2006年5月の日記 -3冊目-

Top > 読み物 > 日記 > 2006年5月 -3冊目-

2006年5月21日 (日曜日)

結局、日本人はどこまで行っても日本人なのさ

山峡ダム完成

 中国に、世界最大級のダム、『山峡ダム』が完成したそうです。これで、長江沿いにある三国志の名戦場も水の中に埋もれていくことでしょう。たしか、白帝城も水の底に沈んでしまうはずです。去年辺りまでは、最後のチャンスと言ったツアーが組まれていましたね…。
 別に、故郷というわけでもないですけど、知っている地名が地図から無くなるのは寂しいものです。そう言う意味では、市町村合併も恐ろしいものです。

黒髪ロング

 事実上『アジエンス』の独占だった黒髪ロングをモチーフにしたシャンプー市場に、『椿』が乗り込み、春先から黒髪ロング戦線が白熱しています。これはもちろん、最近の黒髪回帰の影響と言われています。その要因としては沢山あるようですが、個人的にはTVドラマの『ごくせん』があるのでは、とにらんでいます。

 黒髪が増えるのは結構なことですが、真の黒髪は化学調味料を使えないので、普段のお手入れの様子が如実に表れてきます。カラーリングで傷んだ髪頭皮が何処まで影響を与えるのか、第三者として非常に楽しみです。
 特に、染髪剤は頭皮を浸透して骨まで黒く染めると言われる強力な液体ですから、その影響が出てくる可能性は否定できませんね。

 ちなみに私の髪は、黒髪。


 あと、前回の続きのようなものですけど、女の人が思っているいわゆる『モテ系メイク』と、男が好むメイクが違うというのは定説。
 女の人は『目や頬、口がはっきりとしたメイクが好まれる』と思っているようですが、男が実際に好むのは一般的にナチュラル系メイク。適度に沈んだ感じの方が好まれるのですね。
 目や口を強調するメイクは同性に好まれても、異性には好まれないようです。未だに、化粧が嫌いという男はかなり多いですし。

1万年と2000年前から

 寿命が1万5000時間と言われるFDトリトニロン製のCRTが、ついに2万時間の大台を突破。順調にガラスの階段を上っているようです。何時崩れることか………。次のCRTは何処で手に入れよう…。それとも、安い液晶を買って、通常用とムービー・グラフィックように活用する場面を分けるべきかな?

2006年5月22日 (月曜日)

本当に日本人?

時間

 最近の口癖は、一日を48時間にする魔法をください、鈴響雪冬です。
 気が付けば一日が終わっている、そんな雰囲気で、日記も思わず書くのを忘れてしまいそうになります。もう、当初予定していた通りの忙しさなのですが、体験してみるとこれが意外と辛いことが明らかになりました(笑)。人間、何処にでも限界をはらんでいるものですね。

 そう言う状況下にあって、ReSin-ens第一巻の原稿はついにベータリリースまでこぎ着けました。今一度、最初から最後まで通して読んでみて、話の整合性を確かめた上で、誤字脱字のチェックへと流れ着く予定です。
 それが終わったら、いよいよ表紙作り。表紙に関しては方向性すら定まっていないので、その辺を早く決めてしまわなければなりません。ただ、ベータリリースとなると、作業は一太郎上で行っているので、他の装幀は殆ど決まっています。そう言う点では、少し楽かも知れません。
 本文用紙も遊び紙も決まり、後は表紙の紙とデザインを決めるだけです。予定より二ヶ月以上遅れているのですけど、まあ、このぐらいの紆余曲折はあって当たり前という感じですね。一通り原稿を書き上げた後、一章丸ごと文章を入れ替えたときは、自分自身を罵りましたが(苦笑)。

 恒例の引用。新規にイベントを書くと言うことはもうないので、引用元を探してくるのが大変だったりします。

「直ちゃんも災難だね」
「まあ…悔しいけど慣れた。にしても義明。何で俺なんだ」
 だいたいにして、クラスの中でほぼ孤立無援の状態にある俺にリーダーを押しつける思考回路が理解できないし―――
「暇そうだから」
学食独特の喧噪の中、義明は口に入れているものを飲み込み、俺の目を見つめながら一言だけ言い放ち、何事もなかったかのように箸であじのフライをつまんだ。
「おまえ、マジで暇そうだからな。部活にも入っていないし、家でも寝ているだけに見えるし」
「そういえば、私から見ても、直ちゃんが何か忙しそうにしている事なんて滅多に見ないかも。コーヒーを飲んでいるぐらいだし」
 サラダをつかんでいた箸を止めて茜はつぶやく。皿の上には食べかけと手をつけていないピザが一切れずつ置かれていた。
「や、俺だって少しぐらいはやることはあるぞ」
「「例えば?」」
 二人そろって俺の方を向く。プレッシャーをぎりぎりのところでかわしながら、必死になって一日ずつ過去の思い出を探り、先々週の金曜日までたどり着いたとき、ようやく一つの事を思い出した。
「た…例えばって…えっと、ほら、絵を描いたり」
「あーそっか。そんな趣味もあったね」

 茜ストーリーとの共通設定のはずなのに、いつの間にか向こうの方で葬り去られていた直哉が絵を描くという設定。

駅前で

 駅前にある『|○|○』と言うマークのお店。これを見る度に、パラレルコネクタを示すマークである『|○|○|』を思い出します。

日記でメールレス

【社会】栄養失調児に校長見かねて、こっそり牛乳飲ます…「食事はおにぎりと菓子パン」の“無責任親”はコンビニ経営
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148238360/l50

・゚・(ノД`)・゚・。

栄養失調も疑われたため、見かねた校長は今年3月、保護者を学校に呼び出し、「今は成長期で、脳がつくられる大事な時期。きちんとした食生活をさせないと困る」と諭した。
母親は「(食事を)作っても食べない」と戸惑った。「食べるように(食材を)小さく切るなど工夫していますか」とたたみ掛けると、両親は互いに責任をなすり合い、けんかを始めたという。

( ゚Д゚)゚Д゚)゚Д゚)ジェットストリームポカーン

 昨年4月、男子児童に話を聞くと、コンビニを営む両親から販売用のおにぎりや菓子パンを毎日のように与えられているという。校長は栄養を補うために、給食の牛乳を冷蔵庫に保管、他の児童に知られないよう校長室で毎日飲ませた。

 その後も児童の食生活に改善は見られず、賞味期限切れの食品を与えられていることも分かった。児童も好き嫌いがあり、校長がスープを与えても飲まなかった。栄養失調も疑われたため、見かねた校長は今年3月、保護者を学校に呼び出し、「今は成長期で、脳がつくられる大事な時期。きちんとした食生活をさせないと困る」と諭した。

