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おでかけライブ in 前橋 80

イベント情報

配布作品

無料配布

ペーパー (【PDF】 サークル雪待終夜情報紙 No.6 [621kB]
 雪待終夜ペーパー、第6弾。
 毎度恒例の栞です。同人誌を買って下さった方に一冊あたり一枚、添付しました。

記録

即売会報告

 夏コミ前最後のイベントは、前回の高崎でのイベントの反省点を踏まえた上での参加をして、夏コミに流れを繋げていく、と言う、そんな裏の目標があったりします。
 ということで、前回のイベントレポで書いた通り、お品書きへの反省点を生かし、今回のお品書きは以前に比べて大分バージョンアップという感じになりました。実際にイベントで用いてみたところ、前回のような問題が起こることもなかったので、このままの形で夏コミで用いていこうかと思います。

 今回のイベントでも新刊はないのですが、新作として、おでかけライブ限定配布の栞を作ってみました。1セット作る時間がReSin-ens第一巻を一冊製本するより時間が掛かるという、割と困難を極めた作業で、完成したのが当日の4時という展開。結局イベント前だというのに3時間しかねることが出来なかったという、ある意味平日通りの流れに。それでも目覚ましの音に気持ちよく目が覚め、シャワーを浴びて、ご飯を食べ、眠い中やった荷造りに問題がないか念入りにチェック。いつものように鞄を背負ってイベント会場へ。
 午後から雷を伴う雨という予報が出つつも、昼間はやはり暑く、会場までの数キロの旅で汗をだらだら流す始末。前回一般参加した前橋の帰り道、新しいルートを発見したのでその道を逆に辿るように会場まで向かったのですが、このルートがとにかく便利。信号機の個数という点ではさほど変わりはないのですが、待ち時間が短い信号が並ぶので、結果的に会場までの移動時間を結構短縮できそうです。
 途中、あまりの汗に水分が欲しくなり、コンビニにより道をしてお茶を買い、イベント会場には10時10分頃到着。既にサークル入場が始まっているかと思いましたが、珍しく入場開始時刻が遅れたらしく、到着と同時に入場開始。この時ばかりは、若干の遅れが良い方向に向かったようです。

 いつも思うのですが、サークル入場を待つ人に対して、パンフレットの金額を予め教えて欲しいかなと思います。大規模イベントである宇都宮の時もそうだったので、スタジオYOU全体として実行していないのでしょうけど、受付の目の前まで来て初めて『本日のパンフレット代金は』などと紙に書かれているのですが、それを見てからお金を用意するというのは結構時間が掛かります。まさに、スーパーで金額を言われてから財布を出すオバサン的な光景。
 わざわざスタンドを使って掲示する必要はなくても、数分に一度、本日のパンフレットの代金は、と口頭で述べてくれると、事前にお金も用意できて入場もスムーズになるのでは、と思います。直前に値段を言われると小銭を出すのが面倒になって適当に1000円支払えばおつりが貰える、見たいな行動を取っている人も居そうですし。

 そんなことを考えながら自分のスペースに向かうと………あれ? 他の人が準備しているけど、これはお隣さんかな? 一時困惑しつつ、その前を通り過ぎ、列の端まで移動してパンフレットを確認。今回はI-16に配置され、12と13の間に通路があり、私の島は13から始まる方なのですが、どう数えてみても4番目、すなわちスペースナンバー16の所に、他のサークルが準備を始めているのです。もう一度パンフレットを広げて、入り口と机の配置を確認した上で、おそるおそる近づいて、「おはようございます。すみませんが、スペースナンバーは幾つですか?」と声を掛けてみると、「I-4ですけど、もしかして間違えていますか?」と聞かれたので、「たぶん、向こうの方だと思います」と言うと、全力全開で平謝りされました。「大丈夫ですよー」と、スペースを念入りに確認していた時代を思い出しながら、全員が片づけるのを待って椅子の上に推定10キロの鞄を置きます。鞄から布を取り出して机の上に広げていると、向こうの方から「親切な人で良かったねー」という声が。私の事かどうかは分かりませんけど、「これはフラグ?」とか考えながら、準備を始めました。

