イベントレポート「NEOKET3」

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イベント情報

当日の全配布物一覧

 BOOTHと連動しているイベントのため、BOOTHで頒布している作品をオンラインの会場から注文できます。期間中は小説の在庫も戻して全作品を購入できるようにする予定です。

申し込み状況・配置

week4 D24 雪待終夜

概要

  • 期間: 2022年11月5~6日、12~13日、19~20日、26~27日(各回土曜日の11時~日曜日の18時)
  • 場所: オンライン(PCまたはPCVR)
  • 主催: pixiv
  • SP数: 214SP、141SP、263SP、146SP/1000SP(250×4回)
  • イベント公式サイト

参加者

記録

イベントレポート

 このサイトのイベントレポートは他のサイトのイベントレポート(といっても最近はイベントレポートという存在そのものを見かけなくなりつつありますが)と毛色が違いますが、今回はイベントに興味を持ってる人の存在を意識して書いているので、いつもにまして雰囲気が違いますが、何かの参考になれば幸いです。

NEOKETとは

 NEOKETはオンライン同人誌即売会の一つですが、「オンライン同人誌即売会」と一言で言ってもその仕組みは様々なので、まずはNEOKETはどういう位置付けなのかを簡単にまとめると

参加方法
PCにインストールした専用アプリから参加(PCVRにも対応)
購入方法
アバターで会場内を移動し、アプリ内から直接購入可能(要BOOTH)

という感じになります。
 こうやってまとめると、PCモバイル両対応でブラウザを使用し、決済はそれぞれの通販サイトから行うピクスクとの違いがなんとなく分かると思います。イメージとしては、楽天のようなショッピングモール形の通販サイトに近いですね。

参加の難易度

一般参加として

 ある程度のスペックのパソコン(数年前のWin・MAC)、BOOTH(pixiv)のアカウントが最低限必要ですが、それさえあれば他には何もいらない(会場にログインするための追加のアカウント取得が必要ない)というのは楽だと思います。

サークル参加として

 サークル側もある程度のスペックのパソコン、BOOTH(pixiv)のアカウントが必須なのは同じで、それに加えてXR CLOUDというメタバースプラットフォームのアカウントと、Discordという音声・テキストチャットのアカウントが必要でした。
 ちなみに、XR CLOUDやDiscordのアカウントを取っていなくても申し込むことはできてしまったので、XR CLOUDのアカウントを取り忘れた、XR CLOUDに登録したときのメールアドレスを忘れた、XR CLOUD側の登録ミスでアカウントが紐付いていない、問い合わせ先がDiscordであることに気づかずに途方に暮れる、pixivからのお知らせがpixivのDMで届くことに気づいていないとかで、かなりバタバタしていたと思います。
 通販用の作品登録はBOOTH、設営はXR CLOUD、主催からの案内はpixivのDM、主催への問い合わせはDiscordと、必要なツールが多岐に渡っているので、慣れていないと大変だと思います。しかし、それによって得られる体験が、「全てのサークルで会場内で画面を切り替えることなく決済まで可能」という、他のイベントではほとんど見られない導線です。リアルなイベントでサークル毎に作品を購入するという体験を、ほとんどそのままオンラインで味わうことができます。これは挑戦する価値がありますし、一般参加からすれば凄く楽だと思います。

課題

 一方でいくつかの課題もありました。
 イベントの売りの一つとも言える自作アバターのアップロードは、VRoidから直接VRoidHUBへアップロードすると、ほとんどの場合NEOKETでの制限を超えてしまって使うことができないという問題がありました。VRoidからVRMへエクスポートするときにマテリアルやポリゴンの削減を行って、エクスポートしたVRMをVRoidHUBへアップロードするというのが基本的な流れとなります。
 他にも何度もBOOTHのリンクを開いていると開けなくなったり、自作アバターに切り替えようとするとアバター制限の範囲内なのに制限を超えていますと表示されたりなど、細々とした問題がありましたが、これらの解決方法がサークル参加者向けのDiscordではどんどん蓄積されていったにもかかわらず、公式のヘルプページには一切反映されなかったために、当日参加したくても参加できなかった一般の方も多かったと思います。
 主催が直接対応するのはサークルですけど、サークルは一般の方が来ないと参加する意味がないので、もう少し丁寧に対応して欲しかったなと思います。

