぐらいに感想を得るための敷居は下がりましたが、それでも感想は得難い物です。私も多くの動画を閲覧していますが、直接コメントを入力したことは多くありません。ですが、確実に心を動かされてはいるのです。
ニコニコ動画を眺めていると、多くの動画は再生数の1/100ぐらいの割合でコメントがついていると思います。ニコニコ動画のようなシステムでも、感想を直接得られる確率というのはその程度なのでしょう。
閑話休題。
「アレだ、認知して欲しい。」と941さんは述べていますが、これも今まで書いてきたことと重なるのではないでしょうか。
認知してもらっている。しかし、認知してもらっていることを作者が認知することは難しい。
作者の多くは感想をもらうことで、認知してもらっていることに気がつくでしょう。しかし、その感想が中々得難い物であるのなら、認知してもらっていることに気がつくことも、また難しいことだと考えます。
この度、アクセスログを介してこのようなやりとり、すなわち私の文章にある程度の感情を得た人達のやりとりを眺めることができ、「私が認知されていること」を偶然知ることができましたが、このような事例は希でしょう。少なくとも、正常な手続きを踏んで2ちゃんねるを閲覧している場合(通常のブラウザで閲覧するなど)、リンク元のスレッドはウェブサイト運営者には伝わりません。本来は2ちゃんねるからリンクされた、程度の情報しか得られないのです。
沈黙のオーディエンス。かつてインターネット世界に一石を投じたこの文言は、いまでもインターネット世界を示す良い言葉であると考えます。
しかし、再生回数、ダウンロード回数が少しでも増えている限り、必ず感想は発生します。そのことを糧にして、私達は作品を発表していくのです。
インターネットという広大な世界で、誰にも媚びず作品を発表しているすべての無銘の作者に、幸あれ!
引っ越しの手続きをまとめて行ってくれるサービスが世の中にはありますが、まだまだ提携が進んでいないようで、まとめて行ってくれるはずなのに一カ所しかできなかった不思議!
ただ、電話に関しては平日しか作業をしてくれないようで、開通が25日になりそうです。引っ越し当日から25日まではインターネットは封印ですね。まあ、荷物の片付けとかで忙しくて多分それどころではないでしょう。25日も卒業式ですし、その後には飲み会がありますからね。大事だから赤字で書いた。反省はしない。
幾つかイレギュラー要素があったとしたら、契約の大半が親名義だったということと、引っ越し先の電圧が15Aだったということ。親名義の部分については契約書などはこちらにあるので契約番号などはすべてそろっていたので大きな問題も起きず作業できましたけど、アンペアは想定外。
部屋を見学しに行った時、ブレーカーの色が30Aの色じゃないなあと思ってあとで調べたら、15Aだったという展開。引っ越しの手続きを済ませた後、30Aへの移行の手続きも行いました。工事費用はただですって、奥さん! NTTは引っ越す度に工事費として手数料を取るのにっ!
これにてひとまず思いつく限りの手続きはすべて完了。あとは引っ越し後に各種会員契約の住所変更(何気にこれが面倒)や役所への届け出地獄が待っているわけです。
手続きは終わった。後は梱包するだけだ!
【みいな】「で、何ですかこの荷物の量は…。」
【雪冬】「カッとなって溜め込んだ。コレクター魂が発揮できれば何でも良かった。今はとてもとてもとても後悔している。」
【インポータント】「先ほど引っ越し業者との契約書を拝見いたしましたが、似たような条件の家に住んでいる方が100キロ以上引っ越す料金と比べて、3キロほどしか移動しないお嬢様の方が料金が高いのですか?」
【雪冬】「すいません。すいません。すいません。」
「空の彼方へ…」はスタンダードプランで運用しているので、3Gが10Gになるわけですね。およそ3.3倍の容量アップとなります。たしか、私がさくらからレンタルサーバーを借りた時、その容量は1Gでしたから、この数年で10倍になった計算です。
ブロードバンド時代とはいえ、すごい時代になったものです。
ずっと昔から言っていることですが、流石にイライラしてきたので糾弾してみるテスト。
単純明快、まずは見比べてみましょう。二つとも24bitPNG画像なので要注意です。
何より驚くのは、楽天の検索結果におけるノイズの多さ。私の友達の間でも「楽天は見づらい」という評価になっているのですが、楽天はとにかく検索結果の表示から、各商品のページまで、レイアウト、色調、商品説明すべてが見づらい仕様となっています。
楽天の開店マニュアルには、商品ページにいろんなキーワードを掲載して検索結果に表示しやすくしろだとか、ランキングN位M周連続達成とかいったキーワードを掲載しなさいとか、そう言うことが書いてあるとネットのどこかかで見かけましたが、とにかく酷い。
こういったマニュアルを信じる側も信じる側で、商品ページに、類似品の説明や当社で扱っている全商品一覧を列挙して、関係ない商品でも検索キーワードに引っかかるようになっていたりと、とにかく「情報検索」という見方で評価した時に、「最低」としか言えない仕様になっています。Google検索でブログの検索結果を除外する機能をつけて欲しいという声があるように、検索におけるノイズをいかに除外していくかが問題になります。今回の場合、A4やB3サイズのクリアファイルを除外したいので、NAND検索条件として、A4やB3と言ったキーワードを指定してあげれば本来は解決するのですが、先に示したとおり、商品紹介ページに類似商品のキーワード(今回の場合はA4やB3といった言葉)も含まれているので、正しい商品紹介ページも除外されてしまうことに…。
インターネットが普及するにつれ、インターネット拡大期にあった「派手さ」、「情報の膨大さ」といった流れから、「洗練された」、「正しい情報」へのアクセスが望まれていると思います。広い定義で言えば、アクセシビリティになるのではないでしょうか。有益な情報に、素早く、簡単にアクセスできる、少なくとも私は楽天にそうあって欲しいと思うのです。
というか、楽天の商品ページを作る各ショップの担当者のセンスが(以下自主規制)。
携帯電話の家族間通話無料、 Skype 、 ISP の提供する 050IP 電話、その他諸々考えると利用頻度と通話時間のバランスから固定電話というコミュニケーションツールは日常的に多用するモノでは無くなりつつあるのかなぁと妄想します。
んで、固定電話と最近 FTTH サービスで提供される 0AB~J IP電話を比較した場合給電の有無程度しか大きな差が無かったりします。
(一部利用できなくなるサービスはあるが稀少である)
「いやいや、給電されないと停電時使えないし」とか思うかもしれませんが、そんなに長く停電が続く事態とはどんなケースか。その際に自宅に居るのか、携帯電話使えよこの野郎、とか思ったりしちゃうのです。要するに、「信頼性の非常に高い固定電話と低価格の xDSL」と「信頼性そこそこにいろんな使い方ができる FTTH とその電話サービス」の組み合わせを天秤にかけた場合、最近は後者の利が大きいのではないのかね。
- 引用者注釈:0AB~J IP電話
- 通常の市外局番から始まる形式のIP電話(つまり050ではない)の事。
HTMLがしっかりしているサイトからコピペする時は変なことをせずともさくっと貼り付けられるからすばらしいわ!