 こういう事件を見る度に思うのが、親の責任ではなく、もし、核家族ではなく親の両親と一緒に住んでいた場合はどうなっていたんだろうと言うこと。もし、近所に子供を預けるところがあったら、親はそこに子供を預けていたのだろうかな、と言うこと。
 記憶には残っていないのですが、私も親が遅く帰ってくる家庭に生まれたものですから、風俗で働く人の御用達と言われた某保育園に通っていました。その保育園は子供を預ける側の殆どが風俗で働いている人だったので、夜遅くまで子供を預かってくれたのですが、色々と問題があって、別の保育園(こちらも夜遅くまで預かってくれる保育園)に預けられていました。晩ご飯を園長先生の家族と一緒に食べたこともあったりしました。
 もっと昔に遡ると、親からではなく叔母から母乳を貰ったりと、なんだか入り組んだ家庭環境だったような気がします。ただ、周りの人が支えてくれたからか、好き嫌いのたぐいは一切ないというのは凄い話だと思います。消費期限が一週間切れたヨーグルトでも平気で(以下略)。

 親の仕事が子供の発育に影響を与えることが分かっている場合、力になるのは地域です。地域の連携が薄れている今日、夜遅くまで子供を預かってくれる保育園を紹介して貰うことも、子供を預けることも難しくなってきたのかも知れません。
 この親はコンビニ弁当を食べさせたと言っていますが、セブンイレブンやローソンのように、『着色料・保存料完全無添加』と言う宣言をしているコンビニなら多少はまともですけど、やはりコンビニ弁当は食べ続けると危険ですね。最近のセブンイレブンでは商品ラインナップに健康的な食品を加えてはいますけど、それでも殆どは高タンパクに濃い味付けがメインです。そう言った食べ物で育てられては、正直な話、子供の発育は促せないでしょう。
 関連した話としては、以下の話を引用しておきます。

 西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」によれば、福岡県内の養豚農家で、あるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいたことが分った。具体的なコンビニ名を報道しないことについて同社は、「公表するとパニックになる」と説明した。

(※: 編集者註: 中略)

 同記事によると、2002年ごろ、福岡県内の養豚農家であるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、豚の妊娠期間である114日後のお産で、死産が相次ぎ、やっと生まれた子豚も、奇形だったり虚弱体質ですぐに死に、透明なはずの羊水がコーヒー色に濁っていたという。

 どこまで信憑性があるかは分かりませんが、コンビニ弁当の食べ過ぎは危険という認識は間違っていないかと思います。添加物だけではなく、その栄養の偏り方や、味付けにはやはり問題がありますからね。
 特に、保存性を高めるために殆どが油で処理されたものですから、コレステロール値などには大きな影響が出ることでしょう。あと、バリエーションが多いように見えて具材のバリエーションは少ないので、好き嫌いにも繋がるでしょうし。好き嫌いは親の責任ですからね。

 あと、話の腰を折るのですが、次の言葉はかなり的を射ているので引用しています。

校長は「家庭のしつけまで学校が引き受けるのはどうかと思うが、(劣悪な食事の)限度を超えている」と嘆く。

 何度かこの日記では似たような話題を取り扱ってきたはずです。『学校が教えるべき事は周囲との協調や基礎的な知識であって、礼儀や規則は家庭で教えるものである』、という結論が出ています。平たく言えば、『躾は家庭ですませろ』と言うことですね。
 どうも社会的傾向として、学校と塾に子供を預けてお金さえ払えば立派な青少年に育つと勘違いしているようですけど、金さえあれば子供が育つなんて言うのは大きな間違いです。それこそ、メイドさんなりをやとって(家政婦ではないのは仕様です)礼儀や規則を教えることは可能ですけど、母性や父性は基本的に両親によって育てられると言います。意気地放棄された子供が母性愛や父性愛を持っていないというのはここから来ますよね。
 ともかく、子育てには必ず何処かで親が関与しなければならないのです。そう言ったことを放棄すれば、子供が精神的な大人に成長するはずもありません。

 結局、子供の成長には親とその身内、地域の協力が欠かせないのです。何時か誰かがこの事に気が付いたのなら、核家族化という社会現象にも歯止めがかかるかも知れませんね。少なくとも、二世帯居住という生活体系が主流になるのかも知れません。

日本語が読めない二十歳

 国語力低下、読解力低下、読書時間減少。案外と、間違いでもないのかも知れません。私の知りうる限り、外国語以外の先生で、一人の先生だけが教科書を生徒に音読させるのですが、その時の燦々たる有様。鹿角と言った地名のたぐいならともかく、普通の文章すら音読できないという状況。
 具体的な症状としては、

 一つめはそのままの意味です。もはや、句読点の意味が分からなくなっているようです。
 二つめに関しては、そんなに句切って過呼吸にならないのかと心配するほど文章をぶつぶつと句切って読んでいます。
 三つ目はそのままの意味です。簡単と言うのは…まあ…新聞で使われている表現程度でしょうか。

 簡単に、対象となった教科書の一文を引用してみます。

 音は景観現象に心的な色を添える。われわれは、景観体験をする上で、現象に付随して起こる音の有無や効果が情景作用として景観知覚に微妙な影響を与えることを経験的に知っている。環境に絶えず表れる風、せせらぎ、潮騒、滝などの自然音や、噴水、鐘、風鈴、霧笛といった人工音が生み出す音響効果が景観に趣を与えているのだ。音は視覚と共存することによって複合的な効果を上げることが多い。

 普段、このサイトの日記のような支離滅裂で、意図不明なうえに、無駄に漢字変換率が高い文章を読み慣れている方ならすらすらと読めるような文章ですね。多少の例外もあるでしょうけど、殆どは常用漢字ですから、義務教育修了程度の国語力が有れば、簡単に読めるかと思います。
 ところがどっこい、最近の若い人がこの文章をすらすら発音できないようです。漫画すら解釈できない人が増えて、分からない部分に対して説明をすると、「そんなの分かるわけないじゃん」と言われるらしいですが、あながちそれも噂ではすまないようです。

 そういった燦々たる環境の中、一人すらすらと文章を読み終えると、何故か満足感に浸れます(苦笑)。この講義、受講生は20人程度ですが、私の持つ閾値で『きちんと読めている』に分類される人は、三人しかいませんでした。頑張れ、二十歳の学生! まずはこの日記で練習しよう! 皆様お誘い合わせの上、サイトにいらしてください。


 蛇足ですが、私が作ったとある原稿で、『結納』や『辿り着く』、『彷彿』という単語に対して、「これなんて読むの」と社会人に聞かれたときは、「マジで日本やばいんじゃない?」と思いました。
 本気で、ReSin-ensの原稿に対して、「ルビを沢山振らないとまずいかな」と思い始めています。

2006年5月23日 (火曜日)

気分は上々

新製本

 一ヶ月程前から試行錯誤が続いている新しい製本方法ですが、バージョン1.03にて満足のいく形に仕上がりました。強度と手軽さと美しさがバランス良く揃った製本方法だと思います。以下、個人的尺度によるグラフ。

新旧製本方法の評価
項目 旧製本 新製本
手軽さ 10 6
美しさ 5 9
強度 10 8

 見た感じでは、見た目重視で強度を破棄、という雰囲気ですね。ただ、創作文芸で主流と呼ばれる製本方法よりはかなり頑丈に出来ているはずです。何度も読んで欲しいですからね。

エンジン始動

 もうすぐ六月に入るということに危機感を覚えたのか、ようやく私の脳内の何処かでスイッチが入りました。いい具合に課題もやることも溜まってきましたので、そろそろ4月の頭に考えたスケジュール通りに動こうと思います(二ヶ月ほったらかしかよ)。
 とりあえず、ここ最近の異様に不安定なADSLをどうにかしてくれないと、課題の遂行にも影響が出るのですが………そろそろNTTに電話?

