2007年7月の日記 -1冊目-

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2007年7月1日 (日曜日)

ご利用は計画的に。策謀は理知的に。

計画的ページランクダウン計画

 厳密に言えばページランクではないのですが。

 希望風でぐぐると未だに旧サイトの方が上位に表示されるので、意図的に検索順位を落とす試みをしてみることに。具体的には、メタやH2要素から、希望風という単語を取り除いてみました。これで一月ほど放置してどうなるか、ですね。
 検索順位を上げることは何度か試みたことがありますけど、下げるというのはこれが初めてなのでどうなるか、ですね。手っ取り早くアドレスを削除するのが一番なのですが、本の奥付の関係上、しばらく移転を告知する必要があるのです。

計画的ページランクアップ計画

 厳密に言えばページランクではないのですが。

 「群馬県 AND 同人サークル」でぐぐると検索結果が結構後の方に表示されていたので、意図的に検索順位をあげる試みをしてみました。具体的には、このサイトの雪待終夜のコンテンツに、メタを埋め込んでみたり、本文中に群馬県という単語を挿入してみました。これで一月ほど放置してみた結果、今日現在4番目に表示されるようになりました。4ページ目ではない、と言うところが重要。
 ライバルさえ少なければ検索順位を上げるのは結構楽で、上に書いたように文章を少し変えるだけで効果があります。今回の場合は、

主力イベント
  • おでかけライブ
  • そうさく畑

こうなっていたものを、

主力イベント
  • おでかけライブ (群馬県)
  • そうさく畑 (東京都)

と書き換え、あと、インデックスページ以外には埋め込んでいないmeta name="description"と、meta name="keywords"

<meta name="description" content="群馬県を中心に活動する創作小説系同人サークル『雪待終夜』の紹介ページ">
<meta name="keywords" content="雪待終夜,鈴響雪冬,恋愛小説,創作小説,同人誌,群馬県,オリジナル">

のように書き加えただけです。こうするだけで、実に数十単位で検索結果が上位に来るようになるわけですから、HTMLにおける各要素がどれだけ重要に働いているかが理解できます。むしろ、GoogleがいかにHTMLないでの文章の強弱関係を検索結果として重要視しているかが分かりますね。
 別の見方をすれば、他のサイトがこういった小細工をしていないという現状も見えてきます。なぜならば、上の小細工、特にメタに関しては検索エンジンスパムの乱発により、各種検索エンジンがランク付けを行う際の優先度を落としている(または無視している)といわれ、「おでかけライブ (群馬県)」としている箇所も、扱い的にはほぼ本文です。例えばこれが、他のサイトで<h2>として埋め込まれていたら、そちらの方が優先されますし、そう言ったことが起こっていないと言うことは、他のサイトでそう言った試みをしているサイトが少ない、という事に結びつくのです。
 もっとも、このサイトの場合、スラッシュがアドレスに含まれていないので、それだけで検索的には優位に働く[1]と言うこともあります。

 「雪待終夜」のように、そもそも検索結果が0件だったサークル名はともかく、「群馬県 AND 同人サークル」といった、おでかけライブ in 前橋換算で、300サークル近く引っかかりそうな検索キーワードで、上位4位に食い込むことが出来るというのは、驚きですね。

 検索エンジンでいかにして上位に表示されるようにするかといった解説本が発売されるほど、検索結果が重要視される世の中ですけど、有名な固有名詞や語句ををターゲットとしない限りなら、HTMLの書き方に少し気をつけるだけで検索結果にある程度介入することが出来るといういい例ですね。

  1. スラッシュがアドレスに含まれていないので、それだけで検索的には優位に働く

     ディレクトリの階層が下がるスラッシュを使う場合、この場合はhttp://snowysnow.sakura.ne.jp/~kibou/とした場合、~kibou以下のディレクトリは、http://snowysnow.sakura.ne.jp/に付随するページとして扱われる。つまり、検索結果として表示されづらくなる。(この事は、ブラウザによっては、favicon.icoが無いときの動作として、一番上のディレクトリにある《この場合は、http://snowysnow.sakura.ne.jp/~kibou/ではなくhttp://snowysnow.sakura.ne.jp/》)favicon.icoを読み込みに行くと言う動作、すなわち、形式上の上位ディレクトリではなく、URL上の最上位ディレクトリを優先していることからもうかがい知れる。)
     また、検索エンジンが検索するディレクトリは3階層までという噂が真実だとすれば、アドレスの時点で一個階層が低いサイトは、それだけ検索結果が劣ることになる。

7月なので

 ついに今年も折り返しー。orz

 気を取り直して、日記ページに関して少し変更を。というより、結構大規模な更新です。日記のインデックスページを見ればすぐ分かると思うのですが、過去ログを別ページに収容しました。それだけで5kBにも及ぶ容量の削減に成功。リンクも減ったので、ホームページ・ビルダーでの保存速度も向上。
 あと、N日連続更新画像の有効的活用を含めた視覚面での更新も若干してあります。今年も後半分、よろしくお願いします。

2007年7月2日 (月曜日)

だから、「ダイエット」は正しい食事という意味で(以下略)

メイド

 おつとめしている館では、個室には冷房が設置されているのですが、廊下には設置されていません。また、誰もいなくなると冷房を止めてしまうので、私達が活躍するのはいい具合に部屋が暖まってからなのです。
 そのため、みんな汗を流しながら働いています。
 この時期、メイド達のもっぱらの会話内容は、一夏でどれだけ痩せるか。私は11月に働き始めた一番の新人ですから分からないのですが、夏を乗り切ったことがある先輩は、「一ヶ月で五キロはやせるよ」と言っています。

