仕事に活力を見出せなくなった貴方へ…
日記連載型の新コンテンツです。
ちなみにタイトルは『株式会社本屋さん』の入会記念にもらったポストカードの文章から引用です。
鈴響雪冬の読んだ本でお奨めの本を一冊紹介するコンテンツで、不定期記述形式です。
基本的に、最近発売されて私が気になって買った本から紹介していきたいと思います。
興味がある方は、どうぞ購入してみてくださいね。
さて、早速ですが、今回の本は、
『青空のルーレット』
です。
ふと書店で気になったのでてにとって5,6行読んでみましたが、面白そうだったので買いました。
中長編2作品が収められているこの本は、『青空のルーレット』と『多輝子ちゃん』の2編が収められています。
2作品とも中々楽しませてくれます。
青空のルーレットは、若き少年の窓拭きというアルバイトを通しての成長ぶりを描き、夢に向かって進んでいく姿を映し出しています。
大人の人に出会い、夢を語り、アルバイトをしながら、ぼろいスタジオで練習する主人公とその仲間。
上司に苛立ちを感じながらも進んでいく皆。
そして、事件は起こる。
人間関係を通して、新しい物の考え方や勇気を教わるようなお話です。
もう一つの『多輝子ちゃん』は、恋愛小説です。
ほのぼのとした、どことなく夢のような恋愛を描きますが、その幸せは・・・。
と言った物語です。
おとなになるのをなんとなくためらってしまいそうな物語ですが、これまた、人生について考えさせられるのではないでしょうか?
今回は『青空のルーレット』を紹介してみました。
作者さんは男の方で、中々ごつい文章(笑)を書く方ですが、親しみやすいです。
あっ、ちなみに、『多輝子ちゃん』は、太宰治賞の受賞作品だそうです。
著者名: 辻内智貴
出版社: 筑摩書房
タイトル: 青空のルーレット
ISBN: ISBN-4-480-80360-2
価格: 1400円