恋で思いっきり泣いてみたい貴方へ…
どうしてこんなに苦しいのだろう。
どうしてこんなにも心に残り続けるのだろう。
どうして、こんなに動揺するんだろう…。
読み終わったときの私の感想です。
ようやく落ち着いて本の事を考えられるようになったので、このコンテンツですね。
今回読んだ本は、『翼cry for the moon』です。恋愛小説で有名な、村山由佳さんの小説ですね。
この作品ですが、たぶん、今までで、一番動揺した作品でしょうか…。
ページ数も550ページと多いのですが、それ以上の攻撃力を秘めています…。
アメリカを舞台にして展開される、民族を超えた恋愛、時代を超えた考え方は非常に壮大なものがあります。
主人公は女性です。
不幸な人生から、幸せな人生、そして、またもや突き落とされて、また立ち直る。
大きな流れの中に、人の心が揺れ、時間も流れていきます。
主人公、『真冬』は傷つきながら、成長していきます。
過去の自分にとらわれ、それに縛られながらも新しい世界で生きていきます。
読み終わった瞬間、手が震え、胸が苦しくなってその場にうずくまってしまった恋愛小説…読んでみてはいかがでしょうか?
村山さんの作品は人間描写が非常に繊細で、私が小説を書くに当たり、影響を受けた人の一人ですが、その繊細さが全面に出ています。村山さん自身が、長い間暖めていたとおっしゃるこの小説は、きっと貴方に何かをもたらします。
気軽な気持ちで読み始めても、いつしか物語にはまりこんで、最後にはたとえようの無い感情におそわれるでしょう。
自称読書家の鈴響雪冬が、過去最大にお勧めする恋愛小説、『翼cry for the moon』。
是非手にとって読んでみてください。
実は、今でも、この本を手に持っただけで指が震えて、背筋に走る感覚があるんですよ…。
この作品を読んで、『真冬』という名前が好きになりました(笑)
もしかしたら、将来、やってしまうかもしれませんね♪
参考リンク:村山由佳公式サイト
著者名: 村山由佳
出版社: 集英社
タイトル: 翼 -cry for the moon-
ISBN: ISBN4-08-747453-4
価格: 定価:782円+税