日本だなあ

 片道8キロとか、既に電車で移動した方が早いのでは、と思うような場所まで自転車で移動して、現地調査。先々週の土曜日に合同現地調査があったのですけど、その時に出来なかった分を補う意味で行ってきました。
 まあ、中学高校時代なんかは、一日で40キロぐらいは自転車で移動できたので、距離は全く問題がありません。お気に入りの場所(課題で取り上げる場所)も見つけることが出来たので、かなりホクホクでした。

 その帰り道、思わず、「日本だなあ」と思ってしまった光景を一つ。

 墓地の直ぐ側に幸神(道祖神)の石。

 仏教と神道の入り乱れる国日本。面白い国ですよ、本当に。神社だけなら平気で写真を撮るのですが、墓地が直ぐ側にあったので止めておきました。あまり怒らせたくないですし。

気分が乗ってきたので

 気分が乗ってきたので、公約通り、通販の送料値引きを期間限定で実行に移します。
 突発的ですが、今日から31日までのに申し込んでくれた方の送料を半額にします。具体的な送料は通販のページでどうぞ。

 AtoZと巫女本は在庫が確実にありますので、高速発送可能です(笑)。

職権乱用

 いざというときに役に立つ購買部。例え商品がなくても、商品カタログに載っている商品なら全て取り寄せてくれます。
 これを利用しない手はないので、早速同人活動に必要な道具を(以下自主規制)。

 百均や家電量販店は同人作家の味方といえますけど、極々身近な店舗も役に立つのです。


 同人活動、もとい、製本作業に欠かせないのがホッチキスですが、針から本体に至まで全てMAXで統一しています。百均の針では分厚い本の製本は不可能ですので。
 長編小説を主戦力にしている雪解け水にとってなくてはならないものが、中型ホッチキス。最大75枚綴じることが出来る強力な味方です。初期の『丘の上の物語』は最も小さなホッチキス(普及品)を使って綴じていましたが、これを購入してからは専ら中型ホッチキスの出番です。

 さて、ホッチキスといえば、針のことを「弾」と言うのが仲間内での習わし。「針の補充」は「弾の装填」といった具合に、全て『弾』に置き換えられます。残弾数や何発といった会話は、もはや殺伐としています。
 この中型ホッチキスでは、『No.3-10mm』という針を使うことが出来るのですが、商品名から分かるとおり、針の足の長さは10ミリあります。ここまでくると、まさに『弾』という雰囲気です。針を取り替えるときに、本体の後ろを解放するのですが、その姿も弾薬を装填する姿にそっくりです。『マガジンスライド方式』という装填方式名は伊達ではないようです。

 現時点で、ReSin-ensは190ページを超えるので、紙の枚数は100枚程度。流石に75枚綴じのホッチキスでは限度を超えているので、更に一ランク上の大型ホッチキス(HD-12N/13)を購入する必要があります。これはなんと110枚綴じられるようです。使用する針は『1213FA-H』。見たまま、針の長さは13ミリ。長さを想像するだけでワクワクしてくるのは………自主製本同人作家の慣習です(笑)。
 ちなみに、あまりに薄い本に対して中型ホッチキスといった大きめのホッチキスを使うと、針が下に貫通した後、余って上に戻ってきますので、ご注意を。


 文房具についてですが、結構同人作家はこだわっているかと思います。私は特に絵を描くというわけでもないのですが、製図を書くのでシャーペンや芯、消しゴムといったたぐいにもこだわっています。
 細かいところを見ていけば、やはりブランドと呼ばれる商品達は、耐久性や使い勝手という点で、他のメーカーを引き離します。
 ちなみに、私の愛用のメーカーは、カッターはオルファ、テープはニチバン、ホッチキスはMAXといった具合です。

2006年5月24日 (水曜日)

さくらといえば?

色鉛筆

 色鉛筆といえば沢山のメーカーから出ていますね。三菱、ぺんてる、サクラ………。百均に売られている商品から、比較的高級な商品まで色々な種類があるかと思います。
 そんな中でも、個人的にお勧めするのが、ホルベインというメーカーの色鉛筆。12色で税込み2310円というアホみたいな値段なのですが、この色鉛筆の使い勝手がまたとてもいいのです。芯を滑らせるときのザラザラ感(粒子感)がないのが、癖になります(笑)。

 沢山の色鉛筆があって、どれがいいのか分からない、という方は、ホルベインの色鉛筆を試してみることをお勧めします。大きな文房具店では一色単位で扱っているので、ひとまず肌色でも購入してみて、試し書きをしてみてください。癖になります。

 私は色塗りがあまり得意ではなく、美術も版画でなら受賞経験があるのですが、水彩画という分野では校内選考すら通過できません。そんな私が色鉛筆を持っている理由は、実に簡単で、建築で使うから。これがなければ買っていませんよ、ええ。某版画コンテストの東北大会で入賞したときに貰った地味に高級な水彩色鉛筆も殆ど減っていませんし(苦笑)。肌色だけは神薙さんに何回か貸したので減ってます(笑)。
 そんな私も必要に迫られて色鉛筆を購入することになったのですが、ホルベインがお勧めという話を聞いて、実際に購入してみました。そして、その書き味に驚いたものです。

パチュリー! (03:11)

 課題や同人活動をしていると馬鹿みたいにテンションが高くなるときがあります。そう言ったときに、面白い音楽がかかると歌い出すのが私の癖。
 歌うだけならいいのですが、何を思ったのか突然立ち上がって、色鉛筆を口にくわえた状態で、腰に手を当ててクネクネしながら、曲(drizzly rain)に合わせて「(>ワ<)パチュリー!」とか言い始めたりするので、既に末期症状。もちろん、『Help me, ERINNNNNN!!』の時は、あの振り付けが入ります。

 まあ、もちろん、思考回路が常時ショートしていることは把握しているので、私自身は気にも留めていませんが。そもそも、大多数の同人作家は頭が狂っているので、私もその仲間と言うだけです、きっと。

音楽: drizzly rain
出展: 東方ストライク
歌: myu

2006年5月25日 (木曜日)

ネットの片隅でパチェリーと喚く

夜明けのコーヒー (04:21)

 課題に行き詰まった朝四時。私は、ジャージに半袖というラフな格好で、右手に淹れたてのコーヒーを持ち、外に出た。直後に肌を刺す冷たい空気。昨日の夕立から気温が一気に下がったが、今朝もそれが続いているらしい。もうすこしすれば吐き出す息も見えるのではないかと思うほどの空気の中、私は東の空を見上げた。