 ここで取り上げた課題も含めてpixivのアンケートにはいろいろ書いたので、NEOKET4では多少改善されてると嬉しいです。

デスクトップとVR

 デスクトップとVR、両方試した感想としては、一般として回るときはVRの方が操作が楽でした。店番のために長時間ログインするときはデスクトップの方が作業もしながら待機できるので便利だと思います。
 ただ、VRの最大の特徴とも言える身振り手振りは、相手から見た自分の挙動が同期していない(自分からはスムーズに動いているように見えるのに、相手から見るとカクカクしている)のが最大の欠点だと思います。
 あとGPUの処理能力が有り余っていても45FPSあたりが上限で、いわゆるVR酔いしやすい環境にあると思います。

Week1(11/5-6) VRoid・3Dモデル

 前置きが長くなりましたが、ここからイベントの話をしていこうと思います。4週にわたって開催されて全ての週に参加しているので、イベントの雰囲気を伝えるためにも各週の雰囲気に触れていこうと思います。
 複数の人から見た雰囲気を知りたい方は、途中で紹介している配信映像を見た方がいいかもしれません。

交流会(前日)

 サークル参加者であるMochaさんから、サークル参加者だけで交流会を行いましょうと発案があり、前日21時にエントランスホールに集合しました。出たり入ったりで20人ぐらいかな?
 テキストチャットが廃止されているのに音声周りで早速不具合があったりと、ちょっとやっかいな感じ。
(私も含めて何人かが、突然周囲のボイスチャットが聞こえなくなり、発言もできなくなる(マイクのアイコンがグレーになる)問題が出たのですが、アプリを再起動すれば治るものの、アプリ(サーバー?)の不具合としては最後まで解決されませんでした。)


交流会の様子


交流会の様子


交流会の様子

 23時からは残った人でWeek1の島を見学。設営途中の人に声をかけたりしながらアダルトも含めて全部の島を一通り回りました。
 Week1はVRoidや3Dモデルを配布している人が多く、さながらウィンドウショッピングというかんじでしたね。
 この時にVピクの広報担当の方がいらっしゃって、Vピクの紹介をしたんですけど、その後別の方がこうやってVピクを使ってますと自分のスペースでの実例(VRMの立ち絵の撮影で使っている)を見せてもらって、「これは買いだ!!」となり、当日に買いに行きました。

 あと、元々気になってた服のテクスチャーがあったんですけど、作者自らそれを着用していて、さらに自分のスペースで紹介していたのを見て購入を決心しました。自らのアバターが見本になるというのはバーチャルならではだなあと思います。
 なお、交流会の時に一度お見かけしているうえに、当日はスペースにいたにもかかわらず、終始無言というコミュ障っぷりです(苦笑)。その後、ちゃんとTwitterで会話しました。Twitterは必須ツール。

当日

 さて、少し前段でも当日の様子を書いてしまいましたが、改めて書くと、ジャンル的にVtuberの配信も多くて全体的に賑やかな雰囲気だったと思います。


Week1、1日目(11月5日)

 サークル数も全日程では2番目に多くてそういう意味では盛り上がっていたと思いますが、1週目に最初のピークがあるような状態で、実はサークル側は設営できないだとか、指定されたサイズで登録されてないだとか、色々ありました…(苦笑)。結局設営ができなくて参加を取りやめた人もちらほら。知り合いが参加していれば、画像素材だけ渡して設営することもできるのですが(NEOKETのサークル参加者はどのサークルの設営もできてしまうので、となりのスペースに設営してしまったり等、一周回ってアナログなところがあります)、そうでなければ難しいですからね。
 直前の祝日はサポートもお休みで、金曜日から土曜日にかけてかなりバタバタしていた印象です。
 休日出勤を強要するわけではないですが、ここの木曜日はサポート体制があってもよかったのでは、というのが正直な感想でした。

Week2 少年、青年、BL、ギャグ

 BLがある関係か、全日程で最もアダルト島の多い週でしたが、直前にBOOTHの決済方針がらみで近親相姦がやり玉になったこともあって、急遽欠席を決めたサークルも見られました。某松のBLとか全部アウトですしね…。
 さらにこの週は全日程で最もサークル数が少ないのですが、設営可能スペース数よりサークル数が少ない島もちらほらあって、見た目がかなり閑散としていた部分もあります。巨大ポスターが目立つだけに、それが欠けると急に閑散とするのがデメリットかもしれません。今回のレイアウトの場合は、外周に全部固めてしまったほうがよかったかもしれないですね。


Week2、1日目(11月12日)


Week2、1日目(11月12日)


Week2、1日目(11月12日)