 新しいディスプレイになってからイベント準備を大分短縮できるようになったのですが、今回も会場20分ほど前には準備が終わり、折りきれなかったペーパーを折ったり、手書きのPOPを作ったりして会場を待ちました。

 さて、ここでパンフレットを広げてみると面白いことが分かりました。いつもは「創作一般・雑貨・アクセサリー・その他」となぜかごちゃ混ぜジャンルになっているのですが、今回は「創作一般」とその他のジャンルが完全に分離。しかも珍しく「創作BL」も創作にごちゃ混ぜにされることなくエリア分けされています。前橋に参加して四年目。ついに奇跡が起こったようです。
 しかし左隣2スペースが創作BLと創作の分け目に使われたため、見事に主催者による空きスペース。でもまあ、これだけ創作サークルがあれば寂しくはないのです。
 肝心の創作スペースは、良い意味でいつも通りの顔ぶれ。見慣れた顔ばかり並ぶこの光景は、もの凄い安心感があります。
 ただ、少し残念なのは、主催者予備スペースを作るゆとりがあるのなら、その予備スペースを活用して、創作同人誌と創作グッズを綺麗に別けて貰えればな、という感じがしました。創作同人誌サークルが幾つかあるのですが、それが通路で分断されているのは少しもったいないなあと思います。ジャンル内交流もしてみたいですしね。もちろん、参加締め切りからイベント開催まで時間がないのですから、そこまで吟味して配置を調整するわけにはいかないのですから、現在のようにグッズと同人誌が完全に別けられていると言うだけで十分満足できますね。もう一つは、前回高崎で隣になったサークルさんは参加していなかったため、挨拶が出来なかったことですね。

 イベント自体は天気予報をものともせず前橋らしい活気の良さ。イベント参加回数が多かったので錯覚しがちですが、前橋への参加は半年ぶりと、久しぶりのイベントでしたが、なかなか楽しめたイベントだったといえます。
 本の売れ方も、雪解け水時代から続く午後二時から勝負というところは相も変わらずで、創作だからと声を掛けていただけるのも、昔から変わらない傾向ですね。色々と「地方のイベント」だとか「グッズが多い」だとか苦言を呈している私ですけど、前橋のイベントは私の同人履歴を語る上で欠かせないイベントですし、そう言った「らしさ」を含め、結構好きなイベントだったりします。
 じつは、前橋へのサークル参加は2003年の7月が最初なので、今回のイベントで丁度4周年。幾つもの創作サークルの誕生と撤退を見守りながら、気が付いたら創作ジャンル(少なくとも同人誌系創作サークル)では最長老になってしまいました。(長老はさっさと引退しろとか言わないでね。)今回のイベントでも、カットやそれに記述されたサイトのURLを調べる限り、幾つかの新しいサークルが誕生しているようです。
 そういった新陳代謝を見守りつつ、自分自身の成長の歩を止めることなく、これからも継続的に前橋に参加できればな、と考えています。少なくとも、先日のテストの結果、後数年は確実に前橋にいることになりましたし。

 次のイベントは夏コミを最後に今度こそ本当にしばらく休業する予定です。少なくとも年が明けるまでは参加できないのでは、と考えています。(でも、同人文化の日の参加率は五割あるし…とか考え始めると、11月辺りに馬鹿をやるのではと、自分自身の思考を予想してみたりするのですが。)願わくば、今日のイベントに参加していたサークルがその時までに残っていること、同時に、新しい創作サークルにそのイベントで出会えればと思います。

 結局、立ったと思ったフラグは、未遂でした。

初出: 2007年8月2日
更新: 2007年8月4日
著作: 鈴響雪冬
Copyright © 2007 Suzuhibiki Yuki

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