 これだ! と思ったのですが、あまりにも慌てていたため、三脚も使わず、気合いで撮影。ちょっとぶれているかも知れませんが、そこは気にせず。
 いいアイディアは浮かんできませんでしたけど、いい景色を見られたと言うことで、開き直ってみました。

ただの思いつき

PM-870Cの出力解像度に関する考察
印刷モード 用紙 出力
ドラフト 普通紙 90dpi
ファイン 普通紙
スーパーファイン紙
180dpi
スーパーファイン 普通紙
スーパーファイン紙
EPSON光沢紙
360dpi
フォト 普通紙
EPSON光沢紙
PMマット紙
PM写真用紙
720dpi
スーパーフォト PMマット紙
PM写真用紙
1440dpi
スーパーフォト+マイクロウェーブ(スーパー) PM写真用紙 2880dpi

 いわゆる強インク系(Gインク)登場する前のEPSONのプリンターは、だいたい当てはまると思います。ただ、普通紙に720dpi出力できるとは思えませんので、出力字体は360dpiで、処理方法が違うという形を取っているような気がします。

 今現在、雪解け水の同人誌の表紙は、PMマット紙(ただし、サードパーティ製)の、フォトで印刷しているので、出力解像度は720dpiといったところでしょうか。
 Canonに関しては、300dpi系列のはずなので、それぞれ、75dpi、150dpi、300dpi、600dpi、1200dpi、2400dpiと読み替えればOKだと思います。用紙名も各自置き換えてください。

対象年齢二十歳以上 (10:25)

 毎週木曜日はプレゼンテーションというカリキュラムなのですが、そのプレゼンテーションでの出来事。聞く人は全員自分と同い年か年上ということもあって、何時も通りの文体で文章を書いていたら、教授にこんなことを言われました。

「もっとわかりやすく、小学生や高校生が聞いても楽しめるような、興味を持てるような文章にしてください」

 基本的に、プレゼンの原稿を作るのは当日の朝、締め切りの数時間前という状況なので、何時も書き慣れているこの日記のような文体でプレゼン原稿を作ってしまいます。どうやら、それが裏目に出てしまっているようです。
 もちろん、時間をかけることが許されるのなら、対象年齢が小学生の文章を書けるとは思いますが、切羽詰まっていると何時も通りの文体を使うしかありません。この辺の都合が難しいですね。

簡単に引用してみます

 まず、切羽詰まっていたときに書いた、プレゼン用の原稿。

 この計画では、対象地域の現状である「高齢者人口の相対的増加」を利用し、高齢者の存在を活かしたリノベーションを展開する事を目的とする。その過程で都市機能をリノベーションし、最終的に人が住まう都市へと変化させることを最終目標とする。
 まず、大きな柱として、「高齢者介護」、「学童保育」、「地域交流」を上げたい。一口に社会福祉と言っても、その存在は介護福祉に限定されるものではない。社会福祉の大前提は、安定した生活および社会環境を提供することだからである。すなわち、先に挙げた三つは全て社会福祉である。

 比較的時間があるときに書いたプレゼン用の原稿。

 この地区は、住居と商業ビルが折り重なった土地であるといえる。行政庁前、大通り沿いという立地条件、そして、従来からある民家と新たなマンションの建築。これら二つに気が付いたとき、ここには、ストレスによって縛られる社会人を解放する為の公園と、やがて生まれてくる子供達が普段の遊びを通して学習するための身近な公園が必要だと感じた。
 そこで、手軽に出来る運動の代表格、ウォーキングと、子供の遊びを中心に添え、五感をフルに活用して自然に触れ、ストレスの発散と、乳幼児期における子供の遊び(運動)と教育を両立する公園を提案する。

 対象年齢を思い切り下げて書いたプレゼン用の原稿。

 ぐるりと回ってみてどうだったかな? 普段は味わえないような感覚を味わったかな? 
 公園の中を歩いていると、色々な音や匂い、地面を踏みつける感覚も変わってくるよね。これらは季節や場所によって変わってくるよ。来週来たら、また少しだけ変わっているかもしれないね。

 三つ目が凄すぎますね、これ。

二日連続

 ちょっと! トラック10!!

 とりあえず、「ううぅぅぅぅぅぅぅぅうううううううう………パーーーチェーーーリィィィィィ!」

音楽: 某CD、トラック10
出典: 某CD
歌: ビートまりお

2006年5月26日 (金曜日)

とりあえず生

燃料切れ (02:59)

 昨日のお話。ここ最近の、〈現地調査 → 現地調査 → 課題 → 徹夜〉というスケジュールに、流石に燃料が尽きたのか、19時に眠気に襲われ、就寝。22時に起きるはずだったのに、目覚ましで起きてそのまま二度寝。抱き枕は強烈!

 さて、木曜日は非常に嫌な組み合わせで、16時頃に授業が終わり、17時から45分まで輪講、19時から数学の勉強会、という、帯に短したすきに長しな休み時間が、私を憂鬱にさせます。家に帰っても十数分しか余裕がないし、かといって帰らないで学校に残っているのも微妙、そんな時間なのです。
 そのことを考えながら、学校に行ったのですが、

  1. プレゼンの評価がさほど悪くなかった
  2. 輪講が中止になった
  3. 数学の勉強会が中止になった

という、ゴジラとハム太郎もびっくりの豪華三本立てで、テンションは急上昇。徹夜明けという事を忘れて活動開始。中古書店に本を売りに行って、そのままのテンションで電車に乗り込んでメロンブックスへ。先日発売された『drizzly rain』を勢いだけで購入し、帰宅。パソコンでリッピングして、TTAに保存して、トラック10を一曲リピート。
 しかし、そんな仮初めのテンションによって燃料を使い果たし、爆睡。

 けっきょく、何が言いたかったのかと言いますと、ビートまりお氏は素晴らしいと思います! で

なんともかんとも (04:29)

 中途半端な時間に目が覚めてしまったので、ReSin-ensの表紙を作っていたのですが、中々うまくいきません。今のところ、案が二つあるのですが、両方とも中途半端な完成度。
 一つ型を作ってしまえば、あと四つは同じかその派生ですから、一つめが一番大事なんですよね。うーん、難しいです。とりあえず、ふて寝兼睡眠。

完全独自とはいかないものの…

 先日、少しばかり製本方法について考えてみたのですが、ひとつ、面白いことに気が付きました。

 私が現在行っている製本、および、コピー本における作り方は、『ねこはし.59』というサークルさんの製本を手伝っているときに、教わった方法です。コピー(または印刷)をして、(右綴じなら)右側をホッチキスで留め、最後に製本テープを巻く。この流れは、人から教わった方法であり、自分で考えたものではありません。
 もちろん、何処かに私なりの考えが入っている可能性はありますけど、基盤といえる部分は人に教わった、そう言っても間違いではないでしょう。

