2005年11月の日記 -3冊目-

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2005年11月21日 (月曜日)

タイトル未決定

月末

 何処かのサイトでフライングして、このファイルの更新情報を取得しようとしてエラーになっているようですが、今日をもってそのエラーも出なくなるはずです。"dialy-2005-11_03.htm"ができあがりましたからね。
 私信。ファイルの存在を確認してから、データベースを作った方がいいような気がします…。

 このサイトの日記と言えば三分割が当たり前になってしまいましたけど、良く書いているなと自分でも驚いてしまいます。果たして後何日続くことか…。

AtoZ

 某サイトも連載が遅れているようなので、これを機に一気に追い越して、普通の連載ペースに戻ろうと画策中。イベントまで一ヶ月を切ったので、AtoZも急いで仕上げていかないといけないですしね。

 ついでに、新刊予告。まだ、当選はしていませんが、青森のイベントでは次の本を持ち込む予定です。

 さて、毎度お馴染みですが、“希望風”としてみたとき、本の冊数が一スペースに何冊並ぶんでしょうね(苦笑)。私は種類が多い構成には慣れているので、問題ないのですが、希望風としてみたときは経験不足です。準備に今回は携われないので、詩唄いさんの実力が明らかに! と、葉っぱをかけておく(笑)。

 ディスプレイは売り上げに大きく影響します。如何せん、本を見る前に無意識のうちにディスプレイをみて、そこから感じ取るオーラが購買意欲、興味を駆り立てる物だからです。2ちゃんねるの同人ノウハウにも、ディスプレイの方法を議論する板があるぐらいですから、やはりディスプレイは大事。
 私個人としてはディスプレイの方法が既に完成しつつありますけど、果たして希望風はどのように動くのか。個人的に見物です。

 本について言及しておきましょう。アクロス・ザ・タイムは編集が間に合えば第三版の発行となります。一太郎編集、茶色い紙と言った、第二版までとは大きく異なる紙面構成ですね。同時に、光になりたいも第四版となって、一太郎編集バージョンになるかも知れません。既にインクは買ってあるので、両者とも印刷するだけです。
 巫女本はまだ原稿には未着手ですが、詩唄いさんと原稿を出し合って一つの本にする予定。内容は全くと言っていいほど決まっていないので、触れないで起きます。構想はあるのですが…。
 “恋のfrom A to Z”はその名の通りです。“雪解け水”では、創作文芸入門用と言う位置付けで、“透明という色”を発行しています。また、以前は無料誌も配っていました。それと似たような雰囲気で、創作文芸入門用ということで、“恋の from A to Z”を無料誌という形で配布してしまおう、と言う企画です。無料誌ですので、サイトにアップした内容をほぼそのまま(誤字脱字の修正程度の編集)掲載することになります。

 前回も書いたとおり、地方のイベントでは(一部例外を除く)創作文芸というジャンルは肩身が狭いので、少しでも理解して貰おうと言う企画です。こういう事をやっていると、同人即売会はただ本を売りに行くだけじゃない、と言うことを強く意識します。
 このサイトの用語集から、サークルに関する項目の部分を引用してみましょう。

 サークルの役割とは、自分達の作品を発表するための土台であると同時に、イベントのスタッフと一緒に会場の雰囲気を作り上げ、読者をもてなす仕事を受け持つ。近年、イベントに参加するサークルまでもが、自分たちのことをイベントの客だと思いこんでいる節があるが、サークルは読者をもてなす側の立場である ことは、同人活動をやる上で忘れてならないことである。
 また、読者や利用者から金銭をもらい商品を渡すという作業そのものは販売業である。法的責任や金銭的責任をしっかりと取ることができる事が最低限の条件であるが、実際問題金銭トラブルは絶えない。
 サークルは言い方を変えれば、テナントビルのスペースを間借りする個人事業主である。店長として自分のお店をきちんと管理できるよう、事前の準備をしっかり行ったり、書類不備を防いだり、体調を整えたりすることをしっかりと守っていただきたいものである。

 サークルとは、同人活動をするためだけの基盤ではない、と言うことですね。
 ですから、サークルの活動そのものが、同人活動におけるそのジャンルの雰囲気や流行り廃りを作る要素になるわけですから、適当に参加しているうちは、サークルとしての活動を全うしていると言えません。サークルには同人誌をばらまくほかにも、やるべき事があるんですね。

 と、いうことで、今回のイベントは、希望風は希望風でもちょっと雪解け水っぽい感じに見えてしまうのですが、それもまた一考。締め切りをしっかりと守りたいです。………巫女本が、かなり怪しいですが…。むしろ、持ち込み部数をきちんと決めないと…。

記憶がないのでもう一度書く、それが鈴響雪冬クォリティー

 書いた記憶が曖昧なので書いてみたいと思います。

 今現在の構想として、コピー本を作るのはやめて、A5サイズのインクジェット本に切り替えていこうかなと思っています。コピー本は30ページ前後までの本を作るときに用いていた方法なのですが、大きい割にはペラいのでちょっと不格好です。そこで、A5サイズに切り替えてしまおう、と言う考え。
 今使っている紙屋さんは裁断をして貰えるので、A5サイズの紙を用意して貰おうかな、と思っています。B5・2段と、A5・2段では収録できる文字数にかなり差がありますけど、値段としては同じぐらいだと思います。
 ただし、小さくなると紙の繊維の向きが重要になるので、紙屋さんと相談です。先日納入していただいたB5サイズの紙が、常識的にはT目になるはずなのにY目で届いてちょっとびっくりなのです。ですから、次からはもう少し打ち合わせをしていかないと、と言うことですね。もし繊維の方向の相談を受け付けていないようだったら、京都にある紙屋さんに依頼するハメになってしまいます…。いずれ、お世話になる紙屋さんなのでいいですけど。

 ちなみに、京都にある某紙屋さんは書籍バルキーといわれる、一般書籍に使われている紙を小売りしてくれるお店なので、品質的には問題ないです。ちょっと本の値段が上がってしまう可能性がありますが………それでも普通のサークルの値段設定に近づくだけなのはどうかと思う…。

 ReSin-ensを発行する準備として、今までのサークル全体の冊子も少しずつ様変わりしています。少しずつ盛り上げていきたいですね。

2005年11月22日 (火曜日)

修羅場

同人修羅場

 後一月で片を付けないといけないものが盛りだくさん。どのぐらい修羅場かというと、ReSin-ensモードを発動しないといけないぐらい修羅場。(起きている時間は全て原稿を書くのに費やすと言う状況。とある人は吐血をするまでに至った。)
 現実をたたきつけられてかなりピンチなので、これから頑張りたいと思います。

鈴響雪冬のタスク一覧
日付 締めきり内容
11月27日
  • アクロス・ザ・タイム 第三版完成
  • 光になりたい 一太郎への移植完了
  • 恋のfrom A to Z 通常の連載ペースへ追いつく
12月4日
  • 恋のfrom A to Z 連載完了
  • アクロス・ザ・タイム 印刷完了
  • 光になりたい 印刷完了
  • 巫女本の原稿、草案完成
12月13日
  • 設計四 第二課題終了
12月20日
  • 恋のfrom A to Z 印刷完了
12月23日
  • イベント準備終了

2005年11月23日 (水曜日)

タイトル未決定

先生はO型?

 予定表を作った当日に、先生が課題の締め切りを変更して、早速書き直しを余儀なくされた鈴響です、こんにちは。

 物語を締めくくる文章、すなわち最後の文章は、物語の余韻を決定づける文章です。一般的に良い作品は、余韻が残る作品、と定義されているわけですから、余韻を決定づける最後の文章は手を抜くことが出来ません。

 今日は、AtoZのクローバーを書いていたのですが、文末を書いていてふと面白いことに気が付きました。私が昔短編のSS書きだった頃、締めくくりの文章は短い詞のような形で終わらせる技法を良く用いていましたが、(当時は、技法と言うよりも、そう言う文章、として使っていましたが。)今回書いたクローバーが、その時の文体に非常によく似ているのです。
 サイト限定の長編小説に的を絞って見れば、今の作品は会話文で終わる事が多いです。そう言うことも相まって、久しぶりにこの文体が出てきて、懐かしいと素直に思ってしまいました。

 前述したとおり、文末は物語の余韻を決定づける文章なのですが、私の欠点としては、文末で物語を閉じてしまうことが挙げられます。つまり、最後の文章を読み終えた瞬間、『なるほど』と言う感情が先行し、物語に余韻が残らないのです。
 今回のAtoZは、今現在、全ての物語が続いている(ネタバレかな?)ので、続きがあるように文章を書いているので、余韻が勝手に残っているのですが、これから全ての物語を収束させることになると、どのような文末になるかで、物語の印象ががらりと変わってしまいます。
 個人的に、100のお題の様な文末の作り方はかなり好みなのですが、これもまた読み終わった瞬間に物語が閉じてしまう形式なので、作品としてみれば怪しい雰囲気が漂ってしまいます。

