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小説「光になりたい」で、ヒロインの田村由梨絵が使う「指示語」をまとめたページです。
盲導犬への指示を行う「指示語」は、盲導犬を育成する団体によって若干の差異がありますが、この小説では以下に示した物を使用しています。作中では特に意味を明記しておりませんので、わからない表現がある場合はこちらを参照して下さい。
なお、盲導犬の飼い主(パートナー)が各自で指示語を教える場合もあるようで、例えば「(ハーネスを外しながら)Free」であれば、「お疲れ様。自由にしていいよ」という意味を込めたりするような例もあるようです。
それは、日本語だと色々な言いまわしが出てきてしまうからです。私達が使う日本語は、英語の「I」であっても、私、あたし、僕、俺、うち、など、方言や口癖もあって多くの言い回しが存在します。人によって違う言い方をされてしまっては盲導犬も困ってしまうので、英語を使用しているようです。
なお、発音そのものはカタカナで教えて(覚えて)いるので、『座って』という指示語は『Sit』とは発音せず、『シット』と発音します。
ただし、小説では英語で意味を伝える意味を込め、アルファベットでの表記をしております。
当作品で用いている指示語は以下のようになっています。作中で用いていなかった指示語も多くありますが、一応はこの様に設定していました。
| 指示内容 | 英語 | 発音 |
|---|---|---|
| 誉める | Good | グット |
| しかる | No | ノー |
| 来て | Come | カム |
| 座って | Sit | シット |
| 伏せて | Down | ダウン |
| 立って | Up | アップ |
| 待って | Wait | ウエイト |
| その場で待機して | Stay | ステイ |
| 進んで | Go | ゴウ |
| 止まって | Stop | ストップ |
| 真っ直ぐ進んで | Straight | ストレート |
| 右に曲がって | Right | ライト |
| 左に曲がって | Left | レフト |
| 段差のある方に進んで | Corner | コーナー |
| 階段を探して | Bridge | ブリッジ |
| (落としたものを)拾って | Fetch | フレッチ |
| (口にくわえたものを)離せ | Out | アウト |
| (エレベーターなどの)ボタンの場所を教えて | Button | ボタン |
| 出口(入り口)を探して | Door | ドア |
| 改札口を探して | 改札 | 改札 |
| 券売機を探して | 切符 | 切符 |
| 空席を探して | Chair | チェア |
| エスカレーターを探して | Escalator | エスカレーター |
| エレベーターを探して | Elevator | エレベーター |
| 使用者(ユーザー)を盲導犬が誘導したときに、 使用者が確かめる言葉 |
Ok | オーケー |
| 排泄をしていいよ(ワンが小便でツーが大便) | One Two |
ワン ツー |
| (家においての待機場所へ)いきなさい | House | ハウス |
| 家に帰ろう | Home Go Home |
ホーム |
小学校や中学校の授業等や自主課題等で検索される事例が多いため、この辞書の正確性について説明します。
前述の通り、盲導犬の指示語はその育成団体によって若干の違いがあります。この作品(およびこの辞書)では幾つかの文献を参照し、広く用いられている物をベースに使用しています。そのためある程度の正確性はあると考えられますが、高等学校・専門学校等での授業や学術研究の使用には耐えないと考えていますので、確実性を求めるのであればお近くの盲導犬育成団体に問い合わせることをお奨めいたします。