いつの間にか「IP電話からはつながりません」が「050から始まるIP電話からはかけられません」という表記に置き換わりつつある現状、0AB~J
IP電話というのはそのうちアナログ回線を取って代わる存在になるのではないかと夢想。
固定電話における長所って何だろうと考えると、
信頼性の非常に高い固定電話
ぐらいしかうかばないわけです。
しかし、1番は先に示した0AB~Jにより解決しましたし、2番は携帯電話の存在や、そもそもFAX機能付きの電話はどっちにしても停電で使えなくなりますし、3番はどうあがいてもIP電話が通話料最安値だよね、という用に、固定電話の存在感というのはだんだん薄れてきているのではないかと思います。特に、電気送電網が発達し、地震にも慣れた日本における2番目の影響ってどの程度なのかなと思います。直接連絡がつかなくても171(災害連絡用ダイヤル)もありますし、やはり固定電話のメリットって言うのは、4番、5番ぐらいしか無いのでは、と思います。
現状、大都市に住まう限り、固定電話とIP電話の選択を迫られた時、多くの場合は後者を選んだ方がメリットになるのではないでしょうか。近々引っ越しする可能性がある、地方に住んでいるといった事情がない限り、IP電話にしない理由はさほど無いように思えます。
各プロバイダがADSLのコースを収束させていることを鑑みると、xDSLというのはNTTが重い腰を上げない地域でのみ普及し、やがてFTTHに置き換わっていくのではないかなと、蒼瀧さんの文章を読んで改めて感じました。
学校で使っていたヘッドフォンを持ち帰り、自宅で使ってみたら、音が良すぎて泣いた。片やDell製の10万円のパソコンに搭載されている蟹のオンボードのサウンドチップ、片やE-MUのDTM向けのハイクォリティーサウンドカード、出力される音にこれほどの違いがあることに驚きました。
反面、こんなものかと思っていた64kbpsのMP3の低ビットレート時に発生する独特のノイズが強調され(というより、今までの環境では再生されていなかったであろう音)てしまい、より酷く聞こえるようになってしまいました。音質は加算じゃなくて、乗算なのかな?
21日に引っ越しを行い、引っ越し後の後片付けに追われていましたが、それも大半が完了。部屋から段ボールがかなり減りました。新しい部屋ではパソコンのレイアウトが左右逆になったほか、同時にパソコンラック内の配置も入れ替えたため、まだ慣れないところも多いですが、この違和感も一週間で消えるでしょう。人間とはそう言うものです。
告白やプロポーズというものは、区切りをつけたがる人間の癖でしかない。
と、述べておけば、かっこいいでしょうか。
3月31日から、4月1日へと、たった1秒、秒針が進んだだけで学生から社会人になるわけではない。その変化は、今までの変化と比べて少し急ではあろうが、それでもデジタル信号のように1クロック次には0から1になれるわけではない。人間はあくまでアナログ的な存在であり、学生から社会人へのシフトアップは緩やかなものである。それを促進させるために、入社前や入社後の研修があると考えることもできる。
では、卒業式や入社式は何のためにあるのだろうか。それはきっと、明示的に区切りをつけることによって、意識の入れ替えを促すためであろう。人というのは相対的な感覚で成り立っている。同じ気温15度でも、夏から秋に変化する途中に突如として訪れた15度は寒く感じ、冬から春に変化する途中に突如として訪れた15度は暖かく感じる、そう言ったことからも明らかだろう。緩やかに変化する意識や日常は、その変化が急激でなければ気づくことができない。だからこそ、人は卒業式や入社式を行うことで、「今日で学生生活も終わりだ」とか「今日から社会人だ」といった意識を植え付け、昨日と比べて最高気温が0.1度変わっていたり、日めくりカレンダーのページが1枚しか進んでいないような緩やかな変化に対して、区切りをつけていくのだろう。
人はそうして、自分を鼓舞し、奮い立たせ、前に進んでいくのだ。