 今回は、この余韻作りにも気をつけたいと思います。
 ページ構成から気づいている方も多いかと思いますが、AtoZは、“Z”が物語のまとめになります。どのような単語が来ても全ての物語を収束させなくてはいけませんし、苦手克服を試みなければなりません。そう言う点では、中々面白いことになりそうです。


 書いてしまったので慣性の法則で話を進めますが、AtoZは、今まで書いた文の物語は全て繋がっています。いくつかの軸があることに気が付いた人はいるかと思いますが、その軸同士も何処かで繋がっていたりします。だから、当初から難しいと日記に書いていたのです。例えどのような単語が来たとしても、全ての物語を円滑に繋げる必要があったからです。
 ただ、物語の繋がり方や法則などには触れません。それは皆さんが読み解いてください。今回の伏線は、短いながら、結構複雑に入り組んでいるはずです。

日記でメールレス

 何処を引用しようか悩むのですが、適当に引用。

2005/11/13(日) 12:52:32 に話題が始まり、2005/11/13(日) 19:51:35 にはピッチ同調版が用意されました。

で、比較用のピッチ同調版とか さらっと用意されるあたり、
ツーちゃんねるの恐ろしさを垣間見た気分…((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
と、このようなネタでした。
タイミングが悪かったですね…^^;

 なるほど。
 2ちゃんねる内部における住人の検索能力や作業能力の高さを、UD関連の板では『分散検索』なんて呼んだりしていますが、人数が多いだけあって、その速度もなかなかの物。閉鎖が叫ばれたときもUNIX板の住人が、スクリプトを30分程度(?)で修正し、サーバーへの負荷を著しく軽減し、閉鎖の危機を免れたと言う伝説もあるぐらいですからね。
 『祭り』等と2ちゃんねる用語では言ったりしますけど、ねぶた祭りが終わった次の日から来年のねぶた祭りを考えるねぶた実行委員会よろしく、祭りが収束に向かったら、次の祭りを捜しもとめて住人が動き回っているのでしょう。
 人力検索では『はてな』が有名ですけど、2ちゃんねるもあながちそう言った役割を担っていると言えるでしょうね。

 問題は、住人の一部にいわゆる専門職の人が紛れ込んでいて、何かあったときに本領を発揮すると言うある種の恐ろしさが潜んでいることでしょうか。ただ、これはもちろん、2ちゃんねるで日常用いられる言葉で表現するなら、だがそれがいいw、でしょうね(笑)。

 私は(祭りを除いて)あの独特の空気が好きですから、結構色々なスレに顔を出していたりします。

2005年11月24日 (木曜日)

インスパイア

追い越した (00:37)

 ピチピチ(死語)の中学生の頃のあだ名が『ぼったくりバーのママ』、鈴響雪冬です。こんなに長いあだ名なのに略して呼ばれなかったのが奇跡だと思っています。

 さて、AtoZはようやく“R”まで追いつきました。後三つで通常のペースに戻りますが、締め切りから見れば少しきついですね。結局、冊子の新版制作作業は全く手を付けていませんし。
 とりあえず、これだけは言えるようになりました。
「幻霧無名の連載ペースを追い越した。」
 うん。これが言えれば満足なんです。

 昨日話題にしたクローバーも掲載しました。どのような文末形式かは読んでいただければ分かるはずです。
 締め切りを過ぎているので、次の単語も分かってしまうのですが、単語リストを見ず執筆しています。ですから、Sがどのような単語かは知りません。また、遅れている分については他の二人の作品を読んでいないので、変に影響されていることは無いはずです。このペースで、どんどん行きましょう。

同人を仕事と呼ぶこと

 詩唄いさんにインスパイアされました(笑)。

 この世界の一部の人には、同人を仕事と呼ぶ人の事を、頭が可笑しい人と捉える風潮があるようですが、私は決してそうは思いません。何度か書いてきましたが、同人は、プロとアマチュアの境界線にいます。自己満足のために書くアマチュアと、他己満足のために書くプロの両方の特性を持ち合わせています。他人を満足させる必要がある同人を、仕事と言って何が悪いのでしょうか。仕事に取り組むような気持ちで同人をやることは悪いことではありませんし、むしろ必要なことであります。
 もう少し言語的な見地から言及すると、仕事には、『それによって生活を立てていくための職、職業』と言う意味の他に、『すること。しなくてはならないこと。体を動かして働くこと』と言う意味があります。仕事は別に生活の生計を立てるために働くことではないわけです。
 このような考察の結果、『同人を仕事と呼ぶ人のことを、頭が可笑しい人』と捉える人自体が可笑しいことになります。もっと日本語勉強してください。『よろしかったでしょうか』と勝手に過去形で会話を進めるアルバイト店員並みに日本語勉強してください。

 私個人は、同人のことを同人と呼んでいますが、内心は仕事として取り組んでいる節があります。趣味に小説執筆という項目を掲げることがありますが、それはあくまでも会話を円滑に進めるためであり、趣味というよりは、その更に上位のレベルにいるような気がしてなりません。なぜなら、同人は、プロとアマチュアの両方の特性を持っているからです。

 執筆活動を仕事にしている人と違い、同人活動は他の仕事と二足のわらじを履く形で展開していくことになります。仕事が忙しいときは同人を捨てなければなりません。そして、逆はあってはいけません。
 同人活動を仕事と認識していても、社会全体から見れば仕事が優先されます。こんな時、仕事を捨てて同人に精を出すようでは、同じ同人作家としてあきれます。なぜなら、どんなに主張しても、同人活動は趣味だからです。

 きついならやめろと言われることもあるかも知れませんが、そんなことを言っていたら、生きていることもやめないといけません。だって、生きるって苦しいですよね? 素晴らしい環境といえる羊水の中からわざわざ出てきて(糞尿垂れ流しによって汚染されているというツッコミはしない方向で。それ以外は快適ですからね。)、一酸化炭素やら二酸化炭素、NOxなどによって汚染されている空気を吸いながら生きていかないといけないんですよ。腸炎ビブリオとかインフルエンザ。心筋梗塞、悪性新生物、後天性免疫不全症候群など、病気になることだってあるわけですよね。生きるためには食べないといけないですし、子孫を残すためには繁殖しないといけない(これは気持ちいいか?)。こんなに苦しいことがあるのに何故人間は生きて居るんですか?
 これだけ苦しいことがある人生の中に、同人という苦しい要素が加わっても、別に何ともないじゃないですか。たかが一つ。苦しいのが嫌なら死ねばいいわけですし。
 仏教の概念では極楽浄土、神道の概念では神になるわけですから、死後の方がもっと楽しいですよ。苦しいのが嫌ならさっさと死にます。…意地でも現世に残ろうとする幽霊は…もしかしてマゾ(笑)?

 我々人間が生きている理由は哲学的命題ですけど、きっと、苦しいこともあるけど楽しいこともあるから我々人間は生きているのでしょう。同人活動だって同じです。苦しいこともあるけど、楽しいこともあります。
 やっていない人間には伝わらないでしょうけど、精根尽き果たして書き上げた同人誌を、誰かの手に渡った瞬間というのはとても感動します。苦しんで書き上げれば書き上げた作品ほど、感動は大きい物です。人生はプラスマイナスゼロなんて言いますけど、同人だって同じ事が言えます。だから、多くの同人作家は同人活動を続けているのです。彼の巨匠、長谷部彩様だって、売れなくても同人活動を続けているじゃないですか(笑)。

 時々、『ReSin-ensモード』と言う単語が出てきますが、これについて説明しましょう。ゲーム版ReSin-ensのシナリオに関する締め切りが迫っていた頃、短期間で大容量のシナリオを仕上げるため、起きている間はとにかくシナリオを書くと言う生活を送っていた時期があります。2年前の二月頃、でしょうか。
 このときのペースは、一日30KBのテキスト。文字数に換算すると、全角1万5000文字。夏休みの宿題で明日までに読書感想文原稿用紙5枚書かなきゃ、と言うレベルではありません。一日で原稿用紙37枚も書いていた時期があるわけです。
 このような取り組み方、進捗率、この事をReSin-ensを手がけた仲間内では、『ReSin-ensモード』と読んでいます。一種の錯乱状態とも言えるでしょうね。

 とまあ、こんな具合に、狂気錯乱しながら同人活動をやっているわけですが、魂のこもった作品は他の人の魂を動かすだけの力を持っていると思います。ほら、エネルギー保存の法則ですからね。思いが込められていない作品で他の人の心を突き動かそうなんて無理な話なんですよ。