 そう考えたとき、新しい製本方法に切り替えるReSin-ensの製本は実に楽しいな、と。今までたいして実験することのなかった、製本方法の違いによる強度の違いなど、面白いように知識が蓄積されていきます。
 新しい製本方法は、市場に出回る本や同人誌における製本と比べると、ずいぶんと中途半端なイメージがありますが、それはそれで私の独創性。

『生』至上主義者 (16:20)

 法規上は、いわゆる本番行為をすると売春・買春扱いになってしまうので、あの手この手を尽くしていますが、その最高峰とされるのはやはり、『素股』。極限まで生に近い感触を、ということで、避妊具の着用無しでサービスをするのが主流とか、主流ではないとか。
 結局との頃、生至上主義には変わらないようです。

 さて、そんな私も生至上主義。とにかく極限まで本物に近づけたいので、紙を含めて本番に近い環境を用意し、ReSin-ensの試し刷りしてみました。
 今回の印刷は、仕様が固まったページの出力を目的にしています。本文や見出し、目次、訳注、ルビ(振り仮名)など、仕様が完全に決まったページを出力。中扉や遊び紙は、デザインが未だ確定していないので、本番と同じ紙だけをとりあえず用意しました。表紙については、現時点で第二案の表紙を採用し、紙の方は本番より薄いものの、高品質出力できる紙を用意。
 出力物が全て整ったら、今度は製本を始めます。製本に関しても、手順や方法は本番で採用する予定の方法を採用。
 結果的に出来上がったのは、ページ数こそ本番の半分以下ですが、それ以外は極めて本番に近い冊子。
 今後は、捲りやすさや、実際にページを捲ったときにどのように見えるかといったことを確認するために使われます。

 こういった本を用意し、本全体の仕様を確認します。この後はいわゆるゲラ刷り(校正用の見本)を行います。私のゲラ刷りは本文だけを出力し、本文の最終確認を行います。基本的に低解像度、片面印刷が前提ですが、片面印刷用の紙(過去に印刷に失敗し、かつ、裏面が白紙になっている紙)がないときは、通常のコピー用紙に両面出力します。
 ゲラ刷りの後の校正(誤字脱字にとどまらず、表現が丸ごと入れ替わる場合もあります)が終わると、今度は見本誌の出力です。これは基本的に、本番と同じ紙・同じ環境を用意し、印刷をします。この見本誌が、スペースに置かれる見本誌となる場合が殆どです。この見本誌の段階で本の仕様を全て確認し、誤字脱字を確認します。見本誌と実際で違う部分があるというのは、最後の修正をここで行うからです。
 最終修正が終わったら、いよいよ実際に本として皆さんの手元に届くものを出力し始めます。

 ちなみに、今回用意した本の他にも、見本なら見本だけを確認するために出力したものもあります。こちらは基本的に1枚単位なので、普通の紙として保存されます。
 本を作るときは、何度かこういった確認作業をするのですが、次のように分類されるかなと思います。

 仕様というのは、デザインを含めた、フォントの種類や大きさ、行間、位置関係などなど、(時として紙を含めた)ページを校正する全ての要素の事です。

 ReSin-ensに関しては、初めてのA5本と言うこともあり、異様に試し刷りの回数が多いのも事実です。行間の違いや、マージンの違いによって何度も印刷を繰り返し、よりよい形が決まっていきます。今回からは、多少なりとも今までやっつけ仕事だった目次にも気合いが入っています。

2006年5月27日 (土曜日)

レッドデーターブック

ヴァルキリープロファイル2

この項目には、ヴァルキリープロファイル1のネタバレと、同作続編、2の考察があります。

 今で言うヴァルキリープロファイル1が発売され、何度かやりこんでいる間にふとわいた疑問があります。それは、『過去に似たようなことが起こっていたのではないか』ということ。もうすこしくだけた表現をすると、運命の女神は三姉妹ですが、三姉妹それぞれが、1の主人公、レナス(次女)と似たような体験、すなわち、同じような運命を辿っているのではないか、ということです。

 一つのきっかけとしては、1の亡失都市ディパンでの一場面。私の記憶が正しければ、ディパンを訪れたレナスは、魔法といった外的要因によって過去の時代(たぶんこれが、2で言う繁栄していたときのディパン)に飛ばされてしまいます。その時代のディパンには、アーリィ(長女)が登場し、その仲間として、レザードとアリューゼのグラフィックが登場していたかと思います。
 キャラクターについては鮮明な記憶がないので、固有のキャラ名は正しくないかも知れませんが、レナスが登場する時代に登場するキャラクターが、アーリィの時代にも登場していたのは確かです。画面を見て、どうして同じキャラが過去の時代に登場しているのだろうと疑問を抱いたことだけははっきりと覚えています。
 新しいキャラデザインを起こす時間がなかったといえばそれまでですけど、たぶんこのシーンは、ヴァルキリープロファイル1の上でも、比較的重要なシーンだと思います。そう言ったシーンに、既存のキャラクターを使い回すと言うことは何らかの理由があるはず。そう考えついた末に辿り着いたのが、先に示した考えです。

 過去の(1で描かれる)ディパンでは、アーリィがバルバロッサを処刑します。このとき、王妃の存在がありましたから、子供がいる可能性があります。そして、2で描かれる世界には、ディパンの第一王女、バルバロッサの娘として、アリーシャが登場します。
 この事に加え、1で描かれた過去のディパンに、アーリィやアリューゼ(?)、レザード(?)が登場していること。
 2の登場人物紹介に、しっかりとアリューゼとレザード、アーリィが登場していることを総合すると、1と2はディパンを中心に結ばれ、なおかつ、シルメリア(三女)とレナス(次女)が、アーリィ(長女)によって結合します。

 ここから先は完全な憶測ですが、

  1. 同じ登場人物が、別の女神の元に集う
  2. それぞれの女神は三人とも同じ土地を訪れている

     1と2のシナリオを結合すると、アーリィ+アリューゼ+レザード、レナス+アリューゼ+レザード、シルメリア+アリューゼ+レザードという組み合わせが成立する

  3. ヴァルキリーの世界にある輪廻転生という概念
  4. 三人の女神が『運命の女神』という名を授かっている

以上、四つを組み合わせると、やはり、仮説である、三人が同じ運命を辿っている説が妙に濃度を増してきます。


 さて、2のキャラクター紹介では、シルメリアは強制的に人間に転生(1の設定上では、運命の三姉妹は、神・人間・眠り』を持ち回りで繰り返す(輪廻転生の概念))させられたとあります。このときの転生先が、ディパンの王女アリーシャです。丁度、1でいうと、レナスがプラチナに宿っているのと同じ状態ですね。
 運命の三女神が決められた順番通りに転生を繰り返しているとしたら、