 ジャンスカわかるぅ。制服でどっち(セーラー・ブレザー)が好きって聞くのは選択肢が足りないので出直してください。

Week3 ファンタジー、SF、和風、歴史、ゲーム・ソフト、音楽・映像、評論

当日

 募集250に対して唯一上回ったのがこの週です。この週だけ落選者を出すわけにはいかなかったのか、この週も全員当選でした。ジャンル的に、評論はWeek4でもよかったかもしれませんね。
 ジャンル的に、イラストから漫画、小説とかなり多様で、スペースの設営も多種多様でした。スペースの数も相まって、見てるだけで楽しい週でしたね。


Week3、2日目(11月20日)


Week3、2日目(11月20日)


Week3、2日目(11月20日)

 最初の二枚は人が少ない時間帯(朝6時)、三枚目はお昼前です。

 NEOKET便利だなーと思ったのはこのWeek3の音楽のブースで、コミケでもM3でもいいですけど、音楽サークルの視聴をするのってなかなか抵抗があるというか、リアルイベントだと最初の一声が結構ハードルが高い感じはあるんですけど、NEOKETだとそういったことを気にせず視聴できたので、買う側としてはすごく楽だなあと思いました。
 一方で、BOOTHに埋め込まれたYouTubeの動画をMAC環境だと再生できないというバグ(最後まで修正されなかった?)があり、WinとMACの違いがこういうところに出てきてしまうんだなあと思いました。これはまあ違いというか、検証してない運営側が悪いと思うんですが。
 内蔵ブラウザはちょっと不具合が多すぎるので、もう少しどうにかして欲しかったですね。

 ちょっと愚痴りましたけど、そういったおかげで音楽はすごく捗って、アルバムを数枚と単曲を何曲か購入しました。あと漫画本を何冊か(紙の本、PDF混在)。イベント会場で財布の紐緩みがち。一番買った週かもしれないです。

Week4 少女、百合、動物、風景、旅行

交流会

 往復割引が適用される程度の距離の出張が入っていたので間に合うか心配でしたが、いつもと違って時間どおりに終わったので無事に交流会には間に合いました。色々機材を入れ替えたので調整がしたかったので助かりました。
 本当は2週目も3週目も交流会に参加したかったのですが、2週目は仕事で、3週目は疲れ果てて寝落ちしてしまったので久しぶりの交流会でした。


Week4、開催前日(11月23日)


Week4、開催前日(11月23日)


Week4、開催前日(11月23日)

 23時から各島を回り始めて、回り終わったのは25時頃。私も自分のスペースを紹介できたのでよかったです。


Week4、開催前日(11月23日)

 わらわらとスペースを回る図。設営途中のサークルもちらほら見受けられます。


Week4、開催前日(11月23日)

 自分のスペースで本を紹介する図。ボイスチャットありだとこういうとき便利ですね。
 改めてみると、私の隣のスペースって前日まで開いてたんですね。開催当日は設営が終わってたのですっかり忘れていました。

設営準備(予習)

 普段のイベントレポートだと設営準備が最初に来るのですが、イベント開催期間中も含めて、一か月ぐらいかけて色々微調整しながら設営してきたので、ここにまとめて書きます。

 3Dのオンライン即売会にサークル参加するのは初めてなので(一般参加はバーチャルマーケットやComicVketでの参加経験あり)、NEOKET、NEOKET2の配信動画や個人の日記などを結構チェックしました。また公式Twitterで設営に創意工夫があるブースが紹介されていたのでそれもチェックしました。配信動画はイベントの雰囲気が伝わってくるのでいいですね。アーカイブとして残してくださる方には感謝です。
 HIKKYが開催するバーチャルマーケットも配信OKなイベントですが、3Dベースのオンライン即売会は配信OKが基本になってくるのかなあと思います。
 NEOKETについては参加を検討する段階も含めて結構な数の動画を見ましたけど、幾つか紹介しておこうと思います。

設営準備(実戦)

 さてディスプレイですが、5作品並べることを想定して、星空3、復興記録2の配分にして、復興記録は2017と2018にしました。
 前回同様透過PNGが使えると考えられたので、表紙画像だけではなく、簡単な説明と、値段まで含めて正方形になるように作りました。結果的に透過PNGありだったので狙いどおりでした。
 Week1の10日ほど前に設営が可能になったので、一旦仮で設営を行って、ほかのサークルの設営も見て、Week4開催期間中も含めて、最終的に3回ぐらい手直ししました。リアルでもオンラインでも、見やすい大きな文字大事。