 話が脱線しすぎて、どうやってまとめていいか分からないのですが、とりあえず適当に。

 ヒーヒーフーと言いながら作品を書き上げる様は、他の人から見ればただの変人かも知れないですけど、同人に関わっている人から見れば至極当然の姿。鏡にしてもいいぐらいの素晴らしき姿です。
 (窓辺に座る小さな妖精で使う予定のネタを前借り)普段、アホ面を構えている人でも、ある瞬間、職人の顔になるときがあります。同人作家もそれは同じ。机に向かって原稿を書くその時の顔は、まさに職人の顔。そのような顔をしてまで取り組む同人活動を仕事と言わずしてなんと呼ぶのでしょうか。ある人は私事と言うかも知れません。しかし、自分為に作品を書いているのならまだしも、他の人のために作品を書いているのなら、私事という範囲を超えているように思えます。
 卓越した技術で物を作り上げる人のことを職人と呼ぶのなら、卓越した技術で物語を作り上げる人のことも職人と呼べるはずです。そして、職を行う事を仕事というのなら、同人活動だって仕事と呼べるはずなのです。

 ますます訳が分からなくなってきたので箇条書きで。

 日記を書いているときに、冊子の編集をして、日記を書くという作業を中断するものじゃないですね。キャハ☆

 ………。

美味しい牛乳

 さて、どっちの料理ショーで、ついに無殺菌牛乳が登場しました。無殺菌牛乳を飲んで育っている私としては、このような牛乳が市場に出回ると言うことは非常にうれしく思います。
 実際、いわゆる普通の牛乳、130度2秒殺菌、3.7パーセントの味がまずくてまずくてしょうがないのですが、手軽に手が入るのはそれしかないので仕方が無く飲んでいます。特濃牛乳という牛乳もありますし、それらの中には低温殺菌牛乳も存在していますが、値段もそうですし、やはり本物の味には近づけません。牛乳は加熱をするだけで味が全く変わってしまう飲み物ですからね。
 そもそも母乳を含め、動物から摘出できる乳は、栄養成分や味などの再現が不可能と言われています。粉ミルクがいつまで経っても母乳に追いつけないのは、この事を如実に示していると言えるでしょう。

 湿度が高く温度も高い細菌大国日本では、滅菌環境を保つことは難しいです。それに加え、菌の繁殖力はものすごい物があります。確か、口の中だけで10億近くの細菌がいる(人間の体内で最も菌の多い場所のはず)わけですし、アイスクリームの出荷基準だって、グラム当たりの細菌含有量を見れば誰だって驚くはずです。
 というわけで、栄養成分たっぷりの牛乳は細菌にとって素晴らしい寝床ですから、菌はあっという間に繁殖しています。人間の尿が排泄の瞬間まで菌の数が0なのに、外に出て空気に触れて菌が一気に繁殖するぐらい凄い繁殖能力です。(人間の尿は排泄時まで菌の数は0。匂いもありません。それが、外に出た瞬間、空気中のバクテリアなどと反応し、匂いを出すようになると言う話。)
 そう言った問題を全てクリアして、滅菌どころか無菌の牛乳を出荷できるというのは凄いことです。

 尿ですら菌の数が0なのですから、乳だって菌の数が元々は0であると言うことぐらい簡単に想像が付きます。ですが、その管理体制故に、菌が繁殖する環境を作ってしまうことになります。それを回避できるだけでも凄い物がありますね。

 ちなみに、明治が出している(はずの)“おいしい牛乳”や、メグミルクが、最高の味と言っている“メグミルク牛乳”は両者とも超高温殺菌ですから、その美味しいという基準すら怪しい物があります。と言うより、各社の社員に、無殺菌牛乳を飲んだことがある人なんて殆ど居ないでしょうね。


 ちなみに、勝手な推測ですけど、世界各地から食材を集めて一つの料理を作るのは、本当のおいしさという点で疑問視するべきだと思います。食材は土や環境によって味が変わるはずです。私達は近代化社会に生きると言っても日本人ですから、日本の風土や土で育った物が一番美味しく感じるようにDNAにセットされています。
 本当に私達にとって美味しい料理を突き詰めるとしたら、日本国内だけでその材料を調達する必要があります。多少の違いはありますけど、日本の土は日本の土です。日本の土で育った食材というのは、何処か味に共通点が出てくるという物。共通点がある事による調和、美術的に言えば、統一による調和が生まれてくるはずです。
 日本の料理を作るなら、日本国内で調達した食材を取りそろえる事が、調和と美味を兼ねそろえた美味しい料理となるはずですね。異化による調和も確かに存在しますが、同化による調和があることも事実です。私達にとって本当に美味しい食材というのは、日本で育った食材でしょう。

 ただでさえ日本は世界で一番水を輸入している国。食材ぐらい自国で調達できるようにならなければ、いざというときは大変ですよ。

 日本が世界で一番水を輸入していると言うことが信じられない方は、『バーチャルウォーター 世界一 水輸入』でぐぐってみてください。たぶん、答えが見つかるはずです。牛丼一杯で1890リットルの水が動きますからね。
 バーチャルウォーターの替わりに、仮想水でもいいかも。

2005年11月25日 (金曜日)

「ちょうふく」と読むか「じゅうふく」と読むか、それが問題だ

重複表現

 某製薬会社のコマーシャルで堂々と、『頭痛が痛い』なんて言う台詞を垂れ流しているというのはともかく、先日、通販のカタログをぺらぺらと捲っていたところ、面白い重複表現を発見しました。

 重複表現とは、同じ意味合いの言葉を二回続けて言うような表現です。例としては以下のような感じ。

 違和感というのは、違和を感じるの略ですから、ここに感じるを付けるのは変ですし、頭痛はそもそも頭が痛いこと。さらにいたくなるってどういう事でしょう。犯罪を犯すも、罪を犯すを犯すになりますから、もはや日本語なのかという感じです。
 閑話休題、そのカタログには以下のような言葉が書かれていました。

 さわやかな清涼感。

 見た瞬間、ページを捲る手が思わず止まりました。ちょっとまてー、と言う感じですね。清涼と言う言葉には、さわやかという意味が入っています。ですから、これは立派な重複表現になってしまいます。
 わかりやすくするために、日本語を砕いてみましょう。

 爽やかな涼しくて爽やかな感覚。

 私は日本語は基本的にリズムの文化だと思っているのですが、日本語では常に略すという行為が行われています。

 一つだけご当地ネタがありますけど、それはともかく、日本語は比較的容易に略すことが出来る言語です。逆を言えば、略さないと使いづらい言葉があると言うことです。

 日本語は漢字を中心として用いますが、感じはいわば象形文字。アルファベッドのように組み合わせで言葉を作るのではなく、文字一つで意味を示すことが出来るため、複数の単語を繋げあわせることができます。
 例えば、後天性免疫不全症候群。これを分解すると、後天性の免疫が不全になる症候の群となります。で、これを一つに纏めて、後天性免疫不全症候群になるわけです。わかりやすく言えばエイズですね。
 この単語の繋げ併せやすさが日本語の新たなる創造を邪魔していると言う話はともかく、日本語は単語を略することによって洗練化するのが当たり前の使い方です。だからこそ、世界で最も短い文学作品である俳句が存在できるわけですね。

 先ほど例に挙げたように、『違和を感じる』を略して『違和感がある』、『頭が痛い』を略して『頭痛がする』。どちらかというと、略すというよりは変形させると言うように見えてしまいますが、助詞を略している訳ですから、略していると言えるのでしょう。
 この助詞を略すと言う行為、日本語の文章を書く上では重要な事柄の一つです。少しだけ例を挙げてみましょう。

 今朝から頭痛が続いている。

 これは通常の日本語の使い方に基づいて書き上げた文章ですが、これを一切略さずに表現してみましょう。

 今日の朝から頭が痛い状態が続いている。

 全く同じ意味なのに、これだけ長さも違ってくると言うのもそうですが、単語数や、『が』が二回も登場するなど、助詞の数が多くなり、後者の方が意味が取りづらい文章になっています。
 日本語は最後まで聞かなければ結論が分からない言語ですが、そう言った点も含めて、日本語を略すという行為は極々普通の行為でしょう。

 だからこそ、略された単語の意味を紐解いて使わなければ、とんでもない表現を生み出してしまうのです。それこそ、爽やかな清涼感のような表現を。これが『爽やかな清涼感を感じる』だったら、頭を抱えてしまっていたでしょうね。

 では、ここ最近極少地域で流行っている重複表現でお別れ。

 頭の頭痛が痛い。


 ここから先は上級編です(笑)。

 個人的には、以下の言葉も重複表現になると思います。

 この、防ぐと対策という単語を用いた重複表現は比較的あふれていると思います。それでは何故重複表現なのでしょうか。
 これは、重複表現と言うよりも、それを超越して、二重否定のような不可解な文章になるような気もするのですが、以下の文章を見てください。

 防犯対策は『犯罪を防ぐための手段に対抗するための策』となり、どちらかというと罪を犯す側の対策になってしまうわけです。防災対策も同じですね。ちなみに、字引すると、対策の事例として防災対策は掲載されませんが『災害対策』等は掲載されています。
 もちろん、『どうもどうも』と言うように、同じ言葉を二度重ねて用いる技法もありますが、これは置き字のような使い方で、意味を強めると言うよりはリズムを取るための技法ですから、『防犯対策は強調表現だ』と弁解されても、疑問が残ります。