組み合わせ アーリィ レナス シルメリア
A(VP2) 眠り 人間
B(VP1) 人間 眠り
(VP1では、ブラムスによって捕らえられている)
C 眠り 人間

以上のような組み合わせになると思われます。VP1が組み合わせBだとしたら、レナスが飛ばされた時代は組み合わせAの時、VP2は同じく組み合わせAの時となります。その証拠に、公式サイトで発表されているキャラクター紹介のアーリィのコマでは、アーリィが神の服装、アリーシャ(シルメリア)が人の服装で対峙している場面が抽出されています。
 2の公式設定によると、シルメリアは急遽転生させられたため、記憶の消去が不完全で、人間としてアリーシャに宿ったはずなのに、シルメリアの中にいたエインフェリアの記憶が残っているとされています。そのうえ、戦乙女として覚醒してしまいます。つまり、VP2では、アーリィとシルメリアが覚醒するという、本来ならあり得ない構図が成立してしまいます。これが、いわゆるVP2で描かれる世界像でしょう。

 公式サイトの説明では、アリーシャの中でシルメリアが覚醒したとき、アーリィが現れ、神界へ連れ戻そうとします。しかし、シルメリアはそれを拒否(=神に反抗)。アーリィはそれを見逃すと同時に、ディパンは無事でいられないと言い放ちます。
 VP1の世界で描かれる過去のディパンでは、神となったアーリィが、ディパンの王(アリーシャの父親)に向かって、「神を冒涜した」等と言った台詞を吐き出すと同時に、処刑を行います。これが仮に娘の神に対する反抗のことを意味していたとしたら………。


 なお、私の購入予定は、9月下旬。今から楽しみです。

絶滅危惧種

 いた! 本当にいた!

「私さー、昨日さー、○○に行ったんだけどー、スチレンボードがさー、超高いのさー」

 ああ…本当にいたよ、『さー』を語尾に付けまくる人。
 その人の会話が妙に印象深くて、未だに発言の一部を覚えているのですが、

「模型の材料だけで3000円ってありえなくない?」

 そうか…この講義は一年生の必修か…(私は、後期の兼ね合いで聴講だけをしている状態)。
 頑張れ、新一年生! 大丈夫♪
 学年が進む毎に、一つの模型にかかる材料費はドンドン増えていくからっ!


 そうだねえ………一つあたり一万ぐらい?

 こういった、模型にかかる費用や設計に付随する徹夜なんかは、やはり新一年生は驚くようです。工学系はもとよりそんなものだろと思っていた私としては、教科書代金だけで年6万ぐらいかかっても、さして驚きもしなかったのですが…。
 彼ら・彼女らもきっと、あと一年すれば、『建築科』の方針がキチガイじみたことに気が付くでしょうし、さらに半年すれば、それが普通、という感情になるのでしょう(苦笑)。

 ちなみに、私の去年の家計簿を紐解いてみると、文具・模型と書かれた項目では、年間12万円かかっているようです。

 結果。

一つあたり一万

一ヶ月あたり一万

ウォーリーを探せ、待望の新作! (20:46)

 幅3メートル、奥行き10メートルという三階建ての建物を設計しているのですが、こんな狭いところに、店舗併用住宅(大抵は、一階部分が店舗、二階以降が住宅)を設計できる人なんて居るはずないよ!

 そう、3層合わせても床面積は90m2。何処かの社長さんが、「私が造ったマンションは150m2なんだ! 私のおかげでみんなが快適な生活を送れるんだ!」と、言いつつ、構造設計書の偽造を指示していた疑惑を持たれていますが、そこから見ても、7割もありません。
 90m2を全て使い切れるなら、住宅を造ることは比較的簡単です。テンプレート的ですが、一階が寝室、二階が書斎、三階が台所とお風呂場と居間という形を取れば、何とかなるものです。
 ですが、この場合、一階部分の30m2が使えないわけですから、60m2(およそ30畳)の中に全ての住宅機能を詰め込まなければなりません。
 そんな無理難題を押しつけられて、出てくる言葉はただ二つ。

 そう思っていた時代が………私にもありました。

 ええ…いましたよ………。幅2.5メートル、奥行き15メートルという建物を設計した上に、ただの住宅ではなく、店舗併用住宅をきちんと設計していた人が…。

 うちの学校に………orz

 合計床面積は、90m2よりも狭い85m2。多少なりとも奥行きが長い土地ですが、与えられた条件はほぼ同じ。そこに、店舗併用住宅を設計している人が居たんですよ………とっても身近に。
 その人の図面が載っていた本をたまたま持っていたので、設計手法を吸収、これを設計に活かしてみようと思います。


 締め切りまで後五週間を切ったわけですが、その間に8つの店舗併用住宅と、1つの学童クラブと、1つの老人介護施設と、公園を設計するという、アホみたいなスケジュールなので、もの凄い勢いで作らないといけないのですが………。

 プロは一軒の建物に、300枚程度の図面を書いて検討を繰り返すそうです。私の場合は一件あたり100枚ぐらいの図面を書いて検討をするわけですが、流石に100枚×10件を5週間で展開するのは、不可能です。
 とりあえず、枚数を減らしつつ、完成度の高い作品を作ればいい訳ですね♪

 出来れば、の話ですが。

2006年5月28日 (日曜日)

帝国華撃団

突撃

 鈴響雪冬、逝きます!

2006年5月29日 (月曜日)

ウィルオーウィスプ

何時何処で役に立つかなんて

 経験というのは何時何処で役立つか分からないもので、今頃になって、2年前の『Happy Birthday to Me(Not OSたん)!!! ~プルプルやかまたんと12人の進藤行進曲~』(以下、進藤本)を作ったときの経験が役に立つときがしました。
 進藤本の時は、その当時の知識を導入することに加え、一つ、初めてのことに挑戦しました。その時は、この技術をもう一度使う事なんて二度とないだろうと思っていたのですが、ここに来てそれを使う場面がやってきたのです。

 一度でもやったことがあることは、どことなく脳味噌で覚えているもので、手探りながらも、こんな事をやったなあと想いながら作業が出来ることは楽なものです。そしてなにより、一度でも印刷物として完成していますから、大体の仕上がりも予想できるのが大きいところ。
 新しいことづくしの新しい本においては、一箇所でも確実なところがあると言うことは、非常に心強いですね。

朝勃ち≠夕立

 梅雨が来る前に夏が来たという雰囲気で、もの凄い夕立がありました。ここ最近は、夕立と言うよりもスコールというのではないかと議論されているとかされていないとか。関東の熱帯化というのもあながち間違いでもなさそうです。

 雨の日にフラッシュを伴った撮影をすると、面白い写真が撮れることを発見していた私は、雨が降るやいなや、カメラを持って外に―――もの凄い勢いで後悔しました。
 本当に雨、凄い。あり得ないぐらい雨やばい。台風19号を思い出しました(ぉ 。雨量は、50ミリ相当のようです。東京電力が提供している雨の最新情報を見てみたら、異様に局所的な雨でした。丁度、すんでいる町を覆うぐらいの狭さで、雲が展開していたようです。

2006年5月30日 (火曜日)