 正直、楽しみです。

2007年7月3日 (火曜日)

タイトル未決定

感想

 とあるサイトで…と、隠す必要があるかどうかは分かりませんが、比較的関わりあるサイトのブログで、私のサイトの文章を読んだ上で、「感想」について触れていました。

 こういったサイトで公開してある作品に対する感想というのはなかなか得られにくいというのは、私自身はよく理解していますし、皆さんも感覚的に分かるのではないかと思います。その文章では、感想が欲しければ積極的に自分も感想を書くようにする、といった趣旨の発言が最後に成されていますが、私はこれに関して諸手を挙げて賛成します。

 少し心の侘びしい見方をすれば、ある掲示板に感想を書き残すことによって、そのサイトの管理人やその書き込みを見た閲覧者が自分のサイトにやってきて感想を書いてくれる(とくに書かれた側の管理人は感想を書かなければいけないのかな?という日本人的プレッシャーがある)という方向に行きがちですけど、そうでもないでしょう。
 誰か一人が感想を書くことによって、巡り巡って、感想を書くことが一つの習慣にまで発展させることが出来たのならば、自分の所に感想がやってくる可能性だってそれだけ高まるのです。上の方法とは違う、具体的に言えば、直接的か間接的かの違いによる感想の得方ですね。

 私のように、有料サーバーを利用していてサイトにおける全てのアクセスログを閲覧できる管理人ならば、アクセス数=評価という解釈さえ認めることが出来るならば、それだけで感想になりますが、活動を始めたばかりの、特にジオシティーズやインフォシーク、プロバイダの無料スペースなどで作品を公開している人は、そう言った方法で感想を得ることが出来ません。もちろん、全ページ忍者ツールという強者も居ますけど………。
 となると、掲示板やメールで感想を伝えることになるのですが、一昔前のダウンロードしたら三行感謝文という慣例が残っているわけでもないですし、何より敷居が高すぎます。だからウェブ拍手がこれだけ流行ったのかな、と考えてみたり。

 そういった事情を踏まえると、やはり、外部に積極的に出て行かないと感想を得られる機会というのはどんどん減っていくと思います。例えば、同じ作品をウェブに公開して毎日100人の読者が閲覧していくのと、ウェブに公開しつつ、同人誌即売会で同じ作品を無料で配布したのでは、後者の方が見られる機会は圧倒的に増えます。他にも、サイトだけで公開するよりも、画像掲示板に貼り付けたりする方が閲覧者は増えますし、それに比例するような形で感想件数も増えていくでしょう。すなわち、感想を書く人口が相対的ならば、閲覧の機会を増やせばそれだけ感想が増えることになります。
 最もこの場合、数が増えれば、正式な表現で何というかは忘れましたが、「他の人が送っているからいいだろう」という心理が働くことも忘れてはなりません。

 ただ、それを踏まえてでも、外部に積極的に出て行くというのは、感想をもらうための一歩ですね。

800円の使いどころ

 ヤフオクと言えば、一つ裏側を覗き込めば、「メジャーな映画を全部無料で見れるソフトです!」と言いながら、無料で公開されているWinMXやWinnyといったファイル交換ソフトを焼いただけの(設定も施されているらしい)CD-Rが数百円とかで取引されています。もちろん運営側によってはある程度削除されているようですが。

 少し事情があって、一昔前に一部のパソコンユザーを騒がせた、レインボーテーブルを使ってWindowsXPのパスワードを検索するソフト(これも無料で公開されている)について軽くぐぐったら、ヤフオクでそのソフトをCD-Rに書き込んで販売している人が居ました。落札価格は800円。(言い訳のようにLinuxで作ったフリーソフトですと書いてありましたが、LinuxはOSであってプログラミング言語ではないという突っ込みと、スクリーンショットでウインドウタイトルにモザイクを入れる必要性は、著作権所持者なら必要ないような気がすると言う、二重の矛盾点。)
 そういった事情を既に知っている人や、インターネットを使ってパソコンに関する情報を得ているユザー層からすれば信じられないことでしょうけど、そう言ったことがまかり通っているのも事実です。

 しかし、見方を変えると、雑誌を買ってそのソフトを無料で手に入れるのと、そのソフトオークションで落札するのにさほど違いはないのでしょう。ようは、どこでお金を使っているかの違いが発生するだけなのです。
 仮に、時給800円として、1時間かけてそのソフトに辿り着くのと、800円で雑誌を買ってきてそのソフトに辿り着くのと、オークションで800円かけてそのソフトに辿り着くのとでは、大差ないのです。

 ちょっとした蛇足ですけど、先に紹介した方法でパスワードを解析するためには、パスワードの桁数が(確か)14桁以下であるという条件があります。私の学校にはプレゼンをするための部屋にはパソコンが設置されているのですが、情報学科が存在する学校なのにそのパソコンのパスワードg

 あれ? こんな時間に誰だろう。

2007年7月4日 (水曜日)

キリ番?