 このように、見た目だけではなく(『違和感を感じる』など)、意味の上でも重複表現は成り立ってしまうのですから、これらの単語の使い方には気をつけるべきでしょう。

 以前、詩唄いさんが『言葉を言う』は重複表現になるかと言う話題になったのですが、言葉を名詞として取り扱い、それに言うと言う動詞を付けると言う解釈をすれば重複表現にはならないでしょう。言葉は台詞や言語という意味ですからね。
 ただ、個人的にはリズムが悪かったり字面が悪いという理由で、言葉を発する、と言った形に無意識のうちに置き換えているようです。

 なお、『違和感を感じる』と言う重複を避けるために用いる『違和感を覚える』も、ちょっと怪しいですよね。『違和を感じるのを感じる』と言う意味になるわけですから、重複表現と言えるでしょう。と言うことは、素直に『違和感がある』や『違和を感じる』と言った表現を用いるのがよりよいと言うことになります。

階層管理における分類の終焉

 タイトルは難しそうですけど、こんな技術がパソコンで手軽に使えたらいいのにな、と言うお話。

 ファイルを整理するときに一般的に用いる手法はディレクトリによる分類です。例えば、今日、遠足に行った写真を撮影したとして、その写真を、『マイピクチャー > 写真 > 2005年 > 11月』と言う階層で保存したとしましょう。
 ある時、遠足の写真を集める必要性が出てきたので、遠足に関する写真を過去から今まで全て集めることになりました。そこで、遠足の写真を一つひとつフォルダを辿りながら探していくわけですが、これが中々効率が悪い。私のように画像ビューアーを使っている人なら少しは楽でしょうけど、時期を問わず遠足の写真だけを集めると言った作業にディレクトリ管理は向きません。なぜなら、階層による管理は、一方から見たときはきちんと分類されていますが、別の方向から見たときは全く分類されていないことになるからです。今回の例でも、日付では綺麗に分類されていますが、写真の内容では全く分類されていません。

 ここから先はオタク的に説明しましょう。何処かの掲示板から拾ってきた巫女さんのイラストを『マイピクチャー > イラスト > 種類別 > 巫女』と言う階層に保存したとしましょう。 でもその巫女さんは、『黒髪ロング』で『たくし上げ』をしていて、しかも『縞パン』を履いていたらどうしましょう。そして貴方の膨大なHDDには、

と言うフォルダがあったとしましょう。貴方は一つの結論を出さなければなりません。第一印象が強烈だったフォルダに分類するか、ファイルをコピーして全てのフォルダに保存するか、です。

 もしこれが、階層管理による分類ではなく、属性管理による分類だったらどうでしょう。貴方はダウンロードした画像に対して、『巫女』、『黒髪ロング』、『たくし上げ』、『縞パン』と言う属性を付加します。
 何時の日か巫女さんの画像が必要になったとき、貴方はクリック一つでこの画像を呼び出すことが出来ます。もちろん、他のファイルも『巫女』属性を付加していたのなら、同時に呼び出されます。そして、黒髪ロングで呼び出したときも、たくし上げで呼び出したときも、縞パンで呼び出したときも、この画像は呼び出されます。ですが、元のファイルは一つなのです。
 一般人の例に話を戻すと、先ほどの写真に『娘』、『遠足』、『2005年』、『11月』と言った属性を付加して保存します。遠足だけの写真だけが欲しくなったときも、娘の写真だけが欲しくなったときも、11月の写真が欲しくなったときも、該当の属性を選択して検索するだけで必要な写真が出てきます。

 これが階層管理と属性管理の大きな違いです。ものすごく便利だと思いませんか?
 このような機能を持ったOSはWindows系列には存在しませんし、画像管理ソフトでも似たような機能を持っているソフトは存在するでしょうけど、完成されたと言う感じのソフトはまだ見つかっていません。
 そもそもファイルの検索や並べ替え、抽出はOSレベルの話になってしまいますから、OSが属性管理を全面的にサポートしなければ実現は難しいでしょう。WMP10には、ライブラリという機能があり、曲をタイトルや番組で管理してくれますが、その機能も完全ではありません。それは、WMPが自分の中にファイルの属性リストを形成しているのであって、ファイルに個別に属性を付加しているのではないからです。

 MACや時期ウインドウズでどのような形式が採用されているかは分かりませんが、インターネットの世界も階層管理ではなく属性管理に移りつつあるのですから、これからどのようになっていくのか楽しみです。
 現実世界において属性管理は非常に難しい管理方法なのですから、このような分野こそパソコンの出番だと思うのです。

 こういった観点で見れば、Blogで用いられている属性付加による記事の管理方法は、一歩進んだ管理方法といえるでしょう。

※この物語はノンフィクションです

新訳

 まもなく12月になるのですが、12月の旧名と言えば師走ですね。小学館の辞書によると語源不肖となっていますが、通説としては、師匠がお経を読み上げるために東奔西走する事から来ているという説がありますね。
 他にも、年が果てる→年果つ(としはつ)→しはす、と言うのもあったりしますが、古くから存在する説と言うことで、坊さんの東奔西走説が有力なようです。と、こんな事を書いたら、和尚と師匠と坊さんをごっちゃにするなと言うツッコミが来そうですけど、大丈夫。一般人はそんなところまでこだわらないから(苦笑)。

 で、仏教より神道な私としては、どうもこの坊さんが走るというのは違和感があるわけですよ。他にもいるじゃないですか。巫女さんという存在が。
 彼女たちだって、年末年始は大騒動です。仏教がどうかは知りませんけど、神道は太陽神が神々の親に居座るわけですから、元旦なんて言ったらそれはそれは大事な日。かつては元日に全員年を取ったわけですし、元日からは何が何でも春と言ったぐらい元日は大事な日。そんな日を迎えるために、神職さんも巫女さんも大忙しなんですよ。
 もう、お分かりですね? 

 12月の新しい名前は、巫女駆(みこかけ)で。

 うん。適度に妄想して萌えてください。
 あと、走るが駆けるになっているのはイメージ的問題です。走るは『バタバタ』、駆けるは『トテトテ』と言う感じがしませんか? 後者の方が萌えませんか?


 ついでに音楽的話題。自分で言うのもあれですけど、ちょっと面白いことを書いているかも知れません。

 日本人にとって西洋クラシック音楽は難しいと言いますし、日本人でクラシック音楽を聴くという人は殆どいないでしょう。では、何故難しいと感じるのか。それは、日本人の音に対する認識による物でしょう。
 音楽をやっている方なら周知の通り、諸外国の人は音を芸術や感性を司る右脳で聞きますが、日本人は言語などを司る左脳で聞こうとします。これが何を意味するか。それは、諸外国の人が音を芸術的要素で聞こうとするのに対して、日本人は言語的に意味づけを行おうとするのです。
 しかし、クラシックは感情で聴く音楽、感性で聴く音楽ですから、言語的な意味づけは必要ありません。むしろ、そのような意図を持って作られている音楽ではありません。そして、そのような音楽を、言語的に解釈しようとするからこそ、日本人にとってクラシック音楽は難しいのでしょう。
 元々音楽を芸術的視点から見つめようとする諸外国の人は、芸術的視点で聞くことを目的として作られたクラシック音楽をそのまま受け入れられるのですが、日本人はどうしても言語的に解釈しようとしてしまうので、難しく感じるわけですね。

 しかし、この日本人独特の、音を言語的に解釈しようとする脳の構造は面白い事象を生み出しました。それは、世界で最も音を表現する単語が多い国と言う事象です。
 先ほどの『走る』で出した例を含め、

などなど、走るを表現するのにこんなに必要なのかと言うほど擬音語があります。ちなみに、『ドタドタ』でATOKの類義語検索を行ったところ、291件もヒットしました。

 日本語は世界で最も擬音語が多い言語と言うことは、音を言語的に解釈した結果です。それは、音を左脳で把握したことを如実に示し、右脳で聴くクラシック音楽を難しいと感じる所以だと私は思います。

 これは関係あるか分かりませんけど、日本人はクラシック音楽を聴くとき静かな環境でなければ聞けません。ポテチやドアの音と言った雑音が入るとすぐにそちらに脳味噌の思考回路が持って行かれてしまいます。しかし海外ではクラシックコンサートの会場では指揮者が指揮棒を握っていても振り回していても平気で会場を出入りするわけですが、この辺も音や音楽に対する認識の違いかも知れませんね。