適度なうぬぼれはあった方がいい

光の精霊

水滴にフラッシュの光が反射し、住宅街の中に光の玉が無数に浮かんでいるように見える写真。 昨日の夕立の時に撮影した写真を、パソコンに取り込みました。普通に取ると味気ない風景なのですが、フラッシュを焚いて取ると、水滴に光が反射して、こんな風に撮影できたりします。一時期流行った、オーブ(心霊写真で、お化けが通った後とされる丸いあれ。ホコリの場合も多い)みたいですね。

 結構成り行きで撮影してしまうので、どのようにすればこれだけはっきり水滴が写るかどうかは分からないのですが、フラッシュを当てた一瞬を取らないと意味がないので、たぶん、ISO感度は高めにした方がいいかもしれません。ちなみにこの写真は、ISO100。
 フラッシュが水滴で遮られるのかと思うのですが、フラッシュを焚いても背景がくっきりと写るということは無いと思います。ですので、フラッシュを焚いた上で、シャッターを開ける時間は長めに。最近のコンパクトデジカメで言えば、夜景と人物を同時に撮影するときのモード(スローシンクロなど)にするといいと思います。この撮影の時も、スローシンクロモードを利用し、結果的にシャッター速度は1秒になりました。

撮影データ Exifより
  • 撮影日時: 2006年05月29日19時16分
  • シャッター速度: 1秒
  • ISO感度: 100
  • 露出補正量(EV): 0.67
  • 測光方式: 中央重点平均測光
  • フラッシュ: 使用・常時オン
  • ホワイトバランス: 曇り

それでも私は建築科 (02:23)

 なんだかんだ言って、体がぼろぼろになろうが、コーヒーをいくら飲んでも眠れない体質になろうが、やっぱり設計作業が大好き。色々な制限をくぐり抜け、最終的に人が快適に住まえる家を設計するというのは、もの凄く快感が伴う作業だと思います。
 トイレの向きや入り口の位置を変更しただけで、大規模に空間が生まれ変わってしまうというこのスケールの大きさ。それはやはり、広義の芸術作品の中で、唯一建築作品だけが、人が入ることが出来るものだからでしょうか。
 土日が設計でつぶれようが、この快感は忘れられませんね。

紙の見積もり (03:45)

 何時ものヤマダ電機に自転車を走らせ、紙の値段を調べた月曜日。意外と純正紙の値段が善戦しているのですが、やはり紙の目の方向がネックに。縦と横が違うだけで、捲りやすさは格段に違ってきてしまいますから、目の方向だけは妥協したくないのです。
 事実、以前、とある紙を2500枚と大量購入したのですが、目の方向が想定外でしたので、結局使うのを諦めて、もう一度、細かい注文を付けて発注をしたという歴史があります。

 冊子版ReSin-ensに使う紙のことを考えながらも、更に次の同人誌の紙のことを考えているあたりは、ネタが浮かび続ける同人作家ならではでしょうか。

 純正紙を諦め、ヤマダ電機を後にして、色々なことを考えながら生活を送る、午前三時四十分。紙屋さんに見積もりを飛ばして、後はドキドキワクワク見積もり結果を待つだけ。この値段次第でも、本の値段が大きく動くので、結構びくびくなのです。
 雪解け水のポリシーとしては、高い本を作りたくないのですが、ページ数がページ数なので、非常に悩んでいます。現時点で、雪解け水史上最高金額の500円を超えるのではないかという見通しが立っています。

ReSin-ens進捗率

ReSin-ens第一巻進捗率
大項目 中項目 進捗率
本文 原稿 90%
修正 10%
校正 0%
装幀 材料選定 50%
材料調達 0%
表紙 30%
本扉 10%
本文 80%
冊子化 材料選定 100%
材料調達 0%

 ちまちまと進んでいるReSin-ens第一巻。原稿はひとまず、一段落といったところでしょうか。
 長い物語りを書くと言うことはとても不安なことだと思います。原作があるといっても、それは所詮四年前の原作。そもそも、ゲーム用のシナリオと小説の文章は明らかに違いますから、同じ所を探す方が難しいのかも知れません。
 そんなこともあって、原作はレールというよりは道しるべ程度にしかなりません。そんな状況において、原稿用紙1000枚を超えるであろう物語を書くと言うことは、非常に不安なことだと思います。

 何より、ここのところ、勢いを付けて物語を書くと言うことを止めたためか、物語を書いている最中に、「この物語は本当に面白いのだろうか」と疑心暗鬼に陥ってしまうこともしばしば。作者が楽しめないようでは、物語も面白くならないのですが、どうしても不安の方が大きくなってしまいます。
 特に、ReSin-ensは巻数も多くなるので、全巻揃えるとしたら、読む方にもそれなりの負担がかかります。そう言うことを考えてしまうと、果たしてそれだけの金額を払うだけの物語に仕上げられるのか、という不安が私を襲うのです。
 仮に一冊が500円だとしたら、全4巻で2000円。ハードカバーの書籍を一冊と文庫本を買える程度の値段になってしまいます。500円という大台に乗った時点で、雪解け水の最高金額を更新してしまうのですから、不安にもなるというもの。
 (同人的基準において)ページ数の割に値段が安いというのは、問題がないのですが、値段に釣り合うだけの物語があるのかと聞かれたら、それに自信を持って答えることが出来ないのが、今の私です。

 リズムに乗るまでは、何時もこんな調子ですが、物語の長さがそれを余計に加速させています。

2006年5月31日 (水曜日)

タイトル未決定

フレキシブルレイアウト、というらしいよ

 アホみたいなカタカナ語ですが、つまりは柔軟性のあるデザインのこと。
 ウェブサイト『EMU』で採用したCSSを、空の彼方へ逆移植。柔軟性のあるデザイン、すなわち、多くの解像度に対応できるデザインになりました。左側のメニューにあったバナーが消えたと言うことは………200px幅指定が消えたと言うことですね。
 とりあえず、間に合わせで「お品書き」周りのデザインが決まっていますけど、他のアイディアが浮かんだらそれにしたいと思います。

日本語

 いわゆる「メニュー」の名前をどうしようかと、今回は悩みました。コンテンツは出来るだけ日本語にしたいという思惑もあって、「管理人とこのサイト」、「創作作品」等と、アルファベッドを用いず、また、出来るだけカタカナを使わないようにしている、というのは、以前にも書きましたが、今回もそれを目指しました。
 というのも、メニューと入れた瞬間、もの凄く変なデザインになったのです。CSSという次元ではなく、文字列的なデザインの面で、凄いことになりました。そこで、とりあえず、日本語のタイトルを考えることに。

 目次…しっくり来ない。コンテンツ…日本語? 索引…何か違う。

 そんな堂々巡りを繰り返し、仕方がなくCSSを全面的に採用しているサイトをぐるぐる回りながら、いい見本はないのかと探していたのですが、一つのことに気が付いたのです。