間に合った

 提出書類を無事に………嘘です。かなりギリギリに完成し、中央郵便局まで提出に行きました。今年に入ってから中央郵便局に行くことが多いなと思ったら、イベントの申し込みとかイベントの申し込みとかイベントの申し込みがいつも締め切り間際なんですものね。
 書類に関して、途中、先生に一度読んで貰ったところ、「駄目って事はないけど、珍しい書き方だね」と言われました。時間がないから殆ど修正せずに提出した。ある意味目立てるかも。………こういう形で目立つのは………。

梅雨らしく

 平年ならそろそろ梅雨明けリレーが始まりそうな時期ですけど、ようやく雨の日が続くようになりました。濡れるのはいつの頃からか嫌いになりましたけど、雨そのものはそんなに嫌いじゃないです。

88888?

 今日の夜から、明日の昼頃に掛けて、8万8888ヒットが出現する予感です。
 実は、順調にいけば今月終わり頃に、9万0000ヒットも出現する予感です。

 景品は出ないけど、ニアミスでもこんな感じで(下記参照)更新履歴に名前が載りますので、各自カウンターを自己申請してみるのもありだと思います。

:*:・。,☆゚・:*:・。, 40000HIT ,。・:*:・゚☆,。・:*:

開設から1019日目。雷夜 さんが踏みました。
おめでと━( ´∀`)゚∀゚)*゚ー゚)・ω・) ゚Д゚)´ー`)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)´Д`)丶`∀´>━!!!!

  • ニアミス一覧
    • Rota さん: 39999
    • 鈴響雪冬: 40005

2007年7月5日 (木曜日)

未確定要素

ReSin-ensの広告

 第二巻の全てとまではいかなくても、章のタイトルが決定したら広告として使おうと思っていた画像があります。その画像は7月に公開して、8月に入ってから第二巻の表紙を公開という、前回と同じような流れで行こうと思ったのですが、どうやらそう順調に事は運びそうにありません。
 というのも、現在ReSin-ensの執筆はお休みで本業モードに移行しているのですが、執筆再開が12日、執筆完了が今月末としたら、表紙の前に公開すべき広告画像を紹介できなくなってしまう可能性があるのです。

ReSin-ens 第二巻の広告。原稿用紙を背景に、各章のタイトル(寂寥、引接、水端、平生、閑日月、友人、無意識、夜咄、大切、未決定)と続いている。 ということで、無駄遣いを無くすために日記で予め公開しておきます。タイトルに関しては未だ正式公開できないのでモザイク処理させていただきました。なんかエロい。
 以前も触れましたけど、ReSin-ens第二巻は17章まで物語が進みます。原作でどの辺に相当するかはタイトルを見ただけではそう簡単に判断できないかと思いますが、私の他の作品を読んで癖を理解した上で、ReSin-ensの話の分かれ目を思い出していただければ、何となく想像が付くかと思います。

ロイヤルストレートフラッシュ

 私は88892番目。今回も名乗り無し、で終わりそうな予感です。そもそも、カウンターを目立たないように配置している私のデザイン的な策略が原因なのです。

2007年7月6日 (金曜日)

タイトル未決定

貴方のおそばに

 この時期になると料理にも自然に蕎麦が増えてきますね。蕎麦が好きだからいいけど。
 同じ麺類でも、スパゲッティは『キチントさんシリーズ(株式会社クレハ)』の電子レンジで調理が出来る奴を使っているので、凄く手軽なのですが、蕎麦は沸騰したお湯を用意するところから始めないといけないので、これが面倒。13Aも消費する電熱調理器を使って、ガス湯沸かし器から出たお湯を使っても、沸騰まで十数分かかるので、調理時間が割に合わないのです。でも、蕎麦好きだから食べる。

 ちなみに、上で紹介した商品、本当に便利で、水を注いでスパゲッティを投げ入れ、電子レンジで15分(ゆで時間と量による)程度温めるだけで完成でです。ソースを温めるタイミングに悩みますが、お湯を沸かしたり、鍋に貼り付かないように混ぜたりと言った動作が一切必要ないので、とても便利です。それに、水に塩を入れると沸点が上がって沸騰するまでますます時間が掛かるようになるので、それを全て電子レンジでやってくれるというのは魅力的ですね。

 と、あたかも昔から持っていたかのような発言ですけど、某掲示板の独り暮らしに便利な道具と言ったテーマのスレッドで話題になったのを、今年に入ってから買っただけです。でもこれは、後悔しないと思います。
 あと、瞬間湯沸かし器も便利らしいですけど、消費電力と、コーヒーを飲む量から考えればポットの方がいいので未購入です。

お買い物メモ

 コミケ直前なのにお金が飛ぶ7月。紙とかインクとか買えなくなったらどうしよう。

 こういうリストって、趣味がばれますよね。何を今更、と言う感じでもありますけど。
 ネギまに関してコメントしておくと、週刊漫画の単行本を発売に追従する形で購入するのはこれが初めてなので、発行ペースの速さに驚いています。連載物を発売日に追従という形で購入していると言えば、『銀河鉄道999』や『こどものじかん』、『ドージンワーク』と言った本がありますけど、銀河鉄道999は1年、後ろの二冊は半年に一冊ぐらいのペースなので、三ヶ月に一度のペースで出るネギまとか、なかなか出費が大変です。値段自体は安めなのでいいですけど。それでももうすぐ20巻となれば、合計8000円は飛んでいることになるので、合計金額なんて計算しないようにしましょう。横山三国志全巻なんて………。