 やたらと音を発するおもちゃが多いことや、車を幼児語で『ブーブ』という辺り、調べてみると面白そうですね。

水樹奈々

 私の特性としていい曲を聴くと笑ってしまうと言う特性があります。たぶん、音楽を作るという立場から音楽を聴いているので、脱帽という意味で笑ってしまうのでしょう。ここ最近で笑ってしまった曲と言えば、佐藤裕美が歌う“はぴねす!”のOPテーマ“ZERO”や、水樹奈々が歌う“魔法少女リリカルなのは”のOPテーマ“innocent starter”などなのですが、再び水樹奈々で来ました(ぉ 。
 誰に聞いたか分からないのですがお薦めと言うことなのでげっちゅしてみたのですが、これまたいい曲です。“魔法少女リリカルなのはA's”のOPテーマ“ETERNAL BLAZE”です。曲調を端的に言えば、“夏ノ空”のOPテーマ“夏ノ空”を豪華にしたような感じです。エレキギター、ヴィアオリン、ピアノでアップテンポという私が好きな傾向に見事にマッチしています。
 むしろ、水樹奈々氏の歌が上手すぎなんです。
 Cメロの18小節目辺りからものすごいことになっていますね、これ。キーが高い。しかもそこでビブラートがかかる………。恐るべし、元演歌歌手。

 ちなみに、歌が上手いという評価基準の一つに、倍音成分がどれだけ出ているかと言うものがありますが………水樹奈々氏…出過ぎ。
 この感動をビジュアル的に共有したい方は、見方が分かる方限定で次の画像を閲覧するのです。1番Cメロ18小節目付近のスペクトラム
 音程を提示しようと思ったのですが、高すぎて音程をすぐに求めることが出来ません。学校から帰ってきてじっくり調べてみようと思います。

2005年11月26日 (土曜日)

黒髪ロングでたくし上げをしていて、縞パンがちらりと見えている巫女さん

はやぶさ、岩石採集!?

 小惑星探査衛星と簡単な言葉で片づけていいかどうかは分かりませんが、その衛星の“はやぶさ”が、小惑星“いとかわ”に金属球を放出するのに成功したようです。
 距離が距離なので人間の操作が一切できないところで、イトカワに着陸し、イトカワ表面に金属球をぶつけ、それによって得られたイトカワの地表面のサンプルを回収すると言う複雑な任務を全てコンピューターの自動制御でやると言う途方もない計画ですが、どうやら一つの垣根を越えたようです。

 二つ(?)あるうち、一つの制御基盤が壊れ、精密なジェット噴射を可能とする制御基盤も壊れた状態だったはずですが、よくぞ頑張りました。日本の技術陣、万歳。

 あとはイトカワの重力圏を脱出して、2年間かけて地球に移動し、大気圏突入をクリアして、日本が回収、イトカワの地表面サンプルを手に入れる、と言う計画を経て初めて全ての計画が成功と言えるわけですが、今回の事業は世界初が多いのでもう十分という考え方もありますね。
 報道ではあまり盛り上がっていませんけど、実はこれ、かなり凄いことなんですよ、はやぶさがやったことは。
 ただ、地表面に金属球を打ち出しても、それによって地表面のサンプルが得られなかったら…話にならないわけですが…。やり直すにしても、往復4年かかる上に、衛星の開発なども時間がかかりますし、今回だけで成功して欲しいですね。

 ひまわり6号を乗せたH2Aロケットの打ち上げを生中継で見守っていたぐらい、密かに宇宙開発が好きな私ですが、純粋に今回の計画はよくぞ成し遂げたと思います。
 ともあれ、計画はようやく折り返し地点ですから、後2年後が楽しみです。到着は確か、2007年の6月ぐらいだったかな?

Re: 日記レス ~階層管理と属性管理~

 大好評の属性管理についての記事ですが、各所の日記レスの中から有力な情報を頂いたので、紹介したいと思います。

WinFSとは、米Microsoftの次期Windowsである「Longhorn」(開発コード名)が搭載する予定の、新しいファイルシステムの開発コード名である。既存のファイル・システムにデータベース管理システム技術を加えることで、大容量ハード・ディスク装置(HDD)の中身を縦横無尽に検索できるようにする。リレーショナルデータベースの技術を利用しており、「Windows Future Storage」とも呼ばれていた。

WinFSとは:パソコン用語・意味の解説 - IT用語辞典バイナリ

 WinFSと聞くと"Windows File System"の略かと思ってしまいそうですが、"Windows Future Storage"とのこと。
 Windows(MS-DOS)は常にディスク容量との戦いのような気もしますね。もはや1TBのディスクを搭載することも手軽になった今日、ファイル管理の手法は階層管理で間に合わないと気づいているのでしょう。
 データベースという点では、WindowsXPがもつインデックスを元にしたファイル検索も近い物があるでしょうけど、更に高度になっているようですね。ビスタたんにちょっと期待。
 HDDには優しくないかも知れないですけどね、検索が。

 ファイルを弄っている間にフラグメーションするのを改善するために、デフラグメーションを行うわけですが、そもそも、ファイルが分散されないようなフォーマットを作った方がいいような気もします。実現は難しいでしょうけど。
 ただ、HDDの方も、垂直記録型と呼ばれる形式が開発中ですから、アクセス速度もどんどん速くなっていくでしょう。現実問題、LANの速度がどんなに上がってもHDDへの記録が足を引っ張っているわけですから、ここが改善されただけでパソコンは一気に早くなるでしょう。DVからの取り込みも、IEEE1394の速度ではなく、HDDへの書き込み速度の方が問題になることが多いですからね。

 パソコンの構造上、一番遅い物に速度が合わせられてしまうわけですから、現時点で一番足を引っ張っているであろう各種回転系ディバイス(笑)へのアクセスが早まれば、パソコンの未来も面白くなりそうです。
 ちなみに、私のパソコンはDTM用途のわりに、ATA-100なのは内緒です。日立のHDDでATA133って無いのですもの。次はS-ATAですね。

 昨今話題のWeb2.0ですが、検索方法がディレクトリからファイルへのランダムアクセスとなっているわけで、パソコンもいよいよ次世代へ突入ですね。…個人的には、Web2.0とわざわざ定義する意味が分かりませんが。USBみたいに、2.1とか中途半端にすれば面白いのに(USB1.1のことね)。

今、VBが熱い!

 学校の授業の中で、構造解析システム2という授業があるのですが、この授業が面白いのです。昨今話題の耐震強度を含めた建築の強度に関する計算は三次元の世界ですから、パソコンが発展したこんにち、パソコン任せにするのが当たり前となっています。
 この“構造解析システム2”と言う授業は、与えられた値を元に、特定の計算を行うと言う作業をする授業なのですが、このとき、計算をするためのプログラムをVBで作り上げると言う行程が入ってきます。
 データはもちろん最低でも二次元配列ですから、行列式を用いて計算するのですが、このプログラムを作るのが結構面白いのです。

 特にBASICでプログラムを作っていた私にとって、VBのプログラム構造はBASICに似ている部分があり、非常に扱いやすい物があります。
 それに、個人的には For・Next 文を使うのが大好きなのですが、行列式の値を代入するためにはこの構文を沢山用いなければならないので、入力しているだけで幸せになります。
 データを代入するだけで、For・Next文を二つ入れ子にしないといけないですし、行列同士のかけ算となると三重にしなくてはいけません。プログラミングの経験がないひとはFor・Nextの使い方でかなり苦労しているようですが、私はまがいなりにも3年間BASICを触っていたので、For・Nextを入力すると、各値がどのように変化していくかを脳内でシミュレーションできるので、そう言う点では他の人より楽に授業をしています。

 そもそも、構造系の人間ではないのに、何故構造系の授業を受けているかと言いますと、これは人間関係に依存しています。

 こうなったら、席を隣同士にして授業を受けないわけにはいかないじゃないですか(笑)。

 と言うことで、お互い教えあいながらプログラムを作っているのですが、このやりとりが面白いのです。構造解析システム2 = "面白い"

 ようは、私のように専門家でなくても、初歩的な部分なら誰でも簡単に覚えられる、と言うことですね。

以下、本文より長い蛇足

 思えば、ゲーム版ReSin-ensではプログラミング担当だったのですが、このとき用いたNScriptの文法が、VBやBASICに比較的似ているのですが、今からNScriptを始めれば、結構いいところまでいけそうですね。
 サムネイル付きセーブを完成させてオープンソースにしてしまうのも面白いかも。

 私の脳内は中途半端にオブジェクト指向らしく、サブルーチンを作るのが大好きで、メモリ搭載量が少ない9821でBASICをやっていたときは、しょっちゅうアウトオブメモリーを連発させていました。サブルーチンからサブルーチンを多重入れ子で呼び出すな、と言う話なんですけどね。

 以下は、NScriptでの事例。

;■■■彩音個人シナリオ:11月23日(火曜日)・『鬼畜!』■■■
*sinario_kojin_ayane_1123_kitiku

;★★★共通ルート:11月23日★★★
;======初期設定======
;ウインドウ季節設定
mov %225,1
gosub *ef_yoru_start
;★背景読みこみ★
bg #000000,0
gosub *ef_bg_kirikae