 殆どのサイトが、上のどちらかに分類されてしまいました。
 始めの方は、端的に言えば、メニューと表記していないということです。つまり、本文とデザインを差し替えることで、視覚的にメニューという印象を与えているようです。もちろん、HTML上には<h2>メニュー<h2>と記述して、CSS上で、display:noneと指定して、表示させないようにしているのでしょうけど。どちらにしても、言語的に明示しているサイトが非常に少ないことが分かりました。
 後者は、明示していたとしても、それがカタカナや英語という場合です。これもかなり多いですね。

 そんなこんなで、意気消沈してブラウザを閉じて、自分のサイトを眺めていると、神が光臨したのですよ。「お品書き」という言葉が。これは先日の前橋イベントの影響ですか、神様。

 物語が思うように進まず行き詰まっているとき、一つの言葉を探すのに手間取っているとき、心の中を無にするような勢いでゆっくりと呼吸すると、フッ、と、頭の中に一つの言葉が現れるときがあります。あまりに突然なので、自分でもドキッとするのですが、今回もそのような雰囲気でした。
 CSSファイルを開いたエディッタを眺めながら、意図的にぼーっとしていたら、ふわりと言葉が降りてきたのです。
 即座にHTMLファイルを開き、「題目」と入力していたところに「お品書き」と入力し、上書き保存。FTPでサイトに転送し、作業が終了しました。

 この、意図的にぼーっとする、という行動なのですが、周りから見れば何もしていないように見えても、本人にとってはかなり大事な作業。言葉を引っかき回すよりも、一旦白紙に戻してゆっくり呼吸することも大事だと思います。

もうすでに

 トップページで展開している月替わりのReSin-ensの広告ですが、今回は珍しく昨日のうちに完成していて、後は日付が変わるのを待つだけになっています。逆を言えば、何時も当日になって作っていたのか、という話なのですが、まあ、否定はしません。
 日付が変わる一時間前に完成するのが殆どだったなんて、口が裂けたら言えないじゃないですか。

局所地域的暗号化および複合化システム

【雪冬】 「け」
【みいな】 「く!」

 東北出身者以外で、これを復号化できる人を募集中。

あり得ない風習

 私自身のことではないのですが―――。

 あっ、前者はもちろん、スクリーンセイバー無しでした。後者は、キャッピング機能がない時代のプリンタだと思われます。

 ………普通は怖くて出来ないよ、そんなこと。

鈴響雪冬的コンパクトデジタルカメラの使いこなし講座 「ピントの合わせ方」

 この機材はYAMAHAの空間系エフェクタ、REV100です。7セグメントLEDが時代を感じさせてくれます。写真ではプリセット9を選んでいることになっていますが、このエフェクト名は「Acoustic Piano Plate」。個人的には使い勝手のいいエフェクトだと思います。
 カメラは近接撮影モード、殆どのカメラで花のマークがついているモードにして、ピントを合わせると、ある一点にピントが集中して、他がぼけるような雰囲気になります。この場合は、発光するLEDにピントを合わせ、奥のつまみを意図的にぼかした、極めて効果的なピントのあわせかたといえるでしょう。
 ピントが合う範囲が狭い影響で、LEDの前にある透明なカバーに反射して映っているはずの奥にあるフィギュアはぼけてしまい、殆どその姿を確認できません。丁度、鏡で自分を見るとき、鏡自身にピントを合わせると、自分の姿がぼけてしまうのと同じ効果ですね。

 オークションで売るときの写真としては少し問題があるかも知れませんが(スイッチ部のアップといった写真ならともかく)、サイトにおける自己紹介ページの機材紹介といった場面に使うのには、かなり適した写真といえます。
 自己紹介ページの機材紹介の写真なんかは、機材を俯瞰で撮影しただけの写真が多いので、こういった、少し見せ方が違う写真を用意しておくと、「センスがいい」と思われるかも知れません。

 さて、本講座はこれで終了です。では、ピントについて効果を確認したところで、別のピントの合わせ方を実践してみましたので、先ほどの写真と何が違うか検証してみてください。

 こういうピントの合わせ方をした写真を、DTMerが機材紹介ページにアップしているのなら、少なくとも私はセンスがいいと感じます。

ジャーン! ジャーン!

 『うたわれるもの』第九話、「禁忌」。三国志好きの私としては、計略の中でももの凄くストレートな計略だったので、多少なりとも拍子抜け。ただ、三国志の動画作品は、良作といえる作品が少ないため、作画実際に動くところを見るだけでも感動しますね。

 三国志の実写といえば、大体上中下の三巻構成。これで100年以上の時代を表現しきるなんて確実に無理ですから、映像としてもあまり評価の出来るものが存在しないかと思います。唯一評価される作品として、中国でドラマとなり、長い間連載された三国志は、非常によいと聞きますが、未だにそれを見たことはありません。
 古い作品が主流で、音楽も日本語吹き替えもないという状態では、計略が動くだけでも面白いですね(二度目)。

 ちなみに、主観で言うと、城を明け渡し、相手に勢いづかせ、守りを手薄にさせるという計略は、かなり有りだと思います。

烏合の衆? 少数精鋭?

 日本人男性の精子数は、フィンランドの男性の精子数の約3分の2しかないなど、調査した欧州4か国・地域よりも少ないことが、日欧の国際共同研究でわかり、英専門誌と日本医師会誌5月号に発表した。

 ※編集者註:中略

 年齢などの条件は各国でそろえ、禁欲期間の長さの違いによる影響が出ないよう補正して、各国男性の精子数を統計的に比較した。

 ※編集者註:中略

 ただ、環境ホルモンの関与が疑われる精巣がんや生殖器の異常の発生率は、日本人男性では非常に低く、研究チームは「精子数の違いは栄養や生活習慣、人種差などが関係しているのではないか」としている。

 烏合の衆? そんなのよりも、元気の良さと、受精率の高さなのだよ。頭が偉いだけの人には、エロイ人の気持ちなんてわからんのだよ。そういえば、勃起時の膨張率と堅さにおいては、日本は世界最高クラスだとか。

 あと、真面目に突っ込んでおくのなら、母集団が日本を含めて五つだとしたら、極めて数値的に不安定な結果ですね。

18禁といえば

 いわゆる18禁ゲームソフトといえばおおよその場合はギャルゲーに代表されるアダルトゲームですが、今日から殺戮シーンなどを含むゲームには、18禁という印が張られるのだとか。
 おおよそ、18歳になったら人殺しを含むゲームをしてもよいという、タバコや酒にも似通った曖昧な規制は、何時も気になるものです。ただ、何処かで線引きをしなければならないのも事実。こういった規制が出てくるのは当然といえるでしょう。

 唯一問題点といえば、ゲームによる残虐性の助長や、ゲーム脳といった事象が、今のところ全く証明されていないと言うことでしょうか。テレビに出て主張をするよりも、さっさと科学的根拠を集めてきてください。
 そう言えば、ヒーローによる暴力の正当化問題(日曜日の朝のあれ)は、どうなったのでしょうか。

初出: 2006年5月21日
更新: 2006年6月1日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2006 Suzuhibiki Yuki

Fediverseに共有