横山三国志の購入に掛かった金額
冊子名 所持巻数 備考 推定の値段
単行本 27巻~60巻 新品。一冊400円ぐらい? 13000円
別冊コミックトム 三国志 1巻~18巻 譲渡により無料。9巻欠品 0円
別冊コミックトム 三国志 9、19巻~42巻 中古。38、42巻欠品 4500円

 妙に変則的な買い方ですけど、最初にコミックトム版の三国志(第一部、通称:大判三国志)を譲り受け、のめり込むようにはまって、その後は単行本(通称:コミック版)で最後まで買いそろえました。ただ、コミック版の小ささと、全巻大判で揃えたいという完璧主義な性格により、19巻から続く第二部の購入を決定、現在に至ります。
 二冊ほどまだ揃っていないのですが、オークションや中古屋で見付け次第購入できる体勢にはしてあります。というか、オークションでは結構出回っているので、いつでも手にはいるだろうという安心感が、購入を遅らせている原因です。

 ただ、大判を全巻揃えたからと言って、今度はコミック版の1から26巻をかって、そっちも全部揃えるんだろうなあ、と、自己分析してしまえるのが嫌ですね。

2007年7月7日 (土曜日)

水樹奈々の日?
間違えました。ポニィィィィィィィイイイテェェェエエルッ!

同人歴五年目を迎えて、そろそろ「初心者」という言い訳が出来なくなりつつある私の意見を申しますと、

 以降の文章は、以上の記事から引用。

 「全国に広く流通」「全国の書店から注文できる」などとうたった自費出版ビジネスをめぐり、著者と出版社の間でトラブルが持ち上がっている。著者のなかには「ほとんど店頭に並んでいない」と不満を訴える人もいる。4日午前、3人の著者らが、「本が店頭に並ぶと誤解させられて契約した」として、大手自費出版社を相手取り、出版代金計約800万円の賠償などを求めて東京地裁に提訴した。

 可哀想と思うと同時に、身の程を知った方がいいと言う感想も。

 一人の同人字書きとして言わせて貰えば、私の作品はもちろん自己満足の領域にありますけど、少しは見られると言うことを考慮して作り上げているつもりです。特に、組み版段階における、行間や文字の大きさ、ノンブルの配置など、紙面レイアウトにはそれなりのこだわりを持って作業しています。手持ちの文芸誌を見て勉強したり、ノウハウが掲載されている本を読みふけって、業界標準と言われている数値を探してみたりと、読みやすさ、すなわち、最低限、人に読まれても苦痛にならない本作りを心がけています。
 そういった、他人に読ませるための本を作っているのならまだしも、個人的趣味全開の本が、全国各地で売られる、と言うのは誰がどう見てもおかしな話だと思いませんか? もちろん、きちんとそう言った仕事をしている会社もあるでしょうけど、書店に並ぶからと言って売れるというのもまた別問題ですね。(芸術としての領域に達しているのなら、自己表現全開でも構わないでしょうし、それが芸術の定義の一つでしょうし。)

 滋賀県に住む別の男性は昨夏、写真コンテストに応募・落選した後に出版の勧誘を受けた。「営業担当者から『こんないい写真は手放したくない』とおだてられ、舞い上がってしまった」。

 だからこそ、そう言うことを落ち着いて考えると、こんな営業マンの言う褒め言葉なんてどこまで信用していいのか分からなくなります。
 まあもちろん、即売会の会場でそんな褒め言葉を頂いたら、「はわわ、褒められちゃいました、ご主人様」と、諸葛亮も真っ青の口調でとんでもないことをやりそうになりますけど、それは読者の声であって、営業マンの声ではありません。

 ビジネスの対象者はいわゆる団塊の世代で、仕事に蹴りを付けた人達の残りの人生(セカンドライフだなんて言葉、誰が使うかっ!)に目を付けたのでしょう。思うに、この世代の人間というのは、何十年と会社に勤め上げ、自分の生活から会社という物を取り除いたときに何が残るんだろう、と本気で悩む人達なのかも知れません。そう言う場面に立たされたとき、「長年の趣味を大成させよう」だとか「新しい趣味を見付けよう」と、がむしゃらになった人ならば、この手の詐欺には本当に引っかかりやすいのかも知れません。実際、表に出たのはこれだけで、インターネット上では、ある自費出版会社が槍玉に挙がっているのも事実ですね。
 犯罪の進化の歴史を辿ると、力任せから策略的になり、最近は人の心を責めるようになったと言います。心に隙を作らず、かといって全てを疑って掛かるのではない、そんな微妙な心持ちを学ぶ必要があるのかも知れませんね。


 もっと言えば、趣味を大成させるとなれば資料集めをするのは、私からすれば常識的な行為であり、自費出版の話を持ち込まれたときも、一旦回答を待ってもらって、その間にインターネットなり雑誌を使ってその辺りの実情を掴むことが、大事だと思います。
 そもそも、出版社の立場から言えば、売れそうな本に対して自費出版を勧めるなんて言う愚かなことはせず、契約を結んで完全に出版社持ちで出版するでしょう。流通、広報、予算、全ての点においてそちらの方が商業的には正しいですし。

 私がよく使うたとえの、包丁の使い方を知らない人に仏蘭西料理を作らせる、ではないですけど、人に見せる作品作りを知らない人がいきなり自費出版だなんて言うのは思い上がりすぎだと思います。選択肢を知っている人間からすれば、自費出版の前になぜ各出版賞に応募しなかったのかとか、同人誌という形を取らなかったのか、とか、(小学生ですら開設できる)ブログという形態を取らなかったのか、とか、色々な代替案が出てくるのです。それでなくても、出版賞だなんて言うのはニュースにも取り上げられるほど周知されていて、知らないと言うことはあり得ないでしょうし。(ここでは賞に応募して落選した人に声を掛けているから、応募という点は実行していることになる。)