;★BGMの再生開始
play "*10"

;★日付ウインドウ展開
lsp 0,":s/15,15,1;#FFFFFF#FFFFFF11月23日(火曜日)",20,412,255
lsp 1,":s/15,15,1;#FFFFFF#FFFFFF水明温泉前",20,430,255

;★ウインドウ設定
gosub *window_on

print 1
;======設定完了======

【直哉】「ふぅ~。やっぱり、ここの温泉はいいなぁ~」
温泉から出てきた直後、俺は外で伸びをした。
【直哉】「さて、家に帰るか」

 これが、当時のスクリプトの一部なのですが、簡単に説明しましょう。

  1. シナリオの前半後半でテキストウインドウのデザインが変わるため、どちらを使うかを定義
  2. 立ち絵に特殊なエフェクトを付加するため(色合いを変える)ため、夜という時間を定義する。
  3. 背景をメモリ上に呼び出す
  4. あらかじめ定義されたエフェクトによって背景を実際に表示させるためのサブルーチンへ飛ばす。
    背景表示
  5. BGMを再生する
  6. 会話ウインドウに表示する情報を定義する
  7. 会話ウインドウを実際に表示するためのサブルーチンに飛ばす
  8. 会話ウインドウを実際に表示する

 とまあこのように、サブルーチンが大好きなのです。このときは、メモリの大量消費を教訓に、サブルーチンを分散させているので未だマシですが。
 特にこのReSin-ensでは、主人公が同じ場面を回想するシーンが多く存在するので、回想シーンごとサブルーチンに突っ込むという荒技もやっていたりします。


 中学生時代に作ったBASICのプログラムも一部を抜粋してみましょう。

250 gosub *HPPRINT
260 gosub *KOUGEKI
270 HPDK=30 : gosub *TEKIK1
280 gosub *KOUGEKI
290 HPDM=20 : gosub *TEKIM1
300 gosub *KOUGEKI
310 HPDK=40 : gosub *TEKIK1
320 gosub *KOUGEKI
330 HPDM=30 : gosub *TEKIM1
340 goto 260

 今思えば、変数HPDKやHPDMは乱数を代入したほうが面白いのですが、これを元に解説。

 このプログラムは、ドラクエ風の画面を作り、そこで敵と戦闘すると言うプログラムの一部です。先頭画面だけですから、移動などは一切ありませんけど、死亡フラグがあり、HPが0になると攻撃に参加できないと言うシステムや、各キャラクター固有の攻撃力や魔法攻撃力、同様に防御力や回避率が設定されていると言う、個人的には意外と本格的なプログラムでした。
 HPDKとHPDMは、敵の攻撃力を決定するパラメーターです。この値を元に敵が味方に与えるダメージ量を算出するためのサブルーチンへ飛ばし、味方へのダメージを算出しています。だから乱数の方が面白いと書いたわけですね。

 このようなプログラムの作り方は、当時、私にBASICを教えてくださった人から教わったのですが、このプログラムはそれを実験するために作ったと言っても過言ではありません。
 プログラム本体は500番、すなわち50行で終わり、後はダメージ算出や攻撃アニメーション、死亡フラグの決定などのサブルーチンが2685番まで続きます。
 これを、ノートに手書きしながら作ったと言うのは、今でも驚きですね。パソコン上で試行錯誤したのなら、切り取り貼り付けが自由ですけど、ノートに手書きですからね。よく頑張ったと思います。

 当時の無駄に気合いの入ったプログラミングに対する姿勢が、構造解析システム2の授業を受ける上で役に立っているというのを考えると、未来の予測なんて誰にも出来ない物ですね。

 あと、今だから暴露しますが、ReSin-ensの企画が始まった当時から、私がプログラムをやると名乗りを上げていましたけど、そう言った当時、私はNScriptを触ったことがありませんでした(笑)。やると言ってから勉強して覚えた、と言うことですね。

AtoZ放り投げて、進捗中(コラ

 たぶん久しぶりの“気になる作業”です。

 今までは自動翻訳システムの出力を使っていたのですが、第四版を作るにあたり、自分で点訳しました。勉強時間数時間という、にわか作りの点字文法で作っていますが、間違いはないはずです。
 ついでに、Web版の該当部分も、新しく作り直したファイルに差し替えておきました。
 ビットマップフォントを使ったと形容できる今までの画像ですが、今回はきちんとした点字フォントを使って、フォトショップから画像を吐き出させているので、かなり見やすくなっているはずです。

2005年11月27日 (日曜日)

サイト管理人黒髪ロング化計画

タスク進捗度

 作成完了、と言っても、微調整をしただけですが。どちらかというと、新しい印刷方式にあわせるために初めから全部作り直したと言う感じで、レイアウトなどは全く変わっていません。前の印刷方式よりも、青色の再現性が良くなったので、ちょっとだけ青みを強めただけで後は何も変わっていないですね。
 アクロス・ザ・タイムについては、前々からできあがっているので今回作ったとは言えませんけど、作成が完了したという表記は間違いではないはず。

 ということは、今回のリニューアル作業で表紙を作り直されなかった“丘の上の物語”については、イベントに持ち込むのをやめる、と言うことですね。通販と取り置きのみ対応、と言う形にしたいと思います。

 あと、いつもの紙屋さんが商品ラインナップを変更したようで、4500枚という大口なら、かなり安く紙を買えるようになりました。値段そのままで紙のランクを一つあげられそうな感じです。現実問題、今手元にある2500枚の紙が全て無駄になる可能性があるわけですが、これは試し印刷専用と言うことにしてしまいましょう。見本誌を作るときとか、雪解け水的にはまだまだ活躍の場所はありますし。駄目なら、希望風の誰かに5割引ぐらいで売りつけよう(コラ 。
 ただ、今現在、紙の流目を指定して裁断して貰えるかどうか問い合わせ中の段階ですので、紙を切り替えるかどうかが分かるのは月曜日、と言うことになるでしょう。

 今度のイベント用に印刷をしたら黒インクが無くなりそう。新しく買ってこないと。

ダイエット

 某番組で某人が、『正しい歩き方をマスターして、ウォーキングをすれば、女性にとってダイエットには最適ですね』と。
 ………日本語に翻訳すると………。
 『正しい歩き方を修得して、運動の一環として歩けば、女性にとって正しい食事には最適ですね。』

 ダイエットの意味をはき違えているか、どこかでものすごい省略が行われているかのどちらかですね。
 一応、ダイエットの真の意味は『正しい食事』なのですが、新明解国語辞典によると、病気治療・健康増進・美容などのために、食事の量や種類を制限することとなっています。一応、食事という枠内で捉えていますね。
 紹介した台詞で、ダイエットの意味を正しく扱っていたとするなら、以下のようにするのが普通です。
 『正しい歩き方をマスターして、ウォーキングをすれば、適度なカロリー消費が得られ、食事をバランス良く食べたくなるようになるので、女性にとってダイエットには最適ですね』
 あの人が、そう言う意図を持って話した台詞には思えないですけどね。

 小説を書く上での注意点とすれば、美容系の言葉は変に拡張して使われていることが多いので、取捨選択はしっかりした方が良さそうです。

ドキッ! 作者直伝の“AtoZ”のまとめ。ネタバレもあるかもよ

 自分でも把握しづらくなってきているので適度に纏め。

登場人物の纏め
人名 社会属性 髪の毛(笑) 備考
十夏 高校生 ウェーブのかかった長い黒髪 - ガーリッシュ
- 高校生 - - -
美希 大学生 ショートカット パンツスタイル
ところにより
プリーツスカート
ボーイッシュ
奈々美 大学院生 - ロングスカート 酔うと脱ぐ
可奈美 社会人 黒髪ロング
ついでに、お嬢様結び
ワンピース -

 それぞれの人物がどの物語に登場するかを把握すると、ちょっとだけ答えに近づけるかも。

 美希は事実上初めてのボーイッシュキャラなので、描写をするのに苦労しています。態度が格好いいキャラなので、ちょっとお気に入り。

「さて、将義は、未来の世界から『時間が戻ればいいのに』と言って今の時代に戻ってきたんだぞ。私に何か言うことはないのかな?」
 そう指を俺に向けて指すと、美希は笑って見せた。そんな笑顔に心臓の音が緩やかになっていく。美希は不思議な人だった

 とかね。

 この表を見れば面白いことに気が付くかと思いますが、前半二人の服装については未決定となっています。これは二人が高校生で制服ばかり着ているから、私服を描写する場面がないからなんですね。ただ、ストーリーの流れから言って、そろそろ私服が登場するころですね。