Week1の前、仮設営の状態


Week1直前、いろいろなブースを見て再調整した結果


Week4前日、設営完了の図


Week4二日目、作品を入れ替えたついでにさらに手直しをした結果

 結果としては、リアルイベントと同じで視認性最優先という感じでした。画面越しのイベントなので、ディスプレイサイズの影響はありますが、文字の大きさは大事です。
 といっても、気になるスペースの前で立ち止まって、という流れからになるので、まずはポスターどーん! その次にお品書きや作品という感じ。
 お品書き画像は、「スペースに表示する画像」としての登録だけではなく、同じ画像を「拡大表示用の画像」としても登録することで、スペースでお品書きをクリックしたときに拡大表示されるようにもできたのですが、スペースに表示だけ設定しているサークルを結構見かけたので、凄くもったいないと思いました。スペースに表示しただけでは文字が小さくて読めないことがほとんどなので、拡大表示用の登録も必須です。
 イベントの何日も前から設営できるうえに、イベント開催中も設営を変更できるので、他のサークルを巡ってどんな設営をしているのか、設定をしているのかを偵察して、自分の設営に反映させるのがとても大事だと思いました。

 さて、イベント当日に展示作品を入れ替えていますが、これには一つのきっかけがあります。(購入はBOOTHを経由するので、BOOTHで購入できる作品に変化はない)
 復興記録写真集は2015~2018まで都合4冊ありますが、作者としては2017で一度まとめていて、2018がオマケなので、2017と2018で当初は設営していましたが、「雪乃くりす。さんの配信動画を見ている時に、作者としては2017が推しだけど、見る人からすれば、古い方か新しい方のどっちかから順番に見るのではないかという事に気づかされました。翌朝急遽画像を作成し、お品書きも更新して、2015と2018を陳列するようにしました。

 ちなみにこの配信、リアルタイムで見ていたので、D島に来たときにソワソワしてしまいました。47分あたりと51分あたりに登場しています。

1日目

 設営関係は振り返ったので、イベントの話に戻りましょう。

 開始直後のコアタイムは11時10分頃からログイン。途中お昼休憩を挟みつつも、14時まではスペースにいたと思います。その後はスペースを離れて自分の買い物。サークル数は少ないものの、同時接続は160ぐらいはあったと思います。
 PDF販売のデータはオンラインイベントと親和性が高いのでついつい買っちゃいますね。二次創作はデータ販売がグレーなところがあるので難しいと思いますが、オリジナルは積極的にPDFも販売してもらえればなと思います。


開会直後の様子。コアタイムだけあって売り子も多い。


ツナアバターの出会い


皆さん設営が綺麗

 買い物を済ませて一旦ログアウトして、夜のコアタイムとも言える21時ぐらいから再度ログイン。タイミングよくNEOKET3の配信を始めている方がいたのでその人の配信を別窓で見ながら店番してたらまさかの私のスペース感想を配信上でしていただいて、思わずコメント欄に出没してしまいました。なかなか不思議な体験です。
 この日は23時ぐらいまでスペースに居座ってログアウト。このときの配信が、前段で紹介した配信です。

2日目

 プリキュアを見終わった後に展示作品とお品書きを差替えて、その流れでそのまま店番をしていたら、来訪者が。色々説明をさせて頂いて、こういうところはテキストチャットよりボイスチャットのほうが楽だなあと実感しました。そしたらなんと目の前で購入して頂きました。ありがとうございます! とはいえ、テキストチャットも欲しいですけどね…。NEOKET4での復活求む(2はあったけどトラブルがあったらしくて封印されたっぽい)。
 タイミングもあるのでしょうけど、たしか一日目は一度も会話をせず、二日目は何度か会話する場面があったので、日曜日の昼間にコアタイムがあってもいいかもしれないですね。


定員割れをしているD島


満席のE島

 Week2でも触れましたけど、サークル数が島の定員を割っていると空席が生じてしまうのですが、その比較画像がこちら。D島は私の正面に当たる4スペースが配置なしのため、とても寂しいです。ポスターのインパクトが大きいので、それが欠けると寂しくなりますね。NEOKETとかの告知画像とかがあっても良かったかもしれません。

 お昼前に一旦落ちて、終了1時間前の17時に再度ログイン。
 この日はCOMITIAと同時開催で、17時にはタイムラインがお酒で盛り上がっていたので私も負けじと飲み始めます。


乾杯はギネスで


飲んでるアピールです

 飲みながら同人誌即売会に参加できるのはオンラインならではだなあ…と思ったのですが、よく考えてみたらHUB a NICE "D"というHUBで飲みながら参加できる同人誌即売会があったので、オンラインならではなかった。いえ、HUBDはよっぽど特殊なイベントだと思いますが(笑)。

 終了10分前、どこかで記念撮影みたいなことやってないかなあと思いつつエントランスに向かうと、vesperさんの配信が行われていて、そこで記念撮影をしていたので混じってきました。おめでとう、おめでとう…!