書店への営業や広告宣伝をする分、やや割高で、500部製作で、100万~200万円が相場だ。

 例えばここ。70ページの表紙フルカラーのB5サイズの同人誌なら、10万もあれば300部ぐらいは簡単に作れてしまいます。楽天に出店している自費出版系の印刷所でも、数百万単位の印刷費・販売費を取るなんて言うことはありません。やはり、何かやるには先だって資料集めをする。これが、人としてのと言うのは大袈裟ですけど、作り手としての当然の行為だと私は考えます。

 流通する自費出版をめぐっては、約10年前に年間数百点規模だった出版点数が、06年に年間4000点を超えるなど、市場は拡大している。

 あと、こう言うところを見ると、同人を除いた自費出版ってかなり狭い領域なんだなと、認識してしまいます。コミケに参加するサークルが年間述べ6万サークル存在し、全てのサークルが本を一年に一冊出していると仮定すれば、同人だけで年間6万点の本が出版されることになります。同じ自費出版でもこれだけの差が出るのですね。
 それに加え、同人誌だって全国に流通させることが出来ますし、複数のショップと契約を交わせば、それだけ販売領域を増やすことが出来ます。

 同人誌ショップで思い出しましたけど、同人誌ショップに本を委託するときに審査はつきものですが、同人誌ですら審査が付くのに、ずぶの素人が作った本がいきなり営業の目に留まって、しかも全国販売だなんて、落ち着いて考えたら変な話ですよね。正直、会社に勤めるより、そっちで食ってた方がよかったんじゃないかと本人も後悔すると思いますよ。


 別の考え方をすると、本という工場生産の既製品ばかり見慣れている人達にとって、ホッチキスやコピー機、プリンタを使っての本作りというのは想像できないのかも知れませんね。

 色々なところに手を着けたので文章がまとまっていませんけど、一つだけ言えるのはこれ。
 自分が手塩に掛けて作り上げた作品だからこそ、その作品の取り扱いには慎重になるべきでしょう。それが出来ない人は、作り手として最低です。ぞんざいに扱われた作品なんて、私は欲しくありません。

参考にすると幸せになれるかも

オープニングムービー

 続き物のアニメなどを見るとき、一度見たオープニングは大体飛ばして本編から見るようになるのですが、らき☆すただけは毎回毎回オープニングからしっかり見ています。
 で、そのオープニングをずっと見続けていたら………なんかあの四人が、ビリーズブートキャンプをしているように見えてきたんですよ。

 と、呪いの言葉を日記で書いておけば、もうブートキャンプにしか見えない人が続出すると言う策略。

2007年7月8日 (日曜日)

ゲノム終了

WCG

 WCGのゲノム比較プロジェクトが終わり、サブマシンにとってはかなり辛い状況となりました。ひとまず、HPF専門にしていますが、メインマシンもHPFなので、二台揃ってHPFに。
 早く、癌関係の研究が始まることを期待しますね。

 UDの時と違って目標が一つではないので、多くの人に共感を得られる反面、これと言った一致目標が見つからないのもまた事実。医療、と言うわけでもないですし、おおざっぱに纏めるなら、人類の発展に寄与すると言ったところになるでしょうけど、これはなんかオカルトっぽい感じに。狂信集団とある国に認定されたある学会の勧誘文章っぽいですね。
 ということで、結局「未だ見ぬ誰かの笑顔のために」が一番手っ取り早い目標になってしまいました。

 ひとまず、漠然とした目標だけだとモチベーションも微妙なので、UDの時から競争している三人と争うことになるのでしょうけど、数学的には定常状態ですよ。この差がひっくり返ることはほとんど無いでしょうね。

2007年7月9日 (月曜日)

損?

権利の主張と言うよりは、サポートのために

 オンラインで音楽を配信している人なら、何度か経験したことがある(これからするであろう)アマチュア声優からの音楽の利用申請。これに限らず、楽曲を何らかの場面で使いたいという要望が来るでしょう。私の場合、こういった「利用」については予めメールで問い合わせるように、と言う一定のルールを作っています。
 別にこれは、利用許可を与えるか否かの審議をする為ではなく、どの程度利用されているかを推し量るための自己満足バロメーターだとか、別途、カラオケ版や高音質版を用意するために行っています。特にアマチュア声優さんからはサンプルボイスとして利用したいと言った要望が大半なので、それに併せるように、主旋律を抜いたMP3ファイルを作成して、録音に使ってくださいといった形で提供するようにしています。

 なので、強くは言いませんが、めんどくさがらずに声を掛けてくれれば、それなりに対応しますよ、と言う意思表示でもあるのです。
 だから、無断で使われていると、「私の権利が!」というよりは「一声掛けてくれれば丁重にもてなすのに…」と思ってしまうのです。

 ただ、一つだけ言えることは、アマチュア声優を含め、何らかの活動をこれから展開していくであろう人が、必ずぶつかるのは権利という問題です。二次創作の場合は特にそうですし、一次創作も自分が権利を持つことになるのですから必ず関わってくることですよね。そう言ったことに対する訓練のためにも、「権利」だとか「許可」だとか、そう言ったことには気をつけるべきではないかな、と思います。