 うーん。美希を除いて全員ロングヘアーにしちゃおうかな(ぇー 。

 以下、寸評。

十夏
 ある日突然意味深な台詞を吐き出して、意中の人を振り向かせることに成功した計算高い(?)女の子。告白される場面で相手の台詞を遮ってまで、自分から告白すると言う行動を取った。
人名不明
 ただひたすら好きな人のことを想い続ける女の子。想い続ける故に、物語中では相手の登場回数が極端に少ない。ついでに言えば、想い続けているため、自分自身には触れない。だから、名前が分からない。
美希
 いつもはデニムパンツなのに、デートの時に勝負服(プリーツの掛かったミニスカート)を履いてくる女の子。頑張って女の子らしく見せようとしているけど、態度で撃沈。
奈々美
 連絡が取れなくてもじっと耐える。酔うと脱ぐ。そんな女の子。なにげにエロいのは、彼氏の影響か?
可奈美
 正統派大和撫子。もうすぐ20代後半だけど、気にせず乙女街道を驀進中。嫉妬しやすいのは彼にとっては大変か。

 ちなみに、男の子の方はヘタレが多いですね、今回は(苦笑)。

恋いこがれる (15:35)

 いきなりであれですけど、“それ散る”の続編、“けれど輝く夜空のような”を早くNavelが作ってくれないかなー。

待ちこがれる (18:54)

 先ほど気が付いたのですが、このサイトの掲示板についに広告爆撃がありました♪ ああ…初めてきたよ、広告。感慨深く削除させていただきました。
 まだみいなからサイト全体のログを貰っていないので、詳しい投稿元のIPは不明なのですが(通常運営では全てDNSサーバーに問い合わせてホスト名に変換されてしまう)、今日の26時半には、生のIPアドレスで引っ張ることが出来そうです。
 海外のようなので、さくっとプロバイダー全体拒否が出来るのは楽しい物です。

 アラシが発生したとき、管理人は最終兵器の一歩手前として、アクセス拒否を行うことが出来ます(最終兵器は警察への通報)が、日本語で書かれたサイトの場合、訪れる人も日本人ですから、プロバイダー全体を拒否してしまうと、他の人にも被害が及んでしまいます。
 例えば、このサイトの場合、DION全体を拒否する設定にした場合、全体の25%ほどを弾くようになってしまうほか、私ですら閲覧できなくなってしまいます。OSNの用に、リモートホストに地域名が入っていると、県域よりも狭い範囲でアクセス制限を敷くことが出来ますが、そうでない場合は辛い物があります。

 ただ、インターネットにおける過去の事例として、作者がきれて、".jp"全体を拒否した(日本のプロバイダーお断りと言うこと)事例もあるので、暴れすぎるのも良くないようですね。
 まあ、プロクシなる物も存在しますから、アクセス制限も上級者にとってはあまり意味がないのですが…。


 アクセス制限の手法は沢山ありますけど、一番代表的なのは、.httaccessにおいてDenyを使った構文ですが、個人的には、以下の方法は一度でもいいから試してみたい手法です。

deny from アラシの使っているIP
ErrorDocument 403 http://アラシの使っているIP/

 理解できる人は意味合いがするに分かるはず。流れを書くと以下のような雰囲気。

  1. アラシからアクセスがある
  2. アラシのIPアドレスが403(アクセス権がない)として処理される
  3. リダイレクト処理により、アラシのアクセスがアラシ自身へのパソコンへ切り替えられる

 つまり、攻撃をすればするほど、その攻撃が自分に返ってくる、と言うわけですね。絨緞攻撃や集中攻撃を食らっているときにはお勧め。
 なるほど…靖国神社の時も、これを使えば良かったのか…。
 ただ、靖国の時は、サーバー管理者に要請してルーティングの時点で弾くという手段を講じたような気がするので、更に上位の技を使ったことになりますね。

 このソースを記述する際に、以前日記で紹介した『Mozillaにできて、IEに出来ない101の機能』をようやく見つけたので、紹介しておきますね。101個目は笑えますが…。
 今となっては、101以上ありそうですけど。

ハニカムコア

 『はにかんで』と書こうとすると『ハニカムコア』と入力しそうになる私は、建築科の生徒。

2005年11月28日 (月曜日)

15000rpm

AtoZ、公開

 結局追いつけませんでしたけど、“U”まで公開しました。今週は二週間分書き上げればいいわけですね。
 今回更新分の“U”ですが、AtoZの中では、良くも悪くも一番私らしい作品かも知れません。書いていて、そう言えばこんな書き方だなあ、と妙に客観的に思ってしまいました。
 でも、ちょっとだけ、何時もと違う部分もあるかもね(自分で言わないように)。

 火曜日には設計のプレゼンテーションがあるので、それ以降、AtoZは続きを触ろうと思います。本当は、今日からプレゼンの用意を始めるはずだったのですが、3話書き上げるのに結局12時間も消費してしまいましたので………。

 あと6日もすれば二ヶ月超に渡って行われたAtoZと言う企画も終わりになりますけど、今しばらくお待ち下さい。企画が終了した時点で、纏めて感想を書きたいと思います。
 ちなみに、段々と長さが長くなってきているのは、仕様です。

ちっ、アドバンテージが足りないな。ブラインド走行をしつつ、1万5000回転までだすか。

 いつの間にか、AtoZで一番遅れていた幻霧さんが追いついてきました。詩唄いさんは締め切りを堅実に守って余裕でゴールインのペースですし………。
 AtoZは、このような感じで、裏ではプライドのぶつかり合いが行われています。大丈夫さ。長さなら幻霧さんに勝てる(競うなら話の中身を競ってください)。

例のアラシ

 みいなの情報によると、例のアラシはスクリプトを用いた書き込みのようです。標準的なディレクトリ名から特殊なディレクトリ名に変更しているのにもかかわらずピンポイントで爆撃があったので、あらかじめロボットを走らせてCGIのアドレスを取得している可能性がありますね。
 本気でスクリプト攻撃に耐えうる設計にするためには、フォームの名前とかも少し変えておいた方が安全かも知れません。

 ついでに、今日も来ていました。(時差の関係から、書き込み時刻が朝になるのは調査済み。)どうやって対策をしようかなと悩んでいたのですが、不自然に手が滑って『永久規制』のカテゴリに分類してしまいました。
 逆引き不可能なホストなのですが、googleでホスト名を検索すると、他の掲示板で生IPを晒していたので、そのIPでDNSに問い合わせをしたところ、ホスト名が見事に一致したので、.httaccessを更新しておきました。ヒット数は少ないですけど、あと数日も経てばどんどん増えていくと思いますね、被害は。つい最近出てきたばかりのようですし。
 どうせスクリプトですから、私のサイトが攻撃を拒否しても、わざわざプロクシを刺すと言うことは考えづらいですね。その分別の所に書き込めばいいわけですし。

電卓を弾くそろばん準二級=鈴響雪冬

 先日の日記で、紙屋さんに問い合わせをしたと言う内容の記事を書きましたが、それについて返事が届きました。やはり、紙の裁断の方向を変えると切り出せる紙の枚数が減ってしまうとのこと。通常はY目で4500枚切り出せるのですが、T目にすると4000枚しか切り出せないそうです。
 これを元に電卓を弾いてみると、一ランク上の紙を使うと言う野望は破れたり、です………。ただ、裁断の方向については相談が出来ると言うことなので、引き続きこのお店を使っていきたいと思います。来週辺り、イベントあわせで紙を注文しなければいけませんね。


【インポータント】 「お嬢様。大変なことが発覚しました。」
【雪冬】 「何かしたの?」
【インポータント】 「買い物に行ったパディングの知らせに寄りますと、財布に入っているはずの金額が、予定より少なくなっているとのことです。」
【雪冬】 「あー、月末だから債務の返済に充てちゃったよ。予定より8000円ぐらい少なかったでしょ?」
【インポータント】 「これはすなわち、帳簿偽造、というものですね。」
【雪冬】 「構造計算書を偽造するよりましというものですわ。」
【インポータント】 「我が家にとって一大事であることには変わりないのですが…。」
【雪冬】 「大丈夫。パディングの事だから、きっちり節約してくれるから。」
【インポータント】 「それはそうですけど…。」

 明らかに収支決算を間違ったのですが、ちょっとピンチですね…。新聞と通販までは確認していたのですが、サーバー利用料金を完全に忘れていました。今週の食費を何処まで抑えられるか、ですね。

舞台

 私を含め、多くの同人作家に与えられた舞台はAやBと言う紙の上だけだ。この限られたスペースのうえで、限られた表現方法を使って、自分の言いたいこと、やりたいことをどれだけ表現できるかが、勝負の鍵である。
 思えば、私達人間が、紙一枚の上で勝負をしなければならないと言うことは多々ある。小学校の頃書かされた読書感想文だって、中学校の頃先生が書いた内申書(生徒調査票)だって、高校の入試書類だって、大学の卒業論文だって、大学院の修士論文だって、会社で作る企画書や、プレゼン用の原稿やボード本体。それら全ては、自分の言いたいことややりたいことを、紙の上だけで表現しなければならない。
 その表現をするという行為を助けるために、パソコンソフトはどんどん進化していく。CADの代名詞、AutoCADやVector Works。デジタル写植のInDesignにPageMeeker。イラレにフォトショ、Shadeに3D-Lightwave。プロツールにSOL2、Cakewalk。SingerSongWriterにCherry。しかし、どれだけソフトが進化しても、結果的にそれを操作するのは人間であり、ディバイスはキーボードやタブレット、マウスのままだ。そして、最終的な表現として紙という制限が待っている。