みんなで拍手


みんなで拍手

 みんなで立ってる姿がエヴァの最終回みたいだというYouTubeに付いたコメントから一斉に拍手し始めるみんな。インタラクティブで面白いですね。

 ということで、みんなで拍手をしてイベントは終了しました。参加された皆様、お疲れ様でした!

 あとで確認したらBOOTHの購入履歴の1ページ目が全部NEOKETで埋まってました。2ページ目も上半分ぐらいうまっていたかも…。4週連続開催だから、実質イベント4回分だからしかたがないね、うんうん。

NEOKET3の配信動画を幾つか

 NEOKETはイベントのルールとして配信OKなので配信動画がたくさんあるのですが、私も結構見せて頂いています。どうしてもわかりづらいイベントなのでこういう動画をアップしてくださる方の存在はありがたいですね。

オンラインイベントならでは?

 参加して思ったのは、オンライン即売会はやっぱり電子データがあると強いなという事でした。BOOTHのページを見せられて、カートに入れて決済するだけでもうダウンロードできるというのは強いなあと。

 あと、これはちょっと意外だったというか、活動方法が変わっていくかもしれない出来事があったので紹介します。
 「大槌町 ここは復興最前線」はBOOTHをはじめ、様々な電子書籍ストアで配信していますが、今年の販売数は0冊、去年もBOOTHは0冊(他のストアは合計数冊)という状態です。電子書籍は将来欲しい人が現れたとき、あるいは欲しいと思ったときに手に入れられればという意味合いで置いてあります。
 ですが、普段のイベントの告知ツイートは物理的な本がある作品しか告知しないので、私自身、電子書籍をどうやって扱えばいいか決めかねている部分があります。
 BOOTHの販売が0なのは、私のBOOTHを見る人は私を知っている人がメインであって、そう言う方はもう紙か電子かに限らずすでに持っているので、Twitterのフォロワー向けにどんなに告知しても限界があります。もちろん新しいフォロワー向けのアピールにはなりますが、それだって数は多くありません。
 しかし、その2年間一度も動かなかったBOOTHの販売数がNEOKETで動いたのです。

 私がオンラインイベントや外部委託を利用するときの理由はただ一つ、「まだ知らぬ誰かに届けるため」ですが、NEOKETでまさにそれが具現化したのです。
 いまこのレポートを書きながらふと思ったのは、現在開催されているバーチャルマーケットで、過去のバーチャルマーケットと同じ作品を展示しているサークルが結構居るのですが、それだって私は二回目だけど、初めて参加した人には新作なんですよね。これはリアルの同人誌即売会でもよく言われていることではあるのですが。
 正直、バーチャルの世界は私にとっては全く未知の領域で、VRChatのフレンド欄は真っ白、NEOKETでも知り合いが全然いないというような状況で。でもそれは逆の見方をすると、自分を知ってもらえるチャンスなんですよね。

 ここまで書いて思ったのは、NEOKETあるいは類似の即売会が今後どうなるかは不明ですが、現状、参加費無料のオンライン同人誌即売会は、既刊(特に電子書籍)や同人以外の活動(例えばVtuberとか)をアピールするのに向いているのでは、という事です。長く活動しているサークルや、在庫切れになった本を電子書籍として販売しているサークルは、過去の作品をどうやってアピールするかという点で悩んでいるサークルもあると思うのですが、そういうのこそ参加費無料で移動費もかからないオンライン同人誌即売会が向いているのではないかと思いました。

イベントについて幾つか思う事

 一言で言えばアプリの完成度がまだ未熟で、イベントの主催をするpixivもまだちょっと主催としては頑張って欲しいところがあるかなと思うのですが、これ以外にもいろいろ思う事はあったので、それは全部アンケートに投げてきたので、次の開催で幾つか改善されていることを願いましょう。
 私がサークル参加するかはまだ未定ですが、当選が決まったComicVket3の流れでNEOKET4に応募してもいいかなと思っている節はあります。画像素材はほとんど流用できるでしょうし。
 またバーチャルの世界でお会いしましょう。

初出: 2022年12月10日
更新: 2023年01月11日
著作: 鈴響雪冬
Copyright ©2022 Suzuhibiki Yuki

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