2007年7月10日 (火曜日)

タイトル未決定

半年の授業で学んだ事を、二日で総復習

 こんなに勉強したのは、たぶん、人生二度目。

 前回は半年前なので、割と最近の出来事ですね。まさか私が一日12時間以上勉強するなんて思っても見ませんでした。目がー、目がーーーっ。
 元々、テスト勉強なんて普段の授業さえ真面目に聞いていれば、前日に一教科一時間ぐらいノートを捲っていれば十分、と言う思考回路でここまでやってきていたので、自宅での勉強、と言うのは、中学三年の「推薦で高校受かったけど、チャレンジの課題を提出すると貰えるポイントが欲しいから、三年分纏めて片づけちゃえ」という馬鹿な行動ぐらいなものでしたね。いやあ、数千円分の図書券は本のコレクションにあてがいました。

計画的二度寝

 七時半の目覚ましで目が覚めて、九時にセットし直してすぐに寝る。

 一時間半は寝たはずなのに、頭の中の記録では数秒しか寝ていないという認識なのは、少し損した気分。

助けてください! 誰か助けてください!

 緊急連絡緊急連絡ー。ディスプレイの前にネイティブアメリカンの方はいらっしゃいますか? いらっしゃいましたら、至急、鈴響雪冬と言語中枢をお取り替え下さいませ。

2007年7月11日 (水曜日)

任務完了

人間としての限界の後は、

 万事を尽くして天命を待つ orz

 ここで、アヒャヒャのAA略。一週間後の結果発表が怖い………なんて言っていたら、ただの一般人。同人字書きとしては、今日から作業再開なのです。ということで、ドロー! モンスターカード!

ReSin-ens第二巻、原稿の進捗状況
進捗率 前回比
8~15章 100% -
16章 6% +6%
17章 0% -
全体 90% +1%

 ごめんなさい。16章、6%進んでいます。現実逃避で原稿書いてました。

ZARDの曲と言えば

 ZARDの曲と言えば私的には『息もできない』です。なにせ、初めてZARDと出会った曲ですから何かと思い入れがあるのです。もう一曲あげるとしたら、『DAN DAN 心魅かれてく』です。ドラゴンボールGTでお馴染みの曲ですので知っている方も多いと思いますが、私が指しているのはアルバムに収録されているZARDバージョンの方。
 FIELD OF VIEW(←フィーって入力したら、ATOKが補完してくれた)が歌っている曲ですけど、作詞者の所を見れば坂井泉水と書いてあるとおり、作詞は坂井さんです。で、その坂井さん自身が、自分のアルバムの収録曲として歌ったバージョンの事をここでは指しています。

 その『DAN DAN 心魅かれてく』ですが、元々CDのアルバムを沢山持っているわけでもない私は、その曲が収録されたアルバムも持っていません。ただ、この曲は何かと印象に残っていて、カラオケで歌う機会があれば、ZARDバージョンの方で歌うようにしています。ただ、もう何年も前に聞いて以降、原曲を聴いていないので何かと記憶がぼやけています。

 ところが先日、そういえばMDに録音した物が残っているかも知れないと部屋を漁っていたら、「ZARD My Best」と色褪せたラベルに書かれているMDをすぐに発見しました。我が家で唯一MDを再生できるコンポでジョグダイヤルを回しながら探してみると………見つかりました。

 こういう曲を思い出に残る曲というのでしょうけど、そう言った曲というのは、聞いた当時の記憶そのものをそのままの状態で楽曲の中に保存している、と言う点では凄いことだなあと思います。
 ところで、『おでかけライブ in 前橋』のBGMリクエストって、MDも受け付けているのかなあ?

 参考として、Amazonで同曲が収録されたCDのページを紹介しておきます。曲目リストに注目してください。

2007年7月12日 (木曜日)

復活?

『ReSin-ens 遼なる風、彩りの音』シリーズ、執筆日記 

 二週間近く執筆を開けていたので、書き始めるのに時間が掛かるかなと思っていたのですが、思いの外順調に滑り出したことに驚きました。流石締め切りに追われていると勢いが違いますね。

掃除

 親が遊びに来るので大掃除。流石、親という存在に追われていると気合いの入れようが違いますね。

2007年7月13日 (金曜日)

知ってる? 桜の落ちる速度

自己分析

素因
  • 試験直前の拷問とも言える量の勉強
  • 試験直後の緊張感の急激な消失
  • 半日掛けた大掃除
  • パソコン内部の配線変更と、ペンチを使ってケースを加工
誘因
 ゴマの、もふもふ感
結果
 気が付いたらゴマを枕に(推定)1時前にノックダウン。でも、寝てた場所は床の上だった。
結果2
 体中が痛い。

 ということで、温泉に行ってきます。

ああ、来週の今頃は

 そう言えば、来週の今頃には、『秒速5センチメートル』のDVDが手元にあるんですね。最終章の音楽の相乗効果を狙ったと思われる映像演出の異様さを早く自宅でも体験したい。というか、パソコンのCRTという、ドットピッチ、応答速度の点で家庭用表示ディバイス最強の座に近いこのディスプレイでDVDを見たい。
 でも、映画館で見たあの映像の解像度は凄かった…。