 紙という舞台には制限がある。寸法や流目、色、厚さ…その他諸々の要素を持つ紙というただ一つ与えられた舞台の上で私達は何を表現するのだろうか。
 漫画、小説、写真、レシピ、評論………。多種多様な表現と、限られた紙という舞台。
 私達に与えられた戦いの舞台は紙の束。そこで表現できることはなんだろうか。そこで何を表現したらいいのだろうか。
 そして、その表現は、人にどのような影響を与えるのだろうか。感動、絶望、共感、反感。紙という息を抜けば二次元の世界に追いやられてしまう薄っぺらい存在なのに、その影響力は計り知れない。文章を偽造してしまえば、億単位の金を動かすことだって出来るし、無作為に印刷すればインフレを作ることだって簡単だ。

 だからこそ、私達同人作家は、真っ白な紙を目の前にすると、とたんに真剣な目つきになる。この紙の上でどのような物語を作ればいいのか、どのような表現をすればいいのか、どうやって想いを伝えればいいのだろうかを考えるために。

2005年11月29日 (火曜日)

食べられちゃったんですか!?

はらはらドキドキの恋って、何処かに転がっていないものかしら

 明日の(厳密には今日の)プレゼンのためのパネルをちまちまと作っているのですが、反復作業が多いので、どうもテンションが上がりません。後は文章を十数行打ち込むだけでOKと言う段階なのにもかかわらず、30分ぐらい作業が止まっています。
 このような状態になると、私の場合はテンションが元に戻るまでものすごく時間を要します。時と場合によっては、半日以上も費やすこともあります。大体こういうときは、寝ているメイド達を起こさないように屋敷を飛び出して、コンビニに駆け込み、アイスとジュースを買ってくることで回復させるのですが、何処かの誰かが収支決済を間違ったので、そんなお金もあるはず無く。ただ悶々とネットの巡回を繰り返すばかりです。

 人間の集中力の持続時間は50分程度と言われていますから、1時間を一単位として10分強制的に休むと言うサイクルを繰り返せば、意外とテンションを持続することが可能ですが、一度ノリにのると休みも取らずに作業をしてしまうので、後々テンションが落ち込んで後悔すると言うこともしばしば。
 いっそのこと、タイマーを利用して強制的に10分休むようにしてしまおうかと思っています。ただ、休憩を取った方が効率がいいと分かっていても、時間がないときは休憩を取らずに作業してしまうのは悪い癖ですね。

 ちなみに、私の場合のテンション復活法。

私信

 電波ソングを教えてくれてありがとう御座います。“しすたぁエンジェル”のOPテーマ、“days happy”最高です。返礼として、“はきゅん☆ご主人様ぁ!”と言う曲をお勧めしておきます。

「おにいちゃん……あたしね、おにいちゃんのことが好……。」
「先輩がお酢?」
「ご主人さま、すっぱいんですか?」
「い、いつからそこにっっっ?」
「どうしてすっぱいってわかったの?」
「食べてみたんですかぁ?」
「た、たべっ……って」
「食べ?」
「食べ?」
「食べられちゃったのぉっっっ?」
「食べられちゃったっですかぁ?」


「おにいちゃんっ。あたしっ、おにいちゃんにことが好きっ!」
「すきっ腹?」
「鍋でも囲みましょうか?」
「すきやきとか!」
「おっにくっ! おっにくっ!」
「あ、タマゴとって」
「いっただきまーーーす」
「はふはふはふっ……って、ごはんたべてどーする!!」

days happy

 この台詞、爆笑ですよ。前奏の部分は自分好みではなかったので、ちょっと聞き流していたのですが、台詞が始まってからは思わず聞き入りました。

言葉バトンなる物があるらしい

 と言うことで、勝手にはじめる。

好きな言葉は?
あなたの口癖は?
あなたにとって最高のほめ言葉は?
普段、できるだけ使わないようにしている言葉は?
最近、言われて一番腹の立った言葉は?
一度言ってみたいが、きっかけがなかったり。
普段何気なく使ったりするけど、実は意味を理解していない言葉は?

 …や、存在しない言葉だし(笑)。でも、文章友達同士だと結構使う。『汚名挽回しなきゃ(笑)』と言う感じで。
 ネタ回答をやめて、実際に使っているかという点で議論するならば、意味を理解しないで使うと言うことはないかな。

普段の生活において、思ったことの何%くらいを実際に言葉に出してる?

 親しい友人や親限定で言うなら、7割ぐらい。結構とげとげしい人間です。と言うか、喉が痛くなるほど話します。
 普段の生活だと、一割にも満たないかも。ものすごく無口です。充電しているという説も。

面と向かっては言えないけどメールでなら書けることってどんなこと?

 2ちゃんねる用語とかかな? 「キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!」とかは使うけど。
 すこし脱線するなら、「萌ぇ~~~」を面と向かって使っている人を実際に見てみたいですね。あんなオタク見たこと無い。

プロポーズとして、言いたいor言われたい言葉は?
今日で死ぬとしたら、最後に誰に何を言いたい?

 オタク友達に向かって「私に何かあったら、同人誌の国立国会図書館への納本と、HDDの共有を。」
 きちんと遺言を託した後の決め台詞として使いたいですね。あと、「ウェブサイトのアーカイブかを」とかもありかな。

人生において「ありがとう」と言った数と言われた数は?

 あまり無いかも。200回ぐらい?

現時点で最後に発した言葉は?

「もう一回寝よう。」 (ぉ

あなたにとって言葉とは?

 表現の手段と武器。所によりナイフ。

このバトンを誰にわたす?

 身の回りの文章系人間全員(うわ 。

2005年11月30日 (水曜日)

タイトル未決定

たたきつけろ挑戦状。

 私に向かって挑戦状(スパムメール)を送りつけてくる方がいるのですが、どうやって対処しようか悩んでいます。

  1. 完全に無視
  2. 引っかかった振りをして返信してみる
  3. スパムにマジレスで取り扱ってみる
  4. いっそのこと、こっちから、誘ってみる
  5. 『貴方からの依頼を正式に受理しました。なお、当サイトの利用料は登録料5万円、メールアドレスの紹介は一件当たり20万円となっております。このメールが届いた時点で登録確認、および、メールアドレスの紹介の責務を果たしたため、契約は成立しました。つきましては下記の講座に合計25万円を7日以内に振り込んでください。
     なお、本人確認を取るために、貴方のパソコンのIPアドレスを取得いたしております。IPアドレスとは、ネットワーク上にて一意の個体識別が可能な番号列であり、これによって貴方を特定しております。期限内に振り込まれなかった場合には、警告の後、裁判を起こさせていただきますので、あらかじめご了承下さい』
     と言うメールを送りつけてみる(笑)。IPアドレスのくだりが、2005年という年を感じさせてくれますね(笑)。この手の詐欺は、去年から今年に掛けて流行りましたからね~。
  6. メールサーバーを立ててメールアドレスを無制限発行。プロクシ経由で3桁単位でメールを送りつけ、本文は全て、お断り、と言う内容。
  7. 使っているプロバイダーが5割方判明しているので、しばらく無視を続けて確証を得た後、プロバイダーに通報。駄目だったら、YBBのアクセス拒否(うわ 。
  8. 豚肉の缶詰を売りつける

 どれがいいのかなぁ…(笑)。とりあえず、しばらくは、1番路線で行ってみたいと思いますね。5番とかかなりお勧めなんだけどね。
 8番のネタが分かる人は、スパムという言葉をよく知っている証拠。

 ちなみに、掲示板へのスクリプト攻撃は、IPアドレスを拒否することによって完全に防ぐことに現時点では成功。うーん。サーバーログの403エラーが気持ちいいです(ぉ 。

紅白

 ぐぐるたんに『ハピマテ 1位』とお願いすると、4万8000件。

 さて、そんなハピマテが紅白に関連するスキウタ投票にて、紅組上位100位に入り込みましたが、これからどうなっていくのでしょうか。ちょっと難しそうですね………。

月間統計

今月の本

 一冊も買っていないですね。10月に大量購入した本を読むだけで精一杯です。

今月のキーセンテンス

 記憶に残る文章を書いた記憶がありません…。

今月の総評

来月の予定

 AtoZの連載終了。イベント関連、と言ったところでしょうか。

初出: 2005年11月21日
更新: 2005年12月1日
著作: 鈴響 雪冬
Copyright © 2005 Suzuhibiki Yuki

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