 先日、新海さんが装画として携わった『きみを守るためにぼくは夢をみる』という児童向け小説を読み返して思ったのですが、どことなく『秒速5センチメートル』に通じるところがあるような気がします。幼少期の恋愛や、時間がキーワードになっている所なんかが特に。
 もちろん、人間が描き出せるテーマなんてほんの一握りですし、シェイクスピアで全ての物語は書き出されたなんて言われているので、単純に被っているだけかも知れませんけど、それでも、新海さんがそう言った作品に携わっていた、というのは、どこか関係性があるように見えて仕方がない物です。ちなみに、『きみを守るためにぼくは夢をみる』は、私的にお薦めする作品です。

 そういえば、この作品地の文は、小学四年生の視点から描かれているのですけど、時々相手に対する大人っぽい描写とか、精神分析が混じり込むので、「こいつは四年生か」と考えることがあるのですが、そう言ったところは自分の小説でもよくあることだったりします。地の文に「瀟洒」という言葉が出てきたときは流石に驚愕しましたけど。
 まあ、リアルタイムで中学生視点の物語を書いているわりには、地の文がそれっぽくない私が言っても説得力のかけらもありませんけど。
 ただ、その年代に向けた表現をするよりも、ある程度背伸びをした描写をした方が、知育という点ではよい方向に働くでしょう。いちおう、分類上は児童文学らしいですが、私達のような年代の人が見るべき本なのかも知れません。

 それにしても、アマゾンでこの商品を買った人は他にも~、の欄で、新海作品がずらっと並んでいるのを見たの時には吹き出しそうになりました。

2007年7月14日 (土曜日)

台風のお目め

台風だからと言って

 コロッケ食べるなんて言うことしないんだからね! 忘れていたって訳じゃないんだからね!

 私の地域は明日の午後に直撃コース。久しぶりの暴風域突入が待ちかまえています。

今日、テレビで家政婦は見たをやっているけど、なかなかタイムリーだよね。
湯煙美人、鈴響雪冬殺人事件 ~家政婦は見られた~
申年、申の日、申年生まれ、三つの猿が重なったとき、猿ヶ京の秘密が今解き明かされる。

 ということで、今回は猿ヶ京温泉。あいにくの雨と言うことで、外を出歩くと言うことはなかったのですが、移動の際に紫陽花を何度も見かけました。特に、日本原産の額紫陽花がなかなかいいかんじ。西洋の紫陽花のように花片が一辺倒ではないところが少しお気に入りになりそうです。

2007年7月15日 (日曜日)

タイトル未決定

『ReSin-ens 遼なる風、彩りの音』シリーズ、執筆日記 (00:32)

 16章の執筆進行中。現在の計算では残り50kBすなわち、2万5000文字程度の文章が必要ですが、果たしてその文字数を今月中に終わらせることが出来るか。16章、17章は比較的書き下ろしの部分が多く、一部のイベントは採用するかどうかすら未定なので、その辺を調節しながらの執筆で、時間も掛かりそうです。
 単純に計算すれば50kBを15日で割ればいいですから、一日4kB執筆すればいいのですが、これがなかなか難しい物です。

 ひとまず、寝るまでのあと一時間三十分。それまでに16章を10kBまで書き進めたいところです。

成人向け?

 ここ最近、アダルト同人誌に関する話題が耐えませんね。タイミングも丁度いいので、ひとまず、先日それについて行われたフォーラムを扱った記事にリンクを張っておきます。

  1. アピール不足だったかもしれない──自主規制の現場 (1/5)
  2. イベント会場でマジックで塗るということ (1/5)
  3. 「貧しい漫画」が向き合ってきた自由と責任と (1/4)
  4. 言うべきは言い、守るべきを守る (1/3)

 適当に纏め上げると、

  1. 成人向け同人誌を作るときは、局部修正をしっかりとやって
  2. 奥付に連絡先(と印刷所)を記入しなかった場合は、
  3. 印刷しない(コミケで配布できない)よ

という感じ。

 成人向け同人誌も含め、奥付を付けるところまでが同人誌作りだと、一冊目の同人誌を作ったときから考えている私にとってはさほど影響がある話題でもありませんね。

 こういった同人誌の修正に関する話というのは、男性向けよりも女性向けの方で問題が取り沙汰される可能性が高いと言われています。最初の四つの記事を読み進めていけば分かりますが、男女の比較を行ったとき、猥褻表現に関してそれなりの対応を取っているのは男性向け同人誌の方が圧倒的に多いという話題が出てきます。
 変な話、少女漫画と少年漫画の中身の違い(最近の少女漫画はもう、とにかく凄い)を見れば、女性向けの本がどれだけ甘いのかが何となく理解できそうな気もします。
 男性と女性に性的衝動を掻き立てる写真を見せた際、女性の方が瞳孔が開く反応が強かった(=興味津々)という調査結果がありますけど、これは実は、男性の方がそう言った写真に見慣れていて無感情になるのと比べ、女性はそう言った写真を見るのになれていないことに起因するとされています。そう言った調査結果を見た上で、女性向け同人誌を書く人の多くが女性であると言うことを考慮すれば、女性が性表現について認識が甘い可能性があるというのも何となく理解できますし、推定することも出来ますね。

 男女の違いについてはここまでにするとして、同人誌の奥付について。
 私自身は、先に書いた通り、同人誌には奥付を付け、しかも連絡手段を掲載するのは当たり前だと思っています。私の身の回りにあった同人誌がそうだったと言うこともありますが、私の同人誌の形態は基本的に商業誌の作りを模倣しているので、その過程で、商業誌の奥付も模倣することになるのですから、奥付がないと、私にとっては「本」と言えないのです。

 奥付というのは、責任感と置き換えることが出来るかも知れません。もちろん、サイトのURL等を記載して、サイトに来てもらうだとか、自己紹介を作ってこんな作品を書いていますよだとか、自己アピールを担うページではありますけど、作った人の名前や発行サークルというのは、自己アピールよりも、この本は私が作りました、という責任の所在を明らかにする物だと思います。管理人が見えないウェブ空間でさえ、<address>が用意されていて、ここで連絡先や著作権について触れるべきとされています。
 袋詰めの商品を買ったときによく見る、「この商品は(名前の印鑑)が検査しました」といった文字列を見かけますけど、あれも責任の所在。ホテルも、場合によっては掃除担当者の名前を名札としておいてありますよね。
 責任の所在を明らかにするというのは、同時に、自分に対してブレーキを掛ける校歌があります。ハンドルネームでもペンネームでも構いませんが、自分が書いたとアピールすることによって、何か起こったときの責任は自分が負わなければいけないというプレッシャーをも負うことになります。すなわち、そう言った足枷があるからこそ、過激になりがちな同人誌の表現に自制を掛けることが出来るのです。

 コミケは奥付の記載を義務化、そうさく畑も奥付の記載を推奨しています。コミケでは、サークル参加者に配られるアピールという冊子の中でも、奥付を掲載するようにと告知しています。逆説的な見方をすれば、これだけ付けてくださいと言われているのだから、それほどまでに奥付は重要なのだと言えます。
 匿名で作品を公表したければ、匿名な情報通信網を使えばいい、というのが極論です。同人誌という、物質的に保存され、(書店委託なども含め)多くの人に触れる可能性がある媒体を利用するのならば、最低限の常識として奥付は掲載するべきではないでしょうか。
 もちろん、昔のように住所まで掲載しろとは言える時代ではありません。ならばせめて、サークル名とペンネーム、フリーでもいいからメールアドレスや、ウェブサイトのアドレス程度は掲載するべきでしょう。

R-18

 「R-18」は映像の分野で用いられる表現なので、18禁や成人向けと表記するべきと言われています。

ReSin-ensの発行に関して

 第一巻や、このサイト内での一巻の紹介ページを閲覧した方にはお分かりの通り、ReSin-ensには性行為を描写しているシーンが存在しています。いずれの描写も局部を示す言葉や、行為を直接的に示す言葉は使用していません。
 ReSin-ensに「成人向け」という掲載をするかどうかを考えたことがあります。しかし、

という二つの判断基準と、それらのシーンを書く際に、読んだことがある商業の一般向け小説で成されている表現を超えないように書いたという行動を総合して、成人向け表記は行いませんでした。読んだ方の中にも、この本には成人向け表記が必要だと思った方はいないと思います。

実は

 少女漫画の事例を見れば分かるとおりですけど、実は成人向け商業誌よりも、同人誌の方が規制が厳しいのです。もちろん、自主規制の類ですけど、大量に配布するためには印刷所を通す必要があり、印刷所が自主規制を設けている限り、猥褻な本が世の中に出回る、と言うことは無いのです。

 オタクのコミュニティーというのは完成度と濃度が高い故に閉鎖された世界でしたから、そう言った本が大量に配布されたとしても、オタクの外に出ることは無かったのです。それが近年、マスメディアのオタクに対する取材活動、すなわち、クローズドな世界をこじ開ける行為によって、本来表に出るはずの無かった、表に出てはいけなかったものも外界に出るようになってしまいました。
 オタクというのは自主規制の固まりで、一般人がバーゲンセールで、オタクが壁際サークルを狙っているとき、方やケンカ騒ぎ、方や整然と列を成して待っているあの光景というのは、それを如実に示していると思います。最近はどうか分かりませんが、オタクというのはある点において劣等感を抱いているでしょう。その劣等感を強調しないが為にも、オタクというのは自主規制的行動を取る傾向があるといえます。例えばそれは、オタクの間ではマナーや常識の類とされている、同人誌(特に二次創作の漫画)を電車内などの公然の場所で読まないと言ったのがいい例でしょう。
 そして、だからこそ、この世界が崩壊せずに成り立っているのです。

 閑話休題。
 商業誌は表に並ぶことが多いので多くの人によって監査され、それ故にどのような規制をしているかが手に取るように分かります。しかし、先に書いたことや、リンク先の記事に掲載されているとおり、我々は自分達の世界を外界に漏らさないようにしてきました。そのため、実は商業誌よりも規制が厳しいのに、その実情が外部には全く知られていないという変なことになってしまいました。
 オタクというのはこういう点においては、積極的にアピールする必要性があるのかも知れません。

 ちなみに、世界的に有名な日本の戦争放棄に関して、中国での認知度が極めて低いと言う問題も起こっています。これも、アピール不足が招いた悲惨な例の一つですね。

発想の転換

 日本は海外の意見に弱いという特徴を持っているので、政府に先手を打つためにも、先ず対外的にアピールを行い、海外の人に日本の同人文化の理解をしてもらった上で、日本のオタクと海外の評論家の二つの立場から政府や研究会に物言いをすれば、何らかの形で効果が出るでしょう。特にアメリカに言われると、日本は弱いですし。

初出: 2007年7月1日
更新: 2007年7月1日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2007 Suzuhibiki